おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は高安まちまちとなり、ダウ平均は4万2313ドル(+137)に続伸して史上最高値を更新、一方で、ナスダック指数は1万8119(−70)に反落し、S&P500も5738(−7)に小反落して引けています。この日発表された個人消費支出(PCE)は総合(前年比)が前月実績2.5%に対し事前予想2.3%、結果は2.2%、コア指数(エネルギー・食品除く)は同2.6%、2.7%結果は2.7%と概ねインフレの鈍化傾向の継続する内容でした。また、ミシガン大消費者信頼感指数は同69.0.69.0に対し結果は70.1と予想を上回る内容でした。引き続き追加利下げ(11月FOMC0.5%下げ)と、米国経済のソフトランディング(軟着陸)期待が相場を牽引する展開となっています。

為替相場は自民総裁選を巡り東京時間から大荒れの展開、第1回投票では議員票と党員票共に高市氏がトップとなり、金融緩和+積極財政の高市氏の公約から日経平均は900円を超える上昇、為替も146円50銭に接近する場面も見られました。ところが決選投票では石破氏が勝利(追加利上げ+緊縮財政)し、相場は大きく逆回転しました。ドル円は大きく下落(円は急上昇)し、一夜明けて142円15銭前後で取引終了となりました。ユーロは1.116ドルに小反落し、どるしすうは前日の100.56から100.42ポイントに小幅続落しました。米10年債利回りは同3.79%から3.75%に小幅低下しています。来週は10が入りとなり、週末の10月4日(金)には雇用統計が発表されます。

【石油市況】
原油は今週大きく下落する展開が続きましたが、週末はショートカバー(売り解消)などから小反発して68.18ドル(+0.51)で引けています。OPECの減産が終了に向かい、サウジはシェア奪還の増産に転じるとの見方が嫌気されていますが、今週は中国が景気刺激策を発表したことや、米国経済のソフトランディング期待が下値をサポートしているようです。

【貴金属市況】
原油相場の低調に対して7連騰し、連日の史上最高値を更新中の金は週末を迎えて益出しの売り物の押される展開から2668.1ドル(−26.8)に8営業日ぶりの反落となりました。特段の売り材料はありませんが、連日の高値更新から高値警戒や週末要因が重なった模様です。引け後の時間外はは2680ドル前後に戻す値動きですが、円換算値は昨日の東京時間12603円から12190円前後に後退することになります。

*総裁選の見通しについて、筆者の個人的な見通しは最後の最後で梯子を外された結果となりました。ようやくデフレ脱却から立ち直ろうとする日本経済ですが、財務省の緊縮財政方針に多くの政治家が影響を受けて、岸田政権はステルス増税を含めて財務省の言いなりとなり、国民に重い重税感を実感させることになりました。また、円安は悪と断定し為替介入し、日銀には利上げを催促しました。

財務省は財政悪化に緊縮財政を政治家に訴え、それに呼応した政府は増税路線をひた走っていますが、日本の財政はG7諸国ではカナダに次ぐ健全財政です。日銀等の持つ資産や、外為特会の大きな含み益は無視される状況に、政治家がうまく取り込まれている状況です。今回結果的に敗者になった高市氏は他のメンバー8人とは違い唯一それを理解した政治家で、日銀の利上げの暴走や、緊縮財政を止められる候補として期待していましたが残念な結果となりました。増税メガネの二人目が誕生し、デフレ経済への逆戻りが懸念される状況です!(あくまで個人的な見解です)

良い週末をお過ごしください!