3月に入り企業では年度末であり決算にとって重要な月となりますし、学校では卒業式や新入生を向かえる時期となり、世間全体に慌しい月となります。

 2月は相場にとって「静」この3月は「動」となることが予想されます。先月の原油価格は前半の69ドルから57ドル台にまで、一時的に反落し大波乱の一ヶ月でしたが、「静」とはうらはらな展開ではありました。この背景として北米が10年に一度の暖冬となり、原油在庫も6年ぶりの高水準であったことが挙げられます。

 金相場も原油安よりインフレ懸念の後退から、ファンド資金の一部撤退も見られ579から537ドルまで反落し、原油同様に調整となった月でした。

 商品価格の修正安を尻目に、辞任したグリンスパン元FRB議長の発言にもあるように、地政学的リスクは更に高まりを見せております。中東ではイラク・イラン・イスラエルとパレスチナアに加えサウジであり、亜細亜ではフィリピンやタイの政情が不安視され、アフリカではナイジェリアや新たにサハラの独立運動、南米ではべネズエラ等これらの国々では、貧富の格差や宗教問題を背景にいつなにが起きてもおかしくない状況です。大国アメリカは国連事務総長選任にまで、口をはさみ世界の反感を買い、敵を増やしていることが現実です。

 2月の「静」=下げ 3月の「動」=上げというのは気が早いのでしょうか。