本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2024年08月

PCEは利下げを後押し!

おはようございます

【金融・為替】
3連休を控えた週末のNY株式市場は3市場揃って上昇して引け、ダウ平均は4万1563ドル(+228)に2日連続で最高値を更新、ナスダック市場は1万7713(+197)に、S&P500市場も5648(+56)に揃って反発して引けています。注目された個人消費支出(PCE)は総合が前月2.6%、予想2.7%に対し結果は2.6%に、コア(エネルギー・食品除く)指数は同2.5%、2.6%、結果は2.5%となり、インフレ鈍化を裏付ける内容はFRBの9月利下げを後押しする内容でした。また、ミシガン大消費者信頼感指数は前月67.8、予想67.8に対し結果は67.9と5か月ぶりに改善し、こちらは米国経済のソフトランディング(軟着陸)期待を高めるものでした。週明けの9月2日(月)はレーバーデー(勤労感謝の日)で休場(時間外取引は有り)となります。

為替市場ではNY時間午後からドルを買い戻す動きが強まり、ドル円は146円15銭前後に、ユーロ・ドルも1.104ドル前後に、ドル指数は前日の101.3から101.7ポイントに続伸しています。米10年債利回りは同3.89%から3.90%に小幅に上昇しています。株価が引け際急伸したのと同様に引け際にドル買い、債券売り、利回り上昇の反応は3連休入りを前にした全般にポジション調整と見られます。

【石油市況】
原油は73.55ドル(−2.36)に急反落して引け、OPECが2022年から停止していた生産枠を、この10月から計画通りに増産に踏み切るとの情報が流れ原油市況を圧迫した模様です。参加国の複数のメンバーが、10月の18万バレルの増産を示唆する発言をしています。

【貴金属市況】
今週は史上最高値圏でもみ合う金は、PCEにより9月利下げの可能性を高める内容に上昇する場面も見られましたが、ドル高や長期債利回りの上昇から徐々に上値重く推移し2527.6ドル(−32.7)に反落して引けています。引け後は安値より幾分戻して時間外は2535ドル前後で取引終了、引き続き利下げの動きが市場をサポートし、地政学リスクも意識される市場環境、金ETFへの資金流入も2か月連続2桁トンの増加となりました。週明けの案換算は11800円前後になります。

台風の週末、被害が最小限であるように!

GDPはソフトランディング期待膨らむ内容!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は朝方発表されたGDP改定値が上昇修正されたことから急反発して始まり、午後は勢いが鈍りやや失速気味に引けています。ダウ平均は序盤に一時500ドル近い急反発、その後やや失速もl4万1335ドル(+243)に反発して史上最高値を再び更新、ナスダック指数は1万7516(−39)に序盤の反発を維持できずに引け、S&P500 市場も同5591(−0.2)に小幅に続落して引けています。米第2四半期GDPは前月発表2.8%、事前予想2.8%に対し結果は3.0%に上方修正され、特に個人消費が2.9%増に上昇したことから、ソフトランディング(軟着陸)期待が再び高まったようです。一方で、本日のPCE(個人消費支出)の発表を見守りたいムードも広がっているようです。

為替市場では好調な米GDPを受けてドル円は一時145円50銭近辺まで上昇(円は上昇)しましたが、円売り一巡後は買い戻される展開に144円30銭前後に逆戻りしています。円相場は日銀の追加利上げの思惑が強く、FRBの利下げ開始と対照的な金融政策が外為市場で意識されているようです。ユーロも下落後は買い戻す動きから難かも1.107ドル台に前日比で続落しています。ドル指数は前日の101.0から101.3ポイントに反発しています。米10年債利回りは同3.83%から3.86%に上昇しています。

【石油市況】
原油75.91ドル(+1.39)に急反発して引け、DGP改定値の修正により株価急騰のリスクオン相場や、個人消費の伸びの上方修正に原油需要の回復期待からの上昇となった模様です。また、中東での和平協議の行方もハマス不在で進展が見られないことも、原油市況には下値サポートが意識されるようです。

【貴金属市況】
ここ2営業日下落した金はアジア時間より反発に転じ、その後米国市場入り後は好調なGDP発表に一時2536.5ドルまで下落も、その後は新規失業保険申請件数が事前予想を上回ったことや、中古住宅の販売低調から戻り基調となり2560.3ドル(+22.5)とこの日の高値圏に反発して引けています。本日の換算値は11790円前後になります。

エヌビディア好決算も、AIバブル警戒!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って反落し、ダウ平均は4万1091ドル(−159)に、ナスダック指数は1万7566(−198)に、S&P500 市場も5592(−33)に反落して引けています。ダウ平均は連日の史上最高値更新に利食い売りも出やすい市場環境であったこと、本日注目のAI用半導体大手エヌビディアの決算発表前のポジション調整はあったようです。引け後の同社の決算では5−7月期の売り上げは事前予想を上回り好調をキープも、8−10月期の見通しが市場の期待値からは幾分失望の要素も見られようです。引け後の時間外の金融市場への影響は、現状では大きくはなく平穏な展開です。

為替市場ではドル円はNY時間序盤に一時145円台まで上昇(円は下落)する場面が見られましたが、その後はドル買いの動きは失速し現在144円30銭前後で推移、ユーロも下落後に反発し1.112ドルに小幅反発し、ドル指数は前日の100.5から101.0ポイントに反発しています。米10年債利回りは同3.82%から3.83%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
原油は74.52ドル(−1.51)に大幅に続落して引けています。石油の2大消費国である米国の雇用情勢の変調に見られるリセッション懸念、中国は不動産不況からの立ち直りの遅れが続くと見られ、石油消費のけん引力の今後の低下観測から売り優勢の展開となった模様です。一方で、中東の停戦協議にはハマス側の不参加で継続も、和平に向けた協議の難航が予想され原油市況の下支え要因と見られます。

【貴金属市況】
金はアジア時間からドル相場の反発地合いや、長期金利の下げ止まりに軟調に推移、欧米時間も前日比のマイナス圏で推移し2537.8ドル(−15.1)に続落して引けています。先物市場では投機筋の買いポジションが膨らんでいる状況から、史上最高値で推移する市場環境では適時益出しの売り物も控えているようです。本日の円換算は11680円前後になります。

エヌビディアの決算発表待ちに模様眺め!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って小幅に上昇し、ダウ平均は4万1250ドル(+9)に小幅ながら連日の史上最高値に続伸、ナスダック指数は1万7574(+29)に反発し、S&P500 市場も5625(+8)に反発して引けています。本日発表された8月の米消費者信頼感指数は、前月実績100.3、市場予想100.5を大きく上回る103.3とほぼ半年ぶりに水準に上昇し、米国の消費者のセンチメントが高いことを示す数値となりました。本日28日は注目のエヌビディア株の5−7月期の決算発表を控え、業績内容によっては金融市場の波乱要因と見られています。

為替市場では前日にドルを買い戻す動きが強まりましたが、本日は一転してドル売りが再び優勢となりドル円は143円75銭前後で推移、ユーロも1.1118ドルに反発し、ドル指数は前日の100.8から100.5ポイントに反落しています。米10年債利回りは同3.82%とほぼ前日並みの水準です。

【石油市況】
前日にリビアの原油生産停止の報に急騰した原油は、本日は一転して下落に転じ75.53ドル(−1.89)に反落しています。ここ数日で5ドル余り上昇したことし、中東有事とリビアの不透明な情勢による要因から一先ず利益確定売りに押された模様です。

【貴金属市況】
高値圏で推移の金はアジア時間から軟調に推移、米国時間では好調な消費指標に上値重く推移も下げ幅も限定され2552.9ドル(−2.3)に小反落して引けています。本日の円換算は11700円前後になります。

確実視される利下げ幅を巡る思惑交錯!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は高安まちまちな展開、ダウ平均は4万1240ドル(+65)に続伸、一方で、ナスダック指数は1万7725(−152)に、S&P500 市場も5616(−17)に反落しています。先週末のジャクソンホールでのパウエル議長の発言から9月利下げが確実視される状況となり、週明けもサンフランシスコ連銀デーリー総裁や、リッチモンド連銀バーキン総裁が利下げを容認する発言をしています。利下げ幅に関しては年内1%を読む楽観的な見方もあり、前のめりの利下げ期待が進む警戒感もあるようです。

為替市場は先週末はドル全面安となりましたが、週明けはドル売りのポジション調整か買い戻す動きがやや優勢となり、ドル円は東京時間に一時143円50銭台まで円高進行も、その後はドル売りが一服し現在144円35銭前後で推移、ユーロも週末の1.119ドルから1.116ドル前後に反落し、ドル指数は週末の100.6から100.9ポイントに反発しています。米10年債利回り同3.80%から3.82%に小幅に上昇する反応を示しています。今週は28日(木)に米GDP改定値、週末29日(金)に個人消費支出(PCE)デフレーターが発表される予定です。

【石油市況】
原油は77.42ドル(+2.58)に3日大幅に続伸して引け、中東のヒズボラとイスラエルの戦闘や、25日から始まった和平協議の行方に対する不信、更に内戦による東西に分断されたリビアからは、リビア東部政府が原油の生産停止を発表しています。中銀総裁を巡る人事で東西政府の対立が高まり、原油生産停止といった非常手段に訴えたようです。

【貴金属市況】
史上高値圏で推移する金はアジア時間は小動きに終始し、その後の欧州時間からは改めて米国の利下げ期待に上昇に転じ米国時間序盤には一時2563.2ドルに約定高値に、その後は利食い売りもあり高値修正も2552.2ドル(+8.9)に続伸して引けています。中庸情勢の緊張が継続していることや、リビアの原油生産停止の報に原油急騰も影響しているようです。本日の円換算は11720円前後になります。

自民党総裁選は日本経済の岐路に!

おはようございます

8月も早や最終週となりました。猛暑に加えて地震に台風の豪雨と、気が休まることがありませんが、改めて自身や家族の安全を考えさせられる月になりました。さて、政局は岸田氏が総裁選を断念したことから、総裁選を巡る攻防が始まっています。個人的には財務省の言いなり(財政緊縮派=増税)にならない財政積極派の人物が次期総裁と願いますが・・・?日本経済がようやくデフレ脱却に向かう出鼻をくじく利上げ政策の日銀、失われた30年への逆戻りは避けて欲しいものです。

植田日銀の利上げ方針とは逆に、米国では週末のジャクソンホールでのパウエル議長発言は「利下げの時が来た」と真逆の金融政策です。過度な円安は勿論いただけない状況でしょうが、利上げによる円高は復調の日本経済への逆風となるのは明らかで、為替相場の先行きには総裁選も含めて注視していくことになりそうです。

今週もよろしくお願いします!

「利下げの時が来た」FRB議長

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は9月利下げの確信から堅調に引け、ダウ平均は4万1175ドル(+462)に、ナスダック指数は1万7877(+258)に、S&P500も5634(+63)に急反発して引けています。注目されたジャクソンホールでのパウエルFRB議長は「時が来た」と9月利下げを明確に示唆する発言をし、さらに「物価の安定に向けて一段と前進しながら、強い労働市場を支えるために全力を尽くす」と発言しています。議長は政策の転換を宣言したことから、長期金利は低下し株高を後押しする反応となりました。一方で、金融政策の利上げから利下げの大きな転換も、先行きの金融政策については今後の指標次第のスタンスは変えず、更なる緩和への道筋の不透明な環境は継続することになります。

為替市場では議長の発言後はドル売りが加速して、ドル円は144円割れ寸前までドル安・円高が進行し、そのまま144円35銭前後で今週の取引を終了しました。23日は植田総裁の国会内での言動も伝わり、市場に配慮する発言をした先の内田副総裁の意見と同様ながら、利上げへの根強い意思の方向性を示唆したことから東京時間より円買いの動きが強まり、日米の金融当局者の発言が共鳴して円を買う動きが強まった感です。ドルは全方位で下落し対ユーロでも1.119ドルに続落し、ドル指数は前日の101.5から100.6ポイントに大幅に続落しました。米10年債利回りも同3.85%から3.80%に低下しました。9月の利下げ幅に関しては0.5%への期待値は膨らんだものの、来週の雇用統計等今後の指標次第ということになり、前のめりの利下げ期待拡大には時期尚早といったところでしょう。

【石油市況】
原油は74.84ドル(+1.82)に続伸して引け、この日のFRB議長の9月利下げ示唆により株価上昇のリスクオン相場に原油市況も反応を示しています。また、紅海でギリシャ船籍の石油タンカーが立ち往生し、イスラム過激派フーシ派の攻撃によるものとされ、中東情勢の緊張も原油上昇にひと役買ったようです。

【貴金属市況】
金は前日に30ドル幅の急落となりましたが、アジア時間よりドル安の流れもあり10ドル前後下げ幅を取り戻して推移、NY時間午前のジャクソンホールでの議長の発言は9勝ち利下げを明言したことから、長期金利の低下やドル安が追い風となり一段と上値追いとなり2546.3ドル(+29.6)に反発し、前日の下げ分のほとんどを取り戻して引けています。一方で、我らが円建て相場は円高の動きとのせめぎあいから換算値は11700円前後と横ばい推移となります。

良い週末をお過ごしください!

ジャクソンホール前にポジション調整

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反落に転じ引け、ダウ平均は4万0712ドル(−177)に、ナスダック指数は1万7619(−299)に、S&P500 市場も5570(−50)に反落しています。日本時間23日今夜11時にジャクソンホールでのパウエル発言を控え、今週の株買い、ドル売り、米国債買いの流れがイベントを控えて全般に巻き戻しの調整といった印象です。議長の利下げへの言及期待や、その後の年内の追加利下げの示唆発言が市場の関心となっています。また、本日はフィラデルフィア連銀ハーカー総裁は「9月利下げのプロセスを始める必要がある」と発言し、9月利下げは既に市場では織り込み済みで、年内複数回の利下げをする期待が少々前のめりに織り込む希望的な観測が今回も先走り気味に思われます。

為替市場では前日までのドル売りが一服し、ドル円は146円20銭前後に、ユーロも1.111ドル前後に反落し、ドル指数は前日の101.1から101.5ポイントに反発しています。米10年債利回りは同3.79%から3.85%に上昇しています。国内でも植田日銀総裁が、衆院金融委員会で本日午前9時半から発言する予定で、7月末の日銀会合での追加利上げ発言に関するものや、今後の日銀の政策への言及が注視されます。

【石油市況】
連日下落した原油は本日は逆に反発に転じ73.01ドル(+1.08)で引けています。中東の和平に向けた動きへの期待が先行し軟調を余儀なくされていますが、ジャクソンホールでのパウエル発言を前に売りポジションを買い戻す動きから戻しています。一方で、中東の和平協議が今週再開される予定ですが、イスラエル軍のガザ駐留の恒久化意欲が協議を困難にしているようです。

【貴金属市況】
史上最高値圏で推移していた金ですが、ジャクソンホールでのイベントを前にドル安と長期金利の低下が一服し、株式市場もポジション調整の売りに軟化、金市場でも一先ず買いポジションの利益確定の動きに押されたようで2516.7ドル(−30.8)に反落して引けています。本日の円換算は11710円前後になります。

雇用者数の下方修正は利下げの追い風、或いはリセッション懸念か?

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反発に転じ、概ね前日の前日の下げ分を取り戻す動きとなりました。ダウ平均は4万0890ドル(+55)に、ナスダック指数は1万7918(+102)に、S&P500 市場も5620(+23)で引けています。この日発表された7月末のFOMCの議事要旨では数人のメンバーが、7月利下げを支持したこともあり得るしたことが判明、9月の利下げに向けての地ならしであったと解釈することもできるでしょう。一方で、昨日の記事にも書いたように、労働省の雇用統計の年次改定では2023年4月から2024年3月までの雇用者数は速報値で81.8万人の下方修正され、下方修正幅は15年ぶりの水準となりました。9月利下げを後押しする内容となりましたが、その一方で、米景気後退(リセッション)への危惧も残る材料で、今後の景気の行方も左右することになりそうです。

為替市場では大量の雇用喪失からドル売りが優勢となり、ドル円は一時144円50銭前後まで円買いの動きとなり、その後はやや落ち着くも145円05銭前後の円高・ドル安で推移、ユーロも1.114ドルまで続伸し、ドル指数は前日の101.3から101.1ポイントに続落しています。米10年債利回りは同3.93%から3.79%に一段低下しています。雇用統計の年次改定の数値を見ての23日のジャクソンホールでのパウエル発言が更に注視されます。

【石油市況】
原油は71.93ドル(−1.24)に4日大幅続落して引けています。この日発表された労働省の雇用統計の改定値が予想以上に下方修正されたことを嫌気する動きが広がり、チャートの悪化というテクニカル要因も下落を後押しする展開となりました。一方で、FOMC議事要旨は利下げを後押しする内容で、一定の下落歯止め要因となった模様です。

【貴金属市況】
史上最高値圏で推移する金は、この日は雇用情勢の悪化や議事要旨といった追い風の好材料に加えて、ドル安・長期金利安の低下という相乗効果が発揮されたかというと否、高値警戒感が勝るながれに利食い売りにも押される展開から幾分軟化して2547.5ドル(−3.1)に小反落して引けています。金を取り巻く市場環境には大きな変化はなく、今後も高値圏での展開が予想されます。本日の円換算は11760円前後になります。

米労働省年次報告の雇用者数改定に神経尖らす!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って小反落して引けています。ダウ平均は4万0834ドル(−61)と6日ぶりに反落、ナスダック指数は1万7816 (‐59)に、S&P500 市場も5597(−11)に9日ぶりに反落して引けています。このところの上昇に対する利食い確定の売りや、週末のジャクソンホールでのパウエル発言、そして今週俄かに不安定要因と取り上げられている米労働省が本日発表予定の年次改定で、過去の雇用者数が大きく下方修正されるとの指摘があります。一部に修正幅を100万人と見る報道もあり、もし、それに沿った発表となれば、リセッション懸念が再燃、9月入り下げ0.5%期待のドル売り、市場が混乱する可能性も考えられ要注意!

為替市場ではドルの戻り場面が売られる展開が続き、ドル円は147円台前半から145円飛び台に軟化(円は硬化)して推移、ユーロも1.112ドル前後に続伸し、ドル指数は前日の101.8から101.3ポイントと昨年12月以来のドルの安値水準、米10年債利回りは同3.87%から3.81%に一段と低下しています。


【石油市況】
原油は73.17ドル(−0.49)に3日続落して引けています。引き続き中東の和平に向けた動きの進展が期待される状況から、イランの報復攻撃が棚上げ状況にあります。また、雇用者数の下方修正への警戒からリセッション懸念も嫌気される状況です。

【貴金属市況】
連日のように史上最高値を更新中の金は、アジア時間では小幅な保ち合いに終始し、欧州時間ではスウェーデン中銀の利下げに反応し続伸、米国時間入り後はドル安や長期金利の低下の受けて続伸し、一時2570.4ドルまで高値を伸ばし、その後は利食い売りに押されるも2550.6ドル(+9.3)に4日続伸して引けています。本日の円換算は11765円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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