本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2021年01月

鯉が鯨食う? 個人投資家が市場を席捲!

おはようございます

今週はFOMC(政策変更なし)や米GDP(4%成長は予想通り)がメインイベントでしたが、概ね事前予想に沿うものでサプライズはありませんでした。市場に与える影響も限定的なもので金融市場は安定的に推移するのが通常ですが、実際の市場は週後半にかけて波乱含みの展開となりました。

株式市場ではゲームソフト販売の「ゲーム・ストップ」と映画配信の「AMCエンターテイメント」が大暴騰しました。売り手はヘッジファンドで買い戻すことで決済したことから多額の損失が発生し、損失の穴埋めに他の保有株を売却してその補填に充てざるを得ない状況に追い込まれました。一方の買い方は交流サイトの「レディッド」内の「ウォールストリート・ベット」という投資サイトに集まる個人投資家(フォロワー数400万人)の寄せ集めです。

個人投資家集団がプロのヘッジファンドを打ち負かしたという面では痛快な事件で片づけられるのですが、米証券取引委員会(SEC)が「市場を注視する」と声明を出し、個人投資家の窓口となったネット証券大手「ロビンフット」は、売買の制限や証拠金引き上げの措置を取り市場の混乱が広がりました。個人投資家はSECに対して、売りで弱いものいじめのプロを優遇して、個人を制裁する不公平感を主張して混乱を深めました。

証券市場では取引の透明性や公平性への疑問視する声が上がり、前述のヘッジファンドの損失穴埋めの動きが混乱を深めています。加えて政府の給付金の増額も個人投資家の火付け役となったとの指摘もあり、米財務省やFRBによる財政出動や金融緩和も非難の矛先ともなっている異常な事態となっています。また、コロナ渦で多数の失業者が溢れる一方で、株式市場を通じて富めるものは益々富を膨らませる格差問題にも影を投げかけ、問題が複雑化していく状況となっています。

さて、週末の市況ですがダウ平均は600ドルの急落後に昨日は300ドル余り自律反発に転じたものの、混乱続きの市場から迎えた週末・月末は売り優勢の展開となり急反落に転じ、節目の3万ドルを割り込み2万9982ドル(−620)に反落して引けています。ナスダック市場も1万3070(−266)に、S&P500市場も3714(−73)に3市場揃って急反落して引けています。

為替市場はドル円に関してはリスク後退のドル買いが優勢で104円70銭前後に一段のドル高・円安で引けています。一方でユーロは1.213ドルに小反発し、ドル指数は90.5ポイントに小幅上昇しました。米10年債利回りは方程式からの株安→債券高→金利低下となるのですが、実際は1.084%に上昇して引けていて理路整然とした説明は不能です。

商品市場では原油が53.20ドル(−0.14)に続落して引け、株安によるリスク後退の動きに影響されたものの、在庫減少や、2月からのサウジの減産もあり下げ幅は限定的なものとなりました。金は1850.3ドル(+9.1)と7日ぶりの長い陰線の日々が解放されましたが、銀相場急伸から一時1878.9ドル(円建て6318円)に急騰も高値から大きく押し返されて引けています。(週明けの円換算6225円前後)貴金属市場では先の個人投資家集団の次のターゲットが銀(元素記号ag)相場との情報が流れ、前日に続き銀は続騰し、金相場への影響も出ています。事実がわかりませんが、今週は中南米が産地の銀鉱山株が急騰していることもあり事実無根とも言い切れないようです。

良い週末をお過ごしください!

米証券取引委員会(SEC)が乗り出し鎮静化

おはようございます

【金融・為替】
前日に急落した株式市場は6日ぶりに反発に転じてダウ平均は3万0666ドル(+363)に、ナスダック総合指数は1万3353(+82)に、S&P500市場も3793(+42)に反発して引けています。今週はゲーム専門店のゲームトップ株が乱高下して、ヘッジファンドとSNSなどを駆使した個人投資家集団のせめぎ合いが続き市場の関心を集めていましたが、米証券取引委員会(SEC)が一部銘柄の売買を制限したことから、投資家心理が回復したと伝えられています。これらの個人投資家の資金が昨日は貴金属にも波及し、銀の相場が大荒れし金にも少なからぬ影響が出ています。

為替市場はドル円が104円25銭前後で推移、ユーロは1.211ドル前後、ドル指数は90.5ポイントに小反落して引ています。米10年債利回りは1.052%に小幅上昇しています。米国の昨年第4四半期のGDPは4.0%成長と事前予想通りの数値となりました。新規失業保険申請件数は84.7万件と事前予想の87.5万件や、前週の90.0万件を下回り雇用不安がやや後退したと好感材料となっています。

【石油市況】
原油は52.34ドル(−0.51)に反落し引けています。前日は原油在庫の減少に反応して反発していましたが、感染の拡大の深刻度合いは後退の様相が見られないことや、来月12日から中国の旧正月を控えて既に人民の移動が開始されていて、期間中には累計で17億人が移動すると伝えられています。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間は軟化気味に推移していましたが、上述の資金が銀相場を狙っていると伝えられ銀相場が暴騰したことに連れて一時1862.9ドル(円建て6255円)に急反発しする場面が見られましたが、その後は銀の上昇一服もあり下落に転じて1841.2ドル(−7.7)に6営業日連続安で引けています。銀は高値から下落も前日では大幅反発して引けていることもあり、金も引け後は5ドル前後反発、本日の円換算は6190円前後になりレンジ相場が続きます。

FOMC雇用回復・インフレ率2%目指す ノーサプライズ

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万0303ドル(−633)に5日連続で大幅に続落、本日はナスダック総合指数やS&P500市場もも大幅続落して引けています。きっかけはボーイングの巨額赤字を嫌気する下落が全般を引きずり下ろすもので、明日以降のハイテク大手の決算発表前に益出しを急ぐリスク後退の展開となりました。株価下落にVIX(恐怖)指数は37ポイントに急上昇し、前日比14ポイント前後急伸しました。株安からドルを買い戻す動きが強まり、対円は104円10銭前後、たーユーロも1.211ドル前後、ドル指数は90.6ポイントに続伸しています。一方で株安から債券相場は上昇し1.020%に低下しました。

FOMCは政策金利0〜0.25%に据え置き、量的緩和策も(米国債月額800億ドル、住宅債券も同400億ドル購入)メンバー10人の全員が賛成で一致しました。その後のパウエル議長の会見では年末にかけて景気回復からテーパリング(量的緩和縮小)の議論に関して「検討するのは時期尚早だ!」として牽制「雇用が最大になり、インフレ率が2%を超えるように目指す」と発言しています。また、コロナ後の雇用減(900万人規模)の解消を何度も訴えて、早期の緩和策解消を否定しています。

【石油市況】
原油は52.85ドル(+0.24)に反発して引け、株価急落のリスク選好後退も米エネルギー情報局(EIA)の原油の週間在庫の減少に反応を示しました。米国産原油が日量1090万バレルまで減り、輸入も506万バレルまで減少しています。

【貴金属市況】
金はドル高の下押し要因と長期債利回り低下の上昇要因のせめぎ合いとなりましたが、ドル高に動きに抗する動きは限定的で1848.9ドル(−5.9)に5日続落して引けています。年初の高値から100ドル前後の調整後は引き続きレンジ相場が続きます。FOMC後にパウエル議長は緩和策の長期化を示唆する金には好材料は、金利を生まない金にはある程度下値支えと見られますが、本日に関してはドル高要因から買い意欲は限定的なものとなっています。本日の円換算は6175円前後となり、本日も円建て金価格は保ち合い圏継続となりそうです。

FOMC待ちモードか

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万0937ドル(−37)に小幅ながら4日続落、連日高値更新もナスダック総合指数やS&P500市場も本日は小反落して引けています。1月の消費者信頼感指数は89.3と前日比や事前予想を上回る発表となり、株価も前日比でプラス圏で推移するも引け際の売り物に押されて引けています。ロックダウンが続くカリフォルニア州で一部解除の報道もありますが、ワクチン接種の進捗状況の不透明感や、本日のFOMC前にポジションが取りにくい状況とも言えるでしょうか。FOMCは政策金利据え置き見通しですが、政策協議の内容や終了後のパウエル議長の会見が注目されます。為替はドル円は103円60銭前後で小幅な円高・ドル安の動きですが、ユーロが1.216ドルに反発し、ドル指数は90.1ポイントに反落しています。米10年債利回りは1.038%とほぼ前日並みの水準となっています。

【石油市況】
原油は52.61ドル(−0.16)に小反落して引け、株式市場でリスク選好の展開が後退したことや、ワクチン接種状況の不透明感などにより小幅な値動きにとどまっています。

【貴金属市況】
金はこのところのレンジ内の値動きの範囲1850~1860ドル前後で推移、米国時間の午前の取引では一時1860ドル台を回復も、ユーロ高が一服すると引けにかけて下落に転じ1854.8ドル(−4.2)で引けています。今週は長期金利の上昇が一服したことや、ドル相場も小幅軟調な展開ながら上値の重い展開(下値の堅い展開)が続きレンジ相場が続きます。バイデン政権による1.9兆ドルの経済対策の成立見通しがまだ立たない状況、FRBによる金融政策を決めるFOMCの結果を見極めたいといったとろころでしょうか!本日の円換算は6180円前後になります。

経済対策に実効性を見守る市場

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万0960ドル(−36)に3日続落もハイテク中心のナスダック市場は1万3635(+14)に4日続伸して高値を更新、S&P500市場も反発に転じて高値更新、バリュー株からハイテク株に資金がシフトする展開となっています。為替市場はドル買いが優勢の展開で対円は103円75銭前後小幅な保ち合いも、対ユーロでは1.212ドルに反発し、ドル指数は90.3ポイントに反発しています。一方で米10年債利回りは1.036%に急低下しています。

今週は順次発表される昨年第4四半期の企業決算が株式市場の注目要因、また、トランプ氏の弾劾先送りから経済対策の議会協議が注目されます。1.9兆ドル規模の対策の規模縮小や、実行時期が先送りされると市場の悲観要因となる可能性もあります。また、明日のFOMCやその翌日の米GDPも注目材料となります。ダボス会議の習近平中国国家主席の発言はトランプ政権の貿易摩擦問題を非難し、人権問題でも内政干渉と非難、バイデン政権の出方を今後注視することにより対米政策を練ることになります。


【石油市況】
原油は52.77ドル(+0.50)に反発して引け、イラクによる自主減産の発表や、リビアの輸出港の閉鎖などによる需給均衡の動きに反応を見せていますが、一方で株式市場のリスク選好の後退や、米経済対策の実効性に対する懐疑的な見通しが上昇力を削ぐ展開となっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間で1850ドル前後に軟化し続落、欧州時間から米国時間ではドル高と金利下落の金にとっては相反する材料に神経質な展開となり、1850~1865ドル間で揉み合いとなり引けにかけては小幅軟調の1859.0ドル(−0.9)と小幅下落も3日続落して引けています。ドル建ては1850ドル中心の上下に20ドル前後のレンジ推移、円建ても6200円の上下に50円前後のレンジ内の動きがこのところ続きます。本日の円換算は6200円前後になります。

米経済対策の実効性に注目

おはようございます

バイデン新政権誕生から1週間が経過しようとしています。1.9兆ドル(200兆円)規模の大型財政出動による経済対策は市場ではほぼ織り込み、その実効性に向けての懐疑的な見方も広がりつつあり、いいとこ取りの先食い相場の株式市場はリスク選好の相場展開が一服気味の情勢です。

トランプ政権で決めた「パリ協定」への復帰や「WHO脱会」も否定し、国際的な協調体制に4年ぶりに戻る動きも見られ、アメリカの利益のみを追求するトランプ政権とは一線を画するものとなっています。また、同盟国との関係改善にも意欲を示しています。一方で対中国との関係についてはいち早く「台湾支持」を表明し、中国との関係改善の期待は貿易や経済面ではできるものの、安保を含めた両国間の緊張は今後も継続するものと考えられます。

本日は日本時間夜9時から世界経済フォーラム「ダボス会議」が開かれる予定で、演壇に立つ1番手は習近平国家主席で発言内容が注目されます。また、今週は27日のFOMC,翌日の米GDP速報値(2020年第4子半期)と重要指標の発表が相次ぐことになります。

今週もよろしくお願いします!

バイデンの経済対策が上院通過に疑問符

おはようございます

ダウ平均は3万0996ドル(−179)に反落し、ナスダック市場は1万3543(+12)に小幅続伸、S&P500市場は3840(−12)は小反落して引けています。史上最高値での推移は変わらずも、本日はインテルやIBMの決算が嫌気されダウ平均を押し下げています。来週以降は本格的な決算発表が相次ぐ予定で波乱含み、加えて27日のFOMCや28日の第4四半期の米GDPなどのイベントが続きます。

為替市場はリスク選考の株式市場が上昇一服したこともあり、ドル買いが優勢となりドル円が103円80銭前後、ドル・ユーロは1.216ドル前後、ドル指数は90.2ポイントに反発して引けています。米10年債利回りは逆に1.084%に小幅低下する反応となっています。

商品市場もダウ平均の下落に見られるようにリスク選考の後退や、ドル相場の強地合いもあり軟調な動きとなり、原油相場は52.27ドル(−0.86)に続落して引け、株価の下落や米エネルギー情報局(EIA)による原油在庫の発表の増加を嫌気する動きとなりました。金もドル高を受けて一時1840ドルを割り込む場面が見られましたが、安値からは持ち直し1856.2ドル(−9.7)で引けました。(円換算は6200円前後)

バイデン大統領の1.9兆ドルの経済対策の実効性に疑問符が付く見方が広がり、共和党の複数の反対意見や、民主党上院でも以前より給付金の増額に反対する議員もいて、民主党優位の下院は通過見通しも、過半の上院で6割の賛成を得るには経済対策の修正が必要となり、民主党の譲歩と規模の縮小が余儀なくされる可能性が高まりつつあるようです。

良い週末をお過ごしください!

多忙なバイデン大統領のハネムーン期間

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万1176ドル(−12)に小反落して引けるも、ナスダック総合指数やS&P500は続伸して史上最高値を連続して更新しています。為替市場はドル売りが継続し対円は103円50銭前後、対ユーロも1.121ドル、ドル指数は90.0ポイントとほぼ2週間ぶりの安値となっています。一方で米10年債利回りは1.102%に上昇しています。昨日は日銀とECBの理事会が開かれ政策金利は予想通り据え置きと発表され、為替市場への影響は限定的なものとなりました。来週は27日(水)にFOMCが予定されています。

バイデン大統領が誕生して早速、温暖化対策の国際的な枠組「パリ協定」への復帰表明、世界保健機構(WHO)の脱会撤回などトランプの政策を中止し国際協調や、コロナ対策の強化に取り組む方針を積極的に表明しています。就任後100日間の成果を問わないとされるハネムーン期間は100日間ですが、目下の最大の懸念はコロナ感染で迅速な対応策が求められる状況から、経済対策やコロナ対策は一刻の猶予もない緊張感が求められ就任早々から休まる日はない厳しい状況です。

【石油市況】
原油は53.13ドル(−0.18)に小反落して引け、全米石油協会(API)発表の週間在庫で原油在庫が増加したことが重石も、米エネルギー情報局(EIA)の発表も控え下げ幅は限定的なものとなっています。

【貴金属市況】
NY金は週明けの1800ドル回避から1860ドル台に上昇、ドル高一服の動きや長期金利の上昇一服が上昇要因、本日はドル安と金利上昇の対立する背景の材料から1860~1875ドル間で揉み合いに終始し1865.9ドル(−0.6)に小反落して引けています。引き続きドルと金利の上下動に敏感に反応を示す展開が続き、来週のFOMCの影響も少なくないと思われます。本日の円換算は6230円前後と前日の動きの範囲の値動きが予想されます。

バイデン大統領就任式「米国の団結」訴える

おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万1213ドル(+283)に続伸、ナスダック13407(+260)S&P5003850(+51)と主要3市場が揃って史上最高値を更新、ハイテク企業を中心にした好決算に加えて、バイデン新大統領誕生のご祝儀的なリスク選好相場となっています。為替市場はリスク選好時のドル売り優勢で、対円で103円50銭前後、対ユーロで1.210ドル、ドル指数は90.4ポイントに下落する反応となっています。米10年債利回りは1.082%に低下しました。

厳戒態勢のワシントンでの就任式は粛々と進められて懸念された暴動なども見られず無事に終了しました。米国史のなかで最も険悪な政権移行となりましたが、トランプ氏の分断政策からの脱却を目指し「米国の団結」を主張し、すべての米国民がひとつになることを訴える内容でした。今後はコロナ下での経済回復の財政出動を手始めに、来月にはインフラ投資中心の第2弾の対策を打ち出す予定と伝えられています。

【石油市況】
原油は53.31ドル(+0.33)に続伸して引け、バイデン新政権による経済対策により経済活動の復活期待が本日の上昇要因、株高のリスク選好の動きも後押しした模様です。

【貴金属市況】
金は先週までのドル買い優勢の流れが徐々に下火となり、下値を切り上げる展開からアジア時間で10ドル前後続伸し、NY序盤こそ下落する場面も見られましたが、その後は再びドル安や長期債利回りの低下を好感して上昇し1866.5ドル(+26.3)に続伸して引けています。本日の円換算は6235円前後になります。

イエレン氏、目先の増税懸念を払拭

おはようございます

【金融・為替】
3連休明けのNYダウ平均は3万0930ドル(+116)に反発し、ナスダック総合指数やS&P500市場と揃って3市場ともに反発して始まりました。為替市場はドル円は103円90銭前後と前週から小幅な円安・ドル高で推移も、ユーロは1.212ドルに小反発し、ドル指数は90.5ポイント前後に反落しています。米10年債利回りは1.087%に低下しています。

本日、注目されたのは次期財務長官イエレン氏の公聴会で「目先は財政出動による経済回復に注力し、増税は長期的に検討してい行く」と述べ、バイデン政権の追加経済対策を進め、コロナ危機下の景気回復と雇用の立て直すを担うことになります。市場の関心事項である増税の先送りに言及、また、国債の利払いを抑えるために50年債などの超長期債の発行を検討していくとし、株高と10年債利回りの低下をもたらせています。さらに通貨安競争には加担しない意思を表明し、他国の為替操作にも反対すると発言し、中国の不公正貿易にも言及して中国批判をしたことはサプライズとなりました。続いて今夜は次期大統領のバイデン氏の就任式が執り行われます。

【石油市況】
原油は52.98ドル(+0.56)に反発して引け、イエレン次期財務長官の発言による株式市場がリスク選好の動きとなったことから、原油市場にも買い戻しの動きが強まりました。

【貴金属市況】
金はアジア時間からユーロの反発地合いを受けて欧州時間にかけて堅調に推移、米国市場では下落に転じる場面もありましたが1840.2ドル(+10.3)で引けています。この日はドル相場の軟化に加えて、長期債利回りの低下もあり下値を支える展開となりました。また、先週末の下落場面で金ETFにまとまった買いが入ったこともあるようです。本日の円換算は6160円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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