S&Pが英国債を「安全」から「ネガティブ」に引き下げ、米国債の格付けに対しても市場ではAAAからの引き下げの可能性に神経質になっているのは周知の事実です。それを占う意味でも今週の米国債の入札状況が通常より関心事となっています。

今週は26日に2年債が400億ドル・27日に5年債が350億ドル・そして28日には7年債が260億ドルと、合計で1,010億ドル(9兆5,000億円強)の入札状況が注目されることになりそうです。

不調→ドル安の一段の進行・好調→ドルの買い戻しという反応が定石的で、市場では前者となることを想定しての動きに走り出しそうな雲行きです。勿論世界的に中銀の金融緩和政策が後押ししていることも背景にあることは言うまでもありません。