「ウォーシュ氏指名の意向、金融界は利下げに懐疑的な反応」
おはようございます
【金融・為替】
週末のNY株式市場は軟調に引けています。ダウ平均は4万8892ドル(−179)に反落して、朝方の一時600ドルを超える下落場面からは持ち直して引けています。ナスダック指数は2万3461(−223)に続落、S&P500市場も6939(−29)に続落し全般に安値より戻すも、トランプ大統領が指名する次期FRB議長のウォーシュ氏を巡る思惑が重石となった模様です。この人事を巡り上院銀行委員会の有力メンバーのティリス議員(共和党)は「司法省によるパウエル議長&クック理事への捜査の問題が解決されるまで、FRBに関するいかなる人事も承認しない」 と述べていることからスムースに承認される見通しは立たない情勢、また、市場では、かつて2008年のリーマンショック時のFRB理事であった同氏は当時のベン・バーナンキ議長の量的緩和(QE)政策に真っ向から反対した人物でタカ派のレッテルが染みついた人物であることから、トランプの意を受けてハト派に転換するのか懐疑的な見方が残ることになります。ウォーシュ氏指名を概ね金融市場(JP・モルガンチェースやウェルズ・ファーゴCEO,元英中銀総裁のカナダのカーニー首相)からは好感を持って受け止められているようです。
為替市場ではドル買い優勢の反応を示し、ドル円は154円75銭前後に、ユーロも1.185ドルに反落し、ドル指数は前日の96.1から97.1に反発しています。日本の財務省の発表によると今月の円高局面での介入はなかったと正式に発表されました。2024年当時の神田財務官は実弾介入を駆使しましたが、今の三村財務官は日米協調を駆使した省エネでの円高を呼び込むことに成功したようです。米10年債利回りは同4.23%から4.24%に小幅に上昇しています。米政府機関閉鎖に関してはつなぎ予算の期限は上院で可決されるも、下院共和党ジョンソン議員がワシントンに戻るのが2月2日となることで、下院での採決は来週に持ち越される見通しとなり短期間ながら一部閉鎖となりそうです。ミネソタ州の移民問題で米市民が2人射殺されたことで、民主党の移民管理官への複数の要求をトランプ大統領が考慮してまとまる見通しとなっています。
【原油市況】
原油は65.21ドル(−0.21)に、ブレント相場も70.69ドル(−0.02)4日ぶりに小反落に転じて引けています。新たなFRB議長人事を巡り金融市場全般にリスク回避の動きが強まり、原油市況にも幾分負の影響を及ぼした模様です。一方で、イランでの地政学リスクの緊張が下支え要因となっていることで下落幅は限定的なものとなりました。
【貴金属市況】
金は次期FRB議長にタカ派のウォーシュ氏が指名されるとの報道もあり、アジア時間から大きく下落する展開となり、欧州時間の序盤には節目の5000ドルを一時割り込む事態となり、NY時間入りするとダウ平均が600ドルを超える下落に見舞われるリスク回避の動きが広がったこともあり、金にも更なる売りが波及して続落し引け間際に4700ドル割れ寸前まで下落、NY金の終値は4745.1ドル(−609.7)に暴落して引けています。下落率は11.3%とリーマンショック時を上回り、1980年以降では最大のものでいかに凄まじい下落であるか分かります。もっとも、現状の金取引はほぼ24時間体制となり東京時間にある程度先取りしてもいます。日本でもJPXの夜間取引によりほぼ欧州と米国市場をカバーできています。もっとも1日にして価値が1割棄損される状況は買い方にとって大きな痛手となり、新議長を巡る人事や、政府機関閉鎖のリスクの回避等々下落要因が並べられていますが、内部要因としては売りが売りを呼び込んだことで損失確定の売り物が大量に出たことになります。その一方で、これまで高値見送り派にとっては買い方の投げに乗じて仕込むチャンスであったとも捉えられます。銀相場に至っては25%の下落は価値の4分の1がすっ飛んだことになり、傷が癒えるには相応の時間を要することになりそうです。大局的なファンダメンタルは5600ドルも4700ドルも大差なしで、今回の調整局面は急ぎ過ぎた相場展開に待ったがかかり、仕切り直しのチャンスが与えられたと解釈してはどうでしょうか。週明けの円換算は2万5100円前後になります。
良い週末をお過ごしください!
おはようございます
【金融・為替】
週末のNY株式市場は軟調に引けています。ダウ平均は4万8892ドル(−179)に反落して、朝方の一時600ドルを超える下落場面からは持ち直して引けています。ナスダック指数は2万3461(−223)に続落、S&P500市場も6939(−29)に続落し全般に安値より戻すも、トランプ大統領が指名する次期FRB議長のウォーシュ氏を巡る思惑が重石となった模様です。この人事を巡り上院銀行委員会の有力メンバーのティリス議員(共和党)は「司法省によるパウエル議長&クック理事への捜査の問題が解決されるまで、FRBに関するいかなる人事も承認しない」 と述べていることからスムースに承認される見通しは立たない情勢、また、市場では、かつて2008年のリーマンショック時のFRB理事であった同氏は当時のベン・バーナンキ議長の量的緩和(QE)政策に真っ向から反対した人物でタカ派のレッテルが染みついた人物であることから、トランプの意を受けてハト派に転換するのか懐疑的な見方が残ることになります。ウォーシュ氏指名を概ね金融市場(JP・モルガンチェースやウェルズ・ファーゴCEO,元英中銀総裁のカナダのカーニー首相)からは好感を持って受け止められているようです。
為替市場ではドル買い優勢の反応を示し、ドル円は154円75銭前後に、ユーロも1.185ドルに反落し、ドル指数は前日の96.1から97.1に反発しています。日本の財務省の発表によると今月の円高局面での介入はなかったと正式に発表されました。2024年当時の神田財務官は実弾介入を駆使しましたが、今の三村財務官は日米協調を駆使した省エネでの円高を呼び込むことに成功したようです。米10年債利回りは同4.23%から4.24%に小幅に上昇しています。米政府機関閉鎖に関してはつなぎ予算の期限は上院で可決されるも、下院共和党ジョンソン議員がワシントンに戻るのが2月2日となることで、下院での採決は来週に持ち越される見通しとなり短期間ながら一部閉鎖となりそうです。ミネソタ州の移民問題で米市民が2人射殺されたことで、民主党の移民管理官への複数の要求をトランプ大統領が考慮してまとまる見通しとなっています。
【原油市況】
原油は65.21ドル(−0.21)に、ブレント相場も70.69ドル(−0.02)4日ぶりに小反落に転じて引けています。新たなFRB議長人事を巡り金融市場全般にリスク回避の動きが強まり、原油市況にも幾分負の影響を及ぼした模様です。一方で、イランでの地政学リスクの緊張が下支え要因となっていることで下落幅は限定的なものとなりました。
【貴金属市況】
金は次期FRB議長にタカ派のウォーシュ氏が指名されるとの報道もあり、アジア時間から大きく下落する展開となり、欧州時間の序盤には節目の5000ドルを一時割り込む事態となり、NY時間入りするとダウ平均が600ドルを超える下落に見舞われるリスク回避の動きが広がったこともあり、金にも更なる売りが波及して続落し引け間際に4700ドル割れ寸前まで下落、NY金の終値は4745.1ドル(−609.7)に暴落して引けています。下落率は11.3%とリーマンショック時を上回り、1980年以降では最大のものでいかに凄まじい下落であるか分かります。もっとも、現状の金取引はほぼ24時間体制となり東京時間にある程度先取りしてもいます。日本でもJPXの夜間取引によりほぼ欧州と米国市場をカバーできています。もっとも1日にして価値が1割棄損される状況は買い方にとって大きな痛手となり、新議長を巡る人事や、政府機関閉鎖のリスクの回避等々下落要因が並べられていますが、内部要因としては売りが売りを呼び込んだことで損失確定の売り物が大量に出たことになります。その一方で、これまで高値見送り派にとっては買い方の投げに乗じて仕込むチャンスであったとも捉えられます。銀相場に至っては25%の下落は価値の4分の1がすっ飛んだことになり、傷が癒えるには相応の時間を要することになりそうです。大局的なファンダメンタルは5600ドルも4700ドルも大差なしで、今回の調整局面は急ぎ過ぎた相場展開に待ったがかかり、仕切り直しのチャンスが与えられたと解釈してはどうでしょうか。週明けの円換算は2万5100円前後になります。
良い週末をお過ごしください!