おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は朝方発表されたGDP改定値が上昇修正されたことから急反発して始まり、午後は勢いが鈍りやや失速気味に引けています。ダウ平均は序盤に一時500ドル近い急反発、その後やや失速もl4万1335ドル(+243)に反発して史上最高値を再び更新、ナスダック指数は1万7516(−39)に序盤の反発を維持できずに引け、S&P500 市場も同5591(−0.2)に小幅に続落して引けています。米第2四半期GDPは前月発表2.8%、事前予想2.8%に対し結果は3.0%に上方修正され、特に個人消費が2.9%増に上昇したことから、ソフトランディング(軟着陸)期待が再び高まったようです。一方で、本日のPCE(個人消費支出)の発表を見守りたいムードも広がっているようです。

為替市場では好調な米GDPを受けてドル円は一時145円50銭近辺まで上昇(円は上昇)しましたが、円売り一巡後は買い戻される展開に144円30銭前後に逆戻りしています。円相場は日銀の追加利上げの思惑が強く、FRBの利下げ開始と対照的な金融政策が外為市場で意識されているようです。ユーロも下落後は買い戻す動きから難かも1.107ドル台に前日比で続落しています。ドル指数は前日の101.0から101.3ポイントに反発しています。米10年債利回りは同3.83%から3.86%に上昇しています。

【石油市況】
原油75.91ドル(+1.39)に急反発して引け、DGP改定値の修正により株価急騰のリスクオン相場や、個人消費の伸びの上方修正に原油需要の回復期待からの上昇となった模様です。また、中東での和平協議の行方もハマス不在で進展が見られないことも、原油市況には下値サポートが意識されるようです。

【貴金属市況】
ここ2営業日下落した金はアジア時間より反発に転じ、その後米国市場入り後は好調なGDP発表に一時2536.5ドルまで下落も、その後は新規失業保険申請件数が事前予想を上回ったことや、中古住宅の販売低調から戻り基調となり2560.3ドル(+22.5)とこの日の高値圏に反発して引けています。本日の換算値は11790円前後になります。