本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2023年06月

米大手23行がストレステスト合格!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は概ね堅調に推移し、ダウ平均は3万4122ドル(+267)に反発、ナスダック指数は1万3591(−0.4)に僅かに小反落、S&P500市場は4396(+19)に反発しています。この日発表された米1−3月期GDPの確報値は予想を上回り2.0%となり、旺盛な個人消費が米国経済を下支えしていると解釈、週間失業保険申請件数も予想の26.6万人を下回る23.9万人とされ、雇用の堅調を表すものとなりました。また、FRBの全米大手23行のストレステストは、全てが不況時にも自己資本を確保できると好評価されました。

為替市場は一段とドルを買い動きが強まり、ドル円は144円75銭前後に円安が進行、昨年の介入水準145円前後が射程に入ってきています。ユーロも1.086ドルに一段と下落し、ドル指数は前日の102.9から103.3ポイントに続伸しています。米10年債利回りは同3.79%から3.84%に上昇しています。今週はECBフォーラムにて主要国の金融引き締め策の継続と、日銀の緩和策継続が再確認され、政策の乖離が改めて意識させられる市場環境となっているようです。

【石油市況】
原油は69.86ドル(+0.30)に小幅に続伸して引け、今週は米エネルギー情報局(EIA)による発表により、輸出の好調から国内原油在庫減少と流れが再認識されて、国内の需要期を改めて意識する相場付きとなっているようです。

【貴金属市況】
金はNY時間の午前にドル高と長期金利の上昇の押されて直近安値を抜けて一時1900.6ドルまで下落も、その後は売りが一巡すると反発して下げ幅を詰めて1917.8ドル(−4.3)に3日続落して引け、5月の2085ドルから概ね180ドルの調整となっていますが、円建て金に関しては円安が下値支え要因となり史上最高値圏を堅持、本日も換算値は8870円前後になります。

ECB金融フォーラム、引き締めの正当化主張!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は高安まちまちの展開となり、ダウ平均は3万3852ドル(−74)に反落、ナスダック指数は1万3591(+36)に続伸、S&P500市場は4376(−1)に小反落して引けています。高インフレと利上げが継続される見方に押されたようです。ECBフォーラムに出席しているパウエル議長は「インフレは想定よりしつこい、利上げを連続実施する可能性」を指摘しています。

為替市場はドル円は144円60銭まで円安が進行し、現在も144円35銭前後と円売り基調は継続、ECBフォーラムに参加した植田日銀総裁は「基調インフレは目標を下回り、円は世界の政策に影響される」とし、緩和策の継続の正当性を主張しています。ユーロは1.091ドルに反落、ドル指数は前日の102.4から102.9ポイントに上昇、米10年債利回りは同3.76%から3.79%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
原油は69.56ドル(+1.86)に急反発して引け、米エネルギー情報局(EIA)の週間原油在庫の減少を手掛かりに上昇しています。また、原油輸出が過去最高水準まで迫り、ガソリン需要も高水準を維持していることを好感された模様です。

【貴金属市況】
金は欧州時間のECBフォーラムに参加したパウエルFRB議長のタカ派発言を受けて軟化、一時1911.4ドルの直近安値を取る場面も見られましたが、売り一巡後は安値から離れて下げ幅を詰めて1922.3ドル(−1.6)と小幅続落にとどまっています。金引き締めの長期化観測はこのところの金相場の重石、戻り売り基調が続いていますが、一方で我らが最弱通貨である日本円がフォローし本日の円換算値は8850円前後になります。

本日ECB主催の金融シンポジウム、パウエル、植田発言が注目!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って反発に転じて引け、ダウ平均は3万3226ドル(+212)に7日ぶりの反発、ナスダック指数は1万3555(+219)に3日ぶりに、S&P500市場も4378(+49)に反発して引けています。本日は耐久財受注、住宅着工件数、消費者信頼感指数などの複数の指標が事前予想を上回り、過度な景気後退観測が遠のき素直に好感する反応となりました。

為替市場では引き続き円の独歩安が続き144円台に続落、本日はECB主催の金融シンポジウムが開かれる予定で、FRB,ECB,BOC(英中銀)の金融引き締め政策に対して、日銀の緩和策が改めて認識されるとの見方が更に円売りを加速させています。ユーロは1.096ドルに反発、ドル指数は前日の102.7から102.4ポイントに小反落、米10年債利回りは同3.71%から3.76%に上昇しています。円安加速に日本政府から連日の牽制発言が目立っていますが、円安の勢いは行動を即する意味合いが強まるようにも思われます。

【石油市況】
原油は67.70ドル(−1.67)に急反落して引けています。本日は景気指標の予想を上回る内容に株価は上昇に転じたものの、原油市況への影響は限定的なものとなりました。主要国の金融引き締めが今後も続くことが想定され、原油市況に重石になっているようです。

【貴金属市況】
金は米国時間に入るまではほぼ保ち合いに推移、米国時間入り後は複数の景気指標が好移転しドルが堅調に推移したことから軟化、今後の米金融政策が一段の引き締めを側面支援すると見られ、ドル建て金には向かい風となり1923.8ドル(−10.0)に反落して引けています。引き続きドル建てと円相場の軟調の綱引きから換算は8860円前後になります。

投機筋の円売りは昨年介入時まで膨らむ!

おはようございます

【金融・為替】
週開けのNY株式市場は揃って続落して引け、ダウ平均は3万3714ドル(−12)と小幅ながら6日続落し、ナスダック指数は1万3335(−156)に、S&P500市場も4328(−19)に続落して引けています。引き続きFRBによるタカ派姿勢の継続や、先行きの景気に対する悲観見通しが重石となっています。今週は28日にECB主催による金融シンポジウムが開かれる予定で、日欧主要国の中銀総裁が参加予定でパウエル議長の登壇も予定されて注目されています。

為替市場はドル買い優勢の先週からの展開が続き、ドル円は一時143円70銭前後にドル高・円安が進行、現在も143円45銭前後の円安水準で推移、昨日の東京時間は複数の政府関係者からの円安けん制の動きが見られていますが、市場では介入の危機が間近には迫っていないと見ているようです。昨年の介入時の「断固たる対応」といった強い表現はまだ見らえないようです。最も投機筋の円売りポジションは大きく膨らんでいて、今後のドル円相場の波乱含みの展開が予想されます。ユーロは1.090ドル前後、ドル指数は週末の102.2から102.8に続伸しています。米10年債利回りは同3.71%から3.73%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
原油は69.37ドル(+0.21)に小反発して引け、先週の下落に対するリバウンド的な戻りとなっています。コメントではロシアのワグネルに見られる反乱が、ロシア産石油の供給不安につながると指摘する向きもあるようです。

【貴金属市況】
金は欧州時間から米国時間序盤に一時1943.4ドルと高値を試す場面が見られました。石油同様にロシアの内乱に対する反応を材料視したようで、その後はドルが買い戻される動きに上げ幅は詰めたものの1933.8ドル(+4.2)に続伸して引けています。本日の円換算は870円前後になります。

四半期末の6月最終週に突入!

おはようございます

6月も最終週に入りました。個人的なことですが、先週は寝冷えが原因で風邪をひき、週末はずっと寝込んでいました。体調は順調に回復しましたが、週末のやっつけ仕事のブログ記事がひどいことに気づきようやく手直ししました。年齢を重ねるごとに無理の効かないことを実感させられる今日この頃、皆さんも本格的な夏を迎えるために体調には十分にご配慮ください!

主要国の政策金利の高止まり観測が再認識され、今後の世界経済への悲観見通しが広がった先週の動きでしたが、一方で主要国の金融政策とは真逆の日銀の緩和策は、株高と円安をもたらせていることもクローズアップされています。世界経済はこのまま失速に向かうのか?為替市場はこのまま再び150円に向かうのか?

今週もよろしくお願いいたします!

主要国の金利高止まりに景気後退リスクを意識

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って下落して引け、ダウ平均は3万3727ドル(−219)に5日続落、ナスダック指数は1万3493(−138)に反落、S&P500 市場も4348(−33)に反落して引けています。本日は欧米の主要国でPMI(購買担当者景況指数)が発表され、米国では前月実績の48.4に対して事前予想は48.6、結果は46.3と3か月ぶりの低い水準となり、ユーロ圏や英国のPMIもいずれも予想を下回ったことから、主要国の政策金利の高止まり予測に加えて、景気後退リスクを改めて認識させられるものとなりました。

為替相場は引き続きドル買いが優勢の展開に、ドル円は143円75銭前後に一段のドル高・円安に、ユーロも1.089ドルに続落し、ドル指数は前日の102.3から102.8ポイントに続伸しています。一方で米10年債利回りは同3.79%から3.73%に低下しました。今週はパウエルFRB議長の議会証言があり、従来よりもタカ派的なスタンスと受け止められています。リスク資産の株式から安全資産として債券買いが、本日の長期金利低下の要因とみられます。

【石油市況】
原油は69.16ドル(−0.35)に続落して引け、PMIを受けた株式市場の下落からリスク回避の動きが影響するものとなりました。世界的な景気後退観測から上値重く推移しましたが、一方で今週連休で休場の中国市場が来週は再開され、新たな景気対策への期待もあるようです。

【貴金属市況】
今週はドル高により軟調な展開を強いられるNY金ですが、本日のPMI発表直後から長期金利が低下に転じたことや、株安のリスク回避姿勢に対して金の安全資産として見直しもあり反発し1929.6ドル(+5.9)に反発して引け、円安もあり週明けの円換算は8860円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

スイス・イングランド両中銀も利上げ継続

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はダウ平均は3万3946ドル(−4)に小幅に続落、ナスダック指数は1万3630(+128)に反発、S&P500市場も4381(+16)に反発して引けています。議会では前日の下院に続きパウエル議長の証言が上院でも開かれました。FOMCでの年内0.25%×5回の利上げ見通しをほぼ追認する発言が見られました。本日はスイス中銀が政策金利を1.5%から1.75%に引き上げ、英中銀も4.5%から5.0%に引き上げています。世界的な金融引き締めが継続される見通しから、米国経済も今後景気後退に襲われる危惧も残り株式市場の浮かれた症状が続くのか?

為替市場では一段とドル買いが進行し、ドル円は一時143円20銭台にドル高・円安が進行しほぼ7か月ぶりの水準、現在も143円丁度を挟む水準で保ち合いに推移、ユーロはフランやポンド高に一時連れて1.1ドル台まで上昇も、その後はドル買いの動きに1.095ドル前後に反落、ドル指数は前日の102.0から102.3ポイントに小反発、米10年債利回りは同3.72%から3.79%に上昇しました。

【石油市況】
原油は69.51ドル(3.02)に急反落して引け、世界の主要国の中銀が今後も金融引き締めを継続する流れから、先行きの景気後退から原油需要の減退を意識させる展開となっています。中国の景気対策が小粒なにとどまっていることも嫌気されているようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間は1940ドル台で保ち合い推移も、欧州時間にはスイス・英国の両中銀が利上げに動いたこと、また、米国でもパウエル議長が年内2度の利上げがある売ることを示唆したことから、ドルを買う動きが強まり金を圧迫して下落し1923.7ドル(−21.2)に3日続落し、ほぼ3か月ぶりの安値に沈んで引けています。但し、我らが円建て金は円安加味して8800円前後の小康状態が続きます。

パウエル議長「目標の2%遠い!」

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3日続落し、ダウ平均は3万3951ドル(−102)に、ナスダック指数は1万3502(−165)に、S&P500市場は4365(−23)に揃っての続落となりました。市場が注目したパエル議長の議会証言では、FOMCで年内2度の利上げ示唆に関して追加利上げが適切になるとの見方を示し、株価反発の重石となった模様です。

為替市場ではパウエル発言を受けてドル円は一時142円40銭台までドル高・円安が進行、その後ドル買い一巡すると141円80銭前後に東京時間の水準並みに戻り、ユーロも下落後は反発に転じ1.098ドルまで戻り、ドル指数は前日の102.5から102.0ポイントに反落しました。米10年債利回りは3.72%とほぼ前日並みの水準です。

【石油市況】
原油は議長発言直後に70.80ドルまで一時下落、売りが一巡後は下げ過ぎの反動や、ドル安の流れから反発に転じプラス圏に戻り72.53ドル(+1.34)に反発して引けています。また、穀物相場が急騰していることから、バイオ燃料の比率低下による原油需要の拡大も意識されているようです。

【貴金属市況】
金もパウエル議長のタカ派発言から一時1929.3ドルと5月の直近安値を下回り、3か月ぶりの安値を示現する場面も見られました。但し、売り一巡後はドル安の流れを受けて反発に転じ1944.9ドル(−2.8)と小幅続落にとどまっています。本日の円換算は8810円前後になります。

パウエル議会証言控え、タカ派発言を警戒!

おはようございます

【金融・為替】
3連休明けのNY株式市場は揃って続落して引け、ダウ平均は3万4053ドル(−245)に、ナスダック指数は1万3667(−22)に、S&P500市場も4388(−20)に続落して引けています。中国人民銀行が政策金利を予想通りに引き下げましたが、下げ幅は小幅にとどまり市場の期待に沿うには程遠いと受け止めらています。また、本日FRBパウエル議長の下院での議会証言を控えて、議長のタカ派発言を警戒することも株売りの材料となった模様です。

為替市場ではドル円は東京時間に一時142円20銭台まで円安が進行、鈴木財務相や西村経産相の円安けん制発言の影響も見られたようで、この時間帯は141円35銭前後で推移、ユーロは1.091ドル前後、ドル指数は102.5ポイントに小反発、米10年債利回りは3.72%前後で推移しています。前回のFOMCでは年内2度の利上げが示唆されましたが、パウエル議長の利上げを発言のトーンを探る展開となります。

【石油市況】
原油は71.19ドル(−0.74)に3日ぶりに反落に転じて引け、本日のパウエル証言を控えて株式市場が続落するリスク回避の動きが影響したことや、中国人民銀行の利下げ幅の(しょぼさ)が意識されたようで、夏場の最需要期を控えた現市況の上値を重いものにしています。

【貴金属市況】
金はアジア時間から長期金利の上昇などから上値重く推移、NY時間入り後には住宅指標が好調を示し、ドル高に振れたことから下げが加速し1940.8ドルまで下値を試し、その後は売りが一巡すると小戻しするも1947.7ドル(−23.5)に4日ぶりに反落して引けています。本日の円換算は円高気味にして8800円前後になります。

今週は為替市場の行方が注目!

おはようございます

米国市場は「奴隷解放記念日」で休場でした。かく言う筆者もこの休日は良く知らなかったというのが正直なところで、休日としては比較的新しいもので開始されて3回目のようです。

為替市場では円の独歩安のが続き、ドル円は昨夜142円付近までドル高・円安が進行、現在も141円90銭前後で推移中です。週明けは財務省や政府からの円安けん制の目立った動きはありませんが、円安放置するとは考えにくい状況です。一部にはバブル後の最高値更新中の株価との連動を指摘する声もあり、日経平均の週間足のRSIは80ポイントを突破中で高値波乱気味に推移していることから要注意!といった水準でしょうか。

今週は米国でもFOMC後のパウエル議長の21日、22日の半期に1度の上下両院での議会証言が注目されます。それを前に本日はバーFRB副議長と、ウィリアムズNY連銀総裁の講演もあり、質疑応答での受け答えが注目されます。ドット・チャートの金利見通し中央値6.625%(0.25%×2回利上げ)の本気度を探る展開が続きそうです。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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