おはようございます

*11月に入りいくつかの変更点をお知らせします。まず、米国ではこの週末から「サマータイム」が終了して、取引時間はこれまでより1時間繰り下げられます。(例、NY金は日本時間で開始22:20〜3:05に、WTI原油23:00から4:30等)株式市場も同様に1時間繰り下げられます。

日本国内でも証券市場の引けが現状の午後3:00から3:30に30分間延長されます。商品市場でも日中取引は現状の午後3:15から3:45に30分間延長され、それに伴い夜間取引開始も4:30から5:00に30分間先送りされます。適用は週明けの5日(月)になり、システムの変更から4日の祝日取引は休場となります。

【金融・為替】
週末のNY株式市場は3市場揃って反発して引け、ダウ平均は4万2052ドル(+288)に4日ぶりに反発し、ナスダック指数も1万8239(+144)に、S&P500市場も5728(+54)に3日ぶりに反発して引けています。この日発表された雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月25.4万人、事前予想10万人、結果は僅かに1.2万人と発表され11月利下げの可能性の高まりにダウは一時500ドルを超える上昇となりましたが、その後発表した米労働省統計局が「ハリケーンの影響が出た」可能性が高いと、数字そのものがイレギュラーであったと思われたことで、今回の数字から労働市場の基調は判断できないとし、上値がその後抑えられる展開となりました。とは言え来週のFOMCでは0.25%引き下げの可能性は高いと見られています。因みに失業率は同4.1%、4.1%、結果も4.1%と一致、平均時給は同0.4%、0.3%、結果は0.4%と予想をやや上回る内容でした。

為替市場では雇用統計発表直後にドル売りが進みドル円は一時151円80銭近辺までドル安・円高が進行しましたが、雇用者数の減少はハリケーンの影響が大きいとの受け止め方にドルを買い戻す動きが強まり152円95銭前後で取引終了、ユーロも1.090ドルまで上昇後に1.082ドルに下落し、ドル指数も103.6から104.3ポイントに上昇し前日の103.8から反発しています。米10年債利回りも同様の反応を示し4.22%から4.38%に上昇し、前日の4.28%を上回って引けています。来週は大統領選&FOMCという2大イベントが控えます。

【石油市況】
原油は前日の上昇要因と見られるイランによるイスラエルへの報復攻撃の可能性に一時71ドル台中盤まで続伸し、その後は雇用統計の雇用者数の大幅減少を嫌気する売り物が勝る展開、週末要因も重なり69.49ドル(+0.23)と小幅続伸にとどまっています。

【貴金属市況】
前日に急落した金はアジアから欧州時間はリバウンド的な戻り基調となり、雇用統計発表直後は一時は2760ドル台後半まで戻す場面も見られました。しかし、その後はドル安と長期金利の下落に歯止めがかかったこともあり下落に転換、前日の下落による内部要因もありじりじりと後退し2749.2ドル(0.1)と小幅続落して引けています。現物市場では中国の引き合いがここ数か月後退する状況ながら、大手金ETFのSPDR(スパイダー・ゴールド)は10月も20トン近い増加となり、7月以降の4か月間で62トン余り増加しています。週明けの円換算は13500 円前後になります。

良い連休をお過ごしください!