おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って大幅反発で引けています。ダウ平均は4万2025ドル(+522)に一夜にして高値を更新、ナスダック指数は1万8013(+440)に急反発、S&P500市場も5713(+95)と初の5700ポイントに乗せて引けています。前日に0.5%政策金利を引き下げた時点では、今後の利下げへの期待値の後退に警戒感が広がりましたが、年内2度のFOMCで0.75%に引き下げ期待が短期金融市場で広がっている模様です。また、本日は新規失業保険申請件数が事前予想を下回ったことや、フィラデルフィア連銀製造業景況指数も事前予想を上回り、米国経済のソフトランディング期待もリスクオンに一役買ったようです。

為替市場ではドル円が不安定な値動きを続け、現在は142円60前後で推移しほぼ前日並みの水準、ユーロは1.116ドルに上昇、ドル指数は前日の100.9から100.6ポイントに続落しています。本日は日銀金融政策決定会合が開かれます。概ね今回は金利据え置きが予想されていますが、3時半からの植田総裁の発言内容が注視されます。追加利上げの意欲の高い植田総裁ですが、足元ではコアCPIは1.9%まで低下し追加利上げの正当性は薄れていると思われますが、学者の植田氏は金利の正常化への意欲は異常に強いようです。来週27日には自民党新総裁が誕生しますが、新たな首相の経済政策も日銀の政策は影響されると思われます。米10年債利回りは3.71%とこちらも前日並みの水準です。

【石油市況】
原油は71.16ドル(+1.28)に反発して引け、株価の急伸に見られるようにリスクオン相場に原油市況も連れ高の動きとなっています。また、複数の景気指標が米国経済のソフトランディング期待への拡大となり、原油市況へは好材料として受け止めらています。

【貴金属市況】
金は前日のFOMCによる大幅利下げに急伸するも、株式市場の軟化に押されて上げ幅は限定的なものとなりましたが、翌日のアジア時間から概ね堅調に推移、NY時間では景気指標が事前予想を上回り売りに押される場面も見られましたが、売り物を消化すると持ち直し2614.6ドル(+16.0)に続伸し終値ベースで高値更新して引けています。来年にかけて継続的に利下げに向かう米金融政策は、金市場にとっても継続的な追い風と考えられます。本日の円換算は11900円前後になります。