おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は3市場揃っての反発、ダウ平均は3万2244ドル(+382)に、ナスダック総合指数は1万1675(+45)に、S&P500 市場は3951(+34)に反発して引けています。UBSのクレディ・スイス買収の報道は、信用不安の拡大の歯止めにひと役買ったという判断からリスク回避姿勢が後退する流れとなりました。また、日米欧の6中銀の協調してのドル供給の強化発表も安心感を与えたようです。一方で一時的に信頼を失った金融不安の解消はそうたやすいことでなく、負の連鎖への警戒はまだしばらく続くことになりそうで、金融安定の道筋は険しいものとなりそうです。

為替市場ではこの日も序盤はドルを一段と売り込む動きが見られ、ドル円は一時130円50銭台に、ユーロも1.063ドルに続伸、その後は株価反発のリスク回避の動きが緩和に向かうとドル売りが後退、ドル円は現在131円40銭前後に、ユーロドルも1.072ドル前後にそれぞれ反落して推移、ドル指数も一時の103.2から103.3ポイントに小反発し、米10年債利回りも3.29%から3.49%に浮上して推移中です。本日と明日の両日はご承知のようにFOMCが開かれます。市場の動揺を抑えるために利上げ休止の見方もあるなかで、0.25%利上げのインフレ抑制政策の継続が予想されていますが、市場の動揺を最小限に抑えるためのパウエル議長の会見内容や、メンバー18名による今後の金利見通し(ドット・チャート)に注目が集まります。

【石油市況】
原油は時間外では金融システムへの不安から続落する展開も、株式市場が徐々に切り返す展開もあり徐々に下値を切り上げて反発し、午後にはプラスサイドに浮上して67.64ドル(+0.90)に反発して引けています。本来は需給で動くはずの原油市況ですが金融市場との連動性が高く、今回は株式市場と同様にリスク商品として動きが目立っています。

【貴金属市況】
週明けのクレディ・スイスをUBS買収の報道も、信用不安を払しょくするには力不足との判断もあってか、金はアジア時間の終盤に遂に2000ドルの大台を1年ぶりに突破する展開となりました。その後は欧米の株式市場が下げ止まる展開となると同時に、金は大台を割り込み軟化に転じたものの下値も堅く推移し1982.8ドル(+9.3)に続伸して引けました。大台を死守することはないものの、引き続き堅調を維持する金の動きをみると、信用不安への警戒心が市場から容易に解けない現状が浮かび上がる状況です。円建ての換算値は8340円前後になります。

本日はWBC準決勝、良い休日をお過ごしください!も、、、、