本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2021年09月

米年度末もつなぎ予算目途立たず!

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万4390どる(+90)に反発し、ナスダック総合指数は1万1万4512(−34)に続落、S&P500市場は4358(+6)に小反発して引けています。為替市場はドルが一段上昇し、ドル円は一時112円台と1年7か月ぶりのドル高・円高水準となり現在は111円95銭前後で推移しています。ユーロも1.159ドルに続落し1年3か月ぶりの安値に、ドル指数は前日の93.7から94.3ポイントに大幅に続伸し10か月ぶりの高値水準となっています。


全般に株価はまちまちな展開ですが、ダウは一時250ドル高に戻すも、一時1.4%台に下げた長期金利が再び1.5%台に乗せると上げ幅を縮める展開となえました。FOMCによりテーパリングと利上げのシナリオが示され市場のほぼ読み通りの展開ですが、金利場が予想以上のものとなりリスク商品の重石となっています。また、新年度入り(10月から来年9月末)を控えて財源措置のないまま10月を迎えることになり、このままつなぎ予算の成立が見送られると10月には政府機関の一部閉鎖の可能性が高まります。2018年に当時のトランプ政権による国境の壁問題に一部閉鎖が記憶に残っていると思いますが、過去に米国債の償還ができない状態であるデフォルトはまだ経験ありません。イエレン財務長官は政府資金が尽きるXデーを10月18日とし、今後は債務上限の問題を凍結&引き上げの措置がとれないと更なる混乱が広がる可能性も残ります。

【石油市況】
原油は74.83ドル(−0.46)に続落して引け、米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫が予想外に増加したことが反発を削ぐものとなりました。また、ハリケーンの影響による海上油田の回復が進んでいることも嫌気されているようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間は1740ドル中心とした保ち合いに推移、欧州時間では長期金利が1.5%を割り込む場面もあり一時1746.0ドルに戻すも、その後は再び長期金利が1.5%に乗せたことやドル高進行から下落に転じ1722.9ドル(−14.6)と本日の安値圏に続落して引けています。金本来の上昇相場はドル安によるドル建て相場の上昇が、円高を補い余りある上昇につながるパターンが多く、現状はその逆の展開でしょうか。とは言え、本日も円安の影響から換算値は6210円前後になり円安効果に値を保つ展開です。

つなぎ予算&上限引き上げが上院で否決か

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万4299ドル(−569)に5日ぶりに急反落に転じ、ナスダック総合指数は1万4546(−423)と3日続落し今年3番目の下げ幅で引け、S&P500市場も4352(−90)に続落して引けています。為替市場はドル買い優勢でドル円は110円50銭前後に一段のドル高・円安が進行し、年初来の円の安値近辺で推移しています。ユーロも1.167ドルに続落し、ドル指数は前日の93.4から93.7ポイントに続伸し昨年11月以来の高値圏となっています。米10年債利回りは1.544%に更に上昇しています。

昨日は米上院でパウエル議長とイエレン財務長官の議会証言があり、パウエル氏は「物価と雇用の著しい進展はほぼ満たされた」とし、量的緩和の縮小に向けた先週のFOMCでの発言を踏襲、一方で利上げの条件となる最大雇用には程遠い認識を示しました。また、イエレン財務長官は連邦政府の債務上限問題の対応が遅れると10月18日以降に資金が尽きると指摘、万一デフォルトに陥れれば経済は壊滅的な事態になると議会への対応を訴えています。長期金利の上昇は先週のFOMC以降テーパリング実施の可能性から上昇に転じ、そして米国のデフォルト懸念も加味されたものとなっています。この日の上院では法案は48対50で否決されたようです。

【石油市況】
原油は75.29ドル(−0.16)に6日ぶりに小反落して引け、北海ブレント原油が80ドルに乗せたあとに下落に転じたことも影響しています。長期金利の上昇から株安始めリスク回避の動きとなっていることや、中国では大手不動産会社の破たんリスクの高まりに加えて、CO2削減の政府方針から電力供給を絞る動きがあり、今後の中国需要の減速も意識されているようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間は前日の引値を上回る1754.9ドルに続伸する場面も見られましたが、欧州時間に入るとドル高と長期金利の上昇が重石となり上値重く推移、NY序盤に一時1727.8ドルと直近安値を下抜ける水準となり、その後はドル高一服に小戻し1737.5ドル(−14.5)と3日ぶりに反落して引けています。ドル高と長期金利の上昇が上値抑制の要因、債務上限引き上げ問題が安全資産を意識させ下値歯止め要因となっています。本日の円換算は円安もあり6215円前後になります。

タカ派のFOMCにドル高と金利高続く

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は3万4869ドル(+71)に4日続伸、一方でナスダック総合指数は1万4969(−12)に続落、S&P500市場も4443(−12)に小反落して引けています。原油相場が7月初旬以来の高値となとなりエネルギー関連株の上昇や、長期金利が6月以来の1.5%台に上昇したことから金融株も上昇しています。為替市場は先週のFOMCの影響もありドル買いが優勢で、ドル円は111円前後に上昇(円は下落)して6月の年初来高値111円65銭に接近しています。ユーロも1.169ドルに続落し、ドル指数は前日の93.2から93.4ポイントに続伸しています。米10年債利回りは一時6月以来の1.51%まで上昇し、現在1.485%に低下も高水準を維持しています。

中国・恒大集団の問題は人民銀行の市場への資金供給や、不動産業業界が正常に機能するよう注視すると政府の介入期待もあり危機感は幾分後退しています。中国ではこのところ政府の電力供給の抑制策により、製造業の一部の工場稼働への影響が出だしていて次は「電力危機」か!と注目されています。中国経済の先行きの減速見通しや、共同富裕に舵を切る中国政府の対応に中国経済への懸念は高まる一方です。本日はパウエル議長の上院での議会証言が注目されています。先週のFOMCに沿った発言とは見られますが、テーパリングと利上げのシナリオに狂いが生じるとすれば、冬場の感染の再拡大による経済活動へのダメージの可能性や、債務上限の引き上げ問題の難航、中国の政治・経済の状況等が上げられます。

【石油市況】
原油は75.45ドル(+1.47)に大幅に続伸して7月上旬以来の高値で引けています。目新しい材料はありませんが、コロナ下でも主要国の原油需要の旺盛による供給力懸念や、OPECプラスの増産予定が一部の加盟国で達成が危ぶまれる状況に投機式流入が上昇の構図となっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間ではど高一服に一時1760ドル台に乗せる場面が見られましたが、欧州時間に入るとドルの対ユーロでの上昇から一時1744.7ドルと最近のレンジ下限まで下落、NY時間入り後もドル高や長期金利の上昇に押される展開が続くも、1750ドル前後の水準は底堅く推移し1752.0ドル(+0.3)で引け小幅ながら続伸して引けています。本日の円換算は6245円前後になります。

消化不良のFOMC&恒大問題

おはようございます

先週はFOMCと中国恒大問題との2つの材料が交錯、FOMCでは来年2022年中の利上げを見込む参加者が過半数を占め予想以上にタカ派的な内容となりました。但し、11月のテーパリングは既に織り込み、これまでの市場対話が機能してリスク回避の方向に一方的に傾くことはありませんでした。一方の中国恒大のほうは23日の社債の利払いは国内投資家分(30数億円分)は履行され、一先ず最悪の事態は避けられた模様です。但し、海外投資家分(50数億円分)は事実上放置した状態で、来月23日までこの状態が続くと破綻が確定することになり今後も目を離せない状況です。また、来年央以降は中国不動産大手の社債の利払いが増えることで、恒大以外の他の不動産業者の破たん予備軍も控えています。

市場は週前半は株式などのリスク商品が下落し、国債や金などの安全資産が上昇しましたが、後半はFOMC+恒大を織り込むと逆転するリスク選好の動きとなり、債券と金は下落に転じる1週間でした。

今週は9月最終週で週末には10月入りとなります。米国では2022年度の予算開始が10月から始まります。新年度入りを前にしてクリアする問題として、新年度予算と債務上限問題があります。議会では民主・共和の攻防が続いていて、民主党は2つの法案をセットで審議を主張し、共和党は債務上限法案は民主単独での審議を求めています。民主単独で「財政調整措置」を使うと成立させることは可能ですが、この手段は何度も使えるものではなく、バイデン政権のインフラ投資案などの重要法案で使いたいため、現状では両党の折り合いがつくにはハードルが高い状況です。

今週もよろしくお願いいたします!

タカ派のFOMCにすくむ金は値頃感との綱引き

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場はここ一両日の急速な上昇に対する警戒感や利食い売りの交錯する展開となり、ダウ平均は3万4798ドル(+33)に小幅に続伸、ナスダック市場は1万5047(−4)に小反落、S&P500市場は4456(+6)に小幅続伸して引けています。総じてリスク選考相場が継続するも、中国・恒大グループの破綻リスクや、中国金融当局が仮想通貨の取引や決済を全面禁止すると発表され、ビット・コインなどが下落し投資家心理を冷やした面もあるようです。また、長期金利が1.4%台に高止まりしていることも嫌気要因と思われます。米10年債利回りは1.453%に前日から更に上昇しています。為替市場はドル円は110円75銭前後、ユーロは1.172ドル前後、ドル指数は前日の93.1から93.2ポイントに小幅反発しています。

【石油市況】
原油は73.98ドル(+0.68)に続伸して引け、引き続きハリケーンの影響による海上油田の操業正常化の遅れによる需給均衡から買われています。米国内の製油所はカナダやイラク産の原油を手当てする動きもあり、米国内の供給網の機能の遅れが危惧される状況です。

【貴金属市況】
前日に急落した金はアジア市場では買い優勢の展開となり1760ドル近辺接近まで強張る場面も見られましたが、NY入り後はドルの反発や、1.4%付近まで低下した長期金利が一転上昇に転じたことから逆に一時1740ドル割れ寸前まで下落、その後は売られすぎもあり反発に転じ1749.7ドル(+2.0)に小反発して引けています。引き続きタカ派のFOMCから米国の金への投資人気が弱気な情勢で、下落に対するバーゲンハントも見られるアジア市場とは逆の展開です。来週は1750ドル近辺を固める展開となるのか注目されます。週明けの円換算は6230円前後になります。

良いお週末をお過ごしください!

恒大リスク後退に株高・債券安・金安に

おはようございます

【金融・為替】
ダウは大幅続伸し3万4764ドル(+506)に、ナスダック総合指数は1万5052(+155)に3日続伸、S&P500市場も4448(+53)に続伸して総じてリスク選好の一日となりました。為替市場はドル円は110円30銭近辺にドルは続伸し、ユーロは逆に1.173ドルに反発、ドル指数は前日の93.4から93.1ポイントに小反落しています。米10年債利回りは1.435%に7月初旬以来の高水準に上昇しています。

中国・恒大グループが社債の利払いを国内向け分を履行したとの報に、金融の混乱が一先ず後退したとの安心感が広がり株高のリスク選好の展開となりました。一方で国外向け50数億円分は履行されず、この状態が続くと一か月後にはデフォルトに陥る可能性が残り予断は許されない状況です。また、中国不動産会社の連鎖も危惧される状況です。

前日のFOMCでは11月テーパリング決定と来年半ばの終了、更に来年中の利上げの可能性を示唆する内容でした。デルタ株の感染の拡大や、中国・恒大問題、更に債務上限引き上げ問題など課題が残る中でタカ派的な内容となりましたが、FRBによるこれまでのアナウンス効果もあり市場はある程度織り込んでいたことから、FRBの市場対話の成果との評価もできるでしょうか。もっとも、雇用改善が進むもまだコロナ以前には530万人余りが取り残されています。また、米国のコロナ感染の死者数は7日平均で2000人を超える深刻な情勢が続きます。

【石油市況】
原油は大幅続伸して73.30ドル(+1.07)で引けています。株高のリスク選好の動きが上昇を後押ししたことは勿論、前日の米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫が予想以上に減少したことも意識されたようです。

【貴金属市況】
金は前日のFOMCが事前の予想よりもタカ派的なものとなり、NY引け後以降は下落を強いられる展開となり、アジア時間は1760ドル中盤で揉み合いが続き、欧州時間ではドル安から一時1774.5ドルまで戻すも、NY時間に入り株高と同時に債券安・長期金利の上昇を嫌気して売られて1749.8ドル(−29.0)に急反落して引けています。引け後も長期金利が1.3%台後半から1.4%台に上昇し、金は金利上昇を嫌い1740ドル台前半で推移しています。金を安全資産的な観点からみると、株式などのリスク商品と違い米国債とこのところ足並みを揃えていて、相場の強弱に関わらずその存在意義は高まっています。8月の雇用統計が好調(94.3万人)から一時1700ドルを割り込んで以来の安値を示現、実需の引き合いが入る水準ですが、悪材料の出尽くしから下げ止まる展開となるのか注目されます。本日の円換算は6190円前後になります。

FOMC来年利上げ前倒し示唆

おはようございます

注目のFOMCは資産購入の縮小(テーパリング)が次回FOMCの11月にも決定される可能性が示唆され、ほぼ事前予想に沿った時期でした。パウエル議長は経済成長と雇用は引き続き引き締まってとしたものの、新型コロナウイルスによる感染拡大により今年の経済成長を若干下方修正しています。また、資産購入の終了時期に関しては2022年の半ばが適切とし、インフレが顕著であれば同年後半に利上げ開始が適切とも示唆し、テーパリング終了から利上げへの道筋がこれまでの見通しより半年ほど前倒ししたことはサプライズでした。議長はこのほかにも債務上限問題をクリアすることや、中国恒大グループの破綻リスクにも言及しています。

FOMCを受けて市場はダウ平均は400ドル前後反発、為替市場はドル買い優勢で、ドル円109円80銭台に、ユーロは1.7ドルを割り込む下落、ドル指数は93.4ポイントに上昇するドル高水準に、10年債利回りは1.31%に小幅低下しています。商品市場は通常取引は様子見も、引け後は概ね堅調、原油は72ドル台に、非鉄、金属、穀物も堅調も、金は1790ドル接近後に下落に転じ1770ドル割れ(換算6235円前後)で推移しています。

全般は利上げ前倒しはややサプライズも、概ね織り込みながらリスク回避の動きは避けられています。

金はFOMCの消化待ち

おはようございます

【金融・為替】
週明けの急落したダウ平均は時間外では一時300ドルを超える反発するを見せるも、本セッション終盤にかけて買いが続かず3万9190ドル(−50)に4日続落して引けています。一方でナスダック総合指数は1万4746(+32)に反発し、S&P500市場も4354(−3)に4日続落するまちまちな展開となっています。為替市場はドル円は109円20銭に一段の円高が進行、ユーロは1.172ドルに小幅に保ち合い、ドル指数は93.2ポイントとほぼ前日の水準で推移しています。

本日は日中は日銀金融政策会合、そして米国ではFOMC(政策金利は日本時間午前3時、パウエル議長の会見は同3時半から)があります。中国・恒大集団のデフォルト懸念の急浮上、米債務上限の引き上げ問題、足元のデルタ株の感染拡大などから今回のテーパリングは見送り(11月か12月に決定&開始)予想、テーパリングは月額1200億ドルの債券購入を約1年間かけて終了、その後の利上げは早くて来年末頃、利上げは2023年初旬というのが市場のコンセンサスとなっているようです。恒大問題は明日23日に90億円程度の社債利払いの結果が注目されています。同社の債務総額は33兆円規模でデフォルトの危機が続きます。一方でリーマン証券の負債のほぼ半分とされ、リーマンのような不透明なレバレッジ取引はなく、中国政府の対処の出方もありますが金融危機につながる可能性は現状は限定的との見方があります。

【石油市況】
原油は70.49ドル(+0.35)に反発して引け3日ぶりに反発に転じ、中国企業の信用不安問題によるリスクオフ一服からの反発、更にOPECから伝えられる報道によると、産油国の一部の国では増産が予定通りに進展していないと言われたことに反応を示しています。但し、FOMC控えて戻り幅も限定的なものものとなっています。

【貴金属市況】
前日の金融市場のリスク回避の動きに債券市場と同様に安全資産として買われた金ですが、この日も堅調地合いを維持して1778.2ドル(+14.4)に続伸して引けています。先週から長期金利の上昇やドル高に押されて1800ドルの割れから一気に1750ドル割れまで下落した金は、下落に対するリバウンド的な動きとなっています。割安是正の展開ですがFOMCを控えて中国・恒大問題や債務上限問題で下支えされえています。FOMCというイベントを消化して出直りにつながるのか注目されます。本日の円換算は円高加味して6225円前後になります。

中国恒大集団の破たんリスク連鎖に警戒

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY市場は波乱含みの展開でダウ平均は一時970ドル安に急落、引けにはやや戻すも614ドル安の3万3970ドルの大幅安で3日続落しています。ナスダック総合指数も1万4713(−330)に大幅続落し、S&P500市場も4357(−75)に続落して引けています。中国市場は本日まで「中秋節」の休場ですが、中国大手不動産恒大集団が多額の負債(約33兆円規模)を抱え、今週23日の社債利払いに行き詰まる可能性から中国のみならず世界の金融機関に連鎖するとの危機からリスク回避の動きとなりました。為替市場はリスク回避のドル売り優勢の展開となり、ドル売りの主力通貨となった円は109円40銭前後に円高進行、ユーロは1.172ドル前後でほぼ横ばい、ドル指数は93.2と小動きとなりました。米10年債利回りは株安・債券高から1.311%に低下しました。

恒大集団の債券はリーマン証券の半分の額、中国の銀行利益の1割程度であることに金融不安の拡大に至らないとの指摘もありますが、23日の利払いを巡りこれまでに投資した海外投資家や海外金融機関にもにも影響が及ぶ可能性もあり予断は許せない状況、今後の中国政府の出方も注目されます。米国では本日よりFOMCが開始され、結果は日本時間木曜日未明でテーパリング先送りも、参加メンバー金利見通しのドット・チャートが注目されます。

【石油市況】
原油は70.29ドル(−1.68)に大幅続落し、本日は株式市場の急落によるリスク回避の動きが原油市場にも波及した模様です。一方でハリケーンによる海上油田の操業はまだ影響を受けているようで、ロイヤル・ダッチの油送設備は来年初めで影響を受けるとの指摘もあります。

【貴金属市況】
金は中国要因によるりリスク回避の動きに、アジア時間では換金売りにより先週の安値を一時下抜き1740.8ドルまで下落する場面がありました。その後売りが一巡するとじりじりと戻す展開となり欧州時間には1750ドル台に戻り、更に米国時間入り後にドル高一服や、長期金利の低下を受けて堅調に推移し1763.7ドル(+12.4)に反発して引けています。本日の上昇銘柄は債券相場同様に金も安全資産の一角として反発を見せました。本日の円換算は円高加味で6200円前後になります。

FOMCを意識か全般にリスク回避の展開

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY市場はダウ平均は3万4584ドル(−166)に続落し、ナスダック市場は1万5043(−137)に反落、S&P500市場は4432(−40)に続落して引けています。史上最高値圏に水準への警戒や、感染の再拡大、来週のFOMCでテーパリング年内開始決定の可能性に利益確定の売りに押された模様です。VIX(恐怖)指数は1週間ぶりに20ポイントの乗せて上昇しました。

為替市場は主要通貨に対するドル買い優勢の展開にユーロが1.172ドルに続落、ドル円は109円90銭前後と前日並みで推移、ドル指数は前日の92.8から93.2ポイントに更に上昇しています。米10年債利回りも1.368%まで上昇、ドルも長期金利も来週のFOMCを意識させる展開となっています。

【石油市況】
WTI原油相場は71.97ドル(−0.64)に反落、足元の需給はハリケーンなどの影響からひっ迫気味な状況が続いていますが、稼働休止の海上油田が来週より再開の目途が立ったと伝わったことや、株安のリスク回避の動きに押された模様です。

【貴金属市況】
前日に急落した金相場は売られすぎもあり、アジアから欧州時間を通じて反発基調強め一時1770ドル近辺で戻す場面も見られましたが、NY市場の午後に株安に転じるとドル高と長期金利の上昇に押されて下落に転じ、今度は1750ドル割れまで叩かれる場面が見られました。但し、前日の安値1745.5ドルを抜けずに踏みとどまる展開となり1749.4ドル(−5.2)と3日続落して引けています。前日よりも一段のドル高と長期金利の上昇に、戻り地合いを弱める展開でしたが引け後は再び1750ドル台に戻し、円換算は6200円となります。

良い連休をお過ごしください!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
広告規制に関する表示事項
お知らせ
最新記事の下に広告が掲載されてしまいますが、当ブログとは一切関係はありません。ご注意下さい。
Archives
Access counter
QRコード(携帯用)
QRコード
  • ライブドアブログ