本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2024年02月

米つなぎ予算はまた土壇場可決!

おはようございます
【金融・為替】
今夜のPECデフレーターの発表を前にNY株式市場は揃って下落、ダウ平均は3万8949ドル(−23)に、ナスダック指数は1万5947(−87)に、S&P500 市場も5069(−8)で引けています。引き続き史上最高値圏で推移する株価には、高値警戒感から益出しの売りが出やすく、FRBが重視するPCE(個人消費支出)の発表を控えて慎重な展開となっています。

為替市場ではドル円は150円60銭前後で推移、ユーロは1.083ドル前後、ドル指数は前日の103.8から103.9ポイントに小反発、米10年債利回りは同4.30%から4.26%に小幅に低下して推移、今週は為替市場も債券市場も動意に欠ける展開が続きます。米国では過去3回のつなぎ予算は上院では可決も、下院では再びごたごたが続き期限が明日3月1日に期限が迫っています。(ロイターによるとつなぎ予算合意の報道がされ、政府機関閉鎖の危機は回避されています)そんななかで、上院共和党のトップであるマコネル院内総務が役職を降りる意向を示しました。共和党内の反トランプとして鳴らした同氏が止めると、ウクライナ支援の民主党と、メキシコ国境の移民問題の共和党との橋渡し役不在は、今後の米政局にも不安定な影響を与えそうです。

【石油市況】
原油は78.54ドル(−0.33)に小反落して引けています。米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫は5週連続して増加し、製油所の稼働率も定期修理の終了から徐々に引き上げられていて、需要の不振が材料視されています。中東やウクライナの緊張状態が続いていることや、OPECの減産が下支え要因です。

【貴金属市況】
原状の金を取り巻く環境はドル相場や長期金利が比較的横ばいに推移し、金を刺激する材料が乏しく状況が続いています。本日は2042.7ドル(−1.4)に小反落して引け、2000〜2050ドル間のレンジ相場が続いています。円換算は9845円前後になります。

金融市場は材料待ちに凪ぎ!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はダウ平均が3万8972ドル(−96)に続落、ナスダック指数は1万6035(+59)に反発、S&P500 市場も5078(+3)に続伸して引けるまちまちな展開でした。景気指標では耐久財受注(予想−4.9%結果‐6.1%)消費者信頼感指数(同115.1が106.7に)に事前予想を下回るものが目立っています。FRBボウマン理事は「利下げは時期尚早だ!」とし、利下げに慎重姿勢を示しています。

為替市場はドル円は150円45銭前後で推移、ユーロは1.084ドルに小反落、ドル指数は前日の103.7から103.8ポイントに小反発、米10年債利回りは同4.28%から4.30%に小幅に上昇しています。日本の1月のCPI(消費者物価指数)が事前予想の2.0%に対して2.2%に上昇し、マイナス金利解除が現実となり一時円を買う動きが強まるも、円相場の下落基調には変化は見られていません。

【石油市況】
原油は87.87ドル(+1.29)に続伸して引けています。ウクライナや中東の緊張が続くなかで、OPECが現状1−3月期の日量220万バレルの減産を4−6月まで延期することを検討と伝わり、上昇に弾みがついた模様です。

【貴金属市況】
金はドルや長期金利に大きな変化はないものの、発表された景気指標が冴えない結果から上昇に転じ2044.1ドル(+5.2)に反発して引けています。最も引け後には買いが一巡して反発分を消す展開となり、本日の円換算は9820円前後になります。

今週はPCE物価指数に注目!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は小幅に下落し、ダウ平均は3万9069ドル(−62)に、ナスダック指数は1万5976(−20)に、S&P500 市場も5069(−19)と3市場揃って下落して引けています。史上最高値圏で推移する株価には高値警戒感もあり益出しの動きも見られるようです。今週の注目材料は29日(木)の個人消費支出(PCE)物価指数で、FRBも重視していることから利下げの時期を探る目安として注目されています。国際情勢ではスウェーデンのNATO加盟がハンガリーの承認をようやく受けて、最後の障害がクリアされました。

為替市場ではドル円は150円65銭前後にドル高・円安傾向が続いています。米利下げの後ずれ観測に対して、日本ではマイナス金利解除後も緩和姿勢を長期間続ける見通し、また、円安傾向ではあるものの、過度な値動きには至らず当局の介入もまだ先ではないかと見られているようです。対ドルにとどまらず、対ユーロや対ポンドでも円売りが続いています。一方で、ユーロは1.085ドルに続伸し、ドル指数は週末の103.9から103.7ポイントに続落し、米ドルと日本円が弱含みに推移しています。米10年債利回りは同4.25%から4.28%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
原油は77.58(+1.09)に反発して引け、緊張が続く中東情勢に加えて、戦闘が2年に及ぶウクライナ情勢では西側の支援不足からウクライナの旗色が悪化しています。NATO加盟国ではウクライナとの2国間協議で直接軍隊を派遣する動きが伝えられ、地政学上のリスクが意識される展開のようです。仮にNATO加盟国の一部の国の軍隊がロシア軍の攻撃を受けた場合、NATO軍がろ紙に対して反撃する全面戦争が危惧されることになります。

【貴金属市況】
先週末にはレンジ上限の2050ドルに接近した金相場は、週明けは上値重く推移して2038.9ドル(−10.5)に反落して引けています。NY金は取組高の減少傾向が続き、人気の盛り上がりに欠ける展開、金ETF市場からの資金流支出が続き、投資用金の需要も後退気味です。一方で、地政学上のリスクや、米政治的リスクは健在、利下げも後ずれも年内利下げの可能性は変わらず、下値も堅い展開が続いています。本日の円換算は9835円前後になります。

一部メディアがイスラエル・ハマスの6週間停戦伝える

おはようございます

先週は米国株が牽引するかたちで株高の流れが世界的に波及し、日本株も遂に34年ぶりに史上最高値を更新しました。主要国では利下げ期待がやや後退しているもの、今年前半が後半に後ずれしても年内利下げはほぼ確実とポジティブに受け止められています。利下げが先送りという本来で有ればネガティブな材料ですが、発表される米景気指標は米国経済の底堅さを示唆するものが多く、経済のソフトランディング期待が嫌が応にも高まっているようです。

日本ではマイナス金利の解除後も緩和政策が長期化する見通しや、企業業績の好調が見られること、また円安が輸出企業の業績を側面支援しているとの受け止め方のようで、投資家のリスク選好の動きが続いています。失われた30年を取り返したとのポジティブな受け止め方がニュースとなっていますが、政局は乱れに乱れ、実質賃金はマイナス、子育て支援等でもステルス増税が確実視され、国民生活は30年前よりはるかに厳しい実感といったところでしょうか。

世界に目を向けてもロシアのウクライナ侵攻は3年目に突入し、軍事支援の停滞にウクライナ軍の劣勢も伝えられています。米国ではウクライナ支援が共和党と反対により暗礁に乗り上げ、背景にトランプ候補の意図も透けて見えますが、秋の大統領選では「もしトラ」から「ほぼトラ」に当選確率を引き上げる論調も見だっています。中東でもイスラエルのテロ組織ハマスへの執拗な攻撃に、民間人死者が3万人に迫っています。最新のニュースではイスラエルが6週間の停戦に応じたと伝えられていますが、一方でイスラエルメディアは合意は程遠いと疑問視しています。

今週もよろしくお願いいたします。


世界同時株高の一週間でした!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は引き続き史上最高値圏で推移し、ダウ平均は3万9131ドル(+62)に3日続伸、ナスダック指数は1万5996(−44)に反落、S&P500市場は5088(+1)に小幅に続伸して引けています。今週の株価上昇の牽引役の半導体エヌビディアは続伸後に反落に転じて引け、相対的に出遅れ感のあったデフェンシブ株がダウの続伸を支える循環物色の展開となった模様です。利下げ機運は後退して今年6月以降に後ずれしているようで、この日もFRB副議長のウォラー氏は「利下げの開始を急がない!」と発言しています。一方で、底堅い米景気指標から経済のソフトランディング期待が株価を後押しする展開となっています。

為替市場は動意に欠ける展開に、ドル円は150円50銭前後で推移、ユーロも1.082ドルとほぼ前日並みの水準、ドル指数も103.95ポイントほぼ横ばいに推移しています。米10年債利回りは4.25%に小幅に低下して、利下げの後ずれを織り込みながらの展開となっています。因みに日本の10年債利回りは0.71%と先週の0.73%から低下しています。日本では春闘での賃上げ次第ではマイナス金利の解消に動く可能性があり、今後も日銀金融政策決定会合が注目されています。米利下げの先送りに日米の金利差に着目した「円売り」の流れが継続していますが、いずれ来る米利下げや、日本のマイナス金利解除は為替の波乱要因となりそうです。

【石油市況】
原油は76.49ドル(−2.12)に急反落して引けています。中東情勢の緊張は継続していることから、船舶航行のリスクが伴う状況に変化はありませんが、足元の米原油在庫の増加傾向や、週末特有のポジション調整からの益出しの動きに押されたようです。

【貴金属市況】
金はドル相場の膠着が続く中で、長期金利の低下をとらえて3営業日ぶりに反発に転じて2049.4ドル(+18.7)とこの日の高値圏で引けています。レンジ上限である2050ドル手前まで上値を伸ばして引け、先週末比で+25ドルで引けています。今週も金ETFは減少傾向が続き、投資用の金需要は盛り上がりに欠ける状況が続く中で、下値の堅さは特筆ものとなっています。引き続き中銀の買いや、地政学上のリスクの健在が下値を堅い展開へと向かわせているようです。週明けの円換算は9850円前後になります。

良い連休をお過ごしください!

日経平均に続き、米株3市場も揃って高値更新!

おはようございます

【金融・為替】
昨日の東京時間では日経平均が3万9098円(+836円)と、1989年12月の最高値3万8915円を更新しました。もう「バブル」とは呼ばせないと、34年ぶりに証券マンの鼻息の荒さが伝えられました。それでも冷静に考えると、当時はサラリーマンの給与やボーナスも爆上げ、「一億総中流」の言葉にあるようにバブルの恩恵は一時的とはいえ、広く国民に行き渡っていたように記憶しています。34年分の日本経済の紆余曲折や物価の上昇、さらに賃金格差拡大等を考えると、、、そして世界もより自国ファースト色を強めていて、一つの世界よりも、世界の分断がより一層広がっているように思います。最高値を手放しで喜ぶ以前に、やるべきことが当時よりも格段に山積しているように個人的には感じています。

さて、前日のNY株式市場引け後の米半導体大手エヌビディアの好決算をきっかけに、日本を含めたアジア株、欧州株も2年ぶりの最高値更新、そして本家米国株にも当然波及した株高となりました。ダウ平均は3万9098ドル(+456)に、ナスダック市場も1万6041(+460)に、S&P500市場も5087(+105)に揃っての最高値更新となって引けています。

為替市場ではドル円は150円50銭前後で推移、ユーロは1.081ドル前後、ドル指数は103.9ポイントとほぼ前日並みで推移、米10年債利回りは4.32%とこちらも前日並みの水準です。本日は米PMIが予想の50.2を上回る51.5に、新規失業保険申請件数も同21.7万件に対して20.1万件と米国経済の底堅さが再認識させられる内容でした。要人発言ではFRB副議長の「米国経済が概ね想定通りなら、年内の利下げが適切になるだろう」と発言し、利下げの後ずれも年内利下げは米国経済のソフトランディングに期待が広がることになります。

【石油市況】
原油は78.61ドル(+0.70)に続伸し引けています。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫は4週連続の増加となりましたが、株高のリスクオンの動きや、過激化組織フーシ派がこの日、紅海で潜水艦を導入して船舶への攻撃をエスカレートさせると表明しています。

【貴金属市況】
ドル相場や長期金利の動きが乏しい状況から金は概ね前日の引け値圏で推移、引き続きレンジ内の2030.7ドル(−3.6)に小幅続落して引けています。2000ドル付近の下値は堅いと見られるも、2050ドルを上抜くには力不足といった相場展開が続いています。本日の円換算は9790円前後になります。

良い連休をお過ごしください!

日経平均の最高値更新期待高まる!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は前日に続き続落して推移も、午後は安値より反発して全般に下値堅く引けています。ダウ平均は3万8612ドル(+48)に反発、ナスダック指数は1万5580(−49)に続落、S&P500 市場は4981(+16)に反発して引けています。FOMC議事要旨では時期尚早な利下げ時期に懸念を表明、市場の予想通りにタカ派的な意見が多かったようです。それよりも、市場の米半導体大手エヌビディアの決算で、引け後発表は事前予想を上回るもので引け後10%もの急伸となっています。これに触発されたのか日経平均CFDは500円高で推移し、34年9か月ぶりの史上最高値を射程に捉えているようです。(高値は1989年12月29日3万8915円)

為替はドル円は150円30銭前後に反発(円は反落)して推移、ユーロも1.081ドルに反落し、ドル指数は前日の104.0から103.9ポイントと小幅横ばい推移、米10年債利回りは同4.27%から4.31%に上昇しています。本日はPMI(購買担当者景況指数)や失業保険申請件数が注目材料です。

【石油市況】
原油は77.87ドル(+0.87)に反発して引け、引き続き中東情勢の緊張が継続する中、紅海での船舶航行のリスクが意識される状況、加えて本日はリビアで製油所稼働停止のニュースが反発要因となった模様です。

【貴金属市況】
前日までに3連騰した金は4日ぶりに反落に転じて2034.3ドル(−5.5)で引けています。FOMC議事要旨を控えた引け際に軟化し、政策金利の据え置きが長期化する可能性から売り物がちに引けています。引き続き2000〜2050ドル間の保ち合いレンジ相場が予想されます。本日の円換算は9770円前後になります。

連休明けはドル高・金利高・株高が一服

おはようございます

【金融・為替】
3連休明けのNY株式市場は揃って続落して引け、ダウ平均は3万8563ドル(−64)に、ナスダック指数は1万5630(−144)に、S&P500 市場も4975(−30)で引けています。特段の景気指標の発表とかはありませんが、利下げの先送り観測の中で史上最高値近辺を推移していることから高値警戒感も出ているようです。市場は21日に決算発表する半導体のエヌビディアの決算発表が注目されていて、一時は米株下落の火付け役になる悪役株でもありました。中国人民銀行は春節明けに住宅ローン金利の引き下げに踏み切り、不動産不況の影響を抑えることに躍起となってい様です。

為替市場ではドルが下落に転じて、ドル円は一時149円70銭割れまで下落(円は反発)も、その後は150円を挟む保ち合いに推移、ユーロは1.080ドルに続伸し、ドル指数は連休前の104.2から104.0ポイントに続落しています。米10年債利回りは同4.28%から4.27%に小幅に低下しています。今週は22日(木)のFOMC議事要旨やPMIが注目材料となります。

【石油市況】
原油は77.04ドル(−1.42)に3日ぶりに反落に転じて引けています。引き続きウクライナや中東情勢の緊張が続く市場環境は、原油の下値を支える要因に変化はないものの、米国では利下げの先送り観測に景気後退リスクを意識させ、中国の住宅ローンの引き下げが中国経済の不調を意識させ、原油需要の後退が意識される展開となった模様です。

【貴金属市況】
金はドル高や長期金利の上昇の一服を背景に上昇し2039.5ドル(+15.7)に続伸して引けています。先週の取引時間中には一時2000ドルを割り込む場面も見られましたが、その後の3連騰から2000ドルを固める展開が期待されるものの、利下げの先送り観測は金利を生まない金には逆風と見られ、ある程度上値も抑えられる展開が考えられます。本日の円換算は9755円前後になります。

大統領の日

おはようございます

米国市場は「プレジデンツデー(大統領の日)」で休場です。特段の目新しい材料もなく、8時からの時間外取引が注目されます。

バイデンのイスラエル擁護に批判高まる!

おはようございます

本日19日(月)の米国は「大統領の日」で祝日となりますが、本日の時間外取引はいつも通りに開き、今夜の通常取引も短縮取引が行われ、国内取引に関しては大きな支障はないようです。

今週の景気指標は1月FOMCの議事要旨が22日早朝に、同日はPMIや失業保険申請件数等が予定されています。中国では「春節明け」から市場が再開され、旺盛な春節需要が好感され上海株の上昇が期待されているようです。最も、不動産バブルの後遺症は尾を引くことが予想され、景気後退懸念は燻り続けることが考えられます。また、外国企業の社員の拘束なども問題視され、中国リスクを避けて撤退する動きも後を絶たず世界的に中国リスクが懸念されています。

米国ではバイデン政権のイスラエルへの支援が、パレスチナ・ガザ地区の大量虐殺につながっているとの反対デモが広がり、今後ガザ南部への攻勢が拡大し人的被害が更に広がると政権不信が広がりそうです。また、米国製品の不買運動が中東地域で拡大していることも米企業の業績への影響が危惧される状況です。

よろしくお願いいたします。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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