おはようございます

【金融・為替】
ドル円は97円90銭近辺で推移していて、昨日の3時半から40銭程度の円安・ドル高水準となっています。中国のシャドウバンキング破綻懸念(中国では銀行に一定の融資枠が決められていて、中堅銀行が苦肉の策として企業から借り入れ融資に回していましたが、短期金利の急騰から資金繰りに窮する事態)から中堅銀行の7月危機が取りざたされていましたが、中央銀行にあたる人民銀行が市場への流動性確保をしたことからリスク回避ムードは後退しています。

本日の米景気指標も消費者信頼感指数や耐久財受注、住宅関連指数も事前予想を上回ったことからダウは反発して1万4760ドル(+100)に上昇、10年債利回りは2.593%に上昇しています。ユーロは1.308ドル(ユーロ円128.1円)と小動き、ドラギ総裁は緩和的措置をユーロ圏は続けるとし、イタリア・スペイン・ポルトガル・ギリシャ・アイルランドといった財政事情に窮する国々の国債利回りが上昇しています。

【石油市況】
原由は95.32ドル(+0.14)に小幅に続伸していて、ブレント相場も101.26(+0.10)と同様の動きとなっています。米景気指標の改善傾向や株高の動きも、洪水の引きから解消されたカナダのパイプラインの操業再開に上昇幅は限定的となっています。

【貴金属市況】
金は1275.1ドル(−2.0)に小幅に続落していて昨日のゴールドマンサックスに続き、本日は英金融大手HSBCが2013年金価格見通しの平均を1396ドルと9.5%引き下げたことがネガティブ要因となっています。価格が1900ドルを超えた2011年には2000ドルは勿論、2500ドルの価格見通しをしていたことから、現在のダウントレンドでも1000ドル割れを見込む意見もあり、相場水準が言わせるものでいちいち取り合っていては身が持たないというところでしょうか。

【穀物市況】
穀物市場はコーンが期近を除き続落、大豆は小幅続伸のまちまちな展開となっています。