今日も一日お疲れ様でした。

月末と週末が重なり5月相場も無事に完了、当方としては金が週末にかけて上昇したことで少し救われた感じで今月を終えることができました。久しぶりに相場に感謝というところです。出来高は新システム以降後最高の6万枚となっています。TOCOMの首脳もホッと一息、取引員首脳も同様かな!少しくらい商いが伴わないと、どうにもなりませんからね。業界関係者はわたしも含めてやれやれの心境でしょう。

昨夕にも書いたように為替の200日移動平均線が「97円15銭」の水準、昨夜の日本時間10時4分に「97円22銭」で一旦ドル高も息切れとなり、午前10時38分には96円23銭まで反落、しかし、午後3時過ぎくらいから再びドルが硬化し96円台の後半まで買われる展開となっています。どっこいシブトイという感じですね。この一両日最も商品価格に影響を及ぼしたものは「円安」で、投機資金流入とか、長期金利上昇からインフレ等の材料より上、必然的に一番気にかかる要因です。

為替の変動要因はこのところ「猫の目」のように変わり、プロのアナリストもさぞかし苦労されているものと思います。変動要因が個々に違うコメントを出していることが常のようで、我々のような素人には到底理解しがたいものとなっています。現在の為替変動を「美人投票」ならぬ「弱いもの投票」という言い方もあるようです。ドルもユーロも円もポンドもそれぞれに「すねに傷を持つ身」、しがらみもないにもない「ゴールド」の信任が高まるはずですね。

今日は日本の4月の「鉱工業生産指数」が発表され、前月比では+5.2%の74.3ポイントと56年ぶりの上昇率とか、落ち方が急激なだけに少し反動でよくなると、まるで景気回復が本格化しているような錯覚に似た感覚を持たされます。製造業が昨年10月以降に在庫調整に走り、生産を大幅に縮小した成果の現われでしょうね。一方で完全失業率は5.0%に悪化し、有効求人倍率も0.46倍になっており、「人員削減」が企業業績の持ち直しを演出、言い方を変えると労働者が犠牲を強いられているようなものです。

ここは国の政策の問題で、麻生さん、鳩山さんの管轄です。日本の労働人口がざっくりと7,000万人とすると、350万人が職にあぶれていることになります。世界では中国の2,000万人を筆頭に5,000万人ということになります。欧州のように失業者に手厚い国ばかりではないので、「景気回復期待」と言っても失業者数が減少しだして初めて使える言葉です。国や企業だけが延命できて、個人が報われなくは意味がありませんよね!なんだか相場とかけ離れた話題となってしまいました。

今週も、今月もお疲れ様でした。来週も来月も宜しくお願いします。