5e225d67.jpg午後からヒルズでのセミナーです。

講師は信州大学の真壁さんとスタンダードバンクの池水さんです。

真壁さんは日本の行動ファイナンスの第一人者です。今日は為替に関する話題が中心で来年三月頃まで円高基調が継続されるという見通しで節目の80円を割れる可能性について言及していました。

円高の背景としては欧米が景気対策しての金融緩和と財政再建が限界に近づき、最終的な手段は通貨安政策しか残されていないことを強調していました。

池水さんの方は勿論金の見通しについてですが、相変わらずブルースならずブル池水(笑)のでした。

今週は1263ドルから1245ドルに下げたものの1240ドル近辺では実需買いが見られることから実需の高値慣れが進んでいることの指摘、またインドの需要期にこれから入るために年末にかけての上昇が今年も同様になるとの見方でした。

加えて公的保有・金ETFの増加傾向が継続されそうなこと、加えて先進国の低金利政策の継続がまだ数年続く見通しを指摘していました。

おおまかにこんな感じですで新味はないといえばない、しかし受け取り方次第とも言えるでしょう。

ふたりの話で印象にのことは真壁さんは大学の私の授業は難しく日本人学生がすくないこと、むしろ中国やベトナムの学生の熱心さをみていると日本の将来の危うさを感じると話していました。

池水さんは95年の80円割れのドルを売ってしまって苦労した話と、金オプション市場のコールの買いで1300ドル近辺に大量にあるばきりか、1500や2000にも沢山あることを話し海外ファンドの強気方針の一端をみるようでした。