おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場はダウ平均が4万4642ドル(−123)に続落し、一方でナスダック指数は1万9857(+157)に、S&P500も6090(+15)に反発して引け、史上最高値圏でのリスクオン相場が続いています。注目の雇用者数は前月の1.0万人(ハリケーン&ボーイングのストライキの影響)から22.7万人に回復、失業率は4.2%に0.1%上昇、平均賃金は前月比+0.4%と事前予想を0.1%上回り、概ね雇用の健全性が担保される内容となりました。再来週のFOMCに関してはFRB幹部は来週のブラックアウトを引けて今週は多くが発言、ハト派とタカ派の入り乱れた発言となってましたが、市場の受け止め方は次回の利下げ期待が上回るものとなっているようです。

為替市場では雇用統計発表直後は一時的にドル売り優勢の展開となりましたが、ドル円は150円ちょうど付近、ユーロは1.056ドル前後、ドル指数は前日の105.7から105.7ポイントに小幅に上昇しています。米10年債利回りは同4.18%から4.14%に小幅に低下しています。来週はCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数が注目され、インフレの度合いが次回FOMCへの影響を与える可能性ものと推測されます。

【石油市況】
原油は67.20ドル(−1.10)に大幅に続落して引け、11月中旬以来ほぼ3週間ぶりの安値で引けています。OPECプラスは前日の減産を延長することを発表も、今後の需給が緩和気味に推移する見通しが上値を抑制する展開となり、テクニカル面での悪化も投機筋の売り物を呼び込み軟調な展開となった模様です。

【貴金属市況】
調整局面が続く金は週末は幾分戻して2659.6ドル(+11.2)に反発して引けています。本日の雇用統計は今月の利下げの影響は乏しく、予想通りに利下げが実行される見通しが下値をサポートするものの、戻りの上値は限定的で引き続き底値探りの展開が続いています。上下に不安定な展開が続いていますが、1600ドル中盤で徐々に足場を固める展開を予想しています。週明けの円換算は12780円前後になります。

良い週末をお過ごしください!