おはようございます

新横綱「稀勢の里が逆転の連覇」を成し遂げました。強い思いが奇跡を呼び込んだ優勝という二文字、もちろん本人の意志の強さがあってこそですが、周りへの感謝の気持ちをいつも口に出していている横綱、いろんな面で見習いたいものです!

さて、米政局はオバマケアの成立の見通しの立たないなか見直し案を断念しました。トランプ政権の神通力もここまでか?という印象ですが、本人はまだ強気のようで次は減税法案をかけるとのこと、元来オバマケア廃止案が最もスムーズに通りやすいとの判断が働いたから最初に法案を成立させて政権に勢いをつけたいとの考えからのもの、減税や公共投資法案はハードルは一段と高いもので、オバマケア見直しから浮く11兆円を減税の原資とする思惑は見事にはずれたことから、今後の政権運営に暗雲が立ち込めたことになります。トランプ政権の政治リスクは残ることになります。

欧州ではイタリアでEU首脳会議を開き、英国離脱の危機での結束を意図したものでした。英国のEU離脱の正式通知は今週中と見られ、双方の離脱に向けた協議が今後2年間の長い時間をかけて始まります。離脱しても自国に有利にことを勧めたい英国と、離脱には大きな代償を伴うことを証明して、英国に続き離脱を模索する他国追随を許さないEU側、難儀な交渉は続くことになります。フランスでは大統領選の第1回が4月23日に投票され、決選投票が5月7日となります。決選投票が予想されるマクロン・ルペン両候補ともに議会での議席は少なく、6月の議会選挙も注目され、極右ルペンが敗北しても課題は残りそうです。

欧米の政治リスクが高まっている状況下ですが、先進国で最も安定政権と見られた安倍政権も「森友問題」が思わぬ展開となり、安倍政権を揺るがす事態に発展する可能性から予断を許さない情勢です。

中国では習政権が「核心」と呼ばれほどの権力を掌握し、李首相の影も霞むほどの独裁政権を確立させています。国内では通貨元の流出が続き、外貨が3兆ドルそこそこまで減少するドル売り・元買い介入を強めて元の防衛に奔走、外交面では貿易や北朝鮮問題に関して習・トランプ会談で米国との協調体制を築けるかが注目されます。北と言えばロシアが来たとの二国間交渉から北の労働者を極東(北方4島)で就労させる協議がまとまり、中国よりも北への影響力を強める動きに、米・中ともにロシアの動きを警戒しています。

今週もよろしくお願いします