本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2023年07月

金融イベント終了し、夏休みモード入りか!

おはようございます

先週は主要国の中銀イベントが開かれ、FOMCとECB理事会は概ね事前予想通りに政策金利を0.25%引き上げました、会合後のパウエル議長とラガルド専務理事の会見では、9月以降の利上げに関しては今後の気気指標次第とのたまわっておりました。

この間、2か月の時間的な空白があり、その間に雇用統計やCPI,PCEなどの景気指標が2度ほど発表されることから、政策金利の決定には予断は許されないというニュアンス、市場では今回の利上げが今年最後との見方もあり、株価の堅調地合いを支えているようです。景気に関しても欧州はハードランディングからのリセッション入りが懸念される状況ながら、米国は軟着陸(ソフトランディング)が予想されリスク選好の展開が続いています。金融当局としては過度な利上げ停止観測からの株高の市場環境には警鐘を鳴らすためにも、市場との対話が今後の課題となりそうです。

一方で日銀はYCC(イールド・カーブ・コントロール)を現状の0.5%の開きを1.0%まで拡大させる事実上の利上げを発表しました。市場の反応は週末は円相場を積極的に買い戻す動きが加速して一時138円10銭前後に円高が進行も、円買い一巡後は売り戻す動きが再開し、米国時間では一時141円台まで戻す展開となりました。日米の金利差縮小はあっても穏やかなもので、金利差の格差は埋めがたいとの見方がある一方で、岸田政権には大手金融機関から利上げによる利ザヤ稼ぎのために、財務省幹部に常々陳情の声を届けていることから、インフレ云々よりも政権の金融機関への譲歩から植田日銀に対して圧力がかかり、利上げへ向けて政策が進むとの見方もあります。

今週もよろしくお願いします!

一転して円安・ドル安・ユーロ高に!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って反発に転じて引け、ダウ平均は3万5459ドル(+176)に、ナスダック指数は1万4316(+266)に、S&P500は4582(+44)に反発して引けています。FRBが重視するPCE(個人消費支出)指数は総合が前回の3.8%から3.0%に、コア(エネルギー、食品除く)指数も同4.6%から4.1%に低下し事前予想をも下回る結果となり、追加利上げへの可能性が一段と低下したことや、企業決算の好調が続きこれを好感するムードが高まっているようです。

為替市場では前日のドル高・円高。ユーロ安が逆回転する動きとなり、ドル円は東京時間の138円10銭近辺まで進んだ円高はNY時間では141円10銭前後に買い戻されました。(円は売り戻される)前日深夜の日経電子版でYCCの0.5%の微調整が伝えられ、日銀も出口戦略に前進と受け止められ急速な円高となりました。昨日の日銀金融決定会合では原則0%の利回りをこれまでの0.5%幅の容認から1.0%に拡大する運用を柔軟化することを決定しました。市場では遂に日銀も緩和策から脱却に動くという見方と、すぐに利上げに動き可能性は低く緩和策は継続されるとの見方に分かれています。円相場の反応は前日の円高分を一先ず取り戻す展開となりましたが、今後も日銀の動静を注視する必要があり、政策を為替市場にどの程度反映されたのかは不透明な情勢です。

前日に急落したユーロは1.094ドルから1.102ドルに反発、ドル指数も同102.05から101.65ポイントに急反落しました。今週は米GDPが予想を上回り、PCEではインフレ鈍化の進行が示され、米国経済の底堅さが再確認されました。一方で欧州のPMIが不調なことから、欧州では景気後退の可能性が高まる内容でした。経済力から見るとドルがユーロに対して優位、ドル高要因とみられますが生きた市場の反応はまた別物で今後の景気指標と横並びで、今後の双方の金融政策を注視することになりそうです。米10年債利回りは前日の4.0%から3.95%に低下しました。

【石油市況】
原油は80.58ドル(+0.49)に小幅に続伸して引け、株式市場のリスク選好の動きや、米国の熱波による天然ガス価格の上昇に牽引される展開から堅調な引けとなりました。北半球の需要期が続き、秋以降も産油国の減産姿勢が継続されるとみられています。

【貴金属市況】
金はアジア時間でドル高一服を背景に反発して推移、欧州時間から前日に急落したユーロが反発してドル安地合いが再開したことから、さらに金の押上要因となり堅調に推移し引けは1960.4ドル(+14.7)と前日の下げ分の6割程度を取り戻しています。長期金利が4.0%を割れたことも反発要因とみられます。2000ドルの大台の奪還は今週は遠のいたようですが、1900ドル前後では底値が確認されたものと思われ、当面は1950から2000ドルの間のレンジ相場でしょうか。週明けの円換算値は円安背景に8880円に反発となります。

良い週末をお過ごしください!

YCC緩和観測浮上し円は一時138円台に急反発!

おはようございます

【金融・為替】
NY揃って反落に転じて引け、ダウ平均は3万5282ドル(−237)に14日ぶりに反落し、ナスダック指数は1万4050(−77)に、S&P500市場も4537(−29)に反落して引けています。米第2四半期のGDPは前期の2.0%や事前予想の1.8%を大きく上回る2.4%の結果となりました。材料自体は景気後退観測が遠のく好材料ながら長期金利の上昇につながり、これを嫌気する同時に益出しの展開へのつながった模様です。

為替市場では日経新聞が深夜に日銀のYCC(イールド・カーブ・コントロール)の見直しが議論されていると報道、円相場はこれを受けて141円台の取引から一気に円買いが進行して一時138円80銭近辺まで円高に触れ、現在も139円25銭前後で推移しています。欧州ではECB理事会は予定通りに政策金利を0.25%引き上げ、年率3.75%に引き上げとしました。その後ラガルド専務理事の会見では今後の金融政策へのタカ派姿勢がトーンダウン、通貨ユーロは1.114ドルから1.098ドルに急落、ユーロ安を受けてドル指数は100.5から101.7ポイントに急反発しました。また、米10年債利回りも前日の3.85%から4.0%に休場して為替も債券市場も荒れる展開となりま咲いた。通貨ではドル高・円高・ユーロ安となり、ドル指数に占めるユーロの比率5割超えに比べ、日本円は僅かに1割弱の比率となっていることから、円高からのドル下落は限定的なものとなっています。

【石油市況】
原油は80.09ドル(+1.30)に急反発し80ドルの大台を4月中旬以来の水準で引けています。米GDPが事前予想を上回り、米国経済の底堅さが再認識され軟着陸が予想されること、産油国の減産が今年後半も続けられることを考えると需給ひっ迫が予想され、節目を上抜けるテクニカル面も好転して投機筋の買いを呼び込んだものと推測されます。

【貴金属市況】
CEB理事会後にユーロ安・ドル高の反応を示し、更に米GDPが予想を上回りドル買いに拍車がかかり、長期金利も上昇に転じる逆風のもと、金はドル高と金利高に押される展開となり1945.7ドル(−24.4)に反落して引けています。今回の戻り高値は20日の1989.0ドルとなり、調整安となったことから2000ドルの大台回復は一旦お預けとなりました。我らが円建ては円高もあり下落幅は大きく、夜間では一時8700円割れを示現、本日の円換算は8730円前後になります。

予想通りのFOMCも、市場はハト派の解釈

おはようございます

【金融・為替】
FOMCは政策金利を予想通り0.25%引き上げ年率5.25%〜5.50%としました。ほぼ事前予想通りの結果となり、その後パウエル議長の会見では6月の消費者物価指数(PMI)の低下を歓迎する発言も、9月以降の今後の対応は景気指標次第と発言しました。金融市場では概ね予想通りもややハト派という受け止め方のようでした。但し、年内の利上げの可能性には否定する発言で、今後の金融政策に柔軟性を持たせる内容でした。

NYダウ平均は3万5520ドル(+82)に13連騰して引け、一方でナスダック指数は1万4127(−17)に4日ぶりに小反落、S&P500市場も4565(−0.7)に3日ぶりに小反落して引けています。この日もボーイングたスリーエム(3M)などの決算を好感する展開となり、米国経済の景気後退論は後退し軟着陸(ソフトランディング)予想のポジティブな思考がリードする転換が勝っているようです。そんななか、ダウ平均の13連騰は1987年1月以来36年半ぶりに現象となりましたが、その年の10月は記憶に残る「ブラックマンデー」と暴落を迎えたことが思い出されます。

為替市場ではFOMC後に9月以降の利上げの可能性が20%程度に低下、ドル円は一時140円を割り込む円高・ドル安で推移しましたが、ドル売り一巡後はややドルは反発し140円40銭前後で推移しています。ユーロはFOMC後に上昇に転じて1.108ドル前後、ドル指数は前日の101.8から101.0ポイントに反落し、米10年債利回りは同3.89%から3.87%に小幅に低下しました。

【石油市況】
原油は78.78ドル(−0.85)に5日ぶりに反落して引け、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫の減少が予想されたほどでなく、連日の上昇もあり利益確定売りに押された模様です。

【貴金属市況】
金はNY時間に入るとFOMCを控えた利益確定売りに軟化する場面も見られましたが、徐々にドルが軟化したことを背景に堅調推移に転換し8月限は1970.1ドル(+6.4)に続伸して引けています。FOMC後は一段のドル安から更に小幅小幅に堅調に推移、本日の円換算は円高もあり8890円前後となります。

パウエル議長の会見が注目!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って続伸して引け、ダウ平均は3万5438ドル(+26)小幅続伸も12連騰、ナスダック指数は1万4144(+85)に、S&P500市場も4567(+12)に続伸して引けています。本日も好調な企業決算が株高を後押し、米国経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まり、景気後退には陥らないとの投資家心理がリスクオン相場を支えているようです。

為替市場ではドル円は欧州時間で一時141円70銭台と先週末以来のドル高・円安に振れたものの、その後はドル高の調整安から現在140円90銭前後で推移中です。ユーロは1.105ドルに小幅に続落、ドル指数は前日の101.3ポイントとほぼ変わらず、米10年債利回りは同3.87%から3.89%に小幅に上昇しています。FOMCでは既に0.25%の利上げは織り込み、日本時間明日の午前3時半からのパウエル議長の会見において、9月以降の金融政策への言及が注目されます。

【石油市況】
原油は79.63ドル(+0.89)に4日続伸して引け、北半球の記録的な高温から石油需要が拡大し、産油国の減産から需給ひっ迫観測からの上昇、連日の株高のリスク選好の動きにも影響されているものと思われます。

【貴金属市況】
金はFOMCを翌日に控えて上下のブレはあるものの、総じてポジション調整に終始して新たなポジションは取りにくい状況から8月限は1963.7ドル(+1.8)に小反発して引けています。本日より中心限月が12月限にスイッチし引値は2002.8ドルでチャート上は大台を回復したことになります。8月限より40ドルもの上鞘を買っているのは米国の金利上昇に由来したもので、日本のようにゼロ金利の国の金は1年先もわずかな鞘を買う程度です。本日の円換算は8890円前後になります。(円換算は金スポットから算出)

利上げ打ち止め観測にダウ平均11連騰!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNYダウ平均は3万5411ドル(+183)に11連騰して引け、トランプ政権への期待が高まった6年5か月ぶりの連騰となりました。ナスダック指数は1万4058(+26)に、S&P500市場も4554(+18)に反発し3市場揃っての上昇となりました。企業決算の好調が上昇を牽引したようで、FOMCでの利上げはほぼ織り込み、利上げの打ち止め期待と経済のソフトランディング(軟着陸)から景気後退回避というご都合主義の株高が続きます。

為替市場では週末に141円台後半まで進んだドル円は、アジア時間から円安の修正となり米国時間午前には一時140円80銭近辺まで円高に、その後は再び141円台に戻し現在141円50銭前後で推移しています。ユーロは逆に軟調に推移して1.106ドル前後に続落し、ドル指数は週末の101.0から101.3ポイントに反発しています。米10年債利回りは同3.83%から3.87%に上昇しています。金融イベントを控えて円売り過剰の修正に続き、ユーロ買い過剰の修正のポジション調整が見られています。

【石油市況】
原油は78.71ドル(+1.67)に3日続伸して引け、4月下旬以来ほぼ3か月ぶりの高値で引けています。株式市場のリスク選好の動きが原油高を後押しし、夏場の需要期が今後ピークに達すること、欧米の熱波による需要増期待、産油国サウジの自主減産の延長の可能性も上昇要因と見られています。

【貴金属市況】
金はドル高からアジア時間から軟調に推移、その後、欧州時間にはユーロ圏PMIが予想を下回り反発し一時1969.8ドルまで戻すも、ここが本日の高値となり再びドル高や長期金利の上昇を嫌気する売り物に押されて1962.2ドル(−2.7)に3日続落して引けています。本日の円換算は8885円前後になります。

主要国の金融政策ウイークです

おはようございます

今週は主要国の金融会合が最大の関心事項になります。26日(水)FOMC,27日(木)ECB理事会、28日(金)日銀金融政策決定会合と続きます。FOMCは既に政策金利を0.25%引き上げ年率5.25%〜5.50%となることが見込まれています。今回はドット・チャートの発表はなく、パウエル議長の記者会見が注目され、インフレの見通しに加えて、更なる利上げへの言及に注目が集まります。翌日のECB理事会でも0.25%引き上げが予測されるものの、インフレ指標の鈍化傾向もあり今後の利上げを巡るラガルド専務理事の会見内容が注目されます。

ダウ平均10連騰に見られるように、市場の期待はこの7月利上げが最後となる可能性への期待が膨らんでいます。但し、次回9月までに雇用統計や消費者物価指数(CPI)が2度発表されることから、年内利上げは今後の数値次第となることが想定されることから、行き過ぎた株高の是正もあるのかもしれません。

日銀に関して今月に入りイールド・カーブ・コントロール(YCC)の見直し期待から、ドル円は145円台から一気に137円までほぼ8円幅の調整高を見ましたが、先週のG20の植田総裁発言あたりから風向きが再び変わり141円台後半まで戻しています。植田総裁は景気刺激策を継続するとの見方が有力視され、アバリストの8割が緩和策継続とのスタンスのようです。FOMCやECBよりも日銀はサプライズの可能性を感じさせますが、果たしてどうでしょうか!?

今週もよろしくお願いします!

来週の金融イベント控えた週末、円がいち早く反応!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場はダウ平均が3万5227ドル(+2)に小幅ながら10連騰して引け、ナスダック総合指数は1万4032(−30)に続落、S&P500は4536(+1)に小反発して引けるまちまちな値動きとなりました。来週のFOMCを控えて0.25%の利上げはほぼ織り込み、一連の金融引き締めの最終段階と市場は踏んでいるようです。今回26日(水)のFOMCではドット・チャートの発表はなく、パウエル議長の会見で今後の金融政策への言及が注目されます。

為替市場ではブルームバーグが昨夕報じた日銀関係者の発言として、イールド・カーブ・コントロール(YCC)の見直しはないとの発言報道から、円相場は独歩安の様相を強めて一気に141円台に入り、その後は一時141円90銭と152円台に迫る展開となり、NY時間も円安が継続して141円75銭前後で今週の取引を終えようとしています。6月末の145円から137円台前半までほぼ8円幅の修正後、今週は4円余り戻す展開となりました。来週の日銀金融決定会合ではYCCは議論対象となると思われるものの、G20での植田総裁発言や今回の関係者発言から日銀は緩和継続路線を続ける可能性が高まったようです。

ユーロ相場は1.112ドル前後に小幅続落して推移、ドル指数は前日の100.7から101.0ポイントに続伸しています。米10年債利回りは同3.85%から3.83%に小幅に低下しました。来週はFOMCに続きECB理事会、週末には日銀会合と金融政策の重大イベントが最大関心事となります。

【石油市況】
原油相場は77.07ドル(+1.42)に大幅続伸して、直近高値を更新して引けています。目新しい材料はないものの、北半球の気温上昇が続き石油需要が拡大傾向にあること、加えてOPECやロシアといった産油国の減産継続の動きが、年後半に向けて石油需給を一段と引き締めるとの見方が台頭しているようです。

【貴金属市況】
金相場は前日に続きドル相場の堅調な値動きが上値を抑える展開となり軟調に推移、米国時間もドル高の軟調に推移して1966.6ドル(−4.3)に続落して引けています。6月末の1900ドル近辺で底入れし、今週は一時1990ドルに迫る場面も見られましたが、ドル安が一服し、長期金利も上昇に転じて修正安を余儀なくされる展開でした。それでも再び2000ドルを射程に捉える水準を維持し、今後の世界経済や、政治、国家債務拡大、地政学上のリスク等複数の難問が控え、安全資産として地位を一段と高めているようにも見えます。週明けの円換算は円安加味して8935円前後となり、円建て相場は史上最高値に再び接近します。

良い週末をお過ごしください!

来週はFRB,ECB,日銀と注目される金融政策イベント続く

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場ではダウ平均は3万5225ドル(+163)に9連騰、IBMや生活品のJ&Jの決算を好感する上昇でした。一方で、ナスダック指数は1万4063(−294)に、S&P500市場も4534(−30)に反落して引け、新規失業保険申請件数が予想を下回り利上げ打ち止め観測が後退し、長期金利が上昇したことを嫌気する反応となりました。

為替市場は上述の新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから、ドルを買い戻す動きが優勢となり、ドル円は一時140円50銭に接近する動きに現在は140円超を近辺で推移、ユーロも1.113ドルに続落し、ドル指数は前日の100.2から100.7ポイントに続伸して推移、米10年債利回りは同3.75%から3.85%に上昇しました。

来週26日(水)のFOMCでは既に0.25%の利上げを織り込み、市場の関心事項は9月以降を注視する流れに変化も、今後2か月間のあいだには複数の重要指標指標が待ち構え、市場も金融当局者も今後の気気指標次第で先行きを読めないことが現状、27日(木)ECB理事会もインフレ緩和に利上げ予想も、その後の金融政策のタカ派維持は不透明な情勢、28日(金)の日銀金融政策決定会合はG20での植田総裁のYCC見直しトーンの低さに、出口戦略への期待が後退しています。

【石油市況】
原油は75.65ドル(+0.36)に小反発して引けています。来週のFOMCでの利上げ打ち止めの可能性の期待がした種支え要因、また、株式市場のリスク選好の流れや、低調な中国経済の景気対策期待もあり石油市況の支えとなっている模様です。

【貴金属市況】
金はアジア時間ではドル安背景に堅調に推移も、NYでは新規失業保険申請件数が予想を下回り、過度な利上げ打ち止め観測が後退しドル高の流れや、長期金利の上昇の反応を見せたことから下落に転じて1970.9ドル(−9.9)に反落して引けています。一方で、円建ては円安もあり換算値は8860円前後になります。

ソフト・ランディングへの期待にダウ8連騰

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って続伸して引け、ダウ平均は3万5061ドル(+109)に8連騰、ナスダック指数は1万4358(+4)に小幅に続伸、S&P500市場も4565(+10)に続伸して引けています。このところインフレ指標の鈍化傾向が続き、7月利上げが最後になるとの思惑から金利打ち止めは株式市場には有利という投資家心理が優勢の展開、また、企業決算発表が続いていますが、その校長に対する期待値も高まっているようです。リセッションへの危惧もソフトランディング期待から、投資家心理は自分たちに都合の良いほうに向かっているようです。

為替市場はドル円は円売りが継続し一時140円に迫るも、節目の手前で押し返され現在139円
65銭前後で推移、ユーロは同様に1.117ドルまで下落後に小幅に戻り1.119ドル前後に、ドル指数は前日の99.9から100.2ポイントに
±小幅続伸しています。来週のFOMCを控えてメンバーの発言が控えられるブラックアウト期間に入り要人発言等はありません。米10年債利回りは同3.78%から3.75%に小幅に低下しています。

【石油市況】
原油は75.29ドル(−0.39)に小反落に転じて引け、利上げの打ち止め観測は原油市況を支えるものの、米エネルギー情報局(EIA)による原油在庫の取り崩しが思ったほど進まず、切り上がった75ドル台の水準を維持する程度の動きとなりました。

【貴金属市況】
金はアジア時間に発表された英国のCPIが鈍化傾向を示したことから、米国に加えて欧州でもインフレ鈍化に利上げに対する緩和期待から上昇、一時1984.6ドルまで買われたところが本日の高値で、米国時間ではドルが買い戻される展開に頭重く推移し1980.8ドル(±0)で引けています。本日の円換算は8865円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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