本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2022年06月

パウル議長「インフレ抑制に注力」

おはようございます

【金融・為替】
本日は6月最終営業日ですが、欧米市場も月末と四半期末の取引と今夜重なります。29日(水)のNY株式市場はダウ平均が3万1029(+82)に3日ぶりに反発して引け、ナスダック総合指数は1万1177(−3)に、S&P500市場も3818(−2)に3日続落して引けています。本日発表された米1−3月期GDPの確定値はー1.6%と予想の−1.5%を小幅に下回りました。一般的に2四半期連続してのマイナス成長がリセッション(景気後退)の目安になり、この4−6月期のGDPがマイナス成長となると確定し、マイナスを回避できれば避けられることになります。現状はこの四半期の数値のプラマイは微妙で、今後の注目材料となります。株式市場では6月の下落幅が大きく、投資資金のリバランスから今後は機関投資家の資金流入期待が小さくないようです。

為替市場はECB主催のフォーラムが開かれFRBパウエル議長も参加し、「最大の間違いは物価安定の回復に失敗することだ!」と述べ、今後も積極的な金融引き締めを継続する意思を示しました。これを受けドル円は一時137円台に達して24年ぶりの円の安値を更新、現在136円55銭前後で推移しています。ユーロは1.044ドルまで下落し、ドル指数は前日の104.4から105.0に続伸しています。議長の景気配慮よりも物価抑制に力を注ぐ意思を示し、7月FOMCで一部にあった0.5%引き上げ予想も、0.75%の利上げが予想される見通しに引き上げらています。一方で米10年債利回りは3.095%に小幅に低下しています。

【石油市況】
上昇が続く今週の原油相場は米国時間序盤に一時114.05ドルまで続伸する場面も見られましたが、その後発表された米エネルギー情報局(EIA)の製品在庫の増加傾向から、価格高騰の足元での需要減速を嫌気する反応となり下落に転じて109.78ドル(−1.98)と4日ぶりに反落して引けています。製油所の稼働率は95%に達して過去最高となり、製品在庫の増加をもたらせているようです。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間は1820ドル前後の小幅もい合いで推移、米国時間入り直後はドル安の動きや原油急騰もあり1834.9ドルまで買う場面も見られましたが、その後はパウエル発言もありドル高の流れに変わり下落に転じて1817.5(−3.7)に3日続落して引けています。本日の円換算は7860円前後になります。

消費動向に株式悲観売りに

おはようございます

【金融・為替】
28日(火)のNY株式市場はダウ平均が3万0946ドル(−491)に大幅続落して引け、ナスダック総合指数も1万1181(−343)に、S&P500市場も3821(−78)に3市場揃っての続落となりました。ダウは取引序盤は400ドル超買われる場面もあり、中国のコロナ感染防止の水際対策の緩和を好感する動きとなりましたが、その後に発表された米消費者信頼感指数が98.7と前月実績の106.4や事前予想の100.0を下回り、今後の消費動向を悲観視する数値を嫌気される展開となりました。

為替相場は欧州時間にECBラガルド専務理事の7月理事会の0.25%引き上げ発言に、当初の0.50%の引き上げ見通しが後退してユーロが大きく下落し1.052ドル近辺に、連れて円にも売りが入り136円10銭前後に21日の直近安値の136.7円に迫っています。株安もリスク回避のドル買いの動きも見られ、ドル指数は前日の103.9から104.4に反発し、ドルは総じて堅調な値動きとなりました。米10年債利回りは3.17%に小幅に低下しました。

【石油市況】
原油は111.76ドル(+2.19)に3日続伸して引け、G7でのロシア産原油の価格上限設定に続き、ロシア産石油の輸送禁止の制裁に向けた議論が高まり、今後の原油需給ひっ迫観測に堅調な相場展開が続きます。ロシアのウクライナ侵攻から5か月目にはいりますが「ウクライナ疲れ」と呼ばれているように、金融市場では戦争報道のマンネリ化もあり新味のある材料から後退気味です。ただ、懸案となっていたフィンランドとスウェーデンのNATO加入が正式に承認されたようです。ウクライナ侵攻で中立国の両国を失った痛手はロシアには大きく、今後のウクライナへの攻勢を一層進めることになりそうです。

【貴金属市況】
金はこのところ1820〜1850ドルのレンジが続いていますが、本日もレンジ内の動きにとどまりドル高の重石に軟調な展開から1821.2ドル(−3.6)に続落して引けています。ドル高や長期金利の高止まり状態が続き、本日も戻りを売られる頭重い展開ですが、さりとて下値も1800ドル前後に支えれる状況が続き狭いレンジ相場が継続しています。本日の円換算は7940円前後になります。

ロシア制裁の原油や金の禁輸合意も、抜け道多く難儀

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場はダウ平均が3万1438ドル(−62)に反落し、ナスダック総合指数も1万1524(−83)に、S&P500市場も3900(−11)に3市場揃っての小幅反落となりました。先週は大幅高の週となりましたが、週明けは利益確定の売り物に押された模様です。金融引き締めによる根強い景気後退(リセッション)観測がある一方で、今週は月末と四半期末が重なり新たな四半期入り後は、機関投資家の資産配分見直しによる買いが入りやすいとの指摘もあります。

為替はドル円は東京時間は134円台中盤で推移していましたが、円を売り直す動きが欧米時間では見直されて135円45銭前後で推移、ユーロは1.058ドルと週末比は小反発して推移、ドル指数は週末の104.1から103.9ポイントに続落してドルは総じて軟調な推移でした。米10年債利回りは週末の3.13%から3.20%に上昇しています。

【石油市況】
原油は109.57ドル(+1.95)に続伸して引け、西側主要国ではロシア産原油の価格上限を設定しようと動きがあり、ロシアの戦費調達を抑え込む動きが見られます。逆にロシアの報復手段を検討していると伝えられ、原油は今後の波乱含みの展開予想の反応となりました。

【貴金属市況】
週明けにG7主要国はロシア産金の禁輸を決定と伝えられ、アジア時間は1840ドル近辺に週末比10ドル前後戻す場面が見られましたが、米国時間では長期金利が上昇に転じる動きから上値重く推移し、NYj感昼頃には1821.8ドルまで反落し、その後も戻り鈍く推移して1824.8ドル(−5.5)に反落して引けています。ロシア産の石油や金を含む希少金属や宝石などは、ウクライナの支援国だけの輸入制限では抜け穴が多く、ロシアの戦費調達を不能にすることは難しいことです。本日の円換算は7900円前後になります。

天然ガスや原油に続き金の禁輸措置も決定

おはようございます

梅雨前線が北に押し上げられて高気圧が北上、季節外れの猛暑日が列島を襲っています。皆さん、体調に十分に留意して熱中症などに気を付けましょう!猛暑による電力消費拡大から、経済産業省からは「電力需給ひっ迫注意報」が発令され、節電要請が出されています。東電管内では原発が震災以降は休止されていますが、原発再稼働の是非を巡る議論が再加熱しそうです。

さて、インフレ加速対応に金融当局の引き締め環境が続き、金融市場はリセッション警戒から神経質な展開が続きます。先週末は景気指標の後退から、利上げ措置の緩和策期待に株価は大幅上昇しました。景気指標が良いと金融引き締めから株価下落、逆に景気指標が悪化すると引き締め観測後退に株価上昇、という定石から一線を画した反応です。今後のインフレ進行と金融引き締めを両にらみしながら、景気の後退を回避できるのか疑心暗鬼が続きます。

ところで、昨日のG7でロシア産の金塊の輸入禁止が西側諸国で決定しました。週明けの市場の反応が注目されましたが、7時開始の電子取引は週末比10ドル高で開始も徐々に上値重く推移、原油同様に金にも抜け道があり、その実効性には疑問符?が付きます。

今週もよろしくお願いします!

引き締め観測後退に株価は大幅続伸

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は大幅続伸し、ダウ平均は3万1500ドル(+823)に、ナスダック市場も1万1607(+375)に、S&P500市場も3911(+116)に3市場揃っての続伸となりました。この日、発表されたミシガン大学消費者マインド指数(5〜10年先のインフレ期待値)の確報値が速報値の3.3%から3.1%に引き下げられ、高いインフレ率から景気後退による需要減速が重石となり、今後消費が後退するという消費者マインドから、FRBによる利上げ姿勢に来年は変化が起き、タカ派姿勢が弱まるとの見方が強まった模様です。ミシガン大消費者信頼感指数のほうは50.0と予想の50.2や前月実績を下回ったことから、今後の景気見通しは一段と下がるものの、当局の利上げ姿勢への変化を期待するという反応でした。悲観材料よりも楽観材料を重視する株価反発でしょうか。

為替市場は前日に134.3円近辺までドル高の調整が見られたドル円は、株価上昇もあってかリスク選考の円売りにより135円20銭前後に戻しています。ユーロは1.055ドル前後に反発し、ドル指数は前日の104.3から104.1ポイントに小幅に反落しています。米10年債利回りは前日の3.09%から3.13%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
先週あたりからリセッション入りの景気後退観測による、世界的な原油需要の減少見通しに下落を強いられた原油相場ですが、週末の取引では107.62ドル(+3.35)に反発して引けています。連日の下落による売り物が一巡したことや、ショートカバー(売り方の買戻し)によるリバウンド的な反発となりました。最近の株価下落により原油先物市場の取組減も目立ち、投機筋の一時的な撤退が相次ぐも100ドルの大台割れを一先ず回避できた模様です。

【貴金属市況】
今週は1850ドル近辺で上値を抑えられる展開が続くも、とは言え下値も堅く推移する金は値動きの比較的乏しい1週間でした。NY引けは1830.3ドル(+0.5)と5日ぶりに下げ止まりました。本日はドル安の好材料と長期金利の上昇という悪材料が交錯して保合い終始の1日でした。先週末に急増した金ETF・SPDRは今週は再び減少に転じ、先物市場同様に盛り上がりに欠ける展開です。週明けの7910円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

痛み伴うインフレ抑制策に疑心暗鬼

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はダウ平均が3万0677ドル(+194)に反発し、ナスダック総合指数も1万1232(+179)に、S&P500市場も3795(+35)に3市場揃って反発して引けています。このところの下落による売られ過ぎによる安値警戒や値ごろ感と、インフレ抑制のための当局の金融引き締めによる景気後退観測の好悪材料が交錯する日々が続きます。前日の上院に続きパウエルFRB議長の下院での議会証言は、インフレの抑制のために「無条件で取り組む」とし、ある程度景気の腰折れを犠牲にする内容の発言をこのところ続けています。

為替市場はドル円の調整局面が続き、米国時間昼前に一時134円30銭前後まで円高・ドル安が進行、東京時間の朝方からほぼ2円も円高が進み、ドルの持ち高調整の動きとなりました。現在は134円95銭前後で推移しています。ユーロは逆に一時1.048ドルまで下落後、現在は1052ドルに戻すも前日比では反落して推移しています。ドル指数は前日の104.1から104.3ポイントに小反発しています。米10年債利回りは前日の3.16%から3.09%に低下しています。本日は6月の米PMI(購買担当者景況指数)が発表され、総合は51.2(製造業52.4、サービス業51.6)に低下し、好不調の分岐点とされる50に近づいています。

【石油市況】
原油は104.27ドル(−1.92)に続落して引け、PMIの低下に見られるように今後の米国経済の景気後退から原油需要の失速観測が重石となる反応となっています。NY原油先物の取組高が6月上旬の182万枚から165万枚に急減少していて、投機筋の撤退からの人気減も下落に伴うものとなっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間から欧州、更に米国時間序盤はは1820ドル台後半で推移、米国時間昼前に6月のPMIが悪化したことから1848.9ドルまで買い上がるも、その後は1850ドルの節目を取れなかったことや、原油相場の下落に伴い追随売りも見られて下げに転じ、その後もじりじりと値を消す展開が続き1829.8ドル(−8.6)に4日続落して引けています。先行きの金融引き締めによるドル高の動きや、長期金利の上昇が重石となり1800ドル台前半での保ち合いが続きます。原油からの資金流出が見られるように金は一足早く取組減が目立ち、現状では1800ドル前後で下値を固める展開が継続し、今後はインフレヘッジニーズなどを取り込めるかどうかが改題となりそうです。本日の円換算は円高気味して7890円前後になります。

パウエル発言にサプライズなし、ドル売り優勢に

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はダウ平均が3万0483ドル(−47)に小反落して引け、ナスダック総合指数も1万10538(−16)に、S&P500市場も3759(−39)に揃って下落して引けています。前日の急反発地合いから続伸する時間帯っもありましたが、引け際に失速しての引けとなりました。バイデン政権ではインフレ抑制策として対中関税の引き下げに前向きな姿勢を示していましたが、協議は一先ず打ち切り先送りとなりました。中国製品の安値が米国企業の収益を悪化させているとの根強い見方があり、期待先行もありながら簡単な問題ではないようです。

為替市場はドルが軟調な展開となり、ドル指数は前日の104.4から104.1ポイントに続落しています。ドル円は136円台前半で推移し、現在は136円15銭前後と東京時間より小幅な円高・ドル安で推移、ユーロは1.056ドル前後に続伸して推移しています。注目のパウエルFRB議長の上院での議会証言は「インフレ2%に注力、米経済は非常に力強く、金融引き締めの対処は可能」とした一方で、ソフトランディングの達成は難しく、リセッション(景気後退)の可能性にも言及し、先のFOMC直後の会見内容を概ね踏襲したことからサプライズは有りませんでした。米10年債利回りは前日の3.27%から3.16%に低下し、ドル軟化の要因ともなったよです。

【石油市況】
原油は106.19ドル(−3.23)に急反落して引け、世界的なインフレ傾向が長期化の兆しもあり、原油の先行き需給緩和観測に戻りを売られる展開となりました。

【貴金属市況】
金はアジア時間はドル高を嫌気する展開に一時1824.5ドルまで続落して推移、米国時間ではパウエル議長の発言に目新しいものはなく、ドルが軟化する展開に戻り足を強める展開となり一時1850.3ドルまで反発、しかし、この節目の水準では売り物も待ち構えているようで押されて軟化、3日続落の1838.4ドル(−0.4)で引けたものの、下押し場面では買い物に支えられる兆候も見られています。本日の円換算は8010円前後になります。

本日はパウエル議会証言が注目材料

おはようございます

【金融・為替】
3連休明けのNY株式市場はダウ平均が3万0530ドル(+641)に3日ぶりに大幅反発し、ナスダック総合指数も1万1069(+270)に続伸、S&P500市場も3764(+89)に3市場揃っての反発となりました。先週のダウ平均は1500ドルの下げとなり、下げ幅は週間で今年最大のものでした。インフレと金融引き締めの板挟みに景気後退が強まる下落ですが、下げ過ぎに対する目先のリバウンド相場の域は出ないようです。本日はパウエルFRB議長の上院での議会証言があり、景気見通しや金融政策に関する発言が注目視されています。

為替市場ではドル円が136円65銭前後に24年ぶりの円の安値を更新、一方でユーロは1.53ドルに小反発し、ドル指数は週末の104.9から104.4ポイントに反落しています。異次元緩和を続ける日銀にとっての円安阻止の有効な手立てはなく、投機的な円売りが優勢の展開が続きます。アジアでも今週はフィリピンやインドネシアが利上げが予想されていて、対ドルでの新興国通貨の下落はインフレをもたら問題が深刻化して利上げでの通貨安阻止の動きが予想されます。インド・ルピーも対ドルの過去最安値更新からインフレは社会問題となっています。インド洋ではスリランカがインフレによる暴動もあり、IMFの融資を受ける立場に陥っています。米10年債利回りは週末の3.23%から3.27%に小幅上昇しています。

【石油市況】
原油は先週末の暴落相場からいくらか立ち直り109.52ドル(+1.53)に反発して引け、ドライブシーズンにも関わらずガソリン価格の高騰が需要減観測もありますが、イエレン財務長官はガソリン税の一時停止に向けて積極的な発言をし、ガソリン価格の事実上の下落要因から需要回復見通しが反発要因と見られています。

【貴金属市況】
金は週末の終値1840ドルを挟む小幅な保ち合いで推移、週末比では小幅ながらドル安の流れも浮上を見せずに1838.8ドル(−1.8)に小幅続伸して引けています。週末発表された米商品先物取引員会(CFTC)では14日現在ネットの買い越しは480.8tと前週比64.3t減少、金融引き締めによる金利上昇は金利を生まない金には逆風で人気薄の状態がまだ続いています。一方で週末にSPDRは11.6t急増していて、インフレヘッジニーズと安全資産としての位置づけも再認識されているようです。1800ドルの下値の堅さは中長期でも見通せることから、下値はある程度限定的な市場環境に変化はなく、先物市場での金の人気復活が今後の相場に影響しそうです。本日の円換算は円安寄与から8020円前後になります。

休場明けの市場に関心

おはようございます

米国市場は周知のとおり「奴隷化法記念日」で休場でした。休場中のNYダウの時間外は200ドル強反発して推移し、欧州株も概ね堅調な推移でした。為替市場はドル円が135円を中心に小幅な保ち合いに終始、ユーロは1.050ドル前後に小反発し、ドル指数は週末の104.9から104.4に反落して推移しています。
商品市場では週末に急落した原油市況は週明けの時間外も軟調に推移、貴金属はほぼ週末の引値並みに推移、ロンドンの非鉄金属は銅・ニッケル・アルミなどは堅調に推移しています。

主要国の利上げが加速される状況が続きますが、インフレ退治に向かう中銀の政策の効果が問われるのはこれからで、景気の先行きに黄色い信号が点る状態が今後も続き、金融市場の波乱含みの状況が続きます。

主要国金融政策出そろう・日銀の異端際立つ

おはようございます

本日の米国市場は「奴隷解放記念日」の振り替え休日となります。時間外の電子取引は短縮取引で有りますが、3連休中の取引につき閑散取引が予想されます。

主要国の金融政策が先週出そろいました。米国が0.75%引き上げ年率1.50%から1.75%に引き締めが加速し、次回7月のFOMCも0.50%から0.75%の引き上げが予想されています。英国も予想通りに0.25%引き上げし、サプライズはスイス中銀の0.75%の引き上げでした。

スイス中銀の動きは日銀にも影響を及ぼすとの思惑の広がりに、ドル円は一時131.5円前後まで急落(円は急上昇)しましたが、週末の日銀の金融政策決定会合では緩和策の据え置きとなり、ドル円も再び135円方向へドル高・円安に戻す展開となりました。余談ですがこのところヘッジファンドが日本国債売りを仕掛けていたと伝えられ、0.25%に買い入れオペレーションを続ける日銀の強い意志に砕かれるかたちとなりました。

今週は半期に1度のFRB議長の議会証言が22日(水)と23日(木)が予定されています。パウエル議長の雇用やインフレに関する答弁、特にインフレ対応の今後の金融政策を巡る答弁が注目されることになり、今後の為替相場への影響を探ることになります。

今週もよろしくお願いします!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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