本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2021年07月

月末の持ち高調整に株価も金も軟調に

おはようございます

【金融・為替】
週末&月末にNY株式市場は反落して引けています。ダウ平均は3万4935ドル(−149)に、ナスダック市場は1万4672(−105)に、S&P500市場は4395(−23)で引けています。為替市場は株安の影響もありドル売りが後退して、ドル円が109円70銭前後に、ユーロは1.186ドルに、ドル指数は前日の91.9ポイントから再び台乗せして92.1ポイントに反発して引けています。米10年債利回りは1.224%に低下しています。

この日発表された個人消費支出は順調な伸びを示しています。一方でデルタ株の感染拡大に米疾病対策センター(CDC)は再びマスク着用の勧告を出した要因として、東部のクラスターの発生による感染者469人のうち74%がワクチン接種者であったことから、接種者でも感染して他者にも感染させる可能性を指摘しています。また、前日のFOMC後の会見でパウエル議長のハト派発言とは温度差のある発言が地区連銀総裁からありました。セントルイス連銀ブラード総裁が「この秋にも資産購入ペースを縮小すべき」と発言しています。FRB幹部のテーパリングに環境は整っていないとのハト派意見に対して、一部のタカ派意見が伝えられ、市場へのテーパリングへの慣れを醸成する意図も見られるようです。

【原油市況】
原油は上げ足を強めて一時74ドルまで続伸する場面があり、引けにかけては高値から離れたものの73.95ドル(+0.33)に3日続伸して引けています。米国内の在庫減が引き続き需要の拡大傾向と見る面と、デルタ株の感染拡大による経済活動の停滞懸念の綱引き状態となっています。

【貴金属市況】
前日にFOMCによりテーパリングの早期実施の可能性が低いと見た買いに大幅に続伸した金ですが、本日はドル安一服や月末要因、更にブラードセントルイス連銀総裁の秋にはテーパリング開始発言から下落に転じ1817.2ドル(−18.6)に反落して引けています。6月FOMC以前の水準である1850〜1860ドルへの上昇はまだかなわない情勢となりましたが、1800ドル前後には買いが控えることがここのところ確認されていることから出直りのきっかけが欲しいところです。週明けの円換算は6400円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

テーパリング後退観測にリスクオンに

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万5084ドル(+153)に反発し、ナスダック総合指数も1万4778(+15)に続伸し、S&P500市場も4419(+18)に続伸して引けています。前日のFOMC後のパウエル議長のハト派発言から、今後も株式市場への資金流入が見込めるとの思惑が広がった模様です。また、本日発表された4−6月期の米GDPは6.5%と事前予想の8.4%を下回ったものの前期の6.4%を上回り、特に個人消費の11.8%の高い伸びを好感するものとなっています。但し、今後はコロナ禍による個人や企業への保証対策がピークを迎え、個人消費が今後落ち込むことも考えらことや、デルタ株感染の拡大から今後の経済活動への影響が不透明な情勢であることから楽観視一辺倒とはいかない可能性も考えられ、GDPは逆にピークを迎えたとの指摘もあります。

為替市場はテーパリングを急がないという当局姿勢もありドル売りが優勢の展開となりました。ドル円は109円45銭前後に一段の円高・ドル安に、ユーロも1.188ドルに続伸し、ドル指数は前日の92.2から91.8ポイントに続落しています。一方で米10年債利回りは1.278%に小幅に上昇しています。パウエル議長の今後の経済指標を注視するとの発言に、来週末の雇用統計がこれまで以上に注目を集めることになり、FRBの今後の金融政策の行方を占うことになります。

【石油市況】
原油は73.62ドル(+1.29)に続伸して引けています。前日の米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫や製品在庫の減少が鮮明となったことや、株高のリスクオンに支えられる展開となりました。デルタ株背景の感染の拡大が不透明要因となっています。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間にかけてじりじりと上昇基調を続けて1810ドル台で推移、NY時間入り後は米GDPが予想に届かずドル安基調になったことが後押しして更に上昇、終値ベースでは1835.8ドル(+31.3)と今月15日の高値を上回り引けています。6月中旬の1850ドルからその月のFOMC後に急落して1750ドルまで100ドル下落し、その後底入れして1800ドル中心のレンジ相場が続きましたが、戻り高値更新からテクニカルでは6月FOMC前の1850〜1860ドル水準を目指すことになります。本日の円換算は6435円前後になります。

予想通りのFOMCに市場はスルー

おはようございます

【FOMC&議長会見】
FOMCはゼロ金利政策と量的緩和策の維持を決定し、事前予想通りの結果発表となりました。その後のパウエル議長の会見では「テーパリング(量的緩和の縮小)に開始に向けて、今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する」と表明しています。開始時期は今後の経済データで変わるとし、特定のスケジュールは決めていないとも発言しています。また、来月26〜28日のジャクソンホールでは発言すると、なしがしかのテーパリングのヒントを話す可能性も考えられます。年内のFOMC予定は9月下旬、11月初旬、12月中旬と続き、いずれにしてもテーパリングの開始時期が発表される見通しです。

【金融・為替】
ダウ平均は3万4930ドル(−127)に続落し、ナスダック総合指数は1万4762(+102)に反発、S&P500市場は4400(+0.8)に小反落して引け、まちまちな展開となりました。FOMCはほぼ予想通りの結果となり市況への影響は限定的なものとなりました。一方でデルタ株の感染拡大がフロリダやテキサスなどで拡大を見せ、IT大手のグーグルは社員の出社を9月から10月中旬に先送りし、他社にも波及すると経済活動の再開遅れが懸念されます。

為替はFOMC後に上下にブレる時間帯もありましたが、現在はドル円109円90銭前後で前日並みに推移、ユーロは1.184ドルに反発し、ドル指数は92.2ポイントに反落しています。米10年債利回りは1.233%に低下して推移しています。

【石油市況】
原油は72.39ドル(+0.74)に反発して引け、米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫の減少が上昇要因、一方でデルタ株による感染の拡大や、中国情勢の不透明感が先行きの需要減も意識される状況です。

【貴金属市況】
先週から最もFOMCを意識する展開となった金ですが、本日も1800ドルを挟む保ち合いが続きFOMC前の引値は1804.6ドル(+0.6・12月限)に小幅高で引け、その後はFOMC後に下落後に反発して現在は1810ドル前後で推移しています。本日の円換算は6380円前後になります。

FOMC前、全般益出し優勢に

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万5058ドル(−85)に反落し、ナスダック総合指数も1万4660(−180)に、S&P500市場も4401(−20)に揃って反落し、なかでもハイテク中心のナスダック総合指数が下げ幅が大きく、中国のIT企業への規制強化が嫌気されています。中国市場は上海株が3か月ぶりの安値に沈み、香港株は年初からの上昇分を全て吐き出しています。現状の規制強化は中のIT企業のみですが、他国企業への波及を懸念する反応となりました。一方でデルタ株の感染の拡大が米国でも広がる傾向にあり、米疾病対策センター(CDC)は感染の拡大する地域のワクチン接種者に対して、マスク着用の勧告を出しています。

為替市場はドル円が109円75銭前後で推移、ユーロは1.181ドル前後とドルは軟調に推移し、ドル指数は92.4ポイントに続落しています。米10年債利回りは1.243%に低下して推移しています。本日はFOMC(日本時間深夜3時、続きて議長会見3時半)が予定されています。今回は雇用回復の停滞や、デルタ株感染緒広がりなどのリスクもあり、前回同様にテーパリング議論は進んでも実行はまだ先というメッセージが出される可能性が高く、テーパリングに関する踏み込んだ発言は8月下旬のジャクソンホール若しくは、9月のFOMCあたりの可能性が高いものと推測されます。


【石油市況】
原油は71.65ドル(−0.26)に小幅に続落し、株安のリスク選好の後退の動きの影響もあり益出しの12日となった模様です。商品市場では中国需要の後退観測に非鉄相場が軟調な展開で、原油需要大国の中国を意識した動きは原油市場にも波及する流れが意識されます。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州、米国市場入り後も方向感に欠ける展開から1800ドルを挟み一進一退の動きとなり、中心限月の12月限は1804.0ドル(+0.6)に小反発して引けています。FOMCによる金融市場の悲観見通しは少数派ながら、金の市場が最も警戒感を持っているように感じられます。引き続き1800ドルの底固めの展開が続きます。本日の円換算は円高もあり6350円前後になります。

米株の時価総額50兆ドル(5500兆円)に膨らむ

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万3万5114ドル(+82)に5日続伸し、ナスダック総合指数は1万4840(+3)に、S&P500市場は4422(+10)と揃って史上最高値を更新しています。為替市場はドル円が110円35銭前後で推移、ユーロは1.180ドルに小反発し、ドル指数は92.6ポイントに小反落しています。米10年債利回りは1.291%と前週比で小幅に上昇しています。

今週は主力ハイテク株の決算発表が控え、好決算を先取りする動きとなっています。また、本日より2日間の日程でFOMCが開かれ、今回は金利の先行き見通しの発表はないものの、声明とパウエル議長会見があります。議長は今月上旬の議会証言で「資産購入を縮小できるだけの進展はまだ見せていない!」とハト派的な発言をし、今回もこれの発言を踏襲するものと見られ株高を後押ししています。

中国がらみでは中国のハイテク企業への独占禁止法の順守や、データの安全性を集中的に取り締まると発表し中国株の押し下げ要因となっています。また、中国国内でのコロナ感染が再び広がる傾向に警戒が高まっています。政治面では米国の国務副長官が訪中していますが、バイデン・習両首脳の会談に関する話し合いはないとされ、米中間の緊張は緩和に向かう兆候は見られません。英国でも電力プロジェクトから中国原発企業を排除すると伝えられ、英中関係も冷えこむと見られ、他の欧州諸国や日本も対中国政策で米英とともに対中国包囲網に加わらざるを得ない環境となりつつあります。

【石油市況】
原油は71.81ドル(−0.16)に3日ぶりに小反落に転じて引け、株高のリスク選好の動きが追い風となっていますが、世界的なデルタ株の感染の拡大や、中国経済の先行き不透明から原油需要の足ふみ観測に上値重く推移しています。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間は堅調に推移し一時1812.0ドルまで戻すも、米国時間では長期金利の上昇やビットコインが上昇する展開に上値重く推移し1803.4ドル(−2.5)に小幅続落して引けています。先週より連日のように1800ドル割れを覗く展開が続き、現状の時間外でも大台割れで推移しています。このところの傾向としては債券相場と歩調を合わせ、安全資産としての見方が戻りつつあり本来の立ち位置に戻ることは歓迎されますが、リスク選好の株高続きで上値の重い展開が続くことになります。本日の円換算は6380円前後になります。

FOMCとGDPが今週のイベント

おはようございます

週末の米株式市場は終値ベースで史上最高値を更新するリスク選好の展開となりました。週明けにデルタ株の感染拡大に700ドルを超える急落となりましたが、その後は4連騰して1000ドルを超える上昇となりました。テーパリングを巡る議論がFRBで進行中のこともありますが、現状では急ブレーキが踏まれる段階にないとの楽観見通しが株価を支える構図となっているようです。

今週は28日にFOMCが開かれ、その後はパウエル議長の会見が予定されて注目されます。現状は月額1200億ドルの債券購入(米国債800億ドル+住宅債券400億ドル)が続きますが、どの段階、度に次期から縮小に向かうのか注目されます。その翌日29日は4−6月期のGDPの速報値も注目、8%台の高い見通しとなっています。また、米主要企業の決算発表が今週は本格化します。

今週もよろしくお願いします!

株価は再び高値更新のリスクオンで終了

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場はダウ平均が3万5061ドル(+238)に4日続伸して高値更新、ナスダック市場は1万4836(+152)に、S&P500市場も4411(+44)に続伸して3市場揃って高値を更新のリスク選考の展開となりました。特段の好材料の出現はありませんが、引き続き政府の景気対策+金融緩和策の継続による流動性の供給が投資家心理を強気に向かわせる展開です。一方で米国でもデルタ株の感染が広がりを見せていて、一部の州ではマスク着用を呼び掛けるところもあり予断は許されない状況です。日本の連休中の米株高から、週明けの日本株2万8000円台には戻りそうですが、株価の日米の格差は広がっています。

為替市場はドル買い優勢の展開に、ドル円は110円55銭前後に、ユーロは1.177ドルとほぼ横ばい、ドル指数は92.8ポイント後半に小幅に続伸しています。米10年債利回りは1.3%台に乗せる場面も見られましたが1.280%前後に軟化しています。

【石油市況】
原油は72.07ドル(+0.16)に小幅ながら4日続伸して引け、今週は株価に連動する展開から強気に推移しました。デルタ株の感染拡大の動きや、石油リグ数の増加も株高が重視されるリスク選考の動きに乗じた動きです。 

【貴金属市況】
連日の株高の展開に金は冴えない展開が今週は続き、週末のNY時間序盤には一時1790ドル割れと直近安値を下抜く展開となり、その後は大台を回復するものの1801.8ドル(−3.6)に反落して引けています。ドル高の動きや長期金利の一時的な上昇を嫌気する動きもあり、前日に取組高が2か月ぶりに50万枚に乗せるも強気勢の動きとみるより、弱気勢の再びの台頭の可能性も考えられます。先月のFOMC後に1750ドルまで下落し、その後1800ドルを固める展開となりましたが、再び大台割れを試す場面も見られます。今週は債券相場同様に安全資産としての金本来の動きも見られ、ある意味好感される状況です。下値では実需の買いも見られることから支えられる状況ながら、上昇トレンドには投機筋の強気ポジションが本格的に膨らむ必要性もあります。週明けの円換算は6400円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

デルタ株より決算期待が優勢

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って続伸して引け、ダウ平均は3万4823ドル(+25)に、ナスダック市場は1万4684(+52)に、S&P500市場も4367(+8)と上げ幅は限定的ながら、概ね史上最高値圏で推移しています。為替は小動きでドル円は110円15銭前後で推移、ユーロは上昇後に反落も1.177ドル前後と前日並みに推移、ドル指数は92.8ポイント後半で小反発で推移しています。米10年債利回りは一時1.315%まで上昇も、その後は低下に転じて1.275%前後で推移しています。

ECB理事会はハト派的な内容を踏襲するもので、パンデミック緊急プログラムは2022年3月まで継続し、23年末までは償還された債券に再投資する計画も維持しました。最も例のごとく北欧の中銀ドイツやベルギーの中銀総裁は低金利の長期化に懸念を示しています。米国では週間新規失業保険申請件数が41.9万件と2か月ぶりの高い水準となり、事前予想の35.0万件や前週の36.8万件を上回る内容です。有効求人倍率などは増加するも、職場復帰の遅れが指摘される状況が続きます。

【石油市況】
原油は71.91ドル(+1.61)に大幅続伸して3日高で引けています。デルタ株の感染拡大の懸念よりも、景気回復期待による原油需要のタイト化見通しが上回る状況のようです。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間には軟調に推移し、一時19日の安値1795.0ドルを下回る場面も見られました。世界的に株高のリスク選考の動きが戻り、債券相場同様に上値重く推移する展開となりましたが、NY時間では長期金利が上昇後に低下に転じると大台を回復して1805.4ドル(+2.0)に小反発して引けています。円換算値は6395円前後になります。

長期金利の動向が景気を左右する?

おはようございます

【金融・為替】
21日の米株式市場は揃って続伸し、週末から週明けにかけての下げ分をほぼ取り戻すリスク選考の展開となっています。ダウ平均は3万4798ドル(+286)に、ナスダック市場は1万4631(+133)に、S&P500市場も4358(+35)に続伸して引けています。このところの景気判断は長期金利の下げ(景気減速)逆に上昇は景気回復との受け止め方がなされ、20日に1.12%と半年ぶりの水準まで低下したものの、その後は上昇に転じ本日は1.295%にまで上昇したことが株価を押し上げています。デルタ株の感染拡大は続き景気回復のシナリオにやや狂いが生じていますが、FRBによる緩和策の継続や、政府によるインフラ投資期待も背景にあり、金融市場に供給される流動性資金が担保される環境も続き、一時的な下落場面がみられるも株高をもたらせる状況が続きます。

為替市場はドル円が110円30銭前後のドル高・円安の流れに、ユーロは逆に1.179ドルに反発し、通貨ユーロの比率が5割を超えるドル指数は92.8ポイントに小反落して推移しています。10年債利回りは上記のように1.295%に上昇しています。20日の水準からは上昇しているものの、引き続き低位安定の水準での推移となっています。本日は新規失業保険申請件数が注目材料で、来週28日のFOMCでも重視される雇用情勢の行方が注目されます。

【石油市況】
原油は70.30ドル(+3.10)に大幅に続伸して引け、週明けの暴落分の7割程度を取り戻しています。今週はOPECプラスの8月以降の増産や、デルタ株の世界的な感染拡大を嫌気する展開となりましたが、株価反発に連れて原油相場も立ち直りを見せています。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間にかけて1810ドルを挟む保合いが続き、NY入り後はドル安の方向にも関わらず週明けの安値を試す一時1800ドル割れまで下落、長期金利が上昇に転じたことや株高のリスク選考の動きが上値を重くさせたようです。その後は売られすぎもあり大台を回復して1800ドル台前半で推移、引けにかけても力なく推移し1803.4ドル(−8.0)で引け換算値は6395円前後になります。今週の金の動きで特筆されるのは他の貴金属(銀や白金)が株価と連動するリスク商品の反応に対して、金は米国債と連動する安全資産としても側面が良い意味でも悪い意味でも如実に出ていることです。本日は金は反落も、銀と白金は反落して推移しています。安全資産しての立ち位置が維持できれば、投資家が金に望む本来の役割が果たされることにつながります。

連休の関係から週明けの東京市場はあと2日分を入電を待つことになります。良い休日をお過ごしください!

デルタ株の拡大は金融緩和の継続を担保か?

おはようございます

【金融・為替】
前日に急落した米株は本日は急反発に転じ、ダウ平均は3万4511ドル(+549)に、ナスダック総合指数は1万4498(+223)に、S&P500市場は4323(+64)に3市場揃っての反発となりました。デルタ株の世界的感染の拡大傾向は続き、景気回復ペースの鈍化見通しが広がり、インフレ率も予想以上にペースダウンの可能性から、金融当局のテーパリングの遅れにつながる可能性は市場にとっては好都合との見方もあるでしょうか。引き続き市場への資金の流動性が担保される状況が続くと、株価上昇の腰折れ要因が緩和される環境が続きそうです。

株価反発に米10年債利回りは1.12%から1.22%に上昇、これを受けドル円は109円前半から109円85銭近辺までドル高・円安の反応となり、ユーロは1.175ドルから1.178ドルに反発、ドル指数は92.9ポイントに続伸して推移しています。

【石油市況】
原油は67.20ドル(+0.85)に反発して引け、前日の急落に対するリバウンド的な反発となりました。株価の下落が止まったことも、反発要因と見られています。

【貴金属市況】
金はアジア時間から反発力を強めて1815ドル前後まで戻し、米国時間の序盤には1825.9ドルまで前日の安値から30ドル前後の反発を見せました、但し、その後は長期金利の反発もあり上値重く推移して1811.4ドル(+2.2)に反発して引けています。貴金属では前日に銀や白金も大きく下落し、本日も続落して引けています。金は貴金属は唯一反発する展開となり、債券市場同様に安全資産の一面も見せていることから他商品との独自性も見せ違いを見せています。本日の円換算は6395円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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