おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は小幅な値動きで高安まちまちな展開、ダウ平均は3万8460ドル(−42)に5日ぶりに反落も、ナスダック指数は1万5712(+16)に、S&P500 市場も5071(+1)とそれぞれ小幅ながら3日続伸して引けています。この日は耐久財受注が発表されほぼ事前予想通りでしたが、前月実績が上方修正されて根強いインフレが意識され、長期金利が4%台後半まで上昇しています。

為替市場ではドル円がNY時間に遂に節目の155円を抜けて一時155円37銭まで円売りが進行、155円は政府・日銀の介入を経過してこれまでは抑えられてきましたが、投機筋の動きがあるのか出方を試す展開となっています。ユーロは1.069ドルに小反落し、ドル指数は前日の105.6から105.8ポイントに小反発し、米10年債利回りは同4.60%から4.64%に上昇しています。本日はGDPの発表、明日はFRB注視のPCE(個人消費支出)と重要指標の発表が控えます。

【石油市況】
原油は82.81ドル(−0.55)に3日続落して引けています。米エネルギー情報局(EIA)による週間の原油やガソリン在庫は減少しているものの、相場の転換に至らない状況、今週は中東でのイランとイスラエルの衝突回避が原油供給の安定継続を意識させ、また、株価の不安定な値動きは利下げ期待の後退にもつながり投機熱が冷まされる情勢のようです。

【貴金属市況】
原油同様に中東の衝突回避から高値修正局面の金はこの日も不安定な値動きとなり、2325ドルから2350ドル間のブレがあり2338.4ドル(−3.7)に3日続落して引けています。今月12日の2448.6ドルの史上最高値から今週は一時2304.6ドルまでほぼ150ドルの調整安となり、押しを拾う値ごろ感も出ているようですが、一方で高値買い付き玉の整理売りもあり売り買い入り乱れる展開です。中長期での上昇トレンドの流れに水を差す展開も、トレンドそのものが逆転するには程遠く、下げ止まりの水準を模索する展開が続くことになります。本日の円換算は11560円前後になります。