おはようございます
WHO(国際保健機関)はジュネーブの会合で、新型コロナウイルスによる感染の危険度を「高い」から「非常に高い」に引き上げました。感染源の中国はすでに4段階の最高レベルでしたが、このところ世界各国に広がっていることから感染拡大への警鐘を鳴らしたものです。但し、パンデミック(世界的大流行)は今回も否定し、各国に冷静な対応で感染の封じ込めを促すこととなりました。
FRBのパウエル議長は金融市場の混乱に憂慮を示し緊急の声明を発表「我々は政策ツールを用いて、経済を支えるために適切な行動をとるだろう」と声明で述べています。また「米国経済は力強い、但し、新型コロナが経済活動にリスクをもたらせている」と述べ、これまでも「適切に行動する」という文言が次の利下げにつながっていることから、次回3月のFOMCでの利下げを示唆する内容と解釈されます。
さて、6日続落のNYダウはこの日もWTOの危険度引き上げに一時1000ドルを超える大幅下落の反応を示しましたが、午後にFRBからの声明に徐々に落ち着きを取り戻すも2万5409ドル(−357)に7日続落して引けています。前日に下げて高値から1割を超える下げとなり調整局面入りした相場は、来週も尾を引くものと思われ混乱の回避にはまだ時間を要するものと思われます。
市場ではすでに3月利下げは織り込む状況とも考えられ、更に利下げ幅の深堀を期待する段階とも思われます。それにしても、新型肺炎の拡大の静まりや、終息に向けた目に見える展開まで進展が見られなければ、世界的な人や物の移動の制限が世界経済へどれほどのダメージを与えるのか読めない状況が、今後の不安を助長する情勢となっています。
この日の投資家心理を測るVIX(恐怖)指数は一時49ポイントに上昇、終盤に株価が戻したこともあり40ポイントまで下がったものの、不安心理の分岐点となる20を大きく超える水準となっています。ちなみに過去の危機時のVIXの動向はリーマン89、同時多発テロ49、アジア金融危機48、ギリシャ危機46だったようで、リーマン以来の水準となっています。
為替はドル円は一時107円50銭前後まで円安進行して108円超近辺で引けそうです。ユーロは1.102ドルに続伸、ドル指数は98.1ポイントに続落しています。株安から債券相場に資金流入が続き、10年債利回りは1.16%に過去最低水準を更新しています。
株式市場動揺にリスク資産である商品市場では、債券市場とは逆に投機資金が一斉に流出する事態となりました。代表格の原油は44.76ドル(−2.33)に6日大幅続落、金にも換金売り殺到から1566.7ドル(−75.8)に暴落(換算値5500円前後)そています。債券市場と金は安全資産として見られる部分もありますが、株式を含めたリスク資産の減少から投機筋が換金売りに走る傾向が金にはあり、投機筋の売り一巡後に落ち着きを取り戻すパターンとなりそうです。
良い週末をお過ごしください!
WHO(国際保健機関)はジュネーブの会合で、新型コロナウイルスによる感染の危険度を「高い」から「非常に高い」に引き上げました。感染源の中国はすでに4段階の最高レベルでしたが、このところ世界各国に広がっていることから感染拡大への警鐘を鳴らしたものです。但し、パンデミック(世界的大流行)は今回も否定し、各国に冷静な対応で感染の封じ込めを促すこととなりました。
FRBのパウエル議長は金融市場の混乱に憂慮を示し緊急の声明を発表「我々は政策ツールを用いて、経済を支えるために適切な行動をとるだろう」と声明で述べています。また「米国経済は力強い、但し、新型コロナが経済活動にリスクをもたらせている」と述べ、これまでも「適切に行動する」という文言が次の利下げにつながっていることから、次回3月のFOMCでの利下げを示唆する内容と解釈されます。
さて、6日続落のNYダウはこの日もWTOの危険度引き上げに一時1000ドルを超える大幅下落の反応を示しましたが、午後にFRBからの声明に徐々に落ち着きを取り戻すも2万5409ドル(−357)に7日続落して引けています。前日に下げて高値から1割を超える下げとなり調整局面入りした相場は、来週も尾を引くものと思われ混乱の回避にはまだ時間を要するものと思われます。
市場ではすでに3月利下げは織り込む状況とも考えられ、更に利下げ幅の深堀を期待する段階とも思われます。それにしても、新型肺炎の拡大の静まりや、終息に向けた目に見える展開まで進展が見られなければ、世界的な人や物の移動の制限が世界経済へどれほどのダメージを与えるのか読めない状況が、今後の不安を助長する情勢となっています。
この日の投資家心理を測るVIX(恐怖)指数は一時49ポイントに上昇、終盤に株価が戻したこともあり40ポイントまで下がったものの、不安心理の分岐点となる20を大きく超える水準となっています。ちなみに過去の危機時のVIXの動向はリーマン89、同時多発テロ49、アジア金融危機48、ギリシャ危機46だったようで、リーマン以来の水準となっています。
為替はドル円は一時107円50銭前後まで円安進行して108円超近辺で引けそうです。ユーロは1.102ドルに続伸、ドル指数は98.1ポイントに続落しています。株安から債券相場に資金流入が続き、10年債利回りは1.16%に過去最低水準を更新しています。
株式市場動揺にリスク資産である商品市場では、債券市場とは逆に投機資金が一斉に流出する事態となりました。代表格の原油は44.76ドル(−2.33)に6日大幅続落、金にも換金売り殺到から1566.7ドル(−75.8)に暴落(換算値5500円前後)そています。債券市場と金は安全資産として見られる部分もありますが、株式を含めたリスク資産の減少から投機筋が換金売りに走る傾向が金にはあり、投機筋の売り一巡後に落ち着きを取り戻すパターンとなりそうです。
良い週末をお過ごしください!