おはようございます

北朝鮮が北海道を通過する飛翔体を発射し、襟裳岬東方1100キロの太平洋に着水した模様です。どのようなクラスのミサイルかまだ判然としませんが、北の脅威が一段と高まったことは事実です。米国の出方も注目されます。

【金融・為替】
NY市場ではハリケーン・ハービーが熱帯性低気圧に勢力を弱めたものの、大量の降雨をもたらしテキサス州では大きな被害が出ています。リスク回避からドルは総じて軟調で、ドルの価値を示すドル指数は92.5ポイントに下落し、更に北の飛翔体発射に92.2ポイントまで現在続落しています。ドル円は109円30銭前後から、同様に108円55銭前後まで円高・ドル安が進行しています。ユーロも続伸して1.198ドルに上昇しています。ダウは2万1808ドル(−5)に小反落し、10年債利回りは2.159%に低下しています。

【石油市況】
原油は46.57ドル(−1.30)に反落し、ブレント相場も51.89ドル(−0.52)に反落しています。テキサスの製油所が稼働を停止し、原油消費の落ち込み観測から売り込まれています。生産減=在庫減から買いというシナリオには至っていませんが、一方でガソリンなどの川下の製品価格は上昇しています。

【貴金属市況】
週明けのNY金は1290ドル中盤での推移から昼過ぎに動意付き1300ドルを抜き、テクニカルの買い物も呼び込み続伸し1311.5ドル(17.3)に大幅に続伸し、年初来高値を更新して引けています。先週のジャクソンホールでのイエレン議長の講演はハト派的なものとして受け止められ、年内利上げ可能性の低下や、トランプ大統領の政治リスクが投機買いを呼び込んでいます。その後北のミサイル発射により一段とドル安方向に向かい、ドル建て金価格は1315ドル近辺まで続伸し換算値は4580円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は総じて下落しています、潤沢な在庫や降雨を嫌気して弱気売りに押されています。