投資用の金が大きく増加していることが、金価格の押し上げ要因となっているのは先刻承知のとおりです。週末の14日にNYの金ETFは更に4�填�増加し、累計は1214�鼎伐然米瑛佑鵬甬邵嚢發魑�録しており、前月比55�鼎竜涸�となっています。08年の金融危機以降ドルの機軸通貨としての価値が後退し、変わってユーロに資金を移す動きは民間ばかりでなく公的保有にも広がっていました。しかし、現実はギリシャのソブリンリスクをきっかけにして、通貨ユーロの信任が失墜して通貨に対する信任そのものが揺らぎだしています。
ユーロへの不信感は今後ギリシャからPIIGS諸国に拡散される可能性を含み、フランスやドイツの離脱の可能性すら話題となっています。インフレファイターとしての欧州中央銀行（ECB）は域内の債券買取りを決めており米FRB同様に中銀そのものの資産が毀損される可能性も生まれています。
米国や欧州の財政の問題は日本に取っても同じ問題で先進国通貨は英国ポンドを含めて信任されるに足りない状態です。昨年はドイツで金の自販機が初登場しましたが、今度は中東ドハイにもお目見えしていてギリシャ以前に危機が訪れたドハイに現れたのもなにか因縁めいたものを感じさせられます。金は通貨の代替として広く深く進攻しているようです。
