おはようございます
今週はFOMC(政策変更なし)や米GDP(4%成長は予想通り)がメインイベントでしたが、概ね事前予想に沿うものでサプライズはありませんでした。市場に与える影響も限定的なもので金融市場は安定的に推移するのが通常ですが、実際の市場は週後半にかけて波乱含みの展開となりました。
株式市場ではゲームソフト販売の「ゲーム・ストップ」と映画配信の「AMCエンターテイメント」が大暴騰しました。売り手はヘッジファンドで買い戻すことで決済したことから多額の損失が発生し、損失の穴埋めに他の保有株を売却してその補填に充てざるを得ない状況に追い込まれました。一方の買い方は交流サイトの「レディッド」内の「ウォールストリート・ベット」という投資サイトに集まる個人投資家(フォロワー数400万人)の寄せ集めです。
個人投資家集団がプロのヘッジファンドを打ち負かしたという面では痛快な事件で片づけられるのですが、米証券取引委員会(SEC)が「市場を注視する」と声明を出し、個人投資家の窓口となったネット証券大手「ロビンフット」は、売買の制限や証拠金引き上げの措置を取り市場の混乱が広がりました。個人投資家はSECに対して、売りで弱いものいじめのプロを優遇して、個人を制裁する不公平感を主張して混乱を深めました。
証券市場では取引の透明性や公平性への疑問視する声が上がり、前述のヘッジファンドの損失穴埋めの動きが混乱を深めています。加えて政府の給付金の増額も個人投資家の火付け役となったとの指摘もあり、米財務省やFRBによる財政出動や金融緩和も非難の矛先ともなっている異常な事態となっています。また、コロナ渦で多数の失業者が溢れる一方で、株式市場を通じて富めるものは益々富を膨らませる格差問題にも影を投げかけ、問題が複雑化していく状況となっています。
さて、週末の市況ですがダウ平均は600ドルの急落後に昨日は300ドル余り自律反発に転じたものの、混乱続きの市場から迎えた週末・月末は売り優勢の展開となり急反落に転じ、節目の3万ドルを割り込み2万9982ドル(−620)に反落して引けています。ナスダック市場も1万3070(−266)に、S&P500市場も3714(−73)に3市場揃って急反落して引けています。
為替市場はドル円に関してはリスク後退のドル買いが優勢で104円70銭前後に一段のドル高・円安で引けています。一方でユーロは1.213ドルに小反発し、ドル指数は90.5ポイントに小幅上昇しました。米10年債利回りは方程式からの株安→債券高→金利低下となるのですが、実際は1.084%に上昇して引けていて理路整然とした説明は不能です。
商品市場では原油が53.20ドル(−0.14)に続落して引け、株安によるリスク後退の動きに影響されたものの、在庫減少や、2月からのサウジの減産もあり下げ幅は限定的なものとなりました。金は1850.3ドル(+9.1)と7日ぶりの長い陰線の日々が解放されましたが、銀相場急伸から一時1878.9ドル(円建て6318円)に急騰も高値から大きく押し返されて引けています。(週明けの円換算6225円前後)貴金属市場では先の個人投資家集団の次のターゲットが銀(元素記号ag)相場との情報が流れ、前日に続き銀は続騰し、金相場への影響も出ています。事実がわかりませんが、今週は中南米が産地の銀鉱山株が急騰していることもあり事実無根とも言い切れないようです。
良い週末をお過ごしください!
今週はFOMC(政策変更なし)や米GDP(4%成長は予想通り)がメインイベントでしたが、概ね事前予想に沿うものでサプライズはありませんでした。市場に与える影響も限定的なもので金融市場は安定的に推移するのが通常ですが、実際の市場は週後半にかけて波乱含みの展開となりました。
株式市場ではゲームソフト販売の「ゲーム・ストップ」と映画配信の「AMCエンターテイメント」が大暴騰しました。売り手はヘッジファンドで買い戻すことで決済したことから多額の損失が発生し、損失の穴埋めに他の保有株を売却してその補填に充てざるを得ない状況に追い込まれました。一方の買い方は交流サイトの「レディッド」内の「ウォールストリート・ベット」という投資サイトに集まる個人投資家(フォロワー数400万人)の寄せ集めです。
個人投資家集団がプロのヘッジファンドを打ち負かしたという面では痛快な事件で片づけられるのですが、米証券取引委員会(SEC)が「市場を注視する」と声明を出し、個人投資家の窓口となったネット証券大手「ロビンフット」は、売買の制限や証拠金引き上げの措置を取り市場の混乱が広がりました。個人投資家はSECに対して、売りで弱いものいじめのプロを優遇して、個人を制裁する不公平感を主張して混乱を深めました。
証券市場では取引の透明性や公平性への疑問視する声が上がり、前述のヘッジファンドの損失穴埋めの動きが混乱を深めています。加えて政府の給付金の増額も個人投資家の火付け役となったとの指摘もあり、米財務省やFRBによる財政出動や金融緩和も非難の矛先ともなっている異常な事態となっています。また、コロナ渦で多数の失業者が溢れる一方で、株式市場を通じて富めるものは益々富を膨らませる格差問題にも影を投げかけ、問題が複雑化していく状況となっています。
さて、週末の市況ですがダウ平均は600ドルの急落後に昨日は300ドル余り自律反発に転じたものの、混乱続きの市場から迎えた週末・月末は売り優勢の展開となり急反落に転じ、節目の3万ドルを割り込み2万9982ドル(−620)に反落して引けています。ナスダック市場も1万3070(−266)に、S&P500市場も3714(−73)に3市場揃って急反落して引けています。
為替市場はドル円に関してはリスク後退のドル買いが優勢で104円70銭前後に一段のドル高・円安で引けています。一方でユーロは1.213ドルに小反発し、ドル指数は90.5ポイントに小幅上昇しました。米10年債利回りは方程式からの株安→債券高→金利低下となるのですが、実際は1.084%に上昇して引けていて理路整然とした説明は不能です。
商品市場では原油が53.20ドル(−0.14)に続落して引け、株安によるリスク後退の動きに影響されたものの、在庫減少や、2月からのサウジの減産もあり下げ幅は限定的なものとなりました。金は1850.3ドル(+9.1)と7日ぶりの長い陰線の日々が解放されましたが、銀相場急伸から一時1878.9ドル(円建て6318円)に急騰も高値から大きく押し返されて引けています。(週明けの円換算6225円前後)貴金属市場では先の個人投資家集団の次のターゲットが銀(元素記号ag)相場との情報が流れ、前日に続き銀は続騰し、金相場への影響も出ています。事実がわかりませんが、今週は中南米が産地の銀鉱山株が急騰していることもあり事実無根とも言い切れないようです。
良い週末をお過ごしください!