おはようございます

【金融・為替】
あとはトランプ大統領の署名待ちばかりとなり、税制法案は成立はほぼ確実と見られています。法人減税は増配や自社株買いを進めて、株主にも恩恵があるために金融市場では好感されいます。一方で個人の最高税率を引き下げたことは富裕層に恩恵は回っても、中間層以下には届きにくいことや、減税による財政赤字の拡大が野党民主党の主張となり、来年の中間選挙へ点数を稼いだトランプ政権も、企業減税が税収の自然増に寄与し、中間層の所得引き上げに貢献できるとする主張が正念場を迎えることになります。

ドル円は113円30銭近辺で推移、引き続きユーロが堅調で1.187ドル前後で推移、ドル指数は小幅ながら93.2ポイントに続落しています。年明けから欧州中銀(ECB)の債券購入が半減し、量的緩和策は9月で終了することや、ドイツの国債発行額が来年増加する見通しから国債利回りの上昇はこのところユーロ高をもたらせているようです。米10年債利回りは2.479%に小幅に低下し、ダウ平均は9か月ぶりに上昇した長期債利回りを背景に金融株が上昇を牽引し、2万4782ドル(+55)と3日ぶりの反発となっています。

【石油市況】
原油は53.36ドル(+0.27)に続伸し、ブレント相場も64.90ドル(+0.34)に続伸して引けました。2018年後半以降に世界需給が均衡に向かうとのこのところの報道を受けて、需給改善への期待やドル安・株高、更には世界経済の復調地合いも支援要因と見られています。

【貴金属市況】
NY金はドルの対ユーロでの下落を背景としたドル安を支えにして、小幅ながらも1270.6ドル(+1.0)に続伸して引けています。今週は一日の出来高がせいぜい20万枚程度に落ち込む状態で、クリスマス前に市場参加者が減少していることが読み取れます。本日の円換算は4605円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は引き続き南米の天候回復に作柄改善が予想される大豆は続落するも、コーンと小麦は小確りした反応を見せています。