本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2022年10月

FOMCに雇用統計と指標のてんこ盛り続く

おはようございます

冷え込みが厳しくなるのも当然のことで、10月も最終営業日となり明日からは11月入りします。米国では再来週の取引11月7日(月)以降は冬時間に入り、取引開始と終了時間はそれぞれ1時間繰り下げられることになります。

商品市場に関連した週末の気になるニュースは、ロシアがウクライナ産穀物の輸出の協力を無期限に停止しました。クリミアにあるロシア軍の旗艦が空爆による被害にあった模様で、以前にウクライナにより撃沈された「モスクワ」を引き継ぐ旗艦の被害にロシアが強硬姿勢に出たようです。ロシア・ウクライナ・国連合意のウクライナ産穀物の輸出は原状でもロシアの妨害により停滞が危惧される状況ですが、今後は輸出が完全に停止する可能性があり、穀物相場の上昇が気がかりとなります。

先週は今後のFRBの政策運営に過度な引き締めが緩和される見通しから、米国株式市場は大きく上昇する一週間となりました。FOMCは現地11月2日、日本時間3日(水)午前に発表されます。今回はドット・チャート(金利見通し)発表は予定されておらず、尚更パウエル議長の会見が市場の関心を集めることになります。これまでのタカ派姿勢の緩和を匂わすのか注目されます。

米国株の上昇の一方で、大きく下落したのは中国株市市場で、上海は勿論のこと、本土の上海市場でも下落が目立ちました。下げを先導したのはIT銘柄のようで、習近平の3期目の幹部の顔触れが習氏の取り巻きの面々が並び、独裁色の強さが一層際立つもので、間違った政策に対してモノ申すブレーキ役の欠如が、政治と経済両面で今後危惧されることを警戒する動きとなりました。台湾問題も含めて世界第2位の経済大国、中国の動向は今後も注視されることになります。

今週もよろしくお願いします!

ダウ平均6連騰のリスクオンの週末

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は3市場揃って続伸するリスクオン相場となり、ダウ平均は3万2861ドル(∔829)に5日大幅続伸し、ナスダック総合指数も1万1102(+309)に急反発し、S&P500 市場も3901(+93)に反発して引けています。引き続き12月以降の引き締め緩和期待からの上昇、本日はIT大手アップルの好決算も上昇へ寄与した模様です。FRBが重視すると言われる9月の個人支出(PCE)の総合は前月比+0.6%と予想の0.4%を上回り、コアCPIは前年比+5.1%と同5.2%をやや下回る結果となり概ねFOMCでの利上げを支持する内容でした。

為替市場はドル買い優勢の展開となり、ドル円は日銀の緩和策維持もあり147円45銭前後で前日に続き1円強の円安・ドル安水準、今週はドルを売る動きが一時強まり145円10銭前後の円高水準を見るも、再び日米の金融政策の格差が意識される流れで週末を終えています。ユーロはECB理事会前日に2週間ぶりにパリティ(1ユーロ=1ドル)回復しましたが、再び割り込み0.996ドル前後、ドル指数は前日の110.5から110.6ポイントに小幅高に反発、米10年債利回りは4.01%に再び4%に乗せる上昇となっています。来週はFOMC後のパウエル議長会見が最大関心事で、12月以降の政策言及が注視されます。

【石油市況】
原油は前日までに3日続伸して90ドルの大台に迫るも、本日は反落に転じて87.90ドル(−1.18)で引けています。株価はリスクオンが続くも、中国株価の下落にみられるように、新指導部のゼロコロナ政策継続から中国経済の景気後退が意識され原油需要の減速が考えられること、一方で欧州のロシア産原油の禁輸から、この冬の欧州の原油需給ひっ迫も予想されます。

【貴金属市況】
金はアジア時間は小幅に反発する場面が見られたものの、欧州時間に入るとドルを買う動きが強まったことや、長期金利が再び4%の乗せたことが嫌気されて軟化し1644.8ドル(−20.8)に続落して引けています。今週はロシアの核使用を匂わす「汚い爆弾」騒動もあり、地政学上のリスク意識させる場面も一時ありましたが、プーチンは使用を否定しています。週明けの円換算は7780円前後になります。

土日は久しぶりの晴天予想、良い週末をお過ごしください!

長期金利4%割れも、ドルは反発地合い

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はダウ平均が3万2033ドル(+194)に5日続伸、一方でナスダック指数は1万0792(−178)に、S&P500市場も3807(−23)に続落するまちまちな展開となりました。来週のFOMCでの金融引き締めの緩和が示唆される見方に今週の株価上昇を支える展開ですが、ハイテク大手の決算が期待外れとなる局面が見られ、今週はナスダック市場の重石となっています。本日発表された米国の第3四半期のGDPは事前予想の2.3%を上回る2.6%となり、3四半期ぶりのプラス成長となりました。

為替はアジア時間でドル売りが加速し、ドル円は一時145円10銭近辺まで調整、その後はドルが持ち直す動きに146円25銭前後で現在は推移しています。ユーロはECB理事会で予想通り政策金利を0.75%引き上げ年率2.0%としましたが、逆に織り込み済みの反応かパリティ割れの0.996ドル前後で推移しています。ドル指数はアジア時間のドル安時には一時109.5までドルは下落、その後は買い戻されて110.5ポイント前後に踊り前日比でもプラス推移となっています。ドルが買い戻される展開も、米10年債利回りは3.92%に低下し2週間ぶりに節目の4%割れとなっています。

【石油市況】
原油は89.68ドル(+1.17)に3日続伸して引けています。引き続き金融当局の引き締めスタンスの緩和が上昇要因、気気後退観測の後退見通しが原油需要の回復期待につながる反応です。一方で、3日続伸して90ドルの大台に接近していることや、中国のゼロコロナ政策の堅持等の悪材料も控えています。

【貴金属市況】
金はアジア時間のドル安から一時1674.8ドルまで続伸する場面が見られましたが、米国時間はドル安の好材料と、長期金利の4%割れの好材料が珍しく交錯する相反する動きに、方向感が定まらない展開となり1668.6ドル(−3.6)に小反落して引け、ドル高に押される傾向がやや上回る展開となりました。本日の円換算は7795円前後になります。

自然体のドル安に円は146円台前半に

おはようございます

【金融・為替】
NYダウは前日までの上昇の余勢をかって午前には300ドル続伸する場面が見られましたが、その後は軟調に推移し一時はマイナス推移、引けは僅かに2ドル高の3万1839ドルで4日続伸で引けています。一方でナスダック総合指数は1万0970(−228)に反落し、S&P500市場も3830(−28)に反落して引けています。巨大IT企業の決算が陰りが見られマイクロソフトやグーグル(アルファベット)が下落しています。

為替市場は先週末以降FOMCでの金融引き締めが減速するとの見方が続き、ドルは主要通貨に対して下落する展開となり、ドル円は146円35銭前後に、ユーロも1.007ドルとほぼ1か月ぶりのパリティ回復となりました。ドル指数は前日の110.8ポイントから109.7ポイントに続落しています。本日はカナダ中銀が前回の0.75%から0.50%に利上げ幅を縮小し、FOMCでも11月0.75%、12月0.50%利上げが市場のコンセンサスとなっている模様です。今夜はECB理事会が開かれ0.75%利上げから、政策金利2.0%予想となっています。米10年債利回りは前日の4.10%から4.00%に低下し、直近の高値週末の4.33%から低下傾向が続いています。来週のFOMC後のパウエル議長会見で、実際にタカ派姿勢に変化が見られるのか!?注目されます。

【石油市況】
原油は87.91ドル(+2.59)に続伸して引け、引き締め緩和観測によるリスクオンの動きが原油市況も波及しています。また、米エネルギー情報局(EIA)の週報で米国産原油の輸出が過去最高となっていることが確認され、世界的な景気後退観測による原油需要の減速見通しには反応は限定的な1日でした。

【貴金属市況】
金はアジア時間からドル安の進行から堅調に推移、欧州時間に入るとポンド高に連れたユーロや円高が進みドル安に反応し一時1679.4ドルまで買われ、NY時間序盤に一時下げるもドル安+長期金利低下の追い風により堅調維持して1669.2ドル(+11.2)に続伸して引けています。

タカ派修正期待に株価は3連騰

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って3日続伸、ダウ平均は3万1836ドル(+377)に、ナスダック指数も1万1199(+346)に、S&P500市場も3859(+61)で引けています。長期金利が一時4.05%に下落し、12月以降の利上げペースが緩和されるという見方から株価を押し上げています。本日の消費者信頼感指数や、住宅価格ともに事前予想を下回り、本来は株価下落の悪いニュースですが、週末WSJ誌の「今年これまでの利上げによる景気への影響を見極めるため、ペースを緩め、来年初めには停止を求める声も出始めている」という記事に見られるように、FRBメンバーの代弁と取られているために悪材料が好材料に代わっているようです。

為替市場は米10年債利回りが一時4.05%に低下(現在4.10%)に下げたこともあり、ドル売り優勢の展開となりドル円は148.0円前後で推移、ユーロも0.996ドル前後にパリティに接近しています。為替も債券利回りも11月0.75%利上げは既に織り込み、11月FOMCではメンバーが12月以降の利上げ幅を巡る議論が高まり、タカ派姿勢の緩和に向けた期待が広がっているようです。

【石油市況】
原油は85.32ドル(+0.74)に反発して引け、株高のリスクオンの流れが原油市況にも波及しているようです。今後のFOMCで引き締め策の緩和期待は原油市況にも影響している模様です。また、北半球の冬場の需給ひっ迫観測も根強いようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間は前日のNYの引け1650ドル台で動意なく小幅な保ち合い推移、米国時間は景気指標の悪化を受けてドル安と長期金利の低下を受けて上昇に転じて1658.0ドル(+3.9)に反発して引けています。本日の円換算は7855円前後になります。

WSJニック記者はFRBの広報マン!?

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は続伸し、ダウ平均は3万1499ドル(+417)に、ナスダック指数も1万0952(+92)に、S&P500市場も3797(+44)に3市場揃って続伸しています。今週はFOMCを来週に控えてブラックアウト(要人発言なし)期間入りとなっていますが、先週末のウォールストリートジャーナル誌がFOMCメンバーが行き過ぎた引き締めを議論し、最終的な利上げ水準(ターミナルレート)に関して慎重なスタンスにあると伝えられています。同誌記者は6月利上げの事前予想0.50%に対して、直前に0.75%と同誌で伝えFRBの広報マンとも言われていて信憑性が高いと見られ、11月0.75%引き上げは既定路線も12月は0.50%に引き締めの鈍化見通し期待が影響している模様です。

為替市場では週末に続き、月曜日の朝方に再び政府・日銀の介入と見られる円高局面が見られ、ドル円は149円を挟む保ち合いに推移しています。150円の水準では介入警戒が伴いしばらくは上傘のなりそうです。ユーロは0.987ドル前後、ドル指数は111.9と週末比小幅に上昇しました。英次期首相にはトラス氏と首相選と闘ったナスク氏が就任する見通しとなり、ジョンソン氏の返り咲きよりも財政政策の安定が期待されているようです。米10年債利回りは4.24%前後で引き続き高水準で推移しています。

【石油市況】
原油は84.58ドル(−0.47)に小反落して引け、共産党大会を経て3期目に入る習近平中国のゼロコロナ政策が基本的維持されることや、中国の9月の原油輸入が前年比でマイナスとなったことも嫌気されているようです。一方で欧米のPMIが事前予想を下回り、景気後退懸念が高まる状況に対して金融当局の利上げペースの鈍化期待が下値をサポートしているようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間の早い段階で日銀の介入と見られる円買いにドル安に振れたことから堅調に推移、その後はドル安一服から軟化に転じ、米国時間は1650ドル台保ち合いに推移して1654.1ドル(−2.2)に小反落して引けています。ドル高基調や長期金利の高どまりが上値の重い展開を強いる環境も、利上げペースの鈍化傾向が下値を支えています。本日の円換算は7880円前後になります。

今週から来週は主要国中銀の会合が目白押し!

おはようございます

週末に政府・日銀の為替介入が話題を集めましたが、週明けは午前6時より豪州市場がオープン、ドル円は148円05銭前後で取引され週末比40銭前後の円安・ドル高で推移しています。一方でユーロや英ポンドは小幅高で推移しています。今週は27日にECB理事会、翌28日に日銀会合が予定されていて、来週は11月2日にFOMCが開かれ、主要中銀の政策が為替市場に影響を及ぼしそうです。ドル円に関して今回介入したのは151円台後半でのこと、しばらくは節目の150円台回復には相応の時間を要しそうです。

英国では大減税で政局の混乱が強いられていますが、ジョンソン元首相が出馬を見送りました。トラス氏と首相選を戦い敗戦したスナク氏が立候補する模様です。減税の財源がない状況での断行は金融市場からノーを突きつけられたわけで、格付けが英国より劣る日本でも大規模減税ができない政府の言い訳となりそうで、面白くもなんともありませんね!

中国では共産党大会が終了し、習近平の異例の3期目がスタートしました。共産党幹部を自分の腹心で固めたようで、今後のゼロコロナ対策を含めて政策が注目されます。地政学的には今後の5年の任期のうちに、台湾を中国に併合するために動くと思われ緊張の高まりが懸念されます。

今週もよろしくお願いします!

NY市場で為替介入、リスク商品上昇にひと役買う

おはようございます

【金融・為替】
NY時間お昼前にドル円は一時151円90銭台まで円安が進行、直後に政府・日銀と思われるドル売りvs円買いの介入があり、ドル円は一気に逆回転し一時146円10銭台に急落(円は急騰)しました。その後は徐々に落ち着きを取り戻し147円65銭前後で今週の取引を終えようとしています。9月末のドル円の終値は144円75銭でしたが、10月に入り為替市場では介入を試すように一段と円安が進行し、当局の口先介入のトーンが高まるなかでNY時間の一段の円安に実質的に第2弾の大型介入となった模様です。9月の介入効果はしばらく145円手前で停滞する展開が続いたことから、今後は150円台に再び乗せるには介入への警戒が伴うことになりそうです。

タイミング的には米WSJ誌(ウォールストリートジャーナル)でも「一部の金融当局者が政策の引き締め過ぎを懸念している」と報道され、要人発言でもデーリー・サンフランシスコ連銀総裁は「引き締めの程度を見極める必要があり、過ぎるのも不可!」と発言し、11月に続き12月も0.75%利上げの見方が後退し、政府日銀の介入との相乗効果的なドル売りにつながった模様です。

ドル売り・円買いの流れはユーロ買いにもつながり0.986ドルに反発し、ドル指数は113.9ポイントから111.6ポイントに急落しています。米10年債利回りも一時の4.33%から4.21%に低下しています。株式市場はWSJ誌の報道が伝えられると上昇に弾みがつき、ダウ平均は3万1082ドル(+748)に急反発し、ナスダック総合指数も1万0859(+244)に、S&P500市場も3752(+86)に3市場揃っての急反発となりました。

【石油市況】
原油は85.05ドル(+0.54)に反発して引け、米金融の引き締め緩和期待や、中国のゼロコロナ緩和に対する期待も広がっています。また、83ドル台前半の安値から大きく戻すも、世界的な景気後退観測による需要停滞が重しとなっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間ではドル高背景に軟調に推移し一時直近安値となる1621.1ドルまで下落、その後も上値重く推移するも、NY時間昼近くにドル高が一転して下落に転じると動意づき上昇に転じ1662.0ドルまで上昇、引け値も1656.3ドル(+19.5)に続伸して引けています。上下に40ドルを超える動きとなりましたが、円建て夜間はさらに為替の急激な変動から上値7956円、下値7760円と200円近い大ブレとなりました。週明けの円換算は7840円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

混乱の英政局はトラス首相辞任の幕引き

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は序盤こそダウ平均は500ドル近い反発場面が見られましたが、午後からは軟調に推移し前日比90ドル安の3万0333ドルに続落して引けています。ナスダック指数も1万0614(−65)に、S&P500市場も3665(−29)に続落しました。アジア時間には中国のコロナ対策で入国者に対しる隔離機関の短縮を議論と伝えられ、日経平均は安値より300円近く反発し2万7000円台を回復して引け、NY市場も序盤はこの材料から反発して推移も、午後からドル買いと長期金利の上昇が再開し徐々に上値を抑えられる展開となりました。

為替市場はNY午後からドル買い優勢の展開となり、ドル円は節目の150円を遂に突破しました。一時150円28銭に、現在も150円10銭台で推移しています。ユーロは0.978ドル前後で推移、ポンドはトラス首相の辞任発表に小反発、混乱に終止符を打ったとのポンドの評価となっていますが、次期首相を巡る動きもあり今後も政局不安は付きまとうものと推測されます。ドル指数は前日の112.9から一時112.1まで反落後再び112.8に反発しています。米10年債利回りは前日の4.13%から更に4.23%まで上昇し、24年ぶりの水準を再び塗り替えています。

【石油市況】
原油は中国のゼロコロナ政策見直しの報道に時間外では一時3ドル近く反発する場面が見られたものの、NY時間はドル高や長期金利の上昇を嫌気し株価などのリスク商品が下落に転じるとともに原油も下落に転じて84.51ドル(−0.01)で引けています。

【貴金属市況】
金はアジア時間では1630ドル中盤で推移、その後はドル安の流れに米国時間昼頃には1650.3ドルまで戻るも、ドル買いの流れに変わり、更に長期金利が24年ぶりの水準まで上昇したことから下落に転じ1636.8ドル(+2.6)に小反発で引けています。今週はNY金は徐々に取組高の増加が見られ、印象としては再び弱気筋のポジションが増加傾向にあるようです。また、金ETFが先週まで増加に転じていましたが再び減少に転じて資金流出の流れとなっています。円建てはNYの冴えない展開も円安フォローに換算は7830円前後になります。

米長期金利24年3か月ぶりの高水準が金の重石

はようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3日ぶりに反落に転じ、ダウ平均は3万0423ドル(−99)に、ナスダック指数も1万0680(−91)に、S&P500市場も3695(−24)に3市場揃って反落となりました。今週前半の上昇は企業業績の好調いよるもので、引き続き好調な業績発表は続いていますが、長期金利が4.13%台に2008年7月以来24年ぶりの水準まで上昇し、インフレと高金利政策の長期化見通しから改めて景気後退を再認識させるものとなっています。

為替市場はドル高の流れが続き、ドル円は149円85銭前後に一段の円安・ドル高で推移、介入警戒は続くものの節目の140円台に迫っています。ユーロは0.977ドルに反落し、英ポンドも反落、ドル指数は前日の112.0から112.9ポイントに反発して推移しています。米10年債利回りは4.13%と前述の24年ぶりの高水準で推移しています。

【石油市況】
リスク商品が調整する中で原油は逆に反発し84.52ドル(+2.45)に4日ぶりに反発に転じて引けています。前日まで下落が行き過ぎた下げとなり売り一巡しての反発、北半球の冬場を前に原油需給のひっ迫観測が改めて意識される反発となりました。

【貴金属市況】
金はアジア時間は前日のNY金の引値近辺で保ち合い推移、その後に欧州時間入り後はユーロやポンドの欧州通貨が下落に転じてドル高となったことや、米長期金利の上昇に伴い続落して推移し1650ドルを割り込むと弱気売りが加速し、直近安値を下回るとストップ売りも誘発されて更に下落し1634.2ドル(−21.6)に続落して引けています。ドル高と長期金利の上昇が重石となり軟化を余儀なくされる展開で1か月ぶりの安値で引けました。本日の円換算は7820円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
広告規制に関する表示事項
お知らせ
最新記事の下に広告が掲載されてしまいますが、当ブログとは一切関係はありません。ご注意下さい。
Archives
Access counter
QRコード(携帯用)
QRコード
  • ライブドアブログ