本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2019年07月

利下げ後の議長会見が注目

おはようございます

【金融・為替】
30日から上海で米中協議が再開されていますが、協議に絡みトランプ大統領は「中国は米国の農産物を買う兆候がない、中国の問題点は約束を果たさないことだ!」とツイートし、中国への不信感と強硬姿勢をしめしたことで、今回の交渉の合意が煮えないことや、交渉の長期化が予想されています。

ダウ平均は2万7198ドル(−23)と小幅ながら3日ぶりに反落しました。米中協議に対しる期待感の後退が嫌気材料視された模様です。為替はドル円が108円55銭前後で推移、ユーロは1.115ドル前後、ドル指数は98.0ポイントとFOMCを控え小幅な値動きに終始しました。7月の米消費者信頼感指数は事前予想の125.0を大きく上回り135.7ポイントと発表され、一時的にドルを買う動きも見られましたが利下げが確実視される状況に限定的な動きとなりました。米10年債利回りは2.058%に小幅に低下しました。

FOMCを控えてこのところの景気指標は事前予想を上回るものも多く、伝えられているように世界経済の減速懸念を前に予防的措置で利下げに動くことは、明日のFOMCでは既成事実化していることが現状です。0.25%の利下げ政策の発表後のパウエル議長の会見内容が注目される段階ですが、次回の9月のFOMCでの追加利下げを示唆するか、或いはFRBの持つ保有資産の縮小停止の時期を巡る発言が市場の関心事項となっています。

【石油市況】
原油は58.05ドル(+1.18)に大幅に続伸していて、FOMCで確実視される10年ぶりの利下げ政策による原油需要の拡大期待からの上昇のようです。イラン情勢を巡る中東の緊張も下支え要因、米中協議の停滞が悪材料といったところでしょうか。

【貴金属市況】
NY金も原油同様に利下げ期待の買いが相場の底堅さを維持させて続伸、終値ベースの最高値となる1444.8ドル(+6.5)に続伸して引けています。金についても利下げはほぼ織り込み済みと見られていますが、利下げ後のさらなるハト派的な金融政策への期待の広がりが相場の支えとなっているようです。本日の円換算は4980円前後と円建て金も高値圏となります。

【穀物市況】
穀物市場は大豆・コーンともに反落に転じる動きで、米中協議への進展状況が期待と不安を持って見守ることになります。

英新首相VS欧州からポンドが急落

おはようございます

【金融・為替】
週明けの外為市場では英ポンドが2年半ぶりの水準に急落する展開で、ジョンソン首相の10月末期限の離脱強硬発言に合意なき離脱を市場が意識するものとなっています。ポンドは対ドルでも対円でも週末比で1.5%を超える急落、ポンド安に対して上昇したのはユーロで1.114ドルに急反発し、ドル円はドル買い優勢の108円80銭近辺に円が続落し、ドル指数は98.0ポイントに小幅に上昇しました。弱い順序はポンド→円→ドル→ユーロとなります。米10年債利回りは2.066%に小幅に低下しています。ダウ平均は2万7221ドル(+28)に小幅続伸して引けています。本日初日のFOMCでは大方の見方は0.25%の引き下げが市場のコンセンサスとなっていますが、政策金利発表後のパウエル議長の発言内容に移っている模様です。

【石油市況】
原油は56.87ドル(+0.67)に続伸していますが、目新しい材料はないものの、このところの米景気指標の好調なことや、FOMCでの利下げ期待の好景気維持への期待もあるようです。

【貴金属市況】
金は保ち合い継続も1433.8ドル(+1.1)と小幅ながらに続伸、ドルの強い地合いが上昇の抑え役となっていますが、利下げ期待からの買い人気が継続しています。引け後の対ユーロでのドル安進行から更に堅調で、本日の円換算は4975円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場はロシアの小麦減産報道に大豆・コーンともに堅調な展開となっています。

さて、注目のFOMCです

おはようございます

ようやく梅雨明けとなりますが、同時に猛暑到来ですね。早朝久しぶりに空に見えた月は下限の月、8月1日が新月、15日が満月です。

さて、今週のメインイベントはなんといっても月末31日のFOMCとなりますが、すでに0.25%の政策金利の引き下げを市場は織り込み、その後のパウエル議長の会見で今後の金融政策を探ることになりそうです。政権のFRBへの介入は過去にもあり、FRBの政策目標は雇用の確保と物価の安定が主な目標ですが、今回は特に物価上昇の停滞に対する予防的な措置と見られています。トランプ大統領からの圧力に屈するというよりは、世界的な景気後退観測に予防的な利下げにて市場心理改善も狙ったものと推測されます。

因みに1984年にレーガン大統領が時のFRB議長ボルカー氏に利上げの停止を要求しました。90年にはブッシュ(父)が同じくグリーンスパン氏に利下げを要求しましたが、今回のように流石に解任の脅しはトランプ氏だけのようです。

FOMC以外では中国のPMIや欧州のGDPの発表があり、週末には米雇用統計が発表されます。本日と明日の日銀金融政策会合では欧米の中銀の緩和政策に対する日銀の姿勢が注目されます。

今週もよろしくお願いします!

相場はFOMC消化待ち

おはようございます。台風の影響から梅雨明けが例年より遅れていますが、台風一過の週明けには明けそうですね!

さて、米国の第2四半期のGDPは2.1%成長と発表され、事前予想の1.8%を上回るものとなりました。企業の設備投資が振るわないなか、旺盛な個人消費が支える内容となりました。来週は30日に上海で米中の閣僚級協議が再開され、休戦後初の協議の行方が注目されます。また、月末には今月最大のイベントFOMCが開かれ、利下げ幅(ほぼ0.25%の線が硬いか)や、声明内容、そしてパウエル議長の会見が関心事項となります。

GDPが事前予想を上回ったことからドルは総じて続伸基調を維持、対円は108円70銭近辺で今週の取引を終了、対ユーロは1.113ドル近辺、ドル指数は97.9ポイントに続伸しました。米10年債利回りは2.074%に小幅に低下して、ダウ平均は2万7192ドル(+51)に反発して引けています。今週は債務上限問題が早々に解決に至り、政治の不透明要因が一部解消されましたが、引き続き米中の貿易摩擦の影響から景気指標の悪化が米国にも波及しているとの予防措置から、来週のFOMCでは利下げが確実視されて状況です。来週からの米中協議再開も含めて、貿易戦争が世界経済の腰折れとなる懸念が金融市場にも不安定な要素を持ち込む要因となりそうです。

商品市場ではWTI原油が56.20ドル(+0.18)に小幅に続伸、株価の反発や来週のFOMCでの緩和期待、更に石油掘削リグ数が776基と全集から3基減少したことも支えとなった模様です。金はGDPが事前予想を上回ったことから前日比でマイナスに沈む場面も見られましたが、来週のFOMCでの利下げ期待からの買いに支えられ1432.2ドル(+4.7)に反発して底堅さというか旺盛な買い意欲が再認識される展開となります。(円換算は4945円前後)来週のFOMCを織り込んでからの展開が、今月の長いもち合いから離れるのか注目されます。

良い週末をお過ごしください!

ECB緩和策示唆(利下げ&QE)

おはようございます

【金融・為替】
注目のECB(欧州中銀)理事会では政策金利を0.0%に据え置き、金融機関が中銀に預ける資金の金利はー0.4%と据え置きとなり予想通りとなりました。但し、声明では追加緩和の姿勢を強く打ち出し「2020年上期まで現状の水準かそれ以下の金利を必要な限り続ける」としています。今回の理事会ではマイナス金利の階層化、新たな資産(株式か?)の購入の可能性も示唆し、次回9月には具体的な行動に移るものと考えられます。来週はFRBの利下げが確実視される状況に加えて、緩和策にECBが加わることから日銀も円高回避のために行動に移すものと推測されます。

ECB理事会は事前にユーロ相場に織り込まれていましたが、発表後には上下に大きくぶれる展開となり、米耐久財受注が事前予想を上回ったこともあり為替市場は荒れる一日となりました。米景気指標の改善から来週のFOMCでの0.50%の利下げの可能性が低下したこともあり、ドル買いが先行する動きとなり、対円は108円60銭前後のドル高・円安で推移、ユーロは上下動するも1.114ドルに小幅続落し、ドル指数は97.7ポイントに続伸しました。米10年債利回りは2.082%に上昇しました。ダウ平均は2万7140ドル(−128)に続落し、前日に最高値更新のナスダックも反落しています。ECBの緩和姿勢が明らかにされたものの、米景気指標の好調から来週の利下げ期待(0.50%)がやや萎んだことも影響か!?

【石油市況】
原油は56.02ドル(+0.14)に小反発し、前日は反応の鈍いものとなった原油在庫の減少の見直し買いに支えられた模様です。ECBやFRBの緩和的な金融措置が下値を支え、貿易摩擦による原油需要の後退が上値を押さえる構図が継続しています。

【貴金属市況】
金は大きく荒れる一日となりECBの緩和示唆から一時1434.1ドル(−9.0)に上昇し、その後は米耐久財受注が事前予想を上回ったことから利下げ幅の0.50%の確率低下もありドル買い優勢にとなり、金も高値修正の動きとなり1427.5ドル(−9.0)で取引を終了し、引き続き高値保ち合いが続いています。円建て夜間も高値が4970円から安値4922円まであり、本日の円換算は4930円です。

【穀物市況】
穀物市場は天候回復を嫌気して大豆・コーンともに続落しました。

イベント待ちに小康

おはようございます

【金融・為替】
明日のECB(欧州中銀)理事会や、明後日の米GDP、更に来週のFOMCを控えて全般に様子見、為替はドル円が108円15銭前後で推移、ユーロは1.114ドル前後、ドル指数は96.7ポイントと小幅な動きにとどまっています。米10年債利回りは2.049%に小幅低下し、ダウ平均は2万7269ドル(−79)に反落して引けていますが、ナスダックやS&P500は堅調でした。

朝方発表された米新築住宅販売件数は事前予想を下回り、一時的にドル買い先行も動きは緩慢なものとなっています。来週の利下げ幅を巡っては一部に0.50%の期待は残るものの、概ね0.25%の引き下げがコンセンサスとなっているようです。英国ではジョンソン新首相が誕生し、10月末の離脱期限にEUを離脱すると改めて発言し、残り3か月余りの期限での交渉状況や、合意なき離脱に向かうリスクも残される状況です。

【石油市況】
原油は55.88ドル(−0.89)に反落に転じ、EIAの原油在庫が大きく減少に転じる結果も上昇は一時的、来週から中国で米中協議が再開される内容を見極めたい動きや、FOMCも控えてこのところの上昇に対する修正となりました。

【貴金属市況】
NY金は住宅指標が予想を下回ったことから一時1430ドルまで反発する場面が見られ、その後は対ユーロでのドルの上昇から押されたものの、引けは小幅反発の1423.6ドル(+1.9)で引けています。引き続き高値保ち合いが続き、FOMCでの利下げ観測や米中協議の行方を睨んだ投機筋の強気姿勢が続く展開となっています。本日の円換算は4945円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は来週の30日にライトハイザーUSDR代表らが上海で協議を再開する見通しに、輸出期待に大豆が反発したものの、コーンは反落するまちまちな展開となっています。

米債務上限問題が予想外の早期解決に

おはようございます

【金融・為替】
今月に入り米ムニューシン財務長官が米国の債務上限が9月上旬に迫っているとして、議会での債務上限引き上げを求めていましたが、昨日の日本時間午前に米国の債務上限問題が与野党の超党派で合意されました。共和・民主の対立の続く議会でこの問題が早期に片付いたはサプライズとなり、アジア時間からドルが反発に転じてぐるっと一周して日本時間に戻ってきました。

ドル円は108円20銭と1週間ぶりに108円台にドル高・円安進行となり、ユーロも1.115ドルと5月初旬以来の安値となり、ドル指数は97.6ポイントに大幅に続伸して1か月ぶりの高値となっています。米10年債利回りも2.083%に上昇しています。ブレグジット関連では、英国の与党保守党の党首にメイ氏に代わり前外相のジョンソン氏に決まりました。ジョンソン氏は離脱期限を10月末よりの延長はないと発言し、合意なき離脱が懸念される状況ですが、実際に首相に就任後の政策が注目されます。また、本日はEFB理事会が開かれる予定で、今後の金融政策を緩和気味に向かう手法や緩和の時期が注目されます。

ダウ平均は2万7349ドル(+177)に大幅に上昇して史上最高値圏に再び突入、IMFが2019年の世界経済の成長見通しを3.2%と前回よりも0.9ポイント引き下げましたが、債務上限問題が予想外に早く解決して米国のデフォルト懸念が解消されたことや、29日に中国で米中協議が再開されるとの報道を好感しています。

【石油市況】
原油は56.77ドル(+0.55)に続伸し、中東でのイランを巡る緊張が引き続き下値を支え、更に米中協議再開の報も好感される要因となった模様です。

【貴金属市況】
金は米債務上限問題の解消によりドル高に振れたことに押され、アジア時間より軟調に推移して一時1414.6ドルまで下落、NY時間は住宅指標が事前予想を下回ったことから一時1431.4ドルまで買われる場面も見られましたが、終日ドルが強い地合いが続いたことから再び軟化して1421.7ドル(−5.2)に反落して引けています。本日の円換算は4915円前後になります。

金に関しては世界最大のヘッジファンドの創業者のレイ・ダリオ氏が今月に入り金買いを推奨して話題に上り、実際に取組高の急増をみても人気商品となっていることが現状ですが、本日はゴールドマックスがリスク回避時の推奨は金よりも日本円が有効と顧客向けのレポートで推奨しています。6年ぶりの金は既に割高感があるも、円は割安な水準にまだ位置していることが円推奨の要因とされています。

【穀物市況】
穀物は大豆が続落し、コーンが反発しています。天候の回復や作柄の改善が上昇の重石となっています。

FOMCは0.25%引き下げ予測でコンセンサスを得る!?

おはようございます

【金融・為替】
来週に控えたFOMCに向けて市場では0.50%の引き下げを見込む動きが一部にありましたが、先週はNY連銀ウィリアムズ総裁の「予防的措置が正当化される」との発言に、利下げ幅の拡大に期待が広がったものの、その日のうちにNY連銀報道官が総裁の発言の火消しに動いたことから、大幅利下げへの期待は後退して現状は0.25%引き下げ予想に収れんされつつあるようです。シカゴの金利先物でも0.50幅の引き下げ確率は30%から23.5%に後退し、逆に0.25%が70%から76.5%に上昇しています。

さて、週明けの市場ですが全般に材料難もあり小幅動きにとどまっています。ドル円は107円90銭前後で推移、ユーロは1.120ドル前後に軟化、ドル指数は97.2ポイントに上昇しています。米10年債利回りは2.049%に小幅に下落しています。ダウ平均は2万7171ドル(+17)に小反発して引けています。

【石油市況】
原油は56.22ドル(+0.46)に続伸し、ホルムズ海峡を巡る軍事的緊張が先行きの供給を不透明なものにし、原油価格の下値を堅いものにしています。

【貴金属市況】
金はウィリアムズ発言で1450ドル台を突破する展開となりましたが、その後に発言にNY連銀が火消しに回り利下げ幅の0.50%見通しが後退したこともあり反落、週明けのNY金は小幅な動きに終始して1426.9ドル(+0.2)と小反発にとどまっています。

【穀物市況】
穀物市場は大豆・コーンともに揃って下落していて、穀倉地帯の低温予報に反応を示しました。

今週も利下げ幅を巡る思惑先行の市況

おはようございます

参議院選挙は与党が71議席を獲得し,改選124議席の過半数以上を獲得しました。これによって消費増税の信任が得られたことになり、増税による景気の腰折れを避けるために補正予算を組んで臨む動きとなりそうです。過半数を超えるも改憲に必要な2/3には届かず、9月の内閣改造により憲法改正に動くと予想されますが、改憲への道のりはなだらかではないようです。加えて政権の今後の課題としては、米国との貿易交渉が待ち受けることや、韓国との徴用工を巡る問題等が控えることになります。

さて、月末のFOMCを巡る思惑に翻弄される展開が金融市場で続いています。この影響から下落しているのはドルと米国債利回り、上昇してるのは米国債、株式、金といったところでしょうか。リスク商品である株価と安全資産(非リスク商品)である金が同時高の特異な状況となっています。

2015年から2018年まで3年間利上げが続き、現状の米国のFF金利は2.25〜2.50%となっています。昨年末のFOMCでは今年も利上げを想定していましたが、3月のFOMCでは据え置きに決定し、その後は利下げ論が台頭するという180度の金融政策の変化をもたらせています。政策転換に伴い利下げへの政策頼みは株にとっても金にとっても追い風の様相となっています。

先週末にはNY連銀総裁のハト派発言から0.50%の引き下げ観測が金にも株価にも好感される状況となりましたが、NY連銀はその日のうちに総裁の発言の火消しに回る事態となり、市場の前のめりの政策頼みの上昇が一服する事態となっています。

今週は25日にECB理事会が開かれる予定で、欧州は米中貿易摩擦の影響からいち早く景気後退が叫ばれる状況で、金融政策の緩和に向けた今回は地ならしに向かいそうです。世界の中銀が利下げ合戦に向かう状況で、今後の通貨安合戦入りとも言い換えることができそうです。

今週もよろしくお願いします!

0.5%引き下げをおねだりする市場

おはようございます

7月後半の週末ですが雲雨天続きももう少しの辛抱のようです。日韓関係が戦後最悪のなか、トランプ大統領が仲裁の意思を表明しました。両国の主張の食い違いが明白な状況に、さらにややっこしい人物が介入することによってかき混ぜて欲しくないと思うのはわたしだけでしょうか!?所詮来年の大統領選を睨んだ行動であれば、関係改善の好結果(戦況に有利)を得るために日本の輸出規制に関与などされてはたまりませんね!

さて、前日に市場に優しいリップサービスのニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁発言ですが、市場は月末FOMCの0.50%の利下げを織り込むようにドルが下落すると、NY連銀は総裁発言に関して今回のFOMCを意図したものでなく、あくまでもアカデミックな観点からの発言でした。として市場の過度な緩和期待をわざわざ牽制しました。再来週のFOMCを控えて来週はFRB関係者の発言が控えられる段階に入ることになりますが、来週以降利下げ幅を巡る思惑が交錯することが予想されます。0.25%7割、0.50%3割が現状認識となっていますが、2.25%〜2.50%の現状の政策金利からすると一気に0.50%引き下げることは、今後の引き下げ幅の選択余地を狭めることになります。

ウィリアムズ発言により、昨日は朝方にドル指数は96.6ポイントまで大幅に下落する場面も見られました。その後にNY連銀の火消しに落ち着きを取り戻し、徐々にドルを買い戻す動きに97.1ポイント前後で取引を終了しました。ドル相場の動きにもっとも過敏な反応を示したのは金相場で、日本時間の早い時間帯に一時1453ドルまで駆け上がり、ドルとの逆相関性を発揮するととも6年ぶりの高値を更新する場面も見られました。但し、欧州時間からNY時間にかけて徐々にドル買戻しの動きが強まると軟化に転じて、徐々に下値を切り下げて1426.7ドル(−1.4)3日ぶりに小反落して引けています。(円換算4925円)

為替市場ではドル円が107円20銭前後から反発(円は反落)して107円70銭近辺で取引終了、ユーロも軟化に転じて1.121ドル近辺で引けています。米10年債利回りは2.057%に上昇して引けています。ダウ平均は2万7154ドル(−68)に反落して、金相場同様に過剰な利下げ期待の高まりの反動といったところでしょうか。商品では原油が米・イランの緊張が再び蒸し返し55.63ドル(+0.33)に反発も小幅な戻り幅に留まり、中東の緊張よりも米中貿易協議の長期化観測が嫌気材料とされているようです。

良い休日をお過ごしください!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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