おはようございます。

バーナンキ議長のQEの縮小発言から二日が経過して、金融市場のショックはやや和らぎ小康を取り戻しつつあります。

ドル円は97円85銭近辺で今週の取り引きを終了、昨日の東京市場とほぼ変わらず、ユーロは1.312ドル(ユーロ円128.5円)とドルは流動性の先細り傾向に続伸しています。

ダウは前日の暴落も日経平均の反発も好感材料とされ+41の1万4799ドルに小幅に反発していますが、ハイテク中心のナスダックは小幅に続落しています。債券は売られ10年債利回りは2.532%と二年ぶりの高水準となっています。

本日興味深いのはセントルイス連銀ブラード総裁が「インフレ率の低下を懸念していて、QEの拡大を検討すべき」と発言していることで、物価のデフレ傾向を危惧する発言となっています。よくよく考えれば議長発言は今後も数ヶ月間の景気指標改善が前提の縮小示唆で、景気指標の状況によっては、QE縮小のシナリオどおりに進まない可能性もあって「QE縮小ありき」ではない可能性もあるのではないでしょうか?いずれにしても物価上昇がFRBの思惑通りに進んでいなことは各メンバーのきょうつう認識となっているようです。

原油はドル高進行の嫌気から大幅に続落して93.69ドル(ー1.45)に、ブレント相場も100.91ドル(ー1.24)に続落しています。金は昨日の早朝に一時1270ドルを下回る場面も見られましたが、欧州時間には1300ドル乗せもみられました。NY引けは1292.0ドル(+5.8)と小反発しています。