おはようございます

【金融・為替】
オバマケアの修正案を撤回したことによりNYダウは8営業日連続の下落も、本日はアップル株が牽引役となり反発に転じ2万701ドル(+150)で引けています。トランプ政権への公約実行に対する不透明感は残るものの、目先の売られ過ぎ感もあり値ごろ買いからの反発と見られます。ドル円は110円20銭前後の円高水準が本日も見られましたが、株価の反発ともにリスクオフの動きが後退してドルは反発して現在111円10銭近辺まで戻しています。ユーロも1.081ドルに下落して、ドル指数は99.6ポイントまで戻しています。株高・債券安から10年債利回りは2.409%に戻しています。

本日は英国が正式にEU]離脱の書簡をメイ首相からEUトゥスク大統領に渡るものと思われ、4月下旬のEU首脳会議後に交渉が開始される見通しです。利害が相反することからEU側は第2の英国を作り出さないためにも厳しく交渉にあたるものと推測されます。英国ではスコットランドが独立を巡る再度の国民投票を求めて政府と交渉中、また、北アイルランドがアイルランドに併合を求める動きや、ウエールズでもスコットランドに続き独立を求める動きもあり、イングランドを含めた4つの連合王国に亀裂が生じていることがエスカレートすることも懸念されています。

【石油市況】
原油は48.37ドル(+0.58)に反発し、ブレント相場も51.33ドル(+0.58)に反発しています。OPECの一部の加盟国では6月に期限が切れる減産の影響を議論していることや、リビアで武装勢力が原因とみられる供給障害が起きていることを材料視した模様です。

【貴金属市況】
金はNTの取引序盤にドル安を手掛かりに1258.4ドルまで買いあがるも、前日の高値にとどかなかったことやドルが上昇に転じたことから軟化し1255.6ドル(−0.1)と小幅ながら軟調な展開となりました。また、株や原油が反発に転じたことから逃避買いが後退する動きとなりました。本日の円換算は4455円前後になります。

【穀物市況】
原油や株価の反発に加えてドル安が一服したことから、リスクオフの動きがやや後退して穀物市況もコーン・大豆・小麦ともに反発に転じています。