おはようございます。
【金融・為替】
ドル円は82円40銭近辺で今週の取引を終えて昨日からやや円安、ユーロはアイルランド救済問題に揺れており、G20が開かれた韓国でEU首脳会議が開かれ5月に設立された7,500億ユーロの基金を当てることも議論され、急場を凌ぐムードながら1.369ドルと上値の重い展開となっています。ダウは90ドル安の1万1,192ドルに続落しておりユーロ圏のデフォルト懸念や、中国の利上げ観測から上海株の暴落(前日比5.16%)が嫌気される動きに株式のみならず、商品市場でも原油・貴金属・非鉄・穀物と幅広くリスク回避の売り物に下落を余儀なくされる動きとなりました。アイルランドの支援を巡っても独が引き気味なこともあり、基金の運用までにはまだ紆余曲折がありそうでユーロ売り材料とされるものと考えられます。また、中国では10月のCPI(消費者物価指数)が4%を超えて政府指標を大きく上回っていることから、インフレ防止の早晩利上げに踏み切る可能性が嫌気されているものの、景気の腰折れを嫌うのは誰よりも中国首脳の面々であることから、高成長キープ路線と思われ徐々に成長
の本線にもどることが想定され、過度の悲観は禁物というところでしょうか。
* 米ミシガン大消費者信頼感指数:69.3(事前予想は69.0)
【石油市況】
原油は84.88ドル(−2.93)に急落しており、中国の利上げ懸念から景気の冷え込みを憂慮する見方や、アイルランドのデフォルト懸念からリスク回避に買い玉を手仕舞う動きに見舞われています。もっともこのところの90ドルに接近するまでの上昇から、きっかけがあれば利食いが出される場面も想定されたことや、週末要因も重なったものと考えられます。
【貴金属市況】
金も一時1,360ドル割れまで急落しており、コメックスの終値は1,365ドル、スポットの終わりは1368ドルとなっています。ドルが対ユーロで強含む週であったことや、株式や商品市場に幅広くリスク回避の動きが広がったことが金市場にも波及したものと思われますが、アイルランドのデフォルト懸念によるユーロ安・ドル高のながれは本来強い材料であって、調整後には再び上に向かうものと推測されます。他商品と金とでは下落幅に違いがあり、下げ局面でも金の優位性は保たれていると考えられます。ただし投資に回す「財布」はひとつで、損切り銘柄の補てんに金の益出しもつきものとなります。
【穀物市況】
このところ軟調推移のコーンと比較的堅調推移の大豆でしたが、リスク回避の動きにファンドの投げが殺到する動きにストップ安張り付きの急落に見舞われています。ファンドはコーンを3万枚、大豆を1万6000枚売っており総投げムードが急落の背景となっています。ファンダメンタルよりテクニカル優先の動きから、投げ一巡となれば急反発も予想されます。穀物市場そのもののファンダメンタルは先の農務省報告にも見られるとおり、極めて需給がタイトであることは証明されており、悲観一色の相場の流れには便乗したくないものです。
【金融・為替】
ドル円は82円40銭近辺で今週の取引を終えて昨日からやや円安、ユーロはアイルランド救済問題に揺れており、G20が開かれた韓国でEU首脳会議が開かれ5月に設立された7,500億ユーロの基金を当てることも議論され、急場を凌ぐムードながら1.369ドルと上値の重い展開となっています。ダウは90ドル安の1万1,192ドルに続落しておりユーロ圏のデフォルト懸念や、中国の利上げ観測から上海株の暴落(前日比5.16%)が嫌気される動きに株式のみならず、商品市場でも原油・貴金属・非鉄・穀物と幅広くリスク回避の売り物に下落を余儀なくされる動きとなりました。アイルランドの支援を巡っても独が引き気味なこともあり、基金の運用までにはまだ紆余曲折がありそうでユーロ売り材料とされるものと考えられます。また、中国では10月のCPI(消費者物価指数)が4%を超えて政府指標を大きく上回っていることから、インフレ防止の早晩利上げに踏み切る可能性が嫌気されているものの、景気の腰折れを嫌うのは誰よりも中国首脳の面々であることから、高成長キープ路線と思われ徐々に成長
の本線にもどることが想定され、過度の悲観は禁物というところでしょうか。
* 米ミシガン大消費者信頼感指数:69.3(事前予想は69.0)
【石油市況】
原油は84.88ドル(−2.93)に急落しており、中国の利上げ懸念から景気の冷え込みを憂慮する見方や、アイルランドのデフォルト懸念からリスク回避に買い玉を手仕舞う動きに見舞われています。もっともこのところの90ドルに接近するまでの上昇から、きっかけがあれば利食いが出される場面も想定されたことや、週末要因も重なったものと考えられます。
【貴金属市況】
金も一時1,360ドル割れまで急落しており、コメックスの終値は1,365ドル、スポットの終わりは1368ドルとなっています。ドルが対ユーロで強含む週であったことや、株式や商品市場に幅広くリスク回避の動きが広がったことが金市場にも波及したものと思われますが、アイルランドのデフォルト懸念によるユーロ安・ドル高のながれは本来強い材料であって、調整後には再び上に向かうものと推測されます。他商品と金とでは下落幅に違いがあり、下げ局面でも金の優位性は保たれていると考えられます。ただし投資に回す「財布」はひとつで、損切り銘柄の補てんに金の益出しもつきものとなります。
【穀物市況】
このところ軟調推移のコーンと比較的堅調推移の大豆でしたが、リスク回避の動きにファンドの投げが殺到する動きにストップ安張り付きの急落に見舞われています。ファンドはコーンを3万枚、大豆を1万6000枚売っており総投げムードが急落の背景となっています。ファンダメンタルよりテクニカル優先の動きから、投げ一巡となれば急反発も予想されます。穀物市場そのもののファンダメンタルは先の農務省報告にも見られるとおり、極めて需給がタイトであることは証明されており、悲観一色の相場の流れには便乗したくないものです。