おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は80円25銭と小動きに終始、ユーロは1.431ドルに反発、ユーロ財務相会議ではギリシャ支援は来月に持ち越しとなったものの、ユーロ議長ユンケル氏のギリシャの公約実行への期待がユーロ相場を支えることとなったようです。とは言えギリシャ再生への道のりは険しいことに変わりなく、財政赤字削減と国有資産売却(民営化)はいばらの道にほかならず国民の痛みも伴うものとなります。スキあらば格付け会社はデフォルト(債務不履行)の烙印をいつ押そうかと手ぐすねを引いている状況です。ダウは76ドル高の1万2080ドルに続伸、10年債の利回りは2.954%にいくぶん上昇しています。本日は米景気指標の発表は特になくFOMC待ちのムードとなっています。

【石油市況】
原油は小反発しており93.26ドル(+0.25)に、一方のブレント相場は111.69ドル(−1.52)とWTIとの乖離を詰める動きとなっています。ギリシャ危機の再燃と、GSグループが米国の第2四半期の経済成長見通しを下方修正したことが原油価格の上値を重いものにしています。また、OPEC総会での生産枠据え置きのなかでサウジの増産が指摘されていることも、供給過剰の懸念となっているようです。

【貴金属市況】
金は小幅に続伸しており1540ドルを中心として続伸基調を維持、ギリシャ問題の先行き不透明なことや、ドルの対ユーロでの軟化傾向が上昇要因と見られ、原油価格の低調が下押し要因となっています。一時1548ドル台に上昇をみせたものの、保ち合いの上限を抜けずに下押される動きとなっています。ギリシャ支援は格付け会社とユーロ件のせめぎ合いでもあり、今後も支援を巡り紆余曲折が想定されますが、金にとっては代替え通貨として、或いは安全資産として今後もギリシャ問題は金を支援するものと推測されます。白金相場は続落を強いられており、新興国の自動販売の低調や、原油価格の下落、米景気の先行き悲観見通しに反応して1750ドルを割り込む展開を強いられています。鉱山会社コストが1700ドルとの指摘もあり、今後は例年7月の鉱山労使交渉や、エスコムの電力供給の問題も控えており、玉整理一順後に反発に転じることも想定されます。

【穀物市況】
穀物相場は株価・原油や貴金属市況を横睨みに小反発をみせており、コーン期近限月が7ドル台に戻し、大豆も反発を見せています。コーンの作付が終了し、大豆も94%とほぼ終了に近く今後は生育と天候に注目が移ることになります。