おはようございます

今日からGW入りとなりますが、日本の市場は暦通りで市場は5月2日(月)と5月6日(金)に5月開く飛び石となり、その間に注目されるFOMCは5月4日開かれ、6日に国内市場に織り込むことになります。

【金融・為替】
28日のNY株式市場は堅調に推移しダウ平均は3万3916ドル(+614)に大幅に続伸し、ナスダック市場は1万2871(+382)に急反発に転じ、S&P500市場も4287(+103)に続伸して引けるリスク回避の動きが後退する展開となりました。米1−3月期のGDP速報値は市場予想の1.0%や前期の6.9%を大きく下回る−1.4%と発表され、輸出の伸び悩みと対照的に輸入の急増が要因となりました。しかし、市場はGDPへの悲観よりも、ハイテク大手メタ(FB)の好決算からこのところの下落から買い攻勢に転じる動きとなり、下値の値ごろ感も働いたようです。

為替市場では大方の予想通りに日銀の超緩和政策が据え置きとされ、黒田総裁の会見では「粘り強く緩和政策を続ける」と述べました。国内のCPI(消費者物価指数)の日銀見通しは2022年は1.9%まで上昇するものの、目標の2.0%には届かず、2023年及び2024年見通しは1.1%に低下するもので異次元緩和が継続することから円相場は大きく下落する展開となりました。10年債利回りを0.25%に超えないための指値オペレーションも継続、一部には緩和策の修正の見方もアナリストや投機筋にあったことから、強い緩和政策に維持に意外性もあり直近安値を抜け130円台を突破する円安となりました。

来週のFOMCを前にドル買いの展開が続き、ドル指数は前日の102.9から103.6ポイントに更に上昇加速、対ユーロでも1.049ドルに続伸、対円は一時131円20銭台まで続伸(円は続落)し、27日の朝方一時127円割れを見た水準から4円もの強烈な円売りとなっています。現在は130円80銭台で推移、米10年債利回りは前日の2.83%から2.82%台に小幅低下して推移しています。

【石油市況】
原油は105.36ドル(+3.34)に3日続伸して引けています。中国のロックダウンの延長などの中国需要の減少が引き続き悪材料となっていますが、株式市場がリスクオンの動きを示したことから投機買いが優勢の展開となった模様です。また、ドイツがロシア産原油の輸入禁止を検討するとの報道もあり、今後の欧州での需給ひっ迫観測が押し上げ要因とされた模様です。

【貴金属市況】
金は連日の渡るドル高の流れがこのところ重石となり、節目の1900ドルを下回る展開が続き、アジア時間では直近安値を下回る1870.8ドルまで下落する場面がありました。その後の欧米時間でもドル堅調の流れは続きましたが、1900ドルを下回る水準では値ごろ感もあり一巡後は反発し1891.3ドル(+2.6)に小反発して引けています。一方で上値は1897.8ドルと大台を回復するにはドル高&長期金利が上値を拒んでいるようにも見られます。この時間帯の円換算は7955円前後になります。

良い連休をお過ごしください!