おはようございます

【金融・為替】
週末、月末、四半期末のNY株式市場は揃って続伸するリスクオン相場となりました。ダウ平均は3万3274ドル(+415)に、ナスダック総合指数は1万2221(+208)に、S&P500市場は4109(+58)にそれぞれ続伸して引けています。FRBのパウエル議長が金融政策決定の判断に最も重視する指標の一つと話した個人支出(PCE)デフレーター、なかでも食品、エネルギーを除いたコア指数は4.6%となり、事前予想と前月実績の4.7%を下回りインフレへの警戒が幾分緩和されたこと、そして同時に利上げスタンスの長期化が避けられるとの思惑が働いたこと、また、ここ数週間続いた金融不安も新たな金融機関の破綻報道はなく、リバランス(機関投資家の資産配分)の動きも株価を押し上げたとの見方もあるようです。

為替市場では前日の東京時間にドル円は一時135円50銭まで円安進行しましたが、132円75銭近辺で取引を終えようとして円安が一服、逆に一時1092ドルまで上昇のユーロは1.084ドル前後に反落、ドル指数は前日の102.1から102.5ポイントに反発しています。米10年債利回りは3.47%に小幅低下しました。

【石油市況】
原油は75.81ドル(+1.30)に続伸して引け、引き続きイラク・クルド自治区の原油輸出の再開のめどは立たず、日量45万バレルの実質供給が停止する状況が続きます。また、FRBによる利上げ観測後退による株高のリスクオン相場も原油価格上昇の要因と思われます。

【貴金属市況】
個人支出(PEC)でコア指数が予想を下回り、金利高の長期化回避の見方は株式同様に金にも追い風、但し、本日は株価や原油価格の上昇を横目に金は上値重く推移、本日は2000ドルに回帰することなく1969.0ドル(−11.3)に反落して引けています。リスク商品が上昇するなかで、これまで質への逃避資産とした存在を高めた金は、この日はやや色あせたというところでしょうか。週明けの円換算は8380円前後にmなります。

良い週末をお過ごしください!