本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2023年09月

政府機関閉鎖リスクと期末要因が尾を引く9月末

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場はまちまちな展開、週末、月末、四半期末、年度末を迎えたダウ平均は前日の反発の勢いに200ドル余り反発する場面も見られましたが、買い一巡後は再び売りなおされ3万3507ドル(−158)に反落して引けています。一方でナスダック総合指数は1万3219(+18)と小幅に続伸、S&P500は4288(−11)に反落して引けています。この日は長期金利が4.51%に軟化するも、その後は前日の水準まで接近、FRBの注視する個人消費支出(PCE)は概ね事前予想に合致した結果となりましたが、NY連銀ウイリアムズ総裁は「抑制的なスタンスを当面維持しなければならない」と発言し、金融引き締めの長期化を改めて意識させられる展開となりました。一方で、議会では下院共和党のつなぎ予算案が否決され10月からの政府機関一部閉鎖のリスクが続いています。議会はこの土曜日も審議される予定ですが、合意のハードルは高いとみられ閉鎖の現実味が増しています。

為替市場ではドル円は多少上下にぶれるも149円30銭前後の水準、ユーロは1.057ドル前後、ドル指数は前日の106.1ポイントとほぼ同水準となっています。米10年債利回りは同4.58%から4.57%に小幅に低下しています。9月相場を終えたことで、金融市場全般にポジション調整が一巡したものと思われ、来週からの10月入りは改めてポジションを取り直す動きが予想されますが、議会の動きや、引き締め策の長期化等、投資家には不透明な市場環境が続くことになりそうです。

【石油市況】
原油市場も前日に続きポジション調整がこの日も続き、序盤に93ドル台まで戻すも長期金利が上昇に転じると株式同様に軟化に転じて90.79ドル(−0.92)に続落して引けています。7月の米石油生産量が1299万バレルと史上2番目の高水準であるたことも嫌気要因、最も生産拡大は好調な需要によるもので本来ならば強材料ですが、ポジション調整の売りに逆らえずに引けています。

【貴金属市況】
金は今週に入り前日まで4日続落していましたが、欧州時間には長期金利の低下や、米PCEがほぼ予想値となったことから反発に転じ、一時1896.1ドルと前日比+18ドル前後まで急反発する場面も見られました。しかし、その後は金利の上昇やドル買いの動きから軟化に転じて1866.1ドル(−12.5)に5日続落して引けています。連日のように取組高が減少しているところから、買い方投機筋の投げと弱気の新規売りが交錯していると思われ、四半期末の原油の益出しと金も損失確定売りが午後の取引の重石となった模様です。最も、売られ過ぎによる値ごろ感もあり、新たな四半期入り後の持ち直しも期待したいところです。円建ても夜間では9000円台に返り咲く場面もありましたが、夜間取引終わりは8890円前後でに軟調を強いられて引けています。

良い週末をお過ごしください!

四半期末のポジション調整はほぼ収束か?!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は堅調に推移し、ダウ平均は3万3666ドル(+116)に反発し、ナスダック指数は1万3201(+108)に続伸、S&P500 市場も4299(+25)に続伸しました。金融引き締めの長期化観測や、政府機関閉鎖の可能性、中国の不動産バブルの崩壊等は引き続き重石ながら、原油相場が本日は反落に転じて過度なインフレへの警戒が後退し、ドル高や長期金利の上昇も一服して警戒感が緩む展開となりました。

為替市場では前日に一時149円70銭まで円安進行し150円台に迫るも、本日はドル買い一巡から149円20銭前後に後退、ユーロも1.956ドルに反発し、ドル指数は前日の106.6から106.1ポイントに反落し、米10年債利回りも同4.61%から4.58%に久しぶりに低下し、9月四半期末を迎えたポジション調整が概ね収束に向かう印象を受けています。過度なドル買いや債券売り(金利上昇)の流れが転機を迎えるようにも解釈できるでしょうか。

【石油市況】
原油は時間外取引では一時95ドル台まで上昇する場面が見られましたが、その後は利食いに押されて91.71ドル(−1.97)に3日ぶりに反落に転じて引けています。株価の反発や、ドル高一服、長期金利上昇一服に見られるように、原油には四半期末の利益確定の動きが優勢の1日となった模様です。

【貴金属市況】
金はドル高一服や、金利上昇一服のこれまでの悪材料がやや沈静化に向かう中、他のリスク商品とは逆の流れから月末、四半期末の損失確定の売りに押される展開となり続落を強いられる展開となり1978.0ドル(−12.4)に4日続落し、今週に入りほぼ50ドルの下落、RSIも28まで低下、四半期末特有の展開となり、よく言われるセリング・クライマックスとなる可能性もあるでしょうか。本日の円換算は8950円前後になります。

原油1年ぶり高値も、金は半年ぶりの安値!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は高安まちまちな展開で引け、ダウ平均は3万3550ドル(−68)に続落して引け、ナスダック指数は1万3092(+29)に小反発、S&P500 市場も4274(+0.98)で引けています。引き続き長期金利の上昇や、政府機関閉鎖の可能性、原油相場が1年1か月ぶりの高値からインフレ高止まりを嫌気する展開となっていますが、ダウは300ドル安から戻しての引けとなっています。

為替市場は引き続きドル買い優勢の展開が続き、ドル円は一時149円70銭と150円に接近、その後も円は弱含みに推移して149円50銭前後で推移、ユーロも1.050ドルに続落し、ドル指数は106.6ポイントと昨年11月以来の水準まで上昇、米10年債利回りは一時4.64%まで上昇し、その後も4.64%に高止まりしています。

【石油市況】
リスク商品が幅広く下落する市場環境のなかでも、原油市況は「どこ吹く風」と言わんばかりに一時94.17ドルと昨年8月以来の高値を付け、引けも高値圏の93.68ドル(+3.29)に大幅続伸して引けています。引き続き産油国の減産姿勢が年内続くことや、米原油在庫が今年最低の水準まで低下したことが上昇要因となっています。

【貴金属市況】
長期金利の上昇やドル高が続き、金は前日の続落に続きこの日も続落を強いられる展開となりました。取組高も43.5万枚まで減少して、ここまで下げると買い方投機筋の投げ売りも一部にみられるようです。政府機関閉鎖の危機や、原油高によるインフレ高止まり、UAEによるストライキ拡大等、安全資産しての金のニーズは引き続きあるものの、金利を生まない金への売り圧力が勝っているようです。一方で、NY金の水準を示す相対力指数(RSI)は30ポイントまで下げ、売られ過ぎのゾーンへと入っています。各国の中銀が今年はコンスタントに金保有を増加せる動きや、節目の1900ドル割れは投資家の注目を集める値ごろ感も芽生える水準とも言えるでしょうか。本日の円換算は9020円前後になり、史上最高値から200円余りの調整安の水準となります。

引き締め長期化観測や、政府機関閉鎖のネガティブ要因が優勢に!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って急反落にして引け、ダウ平均は3万3618ドル(−388)に、ナスダック指数は1万3063(−207)に、S&P500 市場も4273(−63)で引けています。長期金利が一時4.57%まで上昇し、相対的に株価が割高感が強まっていると受け止められています。引き締め策の長期化観測も意識されたようです。また、議会の来年度予算(10月から来年9月末)が議会で通過しないと、政府機関閉鎖のリスクも意識され格付け機関の格下げの可能性も嫌気される材料のようです。

為替市場では金利上昇とともにドル買いが優勢の展開、ドル円は149円05銭前後に円安が進行、昨日は鈴木財務相の円安牽制も見られ介入警戒は根強くあるものの、円はドル以外の通貨では対ユーロなど円高の動きも見られ、当局の介入の条件である急激、且つ過度な円安という正当性にはやや欠ける市場環境のようです。ユーロも1.057ドルに続落し、ドル指数は前日の105.9から106.1ポイントに続伸、米10年債利回りは同4.54%から4.55%に高止まりして推移しています。

【石油市況】
株式市場は金融引き締めの長期観測を嫌気して大きく下落し、原油もリスク回避の動きにつられて一時88.19ドルまで下落も、その後は持ち直す動きに転換して90.39ドル(+0.71)に反発して90ドル台を維持、リスク承認が下落する中で異彩を放つ堅調となっています。

【貴金属市況】
金はドル高や金利高の環境の下、軟調を強いられる動きが続きましたが、欧州時間では一時前日引値圏まで反発したところがいっぱいとなり、米国時間ではじりじりと後退して下落し1919.8ドル(−16.8)に続落して直近の安値で引け、ほぼ1か月ぶりの安値で引けています。ドル高と長期金利の上昇が続いていることが重石、一方で政府機関閉鎖リスクは潜在的な上昇要因ながら、前者の流れが勝っている反応となりました。本日の円換算は9100円前後になります。

金融引き締めの長期化&債務上限問題が重石

おはようございます

【金融・為替】
週開けのNY株式市場は揃って反発に転じ、ダウ平均は3万4006ドル(+43)に4日ぶりに、ナスダック指数は1万8271(+59)に5日ぶりに、S&P500 市場も4337(+17)に4日ぶりに反発しています。但し、長期金利が16年ぶりの水準まで上昇し、金融引き締めの長期化見通しは健在で、先週の下落に対するリバウンド的な戻りといったところでしょうか。10月からの政府機関の一部閉鎖を避けるために民主・共和両党は議会工作にひと汗かいていますが、現状は残された月内の数日での決着となります。格付け大手ムーディーズは、大手で唯一米国債をAAAの最高格付けしていますが、議会の進展なければ一段格下げの可能性を指摘しています。

為替市場ではドル買い優勢の展開となり、ドル円は一時149円に迫り現在148円80銭前後で推移、ユーロも1.059ドルに続落し、ドル指数も105.54ポイントに続落し6か月ぶりの高値水準となっています。米10年債利回りは4.54%まで上昇し、2007年10月以来およそ16年ぶりの高水準となっています。先週のFOMCでは年内1度の利上げを示唆し、来年末も予想以上の引き締め策の長期化を示唆していました。

【石油市況】
原油は90ドルを挟む保ち合いから小幅に反落して引け89.68ドル(−0.35)で引けています。引き続き産油国の減産や旺盛な需要が下値を支える展開の中、ロシアは燃料輸出停止のなか船舶用の軽油は除外すると発表しています。

【貴金属市況】
金は欧州からアジア時間のドル高一服の状況に週末10ドル前後反発するも、米国時間の午前からドル高と長期金利の上昇が再び強まり軟化に転じ1936.6ドル(−9.0)に反落して引けています。ドル高・長期金利の逆風が、債務上限問題による強材料を上回る展開となりました。本日の円換算は9160円前後になります。

米新年度予算が暗礁に乗り上げ!

おはようございます

「暑さ寒さも彼岸まで」と昔の人は良く言いました。ようやく冷房がなくとも過ごせるようになりました。ありがたいことですが、気温の急変に身体が付いていかないことも現実で健康には皆さん留意してください!

さて、米国の自動車工場のストライキが拡大しています。バイデン大統領は明日デトロイトを訪問する予定ですが、ストライキが更に拡大すると米国経済の影響が懸念され、雇用の問題や株価への悪影響もあり先行きを見守ることになります。

加えて、10月から始まる2024年度予算(米国では10月~来年9月末)の通過が議会承認に至らず、混乱が広がっています。本来来年1月までの合意がなされていましたが、ウクライナ支援の拡大から予算も膨らみ、下院で多数を占める野党共和党の反対から暗礁に乗り上げています。民主党は新たな暫定予算を明日にも好評の予定、共和党は15日から60日のつなぎ予算を作成して、急場をしのぐ法案を作成しているようです。

いずれにしても今週の議会で成立しないと、来週10月1日から政府機関の一部閉鎖のリスクが取りざたされる事態となっています。2013年には自由の女神やスミソニアン博物館などの観光地の閉鎖に加えて、景気指標の発表等が延期されることになりました。そうなると当然、来週末予定の雇用統計などの発表も先送りされ、FRBの金融政策の手掛かりとなる指標も途絶え金融政策にも影響を及ぼすことになり、金融市場への影響も危惧される状況となっています。

今週もよろしくお願いいたします!


UAWストライキ全米41工場に拡大

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は午前はプラス圏に反発する場面が見られたものの、午後は再び軟化に転じて続落する冴えない展開となりました。前日に長期金利がほぼ16年ぶりの高水準まで上昇しましたが、この日は上昇が一服して小幅に軟化してサポート要因となりました。一方で、全米自動車労組(UAW)が今週からストライキに入り、スト参加工場が3工場から41工場に広がり米国経済の先行きの不安が広がっています。また、この日発表された購買担当者景気指数(PMI)は事前予想の48.2や前月の47.9を上回る48.9となり、引き続き金融引き締めの長期化観測が重しとなった模様です。

為替市場では日銀会合に一部に緩和策の修正期待があったものの、緩和策修正は見送られて継続となったことから、円売り圧力が再び台頭して148円40銭前後に前日の水準まで戻す展開、ユーロは1.064ドル前後に続落しECBの利上げの停止期待が上回る展開になり、ドル指数は前日の105.3から105.6ポイントに上昇、一方で米10年債利回りは同3.50%から3.44%に幾分低下しました。

【石油市況】
金融引き締めの長期化観測から株式市場の軟調地合いが続き、原油も前日までに3日続落を強いられていましたが、本日は4日ぶりに反発して90.03ドル(+0.40)に反発して引けています。引き続き、旺盛な需要と産油国の減産や、米シェール生産が減少に転じたことを背景に先行きの需給ひっ迫懸念が下値を支える構図が続いています。

【貴金属市況】
今週はFOMCでタカ派姿勢が示され金は急落する場面も見られましたが、下落場面では買い拾う面もあり本日は1945ドル台まで6ドル余り反発して引けています。金融引き締めによるドル高や長期金利の上昇が引き続き金価格のプレッシャー要因ながら、原油高にみられるインフレヘッジニーズ、リスク商品の株価下落による安全資産としての見直しの動き、中国の外貨持ち出し規制による金急騰(上海金は国際価格より大幅なプレミアム価格)、米新年度予算の議会の混乱(米予算は10月〜来年9月末)から10月初めに一部政府機関閉鎖のリスク等が、1900ドル前半の水準では底堅い要因と見られます。週明けの円換算値は9180円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

本日は日銀金融政策決定会合

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って続落して引け、ダウ平均は3万4070ドル(−370)と7月10日以来の水準まで下落、ナスダック指数は1万3223(−245)に、S&P500 市場も4330(−72)に続落して引けています。前日のFOMCにより金融引き締めの長期化が改めて意識される展開となった模様です。ドット・チャートでは年内に更に1度利上げし、来年末の利上げ見通しを縮小しました。また、新規失業保険申請件数も予想の22.4万件を下回る20.1万件となり、雇用の堅調なことを示したことも引き締め強化につながる可能性を嫌気するものでした。

為替市場ではドル円は本日の日銀会合を控えドル持ちを減らす展開となり、147円55銭前後に東京時間から70銭余りの円高・ドル安で推移、ユーロは1.066前後、ドル指数は前日の105.3ポイントとほぼ変わらずですが、米10年債利回りは4.49%に急上昇して約16年ぶりの高水準となり、引き締め長期観測を意識させる展開となりました。

【石油市況】
原油は89.63ドル(−0.03)に小幅に続落して引け、金融の引き締め長期化を嫌気する展開に押される動きとなりました。この日、ロシアが国内燃料価格の安定のために、ロシア産の燃料輸出を一時的に停止することを発表しましたが、一時的に90ドル台に持ち直すも上値重い展開を強いられています。

【貴金属市況】
前日のNY金はFOMC前に引けたために堅調推移しましたが、FOMC後の時間外ではすぐに15ドル程度下落、アジアから欧州時間も軟調を強いられ、NY入り後の新規失業保険申請件数から雇用の堅調が確認されたことから、この日の安値1933.1ドルを付けました。その後は売られ過ぎに安値より戻すも1939.6ドル(−27.6)とここ4営業日に渡る上昇分の多くを吐き出す反落となりました。ドル相場は横ばいながら、長期金利の16年ぶりの高水準も嫌気材料となりました。市場環境の逆風が続いても1900ドルの下値は堅いと見られるものの、上値にはドル高や長期金利の上昇が2000ドル回復の妨げとなる展開が続きます。本日は円高の流れもあり円換算値は9100円前後になります。

FOMC・想定以上のタカ派内容 

おはようございます

【米連邦公開市場委員会・FOMC】
FOMCは主要政策金利を年率5.25%〜5.50%に据え置きを決定しました。一方で、年内あと1回追加で金利を引き上げ、その後は高水準の金利をより長期にわたって維持する公算が大きいことを示唆しました。最新の四半期経済予測では、FOMC参加者19人のうち12人が年内あと1回の利上げを支持していることが示され、2024年に見込む金融緩和の幅は縮小しています。パウエルFRB議長は「適切であれば追加利上げに動く用意があり、インフレがわれわれの目標に向かって持続的に低下していると確信が持てるようになるまで、政策を景気抑制的な水準に維持する考えだ」と述べました。ドット・チャートによる2024年末の政策金利の見通しは5.0%〜5.25%と、6月末の段階では4.50%〜4.75%への利下げを示唆していたことから、概ね想定以上の高見通しとなった模様です。

【金融・為替】
NYダウは取引序盤は一時260ドル高と堅調に推移も、FOMC後は長期金利が上昇に転じたことや、ドル高が圧迫して3万4440ドル(−76)に続落、ナスダック指数も同様に上昇から下落に転じて1万3469(−209)に、S&P500 市場も4402(−41)に続落して引けました。年内利上げ見通しと、来年の利下げ期待が後退したことから悲観売りに押される展開となりました。

為替市場ではFOMC前はドル売りが優勢の展開となったものの、予想以上のタカ派の内容となったFOMC以降はドル買い優勢の展開となり、ドル円は148円20銭前後に、ユーロは1.066ドル前後、ドル指数は一時104.6まで下落も105.3ポイントと堅調に推移、米10年債利回りも一時4.31%まで低下も、その後は上昇に転じて4.41%に上昇しました。FOMCは次回は11月1日、そして12月13日の残り2度ありますが、どちらかであと1度利上げが予想されることになります。

【石油市況】
原油はFOMCを巡り乱高下(上値91.98ドル、下値89.87ドル)を繰り返し、FOMCが再び売り直す動きが強まり90.28ドル(−0.92)で引けています。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫の減少や、国内製油所稼働率の低下等の強材料よりも、利上げの可能性を示唆したFOMCの内容を嫌気することが上回ったようです。

【貴金属市況】
FOMC前に引けるNY金先物市場はドル高や長期金利上昇の一服を手掛かりに堅調に推移し、一時1968.9ドルまで買われ、引けもほぼこの日の高値圏である1967.1ドル(+13.4)に5連騰して引けています。しかし、その後FOMCによりドル高と長期金利の上昇から、金の上昇分の大部分を吐き出す軟化症状となっています。本日の円換算は9190円前後になります。

FOMC控えて様子見気分

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って反落し、ダウ平均は3万4517ドル(−106)に、ナスダック指数は1万3678(−32)に、S&P500 市場も4443(−9)に反落して引けています。FOMCを明日に控えて売り物に押される展開となり、原油相場が一時93ドル台まで続伸したことも、インフレを意識した金利の引き締め長期化につながることを嫌気する反応となりました。

為替市場ではドル円は147円75銭前後、ユーロは1.068ドル前後、ドル指数は前日の105.0から105.1ポイントと堅調を維持、米10年債利回りは同4.38%から4.36%に小幅に低下しました。FOMCは日本時間明日午前3時に政策金利を発表し、その後パウエル議長の会見の予定、金利見通しや議長会見が注視されています。

【石油市況】
原油は一時93.74ドルまで大幅に続伸し、その後はFOMCを控えて利益確定の売りに押されて91.20ドル(−0.28)に4日ぶりに小反落して引けています。引き続き産油国の減産や消費国の旺盛な需要、米国内のシェールオイルの生産のピークアウト観測も下値を支える構図、大きく下げずらい市場環境が続くことになりそうです。

【貴金属市況】
金は引き続き長期金利とドル相場の高止まりが重石となる展開ですが、逆風の中で本日も底堅く推移して1953.7ドル(+0.3)と小幅ながら4日続伸して引けています。投機筋の売り込み型の展開が先のCFTC(米商品先物取引員会)の発表でも確認され、売り過剰の内部要因も相場を底堅くさせているのかもしれません。本日の円換算は9170円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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