おはようございます
予想以上のタカ派姿勢を示した先週のFOMCでしたが、世界的な株価下落に見られるように市場に動揺が走り抜けました。利上げ回数見通しが3〜5回から5〜7回に増えると同時に、資産縮小(QE)開始の前倒し観測等が膨らんだ投資資金を萎縮させる展開となりました。FRBによる過剰流動性による相場展開の転換点ともなったイベントでしたが、逆の見方をするとその分贅肉が削がれて健全に向かうとの見方もできるでしょうか。
週末から10−12月期の企業決算が発表され、アップルの好決算から下げ止まる展開が見られました。今週はアマゾン・フェースブック・グーグルなどの決算発表を控え、好決算が続くと下値堅めの展開も予想されます。一方でFOMCの投票権を持たないものの、アトランタ連銀ボステック総裁は英FT誌のインタビューで3月FOMCの0.5%利上げの可能性も指摘、次回3月15・16日のFOMCまでは1か月半の時間的猶予があり、市場はその間もFRB幹部の発言や、インフレ指標に振り回される環境が続くことから今しばらくは不安定な市況が続きそうです。
昨年11月頃までパウエル議長は「インフレは一時的現象」と繰り返し述べて、ハト派の金融政策で市場との「蜜月関係」を維持していましたが、12月にバイデン大統領と再任を巡る動きからタカ派転換したものと思われ、タカ派姿勢の豹変には政権からの圧力も取りざたされています。先週の会見でも議長からインフレは鎮静化の方向に向かうとの発言もあり、個人的にはインフレ楽観視の姿も見られました。とは言え足元のインフレは政権支持率低下の最も大きな原因となっていて、金融当局も政権とともにインフレ退治姿勢を明確にしました。
緩和策から引き締め策に転換する金融政策のなかで、コロナ対策の一時的な緩和策から正常化に向かう市場ですが、過剰流動性の一部は失うもののFRBが2020年から500兆円規模で供給した資金の一部が徐々に回収されるものの、流動性はコロナ以前よりも潤沢な状態が今後も続き、落ち着きを取り戻す再びリスクオン相場も戻る環境が続くものと思います。
今週もよろしくお願いいたします!
予想以上のタカ派姿勢を示した先週のFOMCでしたが、世界的な株価下落に見られるように市場に動揺が走り抜けました。利上げ回数見通しが3〜5回から5〜7回に増えると同時に、資産縮小(QE)開始の前倒し観測等が膨らんだ投資資金を萎縮させる展開となりました。FRBによる過剰流動性による相場展開の転換点ともなったイベントでしたが、逆の見方をするとその分贅肉が削がれて健全に向かうとの見方もできるでしょうか。
週末から10−12月期の企業決算が発表され、アップルの好決算から下げ止まる展開が見られました。今週はアマゾン・フェースブック・グーグルなどの決算発表を控え、好決算が続くと下値堅めの展開も予想されます。一方でFOMCの投票権を持たないものの、アトランタ連銀ボステック総裁は英FT誌のインタビューで3月FOMCの0.5%利上げの可能性も指摘、次回3月15・16日のFOMCまでは1か月半の時間的猶予があり、市場はその間もFRB幹部の発言や、インフレ指標に振り回される環境が続くことから今しばらくは不安定な市況が続きそうです。
昨年11月頃までパウエル議長は「インフレは一時的現象」と繰り返し述べて、ハト派の金融政策で市場との「蜜月関係」を維持していましたが、12月にバイデン大統領と再任を巡る動きからタカ派転換したものと思われ、タカ派姿勢の豹変には政権からの圧力も取りざたされています。先週の会見でも議長からインフレは鎮静化の方向に向かうとの発言もあり、個人的にはインフレ楽観視の姿も見られました。とは言え足元のインフレは政権支持率低下の最も大きな原因となっていて、金融当局も政権とともにインフレ退治姿勢を明確にしました。
緩和策から引き締め策に転換する金融政策のなかで、コロナ対策の一時的な緩和策から正常化に向かう市場ですが、過剰流動性の一部は失うもののFRBが2020年から500兆円規模で供給した資金の一部が徐々に回収されるものの、流動性はコロナ以前よりも潤沢な状態が今後も続き、落ち着きを取り戻す再びリスクオン相場も戻る環境が続くものと思います。
今週もよろしくお願いいたします!