本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2021年04月

長期金利の動向に翻弄される金相場

おはようございます

【金融・為替】
前日にバイデン施政方針でインフラ投資や教育を支援する「米国家族計画」を強調しました。翌日のダウ平均は3万4060ドル(+239)に反発し、ナスダック総合指数は1万1万4082(+31)に反発、S&P500市場も4211(+28)に3市場揃って反発して引けています。昨夜発表された米国の第1四半期のDGPは年率+6.4%と事前予想に僅かに及ばずも、現金給付を背景に個人消費の好調が確認されたこと、更に週間の新規失業保険申請件数が55.3万件と引き続き雇用情勢の改善傾向を確認させる内容でした。

為替市場はFOMC直後にドル売りの動きから一時108円40銭前後に円高・ドル安が進行する場面が見られましたが、その後長期金利の上昇もありドル買いが優勢な展開となり一時109円20銭近辺まで円安方向に触れ、現在は108円90銭前後で推移しています。ユーロは比較的小幅な動きにとどまり1.211ドル前後で推移、ドル指数は90.6ポイント前後で推移しています。米10年債利回りはFOMC直後に1.60%台に低下しましたが、その後は逆に上昇に転じて一時1.684%まで上昇、現在は1.642%まで低下したものの高水準で推移しています。

【石油市況】
原油は65.01ドル(+1.15)に大幅続伸し3月中旬以来65ドル乗せとなっています。コロナ後の経済の正常化期待が引き続き上昇要因、さらに米金融政策と政府の経済対策が先行きの原油需要拡大への広がりとなり、GDPなどの景気指標好調にも影響されたようです。

【貴金属市況】
金は前日のFOMC後のパウエル会見で一時1790ドル台まで反発しましたが、引き続き1800ドルの壁に上値を抑えられる展開が続きました。昨夜は1780ドル前後で米国時間入りし、その後は景気指標の好調な発表や、長期金利の上昇を嫌気して一時1754.6ドルまで下落する場面もあり、安値からは戻したものの引けは1768.3ドル(−5.6)と3日続落して引けています。長期金利に振り回される環境が続きます。本日の円換算は6200円前後になります。

FOMCハト派を再確認

おはようございます

【金融・為替】
注目のFOMC政策金利を据え置き、パウエルFRB議長は「インフレの一時的上昇は利上げを正当化しない。まだ、資産購入ペースの縮小を議論する時期ではない」と発言し、一部の「テーパリング(量的緩和策縮小)示唆」は一蹴されるハト派の継続を示唆する内容となりました。これを受けてNY市場は一時109円台に乗せたドル円は108円60銭前後にドル安・円高の方向に反応し、ユーロも1.205ドルから1.212ドルに反発し、ドル指数は91.1から90.5ポイントに反落して推移しています。米10年債利回りも1.65%から1.61%に幾分水準を切り下げています。

一方で史上最高値圏で推移する株式市場は上値の重い市況となり、ダウ平均は3万3820ドル(−164)に反落し、ナスダック市場も1万4051(−39)に続落、S&P500市場も4184(−2)に小幅続落して引けています。決算発表はピークに差し掛かり概ね好調な内容となっていますが、ここまでの上昇で既に織り込み済みの反応となっています。本日はこのあと日本時間午前10時ころからバイデン大統領による「施政方針演説」があります。

【石油市況】
原油市況は63.86ドル(+0.92)に続伸して引け、前日同様に米国経済の正常化期待が、石油消費世界3位のインドの感染爆発をも上回る反応を続けています。

【貴金属市況】
金はFOMCを控えてポジション調整などからアジア市場から幾分軟調な動きとなりました。欧米市場でもその動きを引き継ぎ1773.9ドル(−4.9)に続落して引けています。但し、NY金取引終了後のFOMCでは金融政策のハト派的内容が再確認されたことから、時間外では反発に転じて1780ドルに再び戻して推移しています。円換算も6200円台復帰となります。

コロナ渦のなかでも月並みですが良い休日をお過ごしください!

FOMC&バイデン施政方針のイベント待ち

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万3984ドル(+3)と小反発で引け、ナスダック総合指数は1万4090(−48)に反落、S&P500市場も4186(−2)に反落して引けています。この一週間長期金利は1.5%台中盤での推移でしたが、本日は1.6%に上昇に転じたことからハイテク株への売りが出やすい状況です。また、本日はFOMC(日本時間明日早朝の3時&議長会見3時半)が開かれ、その後バイデン施政方針演説(日本時間明日午前10時から)が予定されていますので、ポジション調整に終始した1日となったようです。

為替市場はドル円は108円70銭近辺に円安・ドル高が進行、一方でユーロは1.209ドルに反発しドル安・ユーロ高の動きとなり、ドル指数は90.8ポイントと前日とほぼ変わらずとなっています。

【石油市況】
原油は62.94ドル(+1.03)に反発に転じています。インドのコロナ感染が深刻な拡大傾向が続く環境や、OPECの減産目標引き下げや加盟国の商業在庫の増加が重石となっていますが、本日は米国経済の回復傾向や、今後は欧州でもワクチン接種が進む見通しから好材料に反応を示しています。

【貴金属市況】
金はアジアから米国時間にかけて1780ドルを中心とした保ち合いに終始し、明日のFOMCを控えてポジションを傾けにくい状況に小動きにとどまる展開で、米国時間で長期金利が上昇に転じたことをやや嫌気する動きに1778.8ドル(−1.3)に小反落して引けています。本日は円安傾向から換算値は6205円前後になります。

ダウ反落もナスダック総合指数とS&P500市場は高値を更新

おはようございます

【金融・為替】
週明けの米株式市場はダウ平均が3万3981ドル(−61)に反落する一方で、ナスダック総合指数は1万4138(+121)に続伸して2か月半ぶりに史上最高値を更新し、S&P500市場も4189(+9)に続伸して高値を更新し、概ねリスク選好の展開となっています。

為替市場はドル円が108円10銭前後で推移し、前日の東京市場で一時107円60銭台までの円高・ドル安が一服しています。ユーロも同1.211ドルから1.208ドル近辺に反落しています。ドル指数も東京時間の90.6から90.8ポイントに小反発して推移しています。米10年債利回りは欧州時間で一時1.6%に迫るも、その後は軟化に転じて1.570%と先週末波に水準まで低下しました。

【石油市況】
原油は61.91ドル(−0.23)に小反落して引けています。米国中心にワクチン接種が進み経済の正常化期待が広がる一方で、インドでは1日の感染者数が35万人規模に膨らむ深刻な感染拡大の状況にあり、原油相場は好悪の材料の綱引き状況が続きます。

【貴金属市況】
金はアジア時間はドル安の動きに小幅反発して推移、但し、その後は金利上昇やユーロの下落に米国時間の序盤に一時1768.2ドルまで下落、その後は値ごろ感や長期金利の上昇が止まったこともあり反発に転じて1780ドル近辺まで戻し、引けにかけても高値圏を維持して1780.1ドル(+2.3)に小反発して引けています。本日の円換算は6185円前後になります。

今週はFOMC&バイデン施政方針演説に注目

おはようございます

先週はバイデン政権による富裕層増税の報道(年収1億ドル以上に対する株式譲渡益への課税を20%から39.6%に倍増)に株式市場が一時動揺する場面がありました。まだ正式に大統領の口から発表されていませんが、今後は更に法人税引き上げ(21%から28%に)のネガティブな材料出現も覚悟が必要となります。

今週は28日にバイデン大統領による「施政方針演説」があります。最大の注目は対中国政策と言っていいでしょうが、国内政策では政権誕生後の1.9兆ドルのコロナ対策に加えて、更に2兆ドルのインフラ投資も国民の理解を得る主張が予想されます。1.9兆ドルの法案成立は財政金融報という共和党を除いた強硬策で議会成立にこぎつけましたが、今後は共和党の合意を得る必要があり大規模対策の見通しは共和党の反対により困難を極めると見られています。共和党は更に上記の増税案にも反対意見が根強く、こちらもすんなり成立とはいかないようです。

今週は同じ28日にFOMCが開かれ、市場の関心事は米国経済の正常化期待が広がる中でのテーパリング(量的緩和縮小)に関する示唆がありかなしか?市場が身構えることになります。示唆があれば当然リスク選好の動きに水を差すものと予想されます。

今週もよろしくお願いします!

経済活動の正常化期待に株価反発・金続落に

おはようございます

【金融・為替】
株式市場は前日とは打って変わって3市場が揃って反発に転じ、ダウ平均は3万4043ドル(+227)に、ナスダック市場は1万4016(+198)に、S&P500市場は4180(+45)とほぼ前日の下げ分を取り返す動きとなり週末の取引を終えました。前日にバイデン政権の富裕層増税の報で益出しに押された相場も、最大課税39.6%への引き上げぼベースとなるのは28%と伝えられ、市場の動揺を抑えるものとなった模様です。相変わらず株式市場のご都合主義が幅を利かせるリスク選考の動きが続き、株式市場が史上最高値圏での推移が続きます。

為替市場ではドル円は107円85銭前後に小幅なドル安・円高で終了、ドル売りが優勢の展開に対ユーロは1.209ドルまでドル安が進行し、ドル指数は90.8ポイントに反落しています。一方で米10年債利回りは幾分堅調に推移して1.563%前後に上昇して引けています。この日は新築住宅販売が事前予想を上回り、4月の購買担当者景況指数が過去最高を記録し景気指標の好調から、米国が先進国のなかでもワクチン接種の進行からいち早く経済活動の回復が見られる傾向が再確認される状況となっています。来週のFOMCでは一部にテーパリング(量的緩和策)の縮小示唆を示唆する声も聞かれるようです。

【石油市況】
原油は62.14ドル(+0.71)に続伸して引けています。世界第3位の原油消費国のインドでの新型肺炎が30万人を超える事態に今週は上値を抑えられる局面が目立つ展開でしたが、米国の景気指標が引き続き好調を示したことから米国の原油需要の拡大観測が上昇を支援する方向に働いた模様です。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間は前日のNY市場の終値を上回る水準で推移してNY時間に移行、NY時間ではドル相場の下落が追い風となり一時1796.5ドルまで上値を伸ばすも、本日も1800ドルが傘となり上値つかえとなり軟化に転じて下落、じりじりと上値を切り下げる展開に1777.8ドル(−4.2)に反落して力なく引けています。長期金利が前日より小幅上昇したことや、景気指標の改善傾向が続き株高の展開となったことが下押し要因となっています。下値が堅い半面でまだ1800ドルの大台奪取は時期尚早というような展開、将来的な米財政赤字の拡大から安全資産としての見直しという側面は、現状では「経済活動再開期待」のリスク選考の動きに押される展開が続いています。週明けの円換算は6165円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

バイデン政権キャピタルゲイン課税を倍に!

おはようございます

【金融・為替】
前日とは逆に株式3市場揃って反落に転じダウ平均は3万3815ドル(−321)に、ナスダック総合指数も1万3818−131)に、S&P500市場も4134(−38)で引け、前日の上昇分をほぼ吐き出す展開となりました。複数の米国メディアがバイデン政権が富裕層を対象(所得100万ドル以上)に株式譲渡益(キャピタルゲイン)の課税を現状の20%から39.6%に引き上げると伝えられ、幅広い銘柄に売りが広がる状況となった模様です。コロナ対策にトランプ前政権からバイデン政権までに既に4兆ドル規模の財政支出がなされ、今後は今後は更にインフラ投資も打つ計画です。増税は当然と言えば当然ですが、現実が再認識され増税前に売ろうという投資家心理が表立った動きにつながったようです。

為替はドル円が107円95銭前後に、ユーロは上昇後に失速して1.201ドルに下げ、ドル指数は91.2ポイントに反発し総じてドル買い優勢の動きとなりました。米10年債利回りは一時1.585%まで上昇後にこちらは1.538%まで下げ、前日比では幾分低下しました。ECB理事会はパンデミック緊急購入プログラム(
EPP)縮小は議論されず、足並みの乱れを心配する声はトーンダウンしユーロが上昇する場面もありました。木曜恒例の新規失業保険申請件数は54.7万件と予想の57.6万件をいくらか下回りました。

【石油市況】
原油は61.43ドル(+0.08)に小反発していて、前日の下落に対するリバウンド的な反応を示しています。米国ではワクチン接種の進行から経済活動の正常化が見込まれる状況も、世界第3位のインドでは感染者数と死亡者数が連日で過去最悪と伝えられネガティブな要因となっています。

【貴金属市況】
金はドル買い優勢の動きや、長期金利が一時上昇したこともあり1782.0ドル(−11.1)に反落して引けています。1800ドルの節目の手前で押し返される状況となり、原油の下げ要因と同様にインドの感染状況が深刻化し経済活動が制限される状況から、2月、3月に金の輸入量が拡大したものの足元では感染の影響による需要減速も指摘されています。一方の輸入大国である中国では、国際価格にプラミアム(割増価格)がオンされているとも伝えられ需要は旺盛のようです。金ETFの減少傾向は徐々に縮小方向に向かっていますが、先物市場の投機買いは盛り上がりに欠けていることから、1800ドル回復には投機筋の金志向の再びの盛り上がりが欠かせない状況です。本日の円換算は6190円前後になります。

20年債入札順調で長期金利が安定的に

おはようございます

【金融・為替】
米株式市場は3市場揃って3日ぶりに反発に転じて、ダウ平均は3万4137ドル(+316)に、ナスダック総合指数も1万3950(+163)に、S&P500市場も4178(+38)にそれぞれ反発して引けています。本日は20年債の入札があり無事に消化され、長期金利も落ち着いた反応を示しました。世界的には感染拡大の動きが強まるも、米国では既に2億人分の接種が進んでいることも市場に影響した模様です。

為替市場はドル円が108円を挟む保ち合いが続き、現在は108円05銭前後で推移、ユーロは下落後に反発に転じているものの、ほぼ前日並みの水準の1.203ドル前後で推移しています。ドル指数は91.1ポイントに小幅反落して推移しています。米10年債利回りは欧州時間で一時1.583%まで上昇後は米国市場での入札の好結果を受けて低下し1.559%前後と前日の水準で推移しています。

【石油市況】
原油は61.35ドル(−1.32)に大幅続落して引け、米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫の増加を嫌気する反応を示しました。世界第3位の原油需要大国であるインドの感染が深刻な状況であることも、先行きの原油需要の減速につながる懸念も下落要因となっています。

【貴金属市況】
金はドルの上値が重いことや、米20年債の入札結果を受けて長期金利が1.5%台中盤で安定したこともあり、強地合いを維持して1793.1ドル(+14.7)に続伸し戻り高値を抜いて引けています。NY金の先物市場では底入れから100ドル強の反発局面ですが、取組高の面では年初から10万枚余り減少し、2万枚ほど増加に転じる状況ですが、今後の展開は先物市場の投機買いが本格的に戻ってくるのかも注目点です。本日の円換算は6630円前後になります。

米渡航勧告見直しに波紋広がる

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万3821ドル(−256)に続落し、ナスダック市場も1万3786(−128)に続落、S&P500市場も4134(−28)に続落して引けています。先週より企業決算の相次ぎ好決算が発表されていますが、既に市場は織り込みつつあるとの判断が働きだしているとの解釈があることや、インドや南米を中心に感染の再拡大が広がりを見せていて感染者数は過去最大となる中で、米国政府の渡航制限の検討が進められ今週末にも制限の拡大が正式に発表される予定です。世界の人流が制限されることが再び起こると世界経済の回復への影響も危惧されます。日本では議論開催の是非を巡る議論が広がる折でもあり、開催に向けた悲観見通しが広がる可能性もあるでしょう。

為替市場は東京時間にドル円が一時108円割れの円高方向に振れたものの、欧米市場では108円50銭近辺に硬化(円は軟化)に戻る場面も見られました。それでも米国時間の午後には再び円高・ドル安方向に進み現在108円05銭近辺で推移しています。ユーロはアジア時間は堅調に動きましたが、米国時間は軟化して推移して1.203ドル前後に反落して前日並みの水準に戻り、ドル指数は91.2ポイントと小幅なドル高となっています。米10年債利回りはアジア時間では1.62%台まで上昇するも、その後は軟化して1.557%前後に軟化しています。本日は20年債りの入札が予定されているようで、入札状況が注目されています。

【石油市況】
原油は62.67ドル(−0.76)に反落して引け、世界的な感染の再拡大による原油需要の減速が懸念される反応を示しています。また、米下院で石油輸出カルテル禁止法案が可決されたことも嫌気要因と見られています。

【貴金属市況】
金はアジア時間では長期金利の上昇を嫌気する展開に軟調推移を強いられるものとなりましたが、米国時間では一転して金利が低下に向かったことから反発に転じて1778.4ドル(+7.0)で引けています。このところはドル相場の変動よりも、市場は長期金利の動きに敏感に反応を示しています。本日の円換算は6180円前後になります。

10年債利回り1.6%に戻り、株も金も軟化

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万4077ドル(−123)に4日ぶりに反落に転じて引け、ナスダック総合指数1万3914(−137)に、S&P500市場も4163(−22)にそれぞれ3日ぶりに反落して引けています。連日の高値を更新することから高値警戒感も伴い、本日は週末に1.5%前半まで急低下した10年債利回りが1.6%台に復帰したことも投資家心理に水を差した模様です。

為替市場はドル売りが優勢な展開となり、対円で一時108円丁度付近まで下落(円は上昇)し、現在も108円15銭前後と円高・ドル安で推移、対ユーロでも3/4以来の1.2ドル乗せで推移、ドル指数は91.0と3月上旬以来の安値で推移しています。長期金利が反発に転じてもドルの軟化が続く珍しい反応となっています。

【石油市況】
原油は63.38ドル(+0.25)に反発に転じていますが、反発力は鈍いものになっています。株式3市場揃って反落に転じたことや、米国のワクチン接種進行による経済活動の正常化期待とは逆に、世界第3位の原油消費国であるインドの感染爆発(18日27万人規模)が上昇力を削ぐものになっているようです。

【貴金属市況】
金は前週末に1780ドル台に続伸して引け、週明けのアジア市場では利食い押しも幾分軟化して推移、欧州時間ではユーロが対ドルで3月4日以来1.2ドル台に乗せる反発を見せ、ドル安のフォローから一時1790.4ドルまで続伸する場面が見られました、しかし、米国市場に入ると長期金利が再び1.6%に乗せたことから金利高を嫌う売り物に押されて下落に転じて今度は1766.6ドルまで下落し、戻り足鈍く1770.6ドル(−9.6)に3日ぶりに反落して引けました。ドル安のフォローの風も、金利上昇の逆風のほうが強く反映されるものでした。このところの景気指標の改善傾向が続き、テーパリング(量的緩和縮小)の見方も根強く残り売り物に押され気味な現状です。2月、3月に金輸入を拡大させたインド(91t+160t)の感染爆発の報も心理的な悲観材料でしょうか。底入れ確認後のもたつきが続く金の本日の円換算は6160円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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