本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2023年02月

週明けのNYはドル高と長期金利上昇が一服!

おはようございます

【金融・為替】
27日(月)のNY株式市場は揃って反発に転じ、ダウ平均は3万2889ドル(+72)に、ナスダック指数は1万1466(+72)に、S&P500市場も3982(+12)に反発して引けています。景気指標では1月の米耐久財受注が−4.5%と事前予想を下回り、このところ好調な指標続出が続きましたが、本日のドル高一服や長期金利上昇一服につながった模様です。

為替市場はドル円は136円20銭前後で推移、ユーロは1.060ドル前後、ドル指数は週末の105.1から104.6ポイントの反落して推移、米10年債利回りは同3.94%から3.91%にこちらも低下しました。本日は2月の最終営業日となりますが、気気指標は概ね事前予想を上回り米金融政策は今後の3月、5月、6月FOMCで0.25%×3回の利上げを織り込んでいるようです。来月のFOMCではメンバーの金利見通し(ドット・チャート)も引き上げられるものと推測され、ドル相場は当面底堅く推移するとの予想が多く出ているようです。

【石油市況】
原油は75.68ドル(−0.64)に反落して引け、耐久財受注が予想を下回り、今後の米国経済見通しが楽観視できない状況を再認識される市況となりました。一方で中国経済の正常化期待や、ロシアの減産の報道が下値支え要因となっています。

【貴金属市況】
週明けの金はアジア時間は軟調に推移し一時1812.0ドルと直近安値を更新、売り一巡後は反発気味に推移し、米国の取引時間入り後はドル高の一服感や長期金利の上昇も一服し、自律反発する展開となり堅調に推移1824.9ドル(+7.8)に6日ぶりに反発に転じて引けています。本日の円換算は7940円前後になります。

週後半は3月入り

おはようございます

2月も早いもので最終週となりました。年初は米国のインフレが鎮静化に向かい今年後半には利下げの可能性が台頭しましたが、2月に入り気気指標はことごとくと言っていいほど改善傾向を示す発表となり、利下げ期待は一気に吹っ飛んでしまいました。

金融市場では為替相場はドル高に振れて、歩調を合わせるように米長期金利が上昇、株価も下落に転じ、商品市場も押しなべて下落しています。市況の改善には今後の景気指標が2月の好調を維持できるのかが大きく影響するものと推測され、2月の好調がイレギュラーであればと望む声が投資家心理となります。今週は消費者信頼感指数や製造業景況指数が注目材料、雇用統計の発表は3月10日となります。また、要人発言も注目されます。植田氏の参院での所信は本日午前11時からとなります。

今週もよろしくお願いします!

植田日銀緩和継続vs米利上げ長期化

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って反落に転じ、ダウ平均は3万2816ドル(−336)に反落して引けおよそ3か月ぶりの安値に沈み、ナスダック総合指数も1万1394(−195)に、S&P500 も3970(−42)に3市場とも下落して引けました。この日、発表されたPCE(個人支出)は総合、コア(エネルギー、食品除く)とも事前予想と前月実績を上回るもので、個人消費の旺盛さを裏付ける内容となりました。年初、市場は期待したインフレ後退=利上げ休止の期待は、この2月に入り雇用統計に始まり、小売売上高、CPI、PPI、そしてPCIとほぼ全てが予想を上回るもので年後半利下げ期待は急速に萎むものとなりました。

為替市場ではドルが一段と上昇しドル指数は前日の104.6から105.1ポイントに続伸、ドル円は136円45銭前後に大幅なドル高・円安に推移、昨日の衆院で植田次期日銀総裁から当面は緩和策継続の意思が示され、改めて日米の金利差が意識される展開となった模様です。追加利上げが予想されるユーロも1.054ドルに続落しました。米10年債利回りも前日の3.89%から3.94%に上昇し、再び4%に接近しています。

【石油市況】
原油は前日にロシアの減産報道に75ドル台に浮上し、本日はPCE発表直後こそ利上げ継続の可能性の高まり74ドル付近まで一時反落も、その後は再び上昇に転じて76.32ドル(+0.93)に続伸して引けています。米国経済の底堅さが改めて認識され先行きの原油需要の拡大観測に加えて、ロシア産原油の減産による需給ひっ迫懸念が引き続き意識される展開となりました。

【貴金属市況】
今週の金相場はドル高や長期金利の高止まりといった逆風が継続し下値模索の展開、本日もさらに追い打ちをかけるようにPCEが予想を上回り金価格を圧迫し1817.1ドル(−9.7)に5日続落を余儀なくされて引けています。今月2日の直近高値からすでに150ドル強の下落場面を迎えていますが、ここ数年地相場とも考えられる節目の1800ドルに接近しています。今年後半の利下げ期待が徐々に後退するなかで、金利を生まない金には大きな逆風下の元の相場展開、一方でドル建て価格の下落は実需筋や、安全資産を持つ意識の高い層には値ごろ感も出てくる水準です。長期戦が続くウクライナ情勢、台湾をめぐる米中の緊張の高まりの継続も今後予想されます。そして、我らが円建て金相場は海外安もある程度円安がフォローし、週明けの円換算は7930円前後の史上最高値圏の継続が予想され、世界一高い金価格が続くことにことになります。

良い週末をお過ごしください!

午前9時半から衆院で所信表明(植田氏)

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は続落する場面も見られましたが午後には反発に転じ、ダウ平均は3万3153ドル(+135)に、ナスダック指数は1万1590(+83)に、S&P500 は4012(+21)に揃って反発に転じて引けています。特段の上昇要因はありませんが、長期金利の上昇一服に自律反発的な戻りとなったようです。

為替市場はドル円は一時135円30銭台まで円安進行後に、ドル買い一巡から現在は134円70銭前後で推移、ユーロは1.059ドル前後に続落し、ドル指数は前日の104.5から104.6ポイントに小幅に続伸しています。米10年債利回りは同3.91%から一時3.97%におよそ3か月ぶりの水準に上昇、その後は3.89%に軟化して目先4%台乗せは少し遠のいたようです。本日は衆議院で植田日銀総裁候補が午前9時半から所信表明がドル円の注目材料です。

【石油市況】
原油は75.39ドル(+1.44)に7日ぶりに反発に転じて引け、3月より50万バレル減産予定のロシアが更なる減産に踏み切るとの報道に自律反発を伴う反応を示しました。

【貴金属市況】
金はドル高や長期金利上昇が重荷になる市況が続き、NY入り後に一時1824.8と直近安値を更新、その後は長期金利の上昇一服もあり下げ止まるも、戻り足鈍く推移し1826.8ドル(−14.7)に4日続落して引けています。2月2日の高値1975.2ドルから4週間下げてほぼ150ドルの下落幅、節目の1800ドルも視野に入ってきました。一方で我らが円建て相場は円安がサポート、本日の円換算は8900円前後になります。

議事要旨は想定内もドルは強含みに推移

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は高安まちまちの展開となり、ダウ平均は3万3045ドル(−84)に続落、一方でナスダック指数は1万1507(+14)に小反発し、S&P500市場は3991(−6)に小幅に続落しています。為替市場は引き続きドル買い優勢の展開が続き、ドル円は前日に続き一時135円台に乗せる場面も見られ、現在134円90銭前後で推移中です。明日には日銀の次期総裁候補の植田氏が国会で所信表明予定、黒田バズーカの異次元緩和政策からの出口戦略に関しての言及が注目されます。ユーロは1.060ドル前後に続落し、ドル指数は前日の104.0から104.5ポイントに続伸しています。米10年債利回りは同3.95%から3.91%に小幅低下も4.0%に接近する付近での推移が続きます。

本日は日本時間朝4時のFOMC議事要旨が注目されましたが、2月会合では0.25%の利上げ、少数でも0.50%利上げを支持するメンバーもいたようです。直後のパウエル議長の会見では「インフレが鎮静化に向かうプロセスが始まった」と発言し、ハト派と受け止められていましたが、その後の雇用統計や小売売上高、さらにCPIやPPIは事前予想を上回りハト派姿勢が後退し、3月利上げで打ち止めの観測が大きく後退してるのが現状、議事要旨は概ねこれに沿った内容でした。

【石油市況】
原油は73.45ドル(−2.41)に大幅安に6日続落、米金融政策の見通しが利上げ志向のタカ派とみなされ、このところの安値を抜いたことからテクニカルに弱気に傾いた市況となりました。この日は、米金融大手モルガンスタンレーが原油需給のひっ迫からの価格上昇の見方も、弱気の展開への歯止めとはならなかった模様です。

【貴金属市況】
今週もドル高と長期金利の上昇が重しとなり、調整局面が続く金市場ですが、本日は議事要旨を控えて保ち合いに推移し1841.5ドル(−1.0)と小幅ながら3日続落となりました。引け後に議事要旨が発表されるとドルが一段上昇し、時間外では1830ドル台中盤まで水準を切り下げて推移中です。円換算は7910円前後となります。

良い週末をお過ごしください!

好調続く景気指標は金融市場には向かい風!

おはようございます

【金融・為替】
連休明けのNY株式市場は揃って大幅下落し、ダウ平均は3万3129ドル(−697)に急反落、ナスダック指数は1万1492(−294)に、S&P500市場は3997(−81)に続落して引けています。2月に入り複数の好調な景気指標がFRBの利上げを正当化させる状況の中、本日はPMI(総合購買担当者景気指数)が好不調の分岐とされる50を上回り50.2ポイントと発表されました。米国景気の底堅さを示すもので、株式市場には本来であれば好材料ですが、市場の目下の最注目はFRBの金融政策であることから、利上げ継続路線を側面支援する好調な景気指標は大きく向かい風となります。

為替市場はドル円が一時135円20銭台に円安進行し、現在も134円95銭前後に一段のドル高・円安水準、ユーロは1.064ドル前後にこちらは先週末比で軟調に推移、ドル指数は連休前の103.8から104.1ポイントに更に上昇、米10年債利回りは同3.81%から3.95%に更に上昇しています。市場では今月初めのFOMCではターミナルレート(最終到達点)を5.0%〜5.25%見通しでしたが、雇用統計以降の景気指標の改善から5.25%〜5.50%に引き上げられているようです。

【石油市況】
原油相場は76.36ドル(−0.19)に5日続落も先週からの下落幅は大きく、株安のリスク回避ムードも下げ幅は限定的なものとなりました。米国内の製油所の稼働率が低く、製品供給は足元ではタイトと伝わっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間からドル高に押されて軟調に推移も、米国時間開始以降は戻り場面を試しい一時1856.7ドルまで反発も、好調なPMIが発表される軟化し1842.5ドル(−7.7)に続落して引けています。最も、株価の大幅下落や、長期金利の高水準を加味すると比較的底堅い展開とも言えるでしょうか。本日の円換算は7940円前後になります。

ウクライナ情勢、中国関与の噂!?

おはようございます

今週24日はロシアがウクライナへの侵攻から丁度1年が経過することに伴い、米バイデン大統領のウクライナへの電撃訪問がありました。ゼレンスキー大統領との会談し、講演では「ゆるぎない支持」を表明し、追加の5億ドルの支援も約束しました。G7首脳のウクライナ訪問は残すところ我らが「岸田首相」だけとなりました。

1年間の戦闘状態でロシア軍の疲弊に加えて、制裁による国力低下は否めませんがプーチンが明白な成果なくして降りるとは考えられず、泥沼の戦争が今後も継続することが考えられます。窮地のロシアの頼みの綱は中国で、中国の武器供与の可能性がここにきて取りざたされています。G7外相会議で米ブリンケン国務長官と中国の王外交担当政治局員の会談で、米国側が中国の協力を強くけん制しました。中国が介入となれば泥沼化に一層拍車がかかり、終戦を見通すには途方もない時間を要することになりそうです。

本日「プレジデンツデー」の休場

おはようございます

週明け20日(月)の米国市場は「大統領の日」で通常取引は休場、時間外の電子取引は開きますが市場参加者が少ないために閑散な取引が見込まれます。今週は製造業PMIや中古住宅、更に第4四半期GDP、更に週末の個人消費などが注目されますが、30日(水)には今月1日のFOMC議事要旨が注目されます。

2月に入り雇用統計後の気気指標が好調を示し、インフレ長期化示唆を示すものが多く、株式市場初めリスク商品全般に上値の重い展開となり、ドル相場の上昇と、長期金利の上昇も市況の重石となっています。利下げ期待が大きく後退した市場環境ですが、一息つける明るいニュースが欲しいところですが、北朝鮮のミサイル発射もあり日本にとっては北朝鮮・中国・ロシアの動静に目が離せない状況が続きます。

今週もよろしくお願いいたします!

2月は利上げ休止観測が後退

おはようございます

【金融・為替】
20日「大統領の日」の休日を前にしたNY株式市場は日中は続落して推移も、その後は安値から浮上するも引け値はまちまちな展開となりました。ダウ平均は3万3826ドル(+129)に反発して引け、ナスダック市場は1万1787(−68)に続落、S&P500市場も4079(−25)に続落して引けています。2月に入り雇用統計から雇用情勢の堅調が確認され賃金インフレの継続性が再認識、そして今週はCPI・PPIともに事前予想を上回り物価上昇のピークアウト期待も後退、これに歩調を合わせるようにFRBの複数の幹部から利上げを容認する発言が出され、3月、5月のFOMCでの連続利上げの可能性が高まりました。また、市場の一部には6月利上げを予想向きも現れ、利上げ休止と年内利下げ期待が大きく後退して、株式をはじめリスク商品への投資熱は冷やされる市場環境となっています。

為替市場はドル買いが一服、ドル円は一時135円10銭前後の一段の円安進行後にドルは反落に転じ134円15銭前後に、ユーロも1.061ドルから1.069ドルに硬化し、ドル指数は前日の104.0から103.8ポイントに小反落しました。一方で米10年債利回りは同3.86%から3.88%に上昇しました。3連休前のドル買いのポジション調整といったところでしょうか。

【石油市況】
原油は76.34ドル(−2.15)に大幅続落し、金融当局による引き締めの長期化観測から投機筋の強気姿勢が後退している模様です。一方でロシアやOPECによる減産や、中国経済への正常化期待から今後の原油需要回復期待もあり、原油需給は徐々にタイト化する思惑も引き続き下値支え要因となっています。

【貴金属市況】
FRBによる金融引き締めが予想よりも長期化する見通しに上値重く推移する金相場、今月3日の雇用統計発表後を機に1900ドルの節目を割り込みながら推移、今週も1850ドルの節目を何度か割り込み冴えない展開を強いられています。週末の取引でも一時1827.7ドルと直近安値を更新する場面も見られ、引けにかけては安値よりも戻すも1850.2ドル(−1.6)と小幅続落して引けています。一方でウクライナでの戦争も来週24日は1年を超える長期戦入りとなり、世界を震撼させた地政学上の不均衡が今後も継続される見通しとなっています。また、コロナ後の世界経済の不透明な情勢が続き安全資産としての金の立ち位置は上昇していて、世界の中銀が外貨を金に持ち替える動きも鮮明となっています。個人投資家の金への注目度もあがっています。週明けの円換算値は7930円前後、ドル建て金の調整場面が続くも、円安がフォローしても保ち合い継続しています。

良い週末をお過ごしください!

CPIに続きPPIも予想を上回る

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は急反落して引け、ダウ平均は3万3696ドル(ー431)に、ナスダック指数は1万1855(−214)に、S&P500市場は4090(−57)に揃って下落して引けています。14日のCPIに続き、この日はPPI(生産者物価指数)の発表があり、CPI同様に事前予想を上回ったことからFRBのタカ派姿勢を警戒する展開となった模様です。3月、5月に続き6月FOMCでも利上げの可能性が取りざたされる状況で、年初の年後半の利下げへの期待が大きく後退しているようです。

為替市場はドル買い優勢の展開となり、ドル円は133円95銭前後で推移、ユーロは1.067ドル前後で推移、ドル指数は前日の103.8から104.0ポイントに続伸しています。米10年債利回りは同3.80%から3.84%にこちらも上昇しています。

【石油市況】
原油は78.49ドル(−0.10)に小幅に続落して引けています。米国の金融引き締めが今後も継続する可能性が高くなり、景気後退による原油需要減少が意識されている模様です。一方で脱コロナの中国経済の正常化期待から、先行きの原油需要の回復期待が下値支える展開となっています。

【貴金属市況】
前日に急反落し金は、本日もドル相場や長期金利を横にらみの展開となり、取引終盤にドル安に振れると反発基調から1851.8ドル(+6.5)で引けています。この日は株価が下落して引けるリスク回避の展開に、引け後はやや軟調な水準で推移中です。本日の円換算は7900円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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