おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は前日の下落から反発に転じ、ダウ平均は3万2105ドル(+75)に、ナスダック指数は1万1787(+117)に、S&P500市場は3948(+11)に3市場揃っての反発となりました。

FOMCでは今年末の政策金利の水準見通しは5.1%が平均値と予想され、今後0.25%利上げ1回で済むことになり、市場関係者の間では年内の利下げを見込む向きもあり概ね歓迎といったところでしょうか。今週はFOMCよりも信用不安に対処する財務長官イエレン氏の発言に一喜一憂となっています。前日に預金保護の拡大に慎重姿勢を示しましたが、本日は一転して「追加措置を講じる用意がある」と発言し、リスク回避姿勢が後退しました。不安定な値動きが続くのは金融株で上下にブレる展開となり、この先の不安定な要素は続き金融不安解消の道のりはまだ続くことになります。

為替市場はドル円は一時130円30銭台に下落(円は上昇)1か月半ぶりの円高水準に、現在は130円85銭前後で推移もドル売り優勢の展開が続きます。ユーロは1.083ドルに反落し、ドル指数は前日の102.5から102.2ポイントに続落しています。米10年債利回りは同3.45%から3.68%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
原油相場は4日ぶりに反落に転じ69.96ドル(−0.94)で引けています。金融システムの不安解消には道のりがまだ見通せない環境が続き、株価の不安定な展開も原油市況の上値を重くさせているようです。

【貴金属市況】
前日のFOMC前に通常のセッションを終了1949.6ドルで引けましたが、FOMCで利上げ打ち止め時期が早まり年内利下げ観測も浮上し引け後に一気に30ドル前後浮上しました。その後は保ち合いながらもNY株式市場では金融株が不安定な値動きを続け、金融システムに対する信頼性の低下に金は反応を示し再び2000ドルの節目を一時突破、引けにかけては大台を割り込んだものの1995.9ドル(+46.9)と引け値ベースでは高値更新で引けています。本日の円換算は8360円前後になります。