おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って続伸し、ダウ平均は4万2208ドル(+83)に4連騰、ナスダック指数は1万8074(+100)に、S&P500市場も5732(+14)に続伸して引けています。アジア時間では中国人民銀行が追加の金融緩和に加えて、不動産や株式市場への支援策を発表し日本を含めたアジア株全般に上昇し、欧州市場から米国市場に株高が波及する流れが継続しました。一方で、中国経済の低迷の根は深く、積極的な財政支出を伴わない支援策では景気回復には不十分との見方もあるようです。本日はコンファレンスボード消費者信頼感指数が発表され、前月実績103.3、事前予想103.9、結果98.7と事前予想を大きく下回りました。ソフトランディング?それとも景気後退?市場では11月FOMCでの追加緩和期待に、受け止め止め方としては前者をより好む楽観的な反応を示しています。

為替市場では日本時間午後に日銀植田総裁の講演が開かれ、前週の日銀会合と同様に「政策判断に時間的な余裕がある」と発言し、夕刻には一時146円65銭前後に円安が進行し、その後はドルの戻りを売る動きが徐々に増し、米国時間に消費者信頼感指数が発表されるとドル安の流れに逆戻りし現在143円15銭前後で推移、ユーロも1.117ドルに反発し、ドル指数は前日の100.9から100.3ポイントに下落しています。米10年債利回りは同3.75%から3.73%に低下しています。フェドウォッチは11月0.25%利下げを6割近くにまで織り込んでいるようです。

【石油市況】
原油は71.56ドル(+1.19)に反発して引け、中国の景気テコ入れ策発表に反応を示したこと、更に米国の追加利下げ期待や株高のリスクオン相場が上昇の支援要因となった模様です。

【貴金属市況】
連日の史上最高値更新の金は一時的に2650ドルを下回る時間帯は見られるものの、割り込んだ水準では明かさず買い拾われる展開、NY時間では消費者信頼感指数が事前予想を下回ったことをきっかけに一段と上昇し2677.0ドル(+24.5)に5連騰して引けています。引け後は一時2689.4ドルと2700ドルに接近する場面も見られ、本日の円換算は12279円前後になります。