おはようございます

【金融・為替】
前日のパウエル議長のハト派発言から軟化したドル相場したですが、本日は対円で113円45銭前後と前日比で小幅な値動きとなり、対ユーロでは1.138ドルと小幅に下落し、ドル指数も96.7ポイントに小幅続落しました。本日は11月に開かれたFOMCの議事要旨が発表され、12月利上げの検討する考えを示し次回12月18・19日のFOMCでの利上げ確率は8割以上に高まっています。一方でFRBの中立金利3.0%が接近していることや、米中の貿易摩擦問題に端を発した世界経済への慎重の見方も重なり、2019年以降の利上げに対して慎重なスタンスに変化しています。

ダウ平均は前日の急騰相場が一服して2万5338ドル(−27)に小反落しています。10年債利回りは3.035%に更に低下しています。本日よりアルゼンチンで開かれるG20に注目は移り、特に首脳会議前後の米中首脳会談(12月1日)が注視されています。米中貿易摩擦が緩和となればリスク選好に、逆に物別れに終えるとリスク回避の展開が予想されます。

【石油市況】
低迷する原油は一時50ドルを下回る場面が見られましたが、その後は安値から反発に転じて51.45ドル(+1.16)で取引を終了、米国の原油在庫の増加や、中国経済の先行き懸念からの需要減とOPECの減産の綱引きが続きますが、当初減産に消極的だったロシアが減産に加わる意思が伝えられ安値から離れる展開となりました。

【貴金属市況】
金は前日の反発地合い継続に1230.4ドル(+0.6)に小幅続伸して引けています。前日に続きドルの対ユーロでの下落が支援する動きとなったものの、前日の引値圏で推移する小幅な値動きにとどまっています。本日の円換算は4450円前後になります。

【穀物市況】
前日までの上昇が一服して、大豆・コーンともに小反落して引けています。