本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2022年04月

来週のFOMC控えダウ平均は一時1000ドル安に

おはようございます

【金融・為替】
週末or月末のNY株式市場はリスク回避の売り物に急反落にして引けています。ダウ平均は一時1000ドルを超える下落に見舞われ引けも3万2977ドル(−939)に急反落、ナスダック市場は1万2334(−536)に、S&P500市場も4131(−155)に3市場揃っての下落となりました。特段の新たな悪材料はありませんが、来週のFOMCでの積極的引き締め観測を前に週末・月末要因もあり売り一色のリスク回避姿勢が強まる1日となりました。加えて、ウクライナ情勢の長期化観測や、中国のロックダウンも引き続き嫌気されている模様です。

為替市場はドル指数が前日の103.6から103.2にドル高が一服、円相場は前日に一時131円20銭台まで円安が加速しましたが、株安のリスク回避もあり129円80銭前後で終えそうです。ユーロはも前日の1.049ドルから1.054ドルに小反発しています。米10年債利回りは2.82%から2.93%に上昇しています。一方でFOMCメンバーが最も注目するPCEコア指数が本日発表され、前月の5.4%や事前予想の5.3%を下回る5.2%となりインフレ基調が緩む傾向も見られ、FRBブレイナード理事は「緩和は非常に喜ばしい」と安どする発言もありますが、来週の0.5%引き締めを左右するまでには至らず今後の数値を見守ることになります。

【石油市況】
原油は104.69ドル(−0.67)に4日ぶりに小反落して引けています。ロシアのウクライナ侵攻による戦争の長期化観測から日中は108ドルに迫る上昇を見ましたが、株価急落や月末要因からの利食い売りに引けにかけて下落に転じる展開となりました。

【貴金属市況】
金はアジア時間からドル高一服症状となったことから1900ドルの大台を回復、米国時間では一時1920ドル台に上値を伸ばす場面もありました。但し、その後は株価が急落に見舞われ金にも益出しの売り物が見られたことや、長期金利が上昇に転じたことから上げ幅を詰める展開となり1911.7ドル(+20.4)に続伸して引けています。昨日日本の市場が開いていれば一時8000台回復場面が見られる換算値でしたが、NY引け後も更に1900ドル近辺まで軟化し、円高加味した高値からの修正に週明けの円換算は7905円前後になります。

良い連休をお過ごしください!

「粘り強く緩和策続ける」日銀

おはようございます

今日からGW入りとなりますが、日本の市場は暦通りで市場は5月2日(月)と5月6日(金)に5月開く飛び石となり、その間に注目されるFOMCは5月4日開かれ、6日に国内市場に織り込むことになります。

【金融・為替】
28日のNY株式市場は堅調に推移しダウ平均は3万3916ドル(+614)に大幅に続伸し、ナスダック市場は1万2871(+382)に急反発に転じ、S&P500市場も4287(+103)に続伸して引けるリスク回避の動きが後退する展開となりました。米1−3月期のGDP速報値は市場予想の1.0%や前期の6.9%を大きく下回る−1.4%と発表され、輸出の伸び悩みと対照的に輸入の急増が要因となりました。しかし、市場はGDPへの悲観よりも、ハイテク大手メタ(FB)の好決算からこのところの下落から買い攻勢に転じる動きとなり、下値の値ごろ感も働いたようです。

為替市場では大方の予想通りに日銀の超緩和政策が据え置きとされ、黒田総裁の会見では「粘り強く緩和政策を続ける」と述べました。国内のCPI(消費者物価指数)の日銀見通しは2022年は1.9%まで上昇するものの、目標の2.0%には届かず、2023年及び2024年見通しは1.1%に低下するもので異次元緩和が継続することから円相場は大きく下落する展開となりました。10年債利回りを0.25%に超えないための指値オペレーションも継続、一部には緩和策の修正の見方もアナリストや投機筋にあったことから、強い緩和政策に維持に意外性もあり直近安値を抜け130円台を突破する円安となりました。

来週のFOMCを前にドル買いの展開が続き、ドル指数は前日の102.9から103.6ポイントに更に上昇加速、対ユーロでも1.049ドルに続伸、対円は一時131円20銭台まで続伸(円は続落)し、27日の朝方一時127円割れを見た水準から4円もの強烈な円売りとなっています。現在は130円80銭台で推移、米10年債利回りは前日の2.83%から2.82%台に小幅低下して推移しています。

【石油市況】
原油は105.36ドル(+3.34)に3日続伸して引けています。中国のロックダウンの延長などの中国需要の減少が引き続き悪材料となっていますが、株式市場がリスクオンの動きを示したことから投機買いが優勢の展開となった模様です。また、ドイツがロシア産原油の輸入禁止を検討するとの報道もあり、今後の欧州での需給ひっ迫観測が押し上げ要因とされた模様です。

【貴金属市況】
金は連日の渡るドル高の流れがこのところ重石となり、節目の1900ドルを下回る展開が続き、アジア時間では直近安値を下回る1870.8ドルまで下落する場面がありました。その後の欧米時間でもドル堅調の流れは続きましたが、1900ドルを下回る水準では値ごろ感もあり一巡後は反発し1891.3ドル(+2.6)に小反発して引けています。一方で上値は1897.8ドルと大台を回復するにはドル高&長期金利が上値を拒んでいるようにも見られます。この時間帯の円換算は7955円前後になります。

良い連休をお過ごしください!

ドルINDEX5年ぶり高値に

おはようございます

【金融・為替】
前日に急反落した米株市場はダウ平均は3万3301ドル(+61)に小反発し、ナスダック総合指数は1万2488(−1)に小幅続落、S&P500市場は4183(+8)に小反発してまちまちに引けています。好調な企業決算が下値を支えるものの、米金融引き締めの加速や、中国のロックダウン拡大による景気後退懸念観測は根強く、リスクオン相場には繋がりにくい環境が続きます。

為替市場はドル買い優勢の展開が続き、ドル指数は102.9ポイントに大幅に続伸し2017年1月以来5年3か月ぶりの高値示現、ドル円は前日に一時127円割れまで円安が進行しましたが、その後はドル買い、円売りが続き128円45銭前後に戻しています。ユーロは1.0554ドルに大幅に続落して、ドル相場のほぼ全面安が続きます。ロシアによるウクライナへの進行や、ゼロコロナを目指す中国経済への先行き不透明な環境から基軸通貨米ドルを買う動きが続きます。

一方で20年ぶりの円安水準にある日本は本日、日銀金融決定会合が開かれます。ゼロ金利政策は据え置かれ緩和策継続に変化ないと思いますが、会合後の黒田総裁はこれまで「円安は日本経済にプラス」と発言していましたが、円安加速による円安のデメリットに言及すると多少の調整の可能性もあるでしょうか。

【石油市況】
原油は102.02ドル(+0.32)に小幅に続伸して引けています。前日にロシアがポーランドとブルガリアに天然ガスの供給を停止し、今後この動きが拡大される懸念が広がっています。また、中国のコロナ対応が中国需要の減速とされ原油需要の減速を意味する悪材料ですが、政府がインフラ投資を発表したことから悲観売りが後退している模様です。

【貴金属市況】
今週の金相場は1900ドルを割り込む場面が続きます。長期金利やドル相場の上昇が圧迫要因と見られますが、株式市場などのリスク商品が下落する展開から相対的に高値圏にある金に利益確定の売りが出ているとも見られます。本日は10年債利回りが前日の2.72%から2.83%に上昇したこと、また、ドル指数も5年ぶりの高値を示現したことから1900ドルを割り込む時間帯が続き、一時1881.6ドルと2月中旬以来の安値を示現し、引けにかけても戻り鈍く1888.1ドル(−15.4)に反落して引けています。一方で円安方向への動きもあり円換算は7775円前後になります。

中国経済失速&米引き締め加速

おはようございます

【金融・為替】
週明けに反発に転じたNY株価は一転して反落に転じ、ダウ平均は3万3240ドル(−809)に、ナスダック総合指数も1万2490(−514)に、S&P500市場も4175(−120)に揃っての反落でした。ゼロコロナを目指す中国では感染の拡大からロックダウンの区域が拡大される状況にあり、中国経済の停滞や、産業面でもサプライチェーンへの影響も指摘されています。また、来週に控えた米金融政策の引き締め観測も投資家心理を冷え込ませているようです。

為替市場はドル円は株安もありリスク回避の円買い優勢の展開に一時127円割れ寸前まで下落(円は上昇)、現在も127円20銭前後で一段のドル安・円高方向に推移、先週の円の直近安値から2円強の円高で推移しています。一方でユーロは1.063ドル前後に大幅に続落しています。ドルは対円以外の通貨には概ね堅調に推移し、ドル指数は前日の101.7から102.3ドルと2020年3月以来の高値水準まで続伸しています。株安から債券市場が買われ、米10年債利回りは2.724%に低下しました。

【石油市況】
原油は101.70ドル(+3.16)と3日ぶりに反発に転じて大台も回復しています。中国経済の失速観測は重石ながら、ロシアのエネルギー大手ガスプロムがポーランド向けの天然ガスを27日より停止すると通告し、ロシアン産の原油や天然ガス供給が今後も絞られることから先行きの供給不安が下値を支える展開となりました。

【貴金属市況】
前日に1900ドルの大台を割り込んだ金相場ですが、アジア時間から1900ドル台を回復して推移し、欧米時間でも大台を意識して推移、米国時間はドル高の動きがマイナス要因ながら長期金利の低下が支えとなり1904.1ドル(+8.1)に6日ぶりに反発に転じて引けています。一方で株安のリスク回避の動きに金ETFを売る動きを指摘されるているようで、一部に換金売りも見られるようです。また、金実需大国の中国では貴金属店の閉鎖もあり実需買いの鈍さも指摘されています。1900ドルの攻防から下値堅めとなるのか注目されます。本日の円換算は7780円前後になります。

中国のロックダウン上海から北京に波及か

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は取引序盤に一時488ドル安の大幅属するも、売り一巡後は買い戻され3万4049ドル(+238)に4日ぶりに反発に転じて引けています。ナスダック総合指数も続落後に戻し1万3004(+165)に5日ぶりに反発し、S&P500市場も安寄り後に4296(+24)に同5日ぶりに反発して引けています。今月は中国上海のロックダウンが世界経済の成長の足かせと見られていましたが、ゼロコロナ政策の中国で感染の拡大傾向が続き首都北京でも警戒感が高まっています。市場では中国人民元と上海株式がそれぞれ1年ぶりの安値まで下落し、世界経済の影を投げかけています。NY株価の反発要因は売り物が一巡したことや、債券買いから長期金利が低下に転じたことが背景にあるようです。

株安のリスク回避の動きにドル円は一時127円50銭前後にドル安・円安が進むも、その後は株価の反発もあり128円15銭前後に戻りました。一方でユーロはフランス大統領選でマクロン氏が再選されたことから、EUやNATOの結束が強まる見方に上昇した始まったユーロは買い戻し一巡後に反落し1.071ドルに続落し、ドル指数は週末の101.1から101.7ポイントに続伸して推移、コロナ感染が始まった水準まで買われ2年ぶりの高値水準です。米10年債利回りは世界的な株安から安全資産にシフトする債券買いにより一時2.76%まで急低下し、その後は株価反発により戻すも2.82%と週末の2.90%からは軟化して推移しています。

【石油市況】
原油は中国の感染拡大によるロックダウンの拡大警戒に大幅に下落し、一時95.28ドルまで下落し安値より戻すも98.54ドル(−3.53)に大幅続落して引けています。上海ではロックダウンが継続中ですが、北京でも感染の拡大により大規模なPCR検査が行われる予定で、ロックダウンの拡大が警戒されています。承知の通り、中国は世界最大の石油消費国です。

【貴金属市況】
週明けの金はアジア時間は1920ドル台後半から1930ドル前後の弱含みに推移、米国時間では世界的な株安のリスク回避の動きに金市場でも益出しの売り物の押される展開となり、一時1891.8ドルと3月下旬以来の安値を付け、先週のイースター明けの1900ドル突破から1週間で100ドルを超える下落となりました。中国のロックダウン拡大観測は、大口の需要国である中国の原油や商品相場の下落をもたらし、金にとっても同様に実需大国中国の買い後退を意識させるものとなります。引けは安値より小幅に戻すも1896.0ドル(−38.3)で引けています。インフレヘッジと地政学上のリスクという金ニーズには根強いものがり、1900ドルの節目を割り込んだことから、徐々に値ごろ感が働く水準と見られます。本日の円換算は7810円前後になります。

今週は28日の日銀会合に注目!

おはようございます


フランスの大統領選の決選投票は、現職マクロン氏の再選が確実となったようです。対抗のルペン氏は前米大統領トランプ氏同様に自国第1主義を主張していたので、フランスの孤立も危惧される状況でしたが、マクロン勝利でEUやNATOでの中心的な役割が担保され、対ロシアやウクライナ支援への協調政策にも影響を及ぼす可能性もあっただけに、週明けの通貨ユーロは安堵感から幾分反発して始まっています。

ロシアのウクライナ侵攻から2か月が経過しましたが、東部や南部で攻勢を続けるロシア軍から想定されるのは、5は9日の戦勝記念日までに結果を求めるために今後は一層の戦闘激化が予想されます。西側の支援拡大から戦闘能力を高めるウクライナ軍の善戦もあり、戦闘の長期化が予想されることから、両国の輸出商品である石油や希少金属、小麦などの農産物の価格は高止まりすることが余儀なくされる状況も続きそうです。

為替市場では円相場の下落の調整も見られますが、引き続き日米の金利差拡大傾向が続き政策の温度差が継続することが予想されます。大型連休を前にして今週は27と28日の日銀の金融政策会合が予定されています。アナリストの一部には0.25%で10年債国債に指値オペを続ける日銀ですが、政策の一部緩和に見通しもあると指摘する声もあり、円安の修正局面の可能性もあり黒田総裁会見も含めて今週の注目材料となります。モーニングサテライト出演者によると大戸屋のシマホッケ定食が980円だそうですが、大戸屋米国店だとチップ込みで5000円前後になるそうです。コロナによる現状鎖国政策の日本ですが、海外旅行者は円安の恩恵を十二分に堪能できることは確実で、本格的な受け入れ態勢の再開に早く舵を切って欲しいものです。

今週もよろしくお願いします!

金融引き締めの加速を警戒

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は大幅に続落して引けるリスク回避の動きとなり、ダウ平均は3万3811ドル(−981)に続落、ナスダック市場は1万2839(−335)に、S&P500市場も4271(−121)に3市場揃っての下落となりました。前日にG 20&G 7が今週ワシントンで開催されましたが、前半はオンライン参加のロシア代表の発言時に米国や複数の代表が席を立ったことが話題を集めましたが、その後のパウエル議長の5月0.5%の引き上げが適切で更に早いペースの引き上げが適切との発言を受け、今後複数回にわたり0.5%の引き締めが予想され利上げによる米国経済への悪影響が懸念され、株価の押し下げ要因となっているものと思われます。

為替市場ではドル相場が全面高の展開となり、ドル円も一時129円10銭台まで再び上昇(円は下落)しました。その後はドル買い一巡から軟化したものの128円50銭近辺で推移しています。前日には鈴木・イエレン両財務相による会談で、円買い・ドル売りの協調介入が話し合われたとの報道に127円台まで円は買い戻されたものの、本日は黒田総裁による円安基調でも日本は積極的緩和策を継続との発言から逆に129円台に下落する場面も見られました。ドル指数は前日の100.6から101.1ポイントに一段上昇し、米10年債利回り同2.91%から2.90%に小幅に低下しました。

また、先進国でもいち早く利上げに動いた英国中銀ですが、足元のCPIは7.0%に上昇し、利上げによるインフレ抑制の効果は限定的で景気後退リスクが懸念される状況下、小売り売上高が予想より減少、ベイリー総裁は「成長とインフレリスクのバランスを取る必要があり、政策の道筋は不透明」と発言し、利上げによりインフレを抑えることに懐疑的な見方が出ていて、金利高・インフレ進行となると景気後退シナリオが意識されることになれいます。

【石油市況】
原油相場は102.07ドル(−1.72)に3日ぶりに反落に転じて引け、株価が一時1000ドルを超える下落に見舞われたことからリスク回避の動きが原油にも波及する展開となりました。原油相場は100ドル超の高値推移が続きますが、株高による投機資金の流入も下値切り上げ要因と見られ株安となると足元をすくわれる状況となります。また、世界1の原油輸入大国である中国のロックダウンが続いていることも下落要因、今年前半よりもロックダウンが続くことにより、中国の原油需要が2割以上の減少との予測も指摘されています。

【貴金属市況】
金はアジア時間は前日比プラスの概ね1950ドル前後で推移していましたが、英国の小売不調背景にドル相場が堅調に推移し上値重く推移、直近安値の1938.0ドルを下回るとストップ売りも見られ下値追いとなり一時1928.0ドルまで下落、その後の戻り足も鈍く1934.3ドル(−13.9)に4日続落して引けています。この日は株価や原油価格などのリスク資産が下落し、安全資産として金買いは限定的となり金にも益出し売りが出た模様です。週明けの2000ドルタッチは瞬時のものとなり、ドル高が続くと1900ドルの節目も意識される水準となります。週明けの円換算は7970円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

「早いペースで動くことが適切だ!」パウエル議長

おはようございます

【金融・為替】
NYダウ平均は午前は決算の好調を受けて一時300ドルを超える続伸となりましたが、午後はIMFの討議に参加したパウエルFRB議長が、5月のFOMCで「通常の倍の0.5%の利上げを検討する」と発言し、さらに「早いペースで動きが適切だ」と述べたことにより、再び金融引き締めに対する警戒から下落に転じ368ドル安の3万4792ドルに3日ぶりに反落して引けています。ナスダック総合指数も1万3174(−278)に続落し、S&P500市場も4395(−65)に続落して引けています。

為替市場ではドル売り優勢の流れから欧州時間にドル円は一時127円80銭前後までドル安・円安の展開となり、米国時間にはパウエル発言から長期金利が2.91%に上昇したことっもあり、再びドル買いの動きに128円35銭前後での推移となっています。ユーロは前日の1.085ドルから1.083ドルに小反落に推移、ドル指数は同100.3から100.6ポイントに反発しています。

【石油市況】
原油は103.79ドル(+1.60)に続伸して引け、ロシアへの経済制裁により4月のロシア産原油の生産量が減少し、5月以降も日量1000万バレルを下回る状況が続くとの見方に需給ひっ迫状態の継続に反応を示しています。一方で中国のゼロコロナ政策によるロックダウンが1月にもおよび、解除の目途が立たない環境から今後の需要面での減速が相場の重石となる状況は続きそうです。

【貴金属市況】
金はアジア時間はNY引けに近い1950ドル台で概ね推移しましたが、徐々にドル高の動きが加わったことや長期金利が上昇したNY時間では徐々に軟化に転じて推移、パウエル議長のタカ派発言に上値重く推移し1948.2ドル(−7.4)に3日続落して引けています。連休明けに2000ドルを超える水準まで買われるも、昨日は一時1938.0ドルと直近安値を更新する場面も見られました。但し、インフレヘッジと地政学上リスクは健在で1950ドル割れの時間帯は限定的な展開にとどまっています。本日の円換算は8040円前後になります。

ロシアの出番に米財務相退出、漂流するG20

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はダウ平均は3万5160ドル(+249)に続伸し、一方でナスダック総合指数は1万3453(−166)に反落し、S&P500市場も4459(−2)に小反落して引けています。企業決算発表が相次ぎ好決算が見られ、米企業はインフレにも利上げにも底堅いとの見方がある一方で、ウクライナ情勢の長期化の様相を強めインフレが一時的ではなく長期に及ぶ観測や、コロナ対策による中国経済の成長の減速が世界経済への悪影響も指摘されています。

為替市場はドル買いが一服症状となり、前日に一時129円40銭まで進行した円安も一服し127円90銭前後で推移しています。ユーロも同様に1.985ドル前後に続伸し、ドル指数は前日の100.9から100.3ポイント前後に反落し、米10年債利回りも前日の2.94%から2.83%に急低下しています。5月FOMCでの政策金利0.50%の引き上げは既に織り込み、インフレ指標でもPCEコア指数など一部の指標にはインフレピークを思わせるものもあり、米金融政策のタカ派姿勢を市場は織り込み、むしろ予想ほどの引き締めに及ばないとの先行きを楽観視する見方もあるようです。本日はパウエル議長に発言機会があるようで、発言内容が注目されています。

【石油市況】
前日に急落した原油相場は本日は下げ止まる展開となり、一時100.70ドルまで売り込まれるも102.19ドル(+0.14)に小反発して引けています。米エネルギー情報局(EIA)によると製品需要の伸びが鈍く重石となりましたが、一方でロシア産原油の輸入を禁止に向かう石油市場では、米国産原油の引き合いが急増して輸出需要の拡大が見られています。

【貴金属市況】
週明けに一時2000ドルを超えた金は大台を維持できずに反落し、ドル高や長期金利の上昇もあり売り優勢の展開からアジア時間の終盤では一時1941.0ドルまで続落、しかし、その後のドル高一服や長期金利の低下に戻り基調となり、下げ幅を米国市場では推移し1955.6ドル(−3.4)で引けています。2000ドルは買われ過ぎの認識が広まるも、1950ドル近辺には値ごろ感も働くようです。本日の円換算は8040円前後になります。

為替一気に130円台が射程圏に

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3日ぶりに揃って反発に転じ、ダウ平均は3万4911ドル(+499)に、ナスダック総合指数も1万3619(+287)に、S&P500市場も4462(+70)に反発して引けています。特段の好材料は出ていませんが、連日の高値圏で推移した原油相場は本日は反落に転じたことや、企業決算が続々と発表される業績相場から、米国の経済は底堅いとの見方に値ごろ感が働いているものと思われます。この日発表されたIMF(国際通貨化基金)の世界経済成長見通しは1月の4.4%から予想通り3.6%に引き下げられました。前日の世銀見通しでもロシアのウクライナ侵攻からインフレにより、各国中銀の金融引き締めが成長の重石となるとされています。

為替市場は円相場の独歩安となり、ドル円は128円90銭台に今週は一気に円安が加速し先週末比で2円50銭前後の急落で推移していいます。対ユーロでも前日比1円50銭前後の下落となり、主要通貨に対する下落が今週は際立つ展開となっています。ユーロは1.079ドル前後に小反発っも、ドル指数は前日の100.8から100.9ポイントに続伸し、およそ2年ぶりの高値水準となっています。米10年債利回りも2.940%に更に上昇し、こちらは3年半ぶりの水準まで上昇しています。

昨日も鈴木財務相による円安加速の牽制も飲み込まれる状況で、円安ピッチを止めるための「円買い介入」に関しても、米国は現状のドル高がインフレ抑制の働きがあることから米金融当局はドルの下落には慎重姿勢が予想され、万一、日銀介入があってもドルの押し目を作るだけで、その後再び円安基調に戻る展開が予想されます。金融政策の圧倒的な違いが現状の円安をもたらせるもので、流れを一時的に変えるとすれば投機筋の円売りの膨らみからのポジション調整による買い戻し程度で、大局的な流れが変わるには日銀の金融政策の転換が必要と見られます。

【石油市況】
原油は5日ぶりに反落に転じ102.56ドル(−5.65)に急反落して引けています。前日の上昇に対する修正のタイミングにIMFの成長見通し引き下げに、投機筋の益出しの売りに押される展開となった模様です。また、改めてゼロコロナ政策の中国経済の停滞から原油需要の陰りに反応を示したものと思われます。

【貴金属市況】
前日におよそ1か月ぶりに2000ドルの大台を回復する場面が見られた金相場ですが、本日はインフレ指標でもあり原油価格の急落や、長期金利の更なる上昇やドル高の流れが嫌気されて下落し1959.0ドル(−27.4)に急反落して引けています。利上げに関するFRB幹部の発言としては、セントルイス連銀ブラード総裁(FOMCでの投票権はなし)が「0.75%の引き上げを排除しない」と、一層のタカ派発言をしたことも売り要因と見られます。一方でウクライナ情勢はロシアのウクライナ東部に対する総攻撃に移ったとことで、緊張は一層増していることから地政学上のリスクが下値をサポートしている模様です。本日は円安と海外安の綱引きながら、換算値は8075円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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