本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2020年04月

新薬臨床結果+FOMCが株価後押し戻り高値に

おはようございます。5月6日までの緊急事態宣言は5月1日の専門家会議を経て1か月程度延長される見通しです。経済への影響や、我々の生活にも「自粛疲れ」も含めて、少なからぬ影響を受けることになります。

【FOMC】
注目されていたFOMCでは政策金利(FFレート)を0.00〜0.25%に据え置き、米国債や住宅担保証券などを購入する量的緩和策(QE4)の維持を決定しました。パウエル議長は「4〜6月は過去例のないマイナス成長と見通しで、必要な措置をさらに執るだろう」と追加策の検討を強調しました。議長は新型コロナに対して「人類と経済に多大な苦難を与えている」と表現し「4月の失業率は二桁に急上昇する」と指摘、政策面では「あらゆる範囲の手段を使う」と強調しました。

【金融・為替】
ダウ平均は+532の2万4623ドルに急反発して戻り高値を更新(天井値2万9568−1番底1万8213=下げ幅1万1355ドル)して引けています。臨床試験を続けるレムデシビルが症状の改善に公的的な結果を出していると伝えられたことから、経済活動への期待が更に高まったことや、FRBの緩和策の維持表明が上昇要因と見られます。為替はドル円が106円60銭前後、ユーロも1.087ドルに上昇、ドル指数は99.5ポイントに続落しています。株高・債券安から米10年債利回りは0.630%に小幅上昇しました。

【原油市況】
WTI原油は15.06ドル(+2.72)に急反発して引けています。引き続き新型コロナによる経済活動の停滞が原油需要の落ち込みにつながる見通しに変化ないものの、新薬に対する期待やFRBによる緩和策維持から過度な悲観売りが後退したものと思われます。

【貴金属市況】
NY金は4日続落して1713.4ドル(−8.8)で引け、経済活動再開に向けた株価上昇のリスク選好の動きに押されて引けています。但し、引け後にFOMCで緩和策の維持が示されるとドルが下落に転じ、金も引け値から10ドル強反発に転じて、本日の換算値は5850円前後になります。

欧米ともに経済活動再開に前のめり

おはようございます

「昭和の日」の休日、もともと昭和天皇の誕生日がGWとも重なり休日として続けられているよです。今年は「自粛」を強いられる皮肉なGWですが、皆さん自分なりの過ごし方でこの苦痛の時期を乗り切りたいものです。ニュージーランドは外出規制が緩和し首相はコロナに勝利宣言を出し、スペインでは来週4日から都市封鎖を段階的に解除、フランスも来月11日から一部緩和するようです。封鎖から解除に向ける時期が適切なのか疑問は残りますが、各国ともに疲弊した経済活動の立て直しを重視する方向のようです。

【金融・為替】
さて、市況のほうですが、経済活動再開期待に上昇を続ける株価はこの日も序盤に一時300ドルを超える上昇も、その後は利食いにも押されて小反落し−32の2万4101ドルで引けています。史上最高値から1万ドル下げて半値戻した水準、コロナ収束が見えないなかで期待先行の上昇も、先食いが過ぎるものかもしれませんね!

為替はドル円が3月中旬以来の106円台に下落(円は上昇)一時106円50銭台に突入する場面も見られ、現在は106円85銭前後で推移しています。27日の日銀会合では国債購入の制限解除や社債の購入拡大の追加緩和が決定されましたが、日銀の政策手段の手詰まり感も指摘されていました。政策では既にFRBに緩和で追い越されたとの見方もあり、このところ徐々にドル売り優勢の展開を見せています。ユーロは1.082ドルと小幅な動き、ドル指数は99.8ポイントに反落しています。米10年債利回りは0.606%に低下しています。

【商品市況】
WTI原油は12.34ドル(−0.44)に小幅に続落して引けています。コロナウイルスによる経済活動の急低下による需要不振の悲観論と、欧州や米国の一部に経済活動再開の兆しが見られ、需要減少の最悪期は脱したとの楽観論がせめぎあう水準となっています。金は序盤の株高もありリスク選考の動きに手じまい売り優勢となり、一時1700ドル割れを試す水準まで続落しましたが、株価が軟調な展開に変わったことや、ドル安の動きに安値から戻す展開となり1722.2ドル(−1.6)と小幅続落にとどまりました。円換算は5850円前後になります。

良い休日をお過ごしください!

経済活動の再開に株高のリスクオン

おはようございます

日本時間の本日午前2時現在、新型コロナウイルスによる感染者が世界で300万人(死者数20.7万人)を超えました。200万人を超えたのが4月15日ですから、その後の13日間で更に100万人増となり感染のピッチは依然として高い状況が確認されたことになります。感染者のうち98万人を米国が占め、なんと全体の3分の1近くを米国が占めています。

【金融・為替】
ダウ平均は2万4133ドル(+358)に4日続伸して引けています。米国では先週追加の経済対策(4800億ドル=50兆円強)が成立したことや、自粛の解除に向けてテネシー、ジョージア、サウスカロライナ州でレストランやサービス業の営業の再開許可が認められました。今週29日のFOMCでも積極的な緩和継続が予想され、リスク選考の株高が続いています。本日の上昇銘柄の典型はウォルトディズニーでテーマパーク再開の期待も背負っています。コロナ問題が雇用や経済活動に関して深刻な度合いを強める一方で、財政出動や緩和策による資金の流動性の供給が株高を生んでいますが、これほどに先行きを楽観していいの?

為替は本日も小動きに終始、ドル円は107円20銭前後、ユーロは1.082ドル、ドル指数は100.0ポイント前後で推移しています。株高・債券安から米10年債利回りは0.659%に小幅に上昇しました。

【原油市場】
WTI原油は12.78ドル(−4.16)に急反落して引けています。1週間前のマイナス価格を再び意識させる下落となっていて、調査会社ケプラー社によると先週末の段階で世界の貯蔵施設の85%がすでにいっぱいの状態で、今後も保管スペースの確保が困難となる思惑から期近限月から投機買いが退く展開のようです。保管スペースの減少は供給過剰のファンダメンタルを示していて、サウジなどが来月の減産開始に先駆ける動きも先行きの需給ジャブジャブは避けられそうにもない状況です。

【貴金属市況】
金はアジア時間では堅調を維持も、欧米時間では徐々に軟化して1723.8ドル(−11.8)に反落して引けています。株高のリスク選考や、米国時間でのユーロ安・ドル高の動きに押されています。但し、1700ドル台前半という価格帯を維持している背景としては、コロナ対策として各国政府の債務が急速に膨らみ、中銀が緩和策に躍起となっている現象は、財政赤字拡大によるその国の通貨への不信認が、有限な実物資産としての金の立ち位置を高めている側面が強いようにも考えられます。本日の円換算値は5900円前後になります。

イベントてんこ盛りの1週間です

おはようございます

「ステイ・ホーム週間」は5月6日まで続きますが、終了後の自粛疲れからの解放期待に「緊急事態宣言」に関しては延期論が既に出ていることが現実で、コロナとの闘いの長期化となる心構えが必要とされています。世界中でコロナ疲れが指摘される状況のなかで各国政府は感染を抑え込みながらも、経済活動の再開に向けた方向に一刻も早く軸足を移したいところですが、拙速に経済活動の再開に軸足を移すとコロナ蔓延のリスクを残すことになり、難しい決断を今後迫られることになります。

さて、今週はイベントがてんこ盛りの週間となります。まずは日米欧中銀の会合、本日は「日銀金融政策決定会合」が開かれ、金利上昇を抑えるために制限のない国債の購入を議論します。社債購入も現行の倍に当たる15兆円にする見通しで、財政や企業の資金繰り支援を強化する見通しです。

29日には「FOMC]、30日には「ECB理事会」と続きます。週末にS&Pがイタリア国債の格付けを「BBB」に据え置き、ジャンク債寸前の状況を辛うじて維持しました。イタリアに限らず、コロナ対策に対する財政出動は各国共通の問題で、こちらもコロナ解消後に資金回収に早く向かいすぎると経済が失速する可能性があり、政府の財政赤字拡大と、中銀の資産膨張をどの時点で打ち止めとすることや、赤字縮小と資産縮小が重石となりそうです。

景気指標では30日の中国のPMI(購買担当者景況指数)が発表予定、週末の5月1日にはISM製造業景況指数の発表もあります。米雇用統計は来週8日の予定です。

今週もよろしくお願いします

迅速な対応の米、後手を踏む日本

おはようございます

東京都は本日より企業に対して5月6日までの12日連続の休暇を要請しました。電機や建設がこれに応じ12〜16連休する見通しで、スーパーは入場制限を実施して人同士の接触回避の異例のGWとなります。個人的に愛犬の散歩で日頃お世話になっている都立公園の遊具にもテープが張り巡らせ、「密接・密集を避けるための協力要請」と書かれ、個人の外出自粛も感染拡大阻止のために正念場となりそうです。

自粛の一方で保証の問題でも30万円が消えて全ての国民に10万円給付までドタバタの1か月の時間ロス、肝いりの「アベノマスク」も回収騒ぎばかりか、利権の匂いまでプンプン漂う始末です。コロナ倒産も全国で既に90社出ていて、日本の政治的決断は時間がかかりすぎで手遅れとならないことを願いたいものです。トランプの好き嫌いは別にしても、危機を前に次々に手を打つ政策のスピード感は見習って欲しいものですね!

【金融・為替】
さて、原油相場の暴落に翻弄された今週前半でしたが、後半は原油反発と同時に徐々に落ち着きを取り戻した金融市場、ダウ平均は+240の2万3430ドルに続伸して引け、足元の景気指標悪化も、感染一巡後の経済のV字回復期待に対してポジティブな反応を示しています。FRBと政府の素早い対応も功を奏しているようです。恐怖指数(VIX)も35ポイント台まで下落、好悪均衡の20には及ばないものの3月5日以来の水準まで低下しました。

為替市場は今週は極めて狭いレンジの動きにとどまり、ドル円は107円40銭近辺、ユーロは1.081ドル前後、ドル指数も100.2ポイントと小動きに終始しました。コロナ対策で日銀やECBよりも緩和策が後手に回ったとトランプに避難されたFRBは矢継ぎ早に次々に緩和策を断行、既に日銀やECBを追い越す緩和状態となったものと思われ基本的にドル安地合いは継続するものと考えられます。来週は「必要とあれば躊躇なく」が口癖の黒田日銀も社債やCP買い入れに重い腰を上げそうですが・・・・!?

【商品市況】
原油は引き続き売られすぎのポジション調整からのリバウンドで16.94ドル(+0.44)に続伸、米イラン間の緊張や、今後のOPECプラスの協議が注目されます。金は取引序盤は続伸して開始も、株価が上昇に向かうと徐々に利食いに押されて軟化し1735.6ドル(−9.8)に反落して引けています。週明けの換算値は5945円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

新薬の臨床試験失敗報道

,おはようございます

コロナウイルスによる新型肺炎の治療薬として期待されていたギリアド社の「レムデシベル」が、初回の臨床実験に失敗したと伝わっています。コロナショックをFRBによるQE無制限+政府の財政出動+新薬で乗り切るというほど期待されていましたが、有効な「コロナ・バスターズ」としての期待がやや萎む状況です。ダウ平均は400ドルを超える続伸も、新薬開発の失望もあり上げ幅を削り+39ドルの2万3515ドルに小幅続伸にとどまっています。

為替はドル円が107円60銭近辺で本日も107円台での小幅な値動きで推移、ユーロに関してユーロ首脳の電話会議で2兆ユーロの財政支援を巡り、その使い道をめぐり異論も出され合意見送りとなり来月に再協議となりました。前日より下落して1.077ドル前後で推移、ドル指数は100.4ポイントに小幅続伸しました。米10年債利回りは0,600%に低下しています。

本日の景気指標では新規失業保険申請件数が事前予想の450万件を下回る442.7万件と発表されましたが、この5週間で約2650万人に上る大量の失業者で溢れている厳しい雇用情勢が続いています。新築住宅件数も予想の−16%を下回る−15.4%とされていますが、こちらも低調な数値となっています。

商品市場は原油相場が大幅続伸し16.50ドル(+2.72)で引け、このところの暴落による売り物一巡や、OPECプラスによる更なる減産期待、中東での米・イランの緊張が上昇要因とみられます。年初からの高値が60ドル、安値が−40ドルと上下に100ドルの動きは他の追随を許しません!金は景気指標の悪化を受けて一時1763.6ドルまで続伸、その後はドル買い一巡もあり小幅に軟化したものの+7.10の1745.4ドルで引けています。原油相場のボラティリティには見劣りするものの、安全資産としては引き続き値幅の大きな展開が続きます。そしてコロナの影響から市場参加者の減少が荒れる原因でもあり、逆に過熱感に欠けるものとなっています。本日の円換算は5965円前後になります。

原油反発に株・金も反発

おはようございます

【金融・為替】
原油相場の暴落による影響から今週1000ドルを超える下落に見舞われているダウ平均ですが、本日は反発に転じ+456ドルの2万3475ドルで引けています。原油相場の反発に加えて、感染者数の比較的少ないテキサス州では外出規制の一部緩和もあり下落に歯止めがかかったものです。米国内ではコロナ対策の追加予算が与野党で合意できたこと、加えてムニューシン財務長官が米経済は夏の終わりころには大部分が再開できるだろうとの見通しを予想しました。

為替は全般に小動きに終始しドル円が107円75銭前後で推移、ユーロは1.082ドル前後、ドル指数は100.3ポイントに小幅続伸しています。株高・債券安から10年債利回りは0.621%に小幅に上昇しました。原油の下落は消費者にとっては歓迎されるものながら、中小企業が多いシェール企業企業などへの焦げ付きの可能性も高まり、金融不安の高まりも指摘されています。

【石油市況】
原油は13.78ドル(+2.21)に反発し、売り物一巡からのリバウンド的な反発局面と見られます。需要不振から原油在庫が過去最大規模に拡大している状況で、備蓄スペースの確保が難しい状況から投げ売りも予想され、買い手市場が今後続くことが予想されます。一方で5月から減産を始めるOPECプラスの日量970万バレルは早くも減産幅の拡大の可能性が取りざたされ、原油の外貨を依存する産油国にとっても財務情勢の厳しさが継続される状況が続きそうです。

【貴金属市況】
金は急反発に転じ1738.3ドル(+50.5)で引けています。特段の強材料の出現はありませんが、今週の原油相場の暴落に手仕舞いを余儀なくされた買い方投機筋の手仕舞いが一巡、本日は原油反発もあり再び買い直される展開となりました。引き続きFRBの緩和策+米財政出動による累積債務が金価格を支え、投資用ETFの増加も下支え要因と見られます。但し、他市場の影響も受けやすく、今週の原油安がらみの換金売りも見られたように、上下動を繰り返しながらの上昇志向ではないでしょうか。本日の円換算は5915円前後になります。

原油の暴落がリスク回避要因

おはようございます

【金融・為替】
前日に前代未聞のマイナス40ドルを付けたWTI原油5月限は、本日の納会ではマイナス圏を脱出して10.01とプラス圏に復帰して取引終了も、次限月の6月限も前日の20ドル近辺から11.57ドル(−8.86)に急落して引け、原油市場の混乱が続いています。原油暴落は株式市場にも広がり、ダウ平均は2万3018ドル(−631)に大幅続落して引けています。下げの先導役はエネルギー関連や長期金利低下による金融株が牽引し、FRBにQE無制限や政府の大規模財政出動の景気刺激策に水を差す状況となっています。

為替はドル買いが優勢でドル指数が100.2ポイントと大台を回復、対円は107円70銭前後、対ユーロは1.085ドル前後で推移しています。米10年債利回りは株安・債券高もあり0.571%に更に低下しています。

【石油市況】
5月限納会は前述のとおり10.01ドルとプラス圏に返り咲くも、次6月限は11.57ドル(−8.86)に大幅に続落しました。WTI原油の受け渡しはオクラホマ州クッシングにあり保管スペースがほぼ満杯、コロナによる需要減退から石油タンクも備蓄用タンカーも余力のスペース乏しく、保管料金が急騰していることもあり物理的にも費用面でも現受け不能の状況が、今回の一時マイナス圏の価格を呼び込むことにつながりました。コロナで喪失した需要を、OPECプラスの減産では補え切れない情勢のようです。

【貴金属市況】
原油相場のパニック的な下落もあり金も下げに追随して一時1670ドルまで急反落、その後は株安のリスク回避の動きもあり安値から戻すも1687.8ドル(−23.4)に反落して引けています。引き続き投資用需要ETFの増加が下値を支え、実需買いの後退が上値を拒む展開が続きます。ニューヨーク・ロンドンの価格差は15ドル前後にやや狭まっています。本日の円換算は5810円前後になります。

原油価格が史上初のマイナスの怪!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNYダウ平均は3日ぶりに反落に転じ2万3650ドル(−592)で引け、原油価格が史上初のマイナスに陥り投資家心理が悪化し、エネルギーセクターの下落につながっているようです。為替はドル円が107円60銭前後、ユーロは1.082ドル、ドル指数は99.9ポイントに小幅上昇しています。株安・債券高から10年債利回りは0.586%に低下しています。

米政府はコロナウイルスによる新型肺炎による景気対策として、追加で4500億ドルを対策費に計上するように議会工作を進めています。経済対策の財政出動は合計で2.8兆ドル(300兆円)に上ります。

【石油市況】
WTI原油6月限は20.43ドル(−4.6)に大幅に続落し、この日納会を迎える5月限がマイナス価格に落ち込んだことから急落につながりました。5月限は買い方投機筋のロングを投げ売りする事態に陥り、−37ドルで取引が終了しました。膨れ上がる原油在庫で備蓄庫が限られるなか、保管維持費を避ける展開に史上初のマイナス価格となりました。「ただより安い物、ありました!」理屈の上では1バレル(159.04リットル)を購入すると37ドルのキャッシュも付いてくることになります。コロナウイルスによる原油需給緩和により日量2000〜3000万バレルの需要が消失、OPECによる1000万バレルの減産も「焼け石に水」状態となっています。しかも減産実施は5月からの予定です。

【貴金属市況】
軟調地合いが続く金は4日ぶりに反発に転じ1711.2ドル(+12.4)で引けています。アジア時間終盤には一時1685.0ドルまで下落する場面も見られましたが、先週の一代高値1766.8ドルからの下落により値ごろ感が出ていることや、株安により買い戻される展開となりました。5850円前後になります。

穀物市況は本日により勝手ながら割愛させていただきます。

V字回復織り込む株式市場の危うさ

おはようございます

日本国内でも感染者数が1万人を超える状況の中で、もし、地震や大雨による被害で避難が求められる状況に陥った場合を考えるとゾッとしますね!国内では中小の事業者やフリーランスの生活が脅かされる事態が問題視されていますが、感染者や死者数が最大の米国ではロックダウンへの抗議デモが全米に広がりつつあるようで、経済活動の再開に前向きな共和党支持者の動きが目立っているようです。集まった群衆は対人距離を確保していないようで、新たな感染者増殖も心配されるようです。経済活動の再開に前向きなトランプ大統領はこのデモを支持、秋の大統領選挙を意識した経済再生に意欲的です。

但し、コロナウイルスを巡る対応では政権と州知事の意見は食い違いが目立ち、今後の感染状況が経済再開に向けた動きを左右することに変わりはないようです。今週も景気指標や企業決算の発表を注視すると同時にコロナウイルスから目の離せない状況が続きそうです。

今週もよろしくお願いします!

相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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