本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2025年12月

年末につき閑散な市場!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は小幅ながら揃って3日続落して引けています。ダウ平均は4万836ドル(−94)に、ナスダック指数は2万3419(−55)に、S&P500市場も6896(−9)に下落して引けています。期待されたサンタラリーはこれまでのところ不発気味に推移、24日から始まったラリー期間はマイナスで推移、年明け5日の相場で期間が終了することから残り3営業日となります。FOMC議事要旨以外に取り立てて注目される材料もなく静かな1日だったようです。議事要旨によれば、大部分の当局者がインフレが時間とともに低下を続ければ追加利下げが適切になると認識しているようで、当局者間にある意見の隔たりや溝の深さもあらためて浮き彫りにされたことで、今月の利下げがいかに難しい決定だったかを裏付けるものとなりました。短期金融市場フェドウッチでは来年1月の利下げ確率85%程度ですが、年明け以降の最新の指標が今後の金融政策の決め手となるものと予想されます。

為替市場はドル買い優勢の展開となり、ドル円は156円30銭前後のドル高・円安で取引を終了、ユーロも1.174ドル前後に下落し、ドル指数は前日の98.0から98.2ポイントに反発しています。市場が注目する次期FRB議長の人選に関してトランプ大統領は、お気に入りの候補はいるが急ぐ必要はないとし年明け早々の発表は少し先送りとなりそうです。一方で、パウエル議長をまだ解任するかもしれないとも発言、大統領の議長指名の権限を相変わらず振り回しています。米10年債利回りは同4.11%から4.12%に小幅に上昇しました。

【石油市況】
原油相場は57.95ドル(−0.13)に、ブレントも61.92ドル(−0.02)に小反落して引けています。内戦の続く中東イエメンを舞台にしたサウジとアラブ首長国(UAE)の対立は、サウジ側のUAE軍の24時間以内の撤収に対してUAE側は部隊の撤収を表明したことでひと先ず収束したようです。また、イスラエル・ネタニエフ首相と会談したトランプ大統領はイランの核開発計画の継続に対して、イスラエルによる大規模攻撃を支持する可能性があると発言したことで中東の火種が拡散されているようです。また、プーチンの公邸がウクライナに攻撃されたとの言い分から和平協議を見直すと発言し、ウクライナが否定するもロシア寄りの発言をするトランプ、困ったものですね。

【貴金属市況】
金は前日の急落に対する自律反発に4386.3ドル(+42.7)に戻して引けています。金よりも下げのきつかった銀や白金も同様に自律反発して引けています。この日、ロシアはウクライナの和平に関して(プーチン公邸空爆疑惑)立場を見直すとしたこと、また、中国の台湾周辺での軍事演習に関して独仏が懸念を表明しています。米国による台湾への過去最大の武器売却、高市政権の存立危機発言に反応する中国、来年も世界各地に拡散する地政学リスクは金相場についても影響を受けることになりそうです。需給要因として過去3年連続で中銀が金を1000トン強保有を増やしましたが、価格の高騰もあり今年は700トン台にとどまる見通しですが、逆に購入代金は記録的なものになる見通しです。一方で最大金ETFは前年末の872トンから足元では200トン前後の増加と、4年連続のマイナスから大きく増加に転じることになりそうです。


2025年最後の更新となります、良い年をお迎えください!

貴金属相場が規制強化に下落!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は揃って続落して引けています。ダウ平均は4万8461ドル(−249)に、ナスダック総合指数は2万3474(−118)に、S&P500市場も6905(−24)に続落して引けています。 テスラやエヌビディア、メタ・プラットフォームズの大手ハイテク株が下落しています概ね堅調に推移した今年の株価ですが、ハイテク・AI主導に対する上昇に関してどこかで投資に見合った将来の利益に対する懐疑的な見方が投資家心理に影響する展開が続いています。

為替市場はドル円は156円05銭前後に小幅ながらドル安・円高の動き、日銀が政策金利の引き上げを決めた19日の金融政策決定会合では、低い実質金利などを背景に政策委員から先行きも利上げ継続が必要との意見が相次いでいたことで円売り機運がやや後退という印象です。ユーロは1.177ドルとこちらは小動きに終始、ドル指数は週末の98.0ポイントとほぼ変わらず、米10年債利回りは同4.13%から4.11%に2週間ぶりの水準に低下しています。

【石油市況】
今日は株価の下落や貴金属の暴落といったリスク回避の動きに反し、原油は58.08ドル(+1.34)に、ブレントも61.94ドル(+1.3)に3日ぶりに反発しています。トランプ・ゼレンスキー会談は和平に向けた進展は見られずに終了(予想通り)、その一方でイエメンでUAEが支援する組織(南部暫定評議会)をサウジが空爆したことで、OPECの主要な産油国同士の衝突が原油価格を反発に導いているようです。今後はイランが支援するフーシ派がサウジの支援する暫定政権に手を結ぶ可能性もあり(サウジ・イラン外相が電話会談)、イスラエルや米国を巻き込むことも考えると複雑な利権が絡む問題に発展する可能性もあります。

【貴金属市況】
貴金属が揃って急落に見舞われる1日となりました。ことの発端は昨日のライン・ワークスでも書きましたが、貴金属取引を総括するCME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)がボラティリティの非常に高い貴金属の値動きに対して規制をかけたことで、取引委託証拠金を引き上げたことのようです。金10%、銀13%、白金23%増を決めたことで、金は4343.6ドル(−209.1)に急落して引けています。換算値は2万2400円前後となり、昨日の朝からは概ね1000円幅の急落となります。一方で、影響が特に大きかったのは白金で、単価が金の約半分ながら本日の下落幅は367ドルとなりました。取引所の規制が入る入らないはあるにせよ、ここ1か月だけで見ても異常ともみられる上昇相場は下げのきっかけを待っていたようにも見られます。暴落する銀や白金の動きに金相場も巻き込まれた印象です。行き過ぎた相場の修正局面から、金・銀・白金ともに仕切り直しとなりますが、3銘柄ともに上昇するだけのファンダメンタルがそれぞれあると考えられ、遅れて出た銀や白金も既に底入れは終えたとみられ調整後は再び出直り相場に向かうと思われます。但し、以前にも触れていますが、世界の中央銀行が買う貴金属は金のみです。

強気ムードで2026年に突入か!?

おはようございます

この時間は訪米しているウクライナ・ゼレンスキー大統領と米トランプ大統領の会談がフロリダで開かれているようです。トランプ大統領は事前にプーチン大統領と電話会談し良好で非常に生産的な会談だったと評価、ロシア軍は首都キーウを攻撃しています。一方のゼレンスキー大統領は米国の前にカナダ・カーニー首相と会談し、同時に欧州首脳やNATO事務総長とも会談しています。また、ロシアの石油基地を攻撃しています。この関係からするとウクライナと欧州・NATOvsロシアと米国のような構図です。「戦争よりもディール」を重視するトランプにとっては「正義」は二の次のこと、それぞれに複雑に絡む思惑が交錯、そう簡単に和平につながるとのは思えませんね。

さて、ブルームバーグが5人のアナリストにの2026年見通しを問うた日本の株価と円相場の回答は、日経平均は5万5500円〜66000円の強気見通し、株価はサナエノミクスを評価、期待するもので、円相場は150円〜160円となっています。日本のインフレの行方と日銀の利上げ回数が注目されています。

今週もよろしくお願いします!

金・銀・白金の貴金属3兄弟が最高値を更新!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は市場参加者が限られる中での薄商いの取引、5連騰による史上最高値圏で推移した株価は週末は小休止となり、ダウ平均は4万8710ドル(−20)に、ナスダック指数も2万3593(−20)に、S&P500指数も6929(−2)で取引を終了しました。サンタラリーは今年は24日にスタートし、ゴールは年明けの5日の終値となります。その間の値動きがプラスとなった場合は、2026年を通じて上昇相場を堅持できるとの過去の経験則が生きるとのご都合主義の典型的な思い込みもあるようです。

為替はドル円が156円50銭前後で取引終了しています。日銀の利上げも財務省の円安牽制も効果薄の状態となっています。片山氏は投機の円売りと発言も、足元のCFTC(米商品先物取引員会)の発表によると12月16日現在今年1月以降続いた円ネットロング(円買いvsドル売り)のようやく11か月にぶりにネット売り越しとなったばかりで、投機筋は本格的な「円売り」ポションには程遠い状況です。160円を試す場面での円買い介入の可能性は高まっているとはいえ、振るわれる大きなポジションはなく現状の円安は構造的なものと考えられます。介入で一時的に円高に振れるとしても、円安の流れを本格的に転換するものではないでしょう。ユーロは1.177ドルに急伸し、ドル指数は前日の98.7から98.0ポイントに急落しています。本日のユーロと円は対ドルで対照的な反応を示しています。米10年債利回りは同4.15%から4.13%に低下しています。

【石油市況】
WTI原油は56.74ドル(−1.61)に、ブレント相場も6064ドル(−1.80)に続落して引けています。ウクライナのゼレンスキー大統領は28日(日)にフロリダでトランプ大統領と会談すると発言、停戦の枠組み合意の条件はほぼ整ったとしています。会談内容次第で「合意文書」に署名する可能性も出てきています。また、和平案は国民投票で判断することも可能としていますが、投票には60日間の停戦が必要だとも述べていることからロシア・プーチン大統領の停戦の同意とう高いハードルを乗り越えることも必須事項となりそうです。

【貴金属市況】
金はアジア時間に伝わった米軍によるナイジェリアのIS(イスラム国)に対する空爆から大幅に上昇して23日の最高値を更新、また、ベネズエラのマドゥロ政権の転覆を目的とした石油タンカーの封鎖を2月まで継続することを米政府が米軍に厳命していると伝わっています。加えて、米主導のウクライナ停戦協議に関しても所詮はプーチンがのらりくらりとかわしている現状は、来年2月に丸4年を迎える戦争に終止符を打つどころか長期戦を強いられることが予想されています。関税や移民政策の米国第1主義のトランプ政権からは米国離れの波は引き続き継続しそうなこと、トランプ氏の政権就任当時にイーロン・マスク氏を中心に発足した政府効率化省(DOGE)の債務削減政策も、同氏を追放したこともあり成果は乏しく米国の債務残高は膨らみ続けています。NY金の終値は4566.3ドル(+63.5)と連日のように史上最高値を更新して引けています。金に対する割安感から11月頃から見直し買いに沸く銀や白金も、金の1年分の上昇率を僅かの期間で達成したことは金の上昇を凌駕する勢いとなっています。もっとも貴金属の本流はやっぱり金だと考えられ、その大きな違いは中銀が買う金属は「金」のみということでしょうか。相場展開はその時々の「旬」というものがありますが、華々しい値動きに目移りする投資家心理に理解はするものの、是非、本流であるメジャー街道を進みたいものです。週明けの円換算は2万3300円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

残すところ年内3営業日です!

おはようございます

12月最後の週末を迎えています。今週は国内では学校が既に冬休み入り、今日は「御用お納め」で公務員のお勤めも今日でおしまいです。心なしか自分が乗るいつも乗る地下鉄半蔵門線今朝の電車はいつもは座れないのに、空席が目立っていました。米国もクリスマスを終えて市場も再開されますが、既に年末へのカウントダウンモード、それでも今朝8時から時間外取引は再開されます。市場参加者が少ないことは流動性が乏しく逆にブレも大きくなる可能性があり、気を付けたいところです。

尚、国内市場は来週30日(火)が「大納会」で、新年は開けて5日(月)が「大発会」となります。海外市場は31日まで取引があり、年明けは2日(金)から取引が始まります。

クリスマス休暇モード!

おはようございます

【金融・為替】
明日のクリスマスの休日を前にNY株式市場は5連騰して引けています。ダウ平均は4万8731ドル(+288)に、ナスダック総合指数は2万3613(+51)に、S&P500市場は6932(+22)に最高値を更新して引けています。先週の新規失業保険申請件数は予想の22.2万件を下回る21.4万件と発表、雇用の下振れリスクが後退したことを好感、一方で短期金融市場のフェドウォッチの来年4月までの利下げ確率は90%から75%前後に低下しています。相変わらず都合のいい材料に反応し、逆に都合の悪いニュースは無視できる市場構造のようで、来年に対する楽観見通しが上回っているようです。25日の米国市場は本セッションは休場となり、時間外電子取引は短縮取引となり市場参加者は大きく減少しそうです。

為替は155円75銭前後とほぼ前日並みの水準、ユーロは1.177ドルに小反落、ドル指数は前日の97.8から97.9ポイントに小反発するも小動きに終始しています。米10年債利回りは同4.16%から4.13%に低下し、7年債入札の好結果を反映しているものと推測されます。

【石油市況】
原油はWTIが58.35ドル(−0.03)に、北海ブレント相場も62.24ドル(−0.14)に6日ぶりに小反落して引けています。5連騰後の市場参加者は限定さるなか、連騰後の小休止となっているようです。引き続き注目はベネズエラ情勢となります。

【貴金属市況】
金も原油同様に4日ぶりに小反落に転じ4502.8ドル(−2.9)で引けています。アジア時間では一時4550ドル台の約定最高値を更新、このところ全てのリスク商品中最高のパフォーマンスを演じていた白金が高値習背を迎えたことも、同じ貴金属の金の軟化に影響する部分もあるようです。円建ての白金は昨日の高値から今朝にかけて1000円を超える下落に見舞われ、市場規模の小さい分そのブレ幅も大きくなるということになります。円建ても12月限新甫が大きく上サヤを買う展開となり、一時23300円台まで買い進められるも流石に行き過ぎから急ブレーキを踏まれる展開となりました。本日の円換算は2万3000円前後になります。

サンタクロース・ラリー続く!

おはようございます

【金融・為替】
クリスマス前のNY株式市場は3市場揃って4日続伸して引けています。ダウ平均は4万8442ドル(+79)に、ナスダック総合指数は2万3561(+133)に、S&P500市場も6909(+31)に続伸、流石に平均の出来高をを大きく下回る内容でしたがサンタラリー継続のリスクオンが続きます。米第3四半期GDP(7−9月期)が事前予想の3.2%を大きく上回る4.3%増と2年ぶりの高成長となった一方で、消費者信頼感指数は同91.7に対し89.1と低調を示す内容となりました。

為替市場はドル円は156円を前後に保ち合いに推移し現在156円15銭前後で推移、日銀会合以降に167円台後半まで円は下落する場面も見られましたが、片山財務相の介入も辞さない強い調子の発言から円安警戒への一定の効果が発揮されているように見られます。ユーロは1.179ドル前後に続伸し、ドル指数は前日の98.2から97.8ポイントに続落しています。米10年債利回りは好調なGDPを見て一時4.2%台に乗せるも、その後は低下に転じて4.16%と前日並みの水準となっています。

【石油市況】
WTI原油は58.38ドル(+0.37)に、ブレント相場も62.38ドル(+0.31)に5日続伸して引けています。足元の5連騰にも関わらずWTI原油は年初からの下落率は19%と大きく下げています。OPECの予想外の増産継続が重石となっていますが、足元では米・ベネズエラのタンカー拿捕による緊張や、ウクライナ和平の期待の後退、そして株高のリスクオンが下支え要因と見られています。

【貴金属市況】
最高値を更新した金はアジア時間に一時4530.0ドル最高値を更新し、保ち合いながら米国市場に入り昼前のGDPが予想外の高成長を示したことで高値から70ドル前後下落する場面も見られました、その後は逆に低調な消費者信頼感指数が発表されると持ち直して推移し4505.7ドル(+36.3)に3日続伸して引けています。この日は銀が71.2ドル、白金が2317ドルと史上最高値を更新、非鉄ではありますが銅相場もt当たり1万2000ドルのこちらも高値更新、休日前の市場参加者が減少する中でも株式市場はじめ投資家のリスクテーク意欲の高さが見られています。本日の円換算は2万2900円前後になります。

「介入はフリーハンド」片山発言も投機的円売り不在?

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は3市場揃って続伸し、ダウ平均は4万8362ドル(+227)に、ナスダック総合指数は2万3428(+121)に、S&P500市場も6878(+43)に続伸して引けています。エヌビディア、テスラ、マイクロンといった大手ハイテク株が上昇を牽引した模様で、エヌビディアは先端半導体N200を中国の顧客向けに2月の春節前に出荷するとしています。

為替市場は先週末の日銀の利上げにも関わらず、逆に円売りが加速し一時157円50銭を超える円安が進行、その後に片山財務相の会見内容がが伝わり「介入はフリーハンド!」との円安けん制発言に一時156円71銭まで買い戻す展開となり、足元では157円丁度を挟む保ち合いに推移しています。昨年は160円近辺で3度の介入実績があることで、ここからの円安進行には慎重なスタンスが求められる展開となりそうです。その一方で、昨年の介入時と投機筋の円売りポジションは1/4程度の水準で、介入の効果については懐疑的なものとなっています。米ドルが主要各国通貨に対して弱含む展開も、それに輪をかけて弱い通貨が現状の日本円です。ユーロは1.175ドル前後に反発し、ドル指数は週末の98.7から98.2ポイントに急反落しています。米10年債利回りは同4.15%から4.16%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
WTI原油は58.01ドル(+1.49)に、ブレントも62.07ドル(+1.60)に4日続伸して引けています。米国がベネズエラのタンカーを3隻目の拿捕として伝えれています。米・ベネズエラの緊張が一段と高まってうること、加えて、ウクライナが地中海を航行していたロシアの「影の船団」に、初めて無人機で攻撃を加えたことも原油供給の不安を煽る展開となっています。ベネズエラにしろロシアにしろタンカーの主な行き先は中国で、困るのは最終的に中国であることから、中国は米国のベネズエラ虐めを批判しています。

【貴金属市況】
金はアジア時間から堅調に推移し、米国時間には更に一段高し4469.4ドル(+82.1)と約定最高値を更新して引けています。原油市況のコメントにもあるように、米国とベネズエラとの緊張の継続、先週末から3日間フロリダで米国とウクライナの協議もなんら成果なく終了したこと、来年の利下げ期待への高まり等、トランプ米政権への反感がもたらす世界的な米国離れの加速等が上昇要因と見られ、2026年のこれらの金を取り巻く環境が継続されるものと推測されています。本日の円換算は2万2800円前後になります。

各地で地政学的リスクが再燃!

おはようございます

米国では週末を通じてもっとも多く報道されたのはエプスタイン文書(少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査資料)の公表で、資料には著名人の写真も公表されましたが、司法長官を牛耳っていることからトランプ大統領の写真や関連記事はみられません。司法省は今後2週間かけて残りの資料を公表するとしていますが、現大統領関連の資料が出てくることは期待できない状況です。もっとも、本来公表には否定的だったトランプ大統領が好評のための書類に署名したのは、共和党内のトランプ氏の立場は就任時より下がり、大統領の権限や威厳もひと頃ほどでないことを示しています。

この土日は地政学上のリスクが再び広がり、アジアではトランプが和平交渉に尽力したタイとカンボジアの国境紛争が再び再燃しています。カンボジアの有名な観光地アンコールワットも危険な状態で、観光局の激減も伝っています。トランプが関わったもう一つの和平案をまとめたイスラエルでは、ネタニヤフ首相が月末にかけて訪米予定でトランプ大統領とフロリダで会見する予定です。イスラエルは今度は6月に衝突したイランに関して、米軍の空爆を受けた核施設を修復していること、加えて弾道ミサイルの生産拡大を懸念するとして今後イランとの緊張が再び高まる可能性が出ています。

また、米・ベネズエラの緊張が続きベネズエラの2隻目のタンカー拿捕、そして3隻目のタンカーの追跡を続けていると伝えられています。ベネズエラ産の原油のお得意先は中国で、追跡中のタンカーの積み荷は中国所有と見られ米中関係にも影響を及ぼています。また、ウクライナ・ゼレンスキー大統領の任期切れに関してトランプばかりかプーチンも口出しているようで、クリミアや東部地区のロシア占領地区の住民の大統領選投票にも言及、ウクライナを軍事的攻撃のみならず、政治的に追い込む戦略を強いています。

今週は25日の「クリスマス」が休場、翌26日の金曜日は取引は有りますが市場参加者が極端に少なくなる週末となりそうです。

今週もよろしくお願いします!

サンタ・ラリーの到来期待!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は3市場揃って堅調に引け、ダウ平均は4万8134ドル(+183)に続伸、ナスダック指数は2万3307(+301)に反発、S&P500市場も6834(+59)に続伸して引けています。バンク・オブ・アメリカによるとこの17日までの1週間に米株式市場への資金流入額は780億ドル(12.3兆円)と1年ぶりの高水準とされています。個人的な見解ですがFOMC後に発表されたFRBによる短期債購入(月額480億ドル)により、市場への資金供給が増加した分の一部は市場に流入したことは中長期的に株価を支えるものと推測されます。余談ですが、市場ではサンタクロース・ラリー(クリスマス・ラリー)と呼ばれる年末から年明けへの株高の期待もあるようで、これは株式市場のひとつのアノマリー(経験則に基づく市場の規則性のこと、逆に理論性が乏しく期待先行)のひとつで、クリスマス前後に税対策の売りが一巡し買い戻しが入りやすい市場環境を差すようです。日本でも「掉尾(とうび)の一振」といって、年末に株価が上がりやすいというアノマリーがあります。

為替市場は周知の通り日銀が政策金利を0.25%引き上げ年率0.75%としました。利上げの一つの原因は円安基調をけん制する意味合いもあったようですが、皮肉にもその後の植田総裁の発言は追加の利上げには慎重と受けためられて円安が進行し、会見後の夕方以降に円安が加速して157円75銭と1か月ぶりに円安水準で引けています。FRBの使命は雇用と物価の安定、日銀の使命は物価安定と経済の安定で「為替」に関しては財務省の領域です。今回は政権の積極財政が市場では財政赤字の拡大をもたらすことから、円売り・日本国債売り(足元は2.0%台乗せ)が広がり、政府も日銀の言い分を受け入れての利上げ容認となりましたが、為替の円安と債券利回りの上昇は政府・日銀ともに予想外の反応となりました。来週以降は政府・日銀の円安けん制発言や、介入への言及も予想され円相場の波乱が予想されます。ユーロは1.705ドルに続落し、ドル指数は前日の98.4から98.7ポイントに上昇しています。米10年債利回りは同4.12%から4.15%にこちらも上昇しています。この日、実質的にFRBのナンバースリーとも呼ばれるNY連銀ウイリアムズ総裁は政策金利について、一段の調整を急ぐ必要はないとの見解を示しています。

政府は21.3兆円の大型補正予算を組み、加えてガソリンの暫定税率の廃止、物価高対策、さらに今週は103万円の壁を178万円に引き上げる矢継ぎ早の経済対策を決定、そして昨日発表された日本の消費者物価指数は横ばい安定の動きにも関わらず日銀は利上げを決断、経済成長戦略にアクセルを吹かせる政府、一方で逆に日銀は利上げ決定の急ブレーキ、日本経済を力強くさせる高市政権の経済政策とは本末転倒です。今回の利上げにより日本のGDPは1%から2%下がる見通しで、政権の経済対策によるGDP増加の足を引っ張ることになりそうです。本来であれば経済が軌道に乗せたことを確認しての利上げが望ましいのですが。しかも、0.25%引き上げは金融機関が日銀に預けている日銀当座預金でも認められます。500兆円強を預ける金融機関の懐には今回の引き上げにより1.25兆円分が「濡れ手に粟」のように余計に手に入ることになり、金融機関のロビー活動に日銀が負けたと言われても致し方ない状態です。余談多すぎでした!

【石油市況】
原油は56.52ドル(+0.52)に、ブレントも60.47ドル(+0.66)に3日続伸して引けています。ウクライナは19日、ロシアの石油を輸送する「シャドーフリート(影の船団)」と関連のあるタンカーを地中海で攻撃したこと、またウクライナの和平の動きに向けた不透明感、加えて米国とベネズエラの緊張状態が原油市況を下支えしています。但し、3日続伸も週間ベースでは3週連続の続落となり、先行きの原油の供給過剰状態は引き続き原油市場の重荷となっているようです。

【貴金属市況】
金は前日の反落からアジア時間から欧州時間はマイナス圏で推移、NY時間に入ると昼頃から前日反落した銀相場が急反発に転じたことで、ドル高や長期金利の上昇という逆風の金も反発に転じて4387.3ドル(+22.8)に反発し終値ベースの史上最高値を再び更新しています。週明けの円換算値は2万2,330円前後になります。12月に入り貴金属の主役は銀や白金に奪われる展開となり、金は比較的目立たない振る舞いが続いています。但し、両銘柄は金と比較すると市場規模が小さいこともあり、売り買いが偏り相場のブレが今後も大きいと予想されます。貴金属の本流はあくまでもゴールド、隣の芝に目移りする状況もシルバー&プラチナはあくまでも支流です。

良い週末をお過ごしください!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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