おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反落に転じ、ダウ平均は4万2011ドル(−184)に、ナスダック指数は1万7918(−6)に、S&P500市場も5699(−9)に反落して引けています。中東情勢の緊張が一段と高まっていることが嫌気要因、今週イランがイスラエルにミサイル攻撃をし、これに対してイスラエルは反撃を宣言しています。ここに来て反撃のターゲットをイランの石油施設に絞っているとの報道があり、バイデン大統領も原発施設への攻撃には強く否定も、石油姿勢に関してはイスラエルと協議中と発言しその信ぴょう性が高まっているようです。一方で、本日発表されたISM非製造業景況指数は前月実績55.4に対し事前予想55.4、結果は55.2となり、米国景気の底堅さを再認識される状況にソフトランディング期待は根強い情勢となっています。

為替市場ではドル円は一昨日の石破首相の発言にと東京時間に一時148円台に復帰、その後は156円台後半での推移、NY時間は再び147円台示現も現在は146円85銭前後で推移、総裁選とは真逆に発言に市場が踊らさせられる展開で、投機筋の7週連続の円ロングポジションがじわじわと巻き戻される状況となっています。ユーロは1.103ドル前後に小幅に続落、有事のドル買いの動きや、17日ECB時理事会での利下げ観測がユーロ売りにつながっている模様です。ドル指数は前日の101.6から101.9ポイントに続伸し、米10年債利回りも同3.78%から3.84%に上昇しています。

【石油市況】
原油は前述の材料により73.71ドル(+3.61)に大幅に続伸し、水準は8月下旬以来の高値水準で引けています。イランは日量320万バレルの原油を生産し、そのうちの半分を輸出していますが、石油施設への攻撃や、港湾施設が被害を受けると石油輸出がストップする事態に陥る可能性から市況への大きな影響が危惧される状況です。バイデン大統領は2日、3日のうちの攻撃はないだろうとしていますが、イスラエルの動き、また、対するイランの緊張の高まるが気がかりとなります。

【貴金属市況】
前日に反落した金はアジアや欧州時間もドル高を嫌気して軟調に推移、NY時間入り後はISM非製造業景況指数が事前予想を上回ったことから一時2657.8ドルに沈むも、その後は原油高の中東リスクもあり上昇に転じ2679.2ドル(+9.5)に反発して引けています。先週は利下げ期待の広がりに一時2700ドル台を突破する史上最高値を更新も、今週は調整入りから2650ドル以上を固める展開となっているようです。9月も7、8月に続き金ETF,SPDRは9.2t増となり、引き続き欧米の投資家の金志向は継続しています。本日の円換算は12580円前後になります。