本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2018年05月

イタリアの再選挙回避の動きにリスク回避後退

おはようございます

【金融・為替】
イタリアの再選挙回避に向けた動きから前日までの南欧危機がやや緩和され、ユーロは対ドルで1.66ドルに反発し、対円でも127円台まで反発しました。ドル円はリスク回避の後退で108円85銭前後に円が軟化し、ドル指数は94.0ポイントまで反落しています。ダウ平均は2万4667ドル(+306)に反発し、前日急伸した債券相場は売り物が入り、10年債利回りは2.841%に上昇しています。

イタリアでは再選挙を避けるために、再び連立合意に向けた動きが見られ大統領が拒否した財務相候補を入れ替える動きがあり、バラマキ政策実行の可能性がやや後退して国債利回りの低下とユーロの下落に歯止めをかけるものとなりました。しかし、大衆迎合政党の連立には変わりなく懸念が燻ることになりそうです。また、北米カナダ・メキシコや欧州へのアルミや鉄鋼の関税免除措置も本日までが期限となっていることや、対中貿易の制裁品目の明示が来月15日となったことなど不透明な情勢が続くことになりそうです。

【石油市況】
原油は68.21ドル(+1.48)に反発し、ブレント相場も77.50ドル(+2.11)に反発しています。減産緩和に向けた動きもこのところの急落局面から一転して、減産継続方針に戻した模様で再び買い物を集めています。緩和することによる影響で価格下落を伴うことが、緩和見直しに向けた動きとなった模様です。供給のパイプの操作次第で価格決定権を握っておきたいのが本音なのでしょうね!?

【貴金属市況】
金はドル高修正の方向から反発に転じて1301.5ドル(+2.5)に小反発しています。ドル高という下押し要因と、南欧不安という上昇要因が交錯する状況が続き1300ドルを挟む攻防となっています。上値抵抗は1307ドル台に控える200日移動平均線で、ここ数日は関門となっています。本日の円換算は4550円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は週明けに発表された作柄の好転を嫌気して、軒並み下落を強いられています。

伊政局不安からユーロ続落のリスク回避に

おはようございます

【金融・為替】
イタリアの連立政権と大統領の対立から夏にも再選挙が予定されることから、伊10年債利回りは3.4%まで上昇して4年ぶりの水準に、連れてユーロは対ドルで1.153ドル10か月ぶりの安値に、対円でも125円割れと11か月ぶりの安値に沈む、欧州株の下落も顕著なリスク回避の動きとなっています。米国でもダウ平均が一時500ドルを超える下落となり2万4361ドル(−391)と引け値ベースでも大幅安となりました。株売り→債券買い→国債売りから10年債利回りは2.768%に急低下しています。ドル円でもリスク回避の動きから円が上昇して一時108円10銭近辺まであり、現在も108円65銭近辺で推移して一段のドル安・円高の展開となっていますが、ドル自体もユーロ安背景に指数が94.8ポイントに続伸する展開から、強い通貨の序列は円→ドル→ユーロとなりリスク回避時の円買い優勢の展開となっています。

更に米国は対中国への制裁発動期限を来月15日に決めることを表明し、米中の貿易紛争が再び高まる情勢となっています。米朝首脳会談の道筋がつくまで貿易問題は一時棚上げとした米中合意も、北朝鮮の強気姿勢の背景に中国の後ろ盾があるとの見方に、トランプ政権は警戒していて中断合意も反故にされる事態も市場のリスク回避の動きを強めた模様です。

【石油市況】
原油は先週末の急落からリバウンドで戻す場面が見られたものの、引き続きOPEC+ロシアの減産緩和観測や、リスク回避の株安・ドル高などから続落に転じて66.73ドル(−1.15)で引けました。一方のブレント相場は75.39ドル(+0.09)に子反発しています。

【貴金属市況】
金は対ユーロでのドル高を嫌気する売り物と、南欧の金融不安台頭から安全資産としての金を強気する動きが交錯して1299.0(−4.7)に反落するも1300ドルを挟む水準を保って引けています。本来であればリスク回避の主役である米国債と同様の人気を集めるものの、ドルの地合いが強いことから資金流入は限定的なものとなっています。本日の円換算は4530円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は金融市場全般にリスク回避の展開となったことから、全般に売り込まれる展開となりました。

金と原油市況の現在地

おはようございます

週明け28日のNY市場は「メモリアルデー」で休場、但し商品市場では時間外取引でWTI原油が65.ドル後半で1.4ドル前後の大幅続落や、金の1300ドル割れの6ドル安前後は既に東京市場では織り込んでいます。

原油市況が先週末から急落に見舞われている背景は来月22日のOPEC総会で、サウジやロシアが協調減産を一部緩和するとの見方から投機筋の利益確定の売り物が原因と見られています。バレル30ドルを割り込む底値からOPEC+ロシア等の協調減産から70ドル台を取り戻す水準まで値を戻し、サウジやロシアが緩和してもベネズエラやイランが制裁から減産を免れないとの見方があり、需給調整に動く安い環境が整いつつあることが現状ですが、サウジやロシアは価格動向の様子をうかがう目的もあり、必要以上の下落局面となれば緩和策の撤回も考えられます。また、価格上昇の恩恵を一身に受ける米シェール企業の出方も見ているものと思われ、総会までの道のりに原油価格は平たんな動きを続けるとは考えにくい状況です。

金は先週はトランプ大統領の米朝会談中止により節目の1300ドルを回復し、200日移動平均線が控える1307ドル近辺まで上昇も、週末の会談中止から再度の会談の可能性に再び1300ドルを割り込む水準まで下落し、底入れ出直りに仕切り直しの局面となっています。米利上げ観測によりドル指数が半年ぶりの高値示現から投機買いが縮小して、22日現在のファンドのネットロングは282.9tまで減少して年初の半分以下まで減少し、金ETFも今月に入り18トン減と資金の流出現象が続いています。また、ドル上昇の要因としてユーロの下落も影響していると思われ、景気指標の後退やイタリア政局の混乱などもユーロ安を通じたドル高をもたらせているようです。但し、一方で投機買いの記録的な後退は売り圧力が弱まっていることも物語っていて、今後の下値が限定的なことも示唆していると思われます。

トランプの一挙手一投足が波乱要因に

おはようございます

体制保障と経済支援を求める北朝鮮、対して完全かつ不可逆的核放棄を求める米国との交渉が、6月12日開催予定の米朝首脳会談までのぎりぎりまで続きそうです。中止を発表した米政権に対して、是が非でも会談を実現したい北朝鮮が軟化に転じたことから再考した米国、トランプ政権でも11月中間選挙へ向けて実現に強い意欲をもっているようですし、金正恩にしても今回の会談が流れると2度と米国との交渉ができない可能性を危惧したものと思われます。しかし、実現されたとしても北が完全に核保有を放棄するとは思えないのですが、筆者を含めて思う人が多いでしょうが杞憂でしょうか!?

欧州では景気指標の改善ペースに急ブレーキがかかり始めています。米国の輸入関税問題はじめ保護貿易政策が影を落とし、微妙に欧州経済に影響しているとの指摘もあります。また、伊の大衆迎合政権誕生からECBの負債免除の方針や、失業者への熱い手当、年金受給者の受け取り年齢引き上げの白紙化など伊財政への危惧から伊債券相場が下落し、ユーロ安にもつながっています。来月14日のFCB理事会で当初は出靴戦略が発表される見通しですが、ここにきて7月理事会へ先送りされる見方が浮上し、ユーロ圏経済への先行き不透明感が漂い始めています。

日本では安倍政権の支持率が低迷していて、もり、かけ問題というおよそ重要法案とは無縁な低レベルな論争に国会の審議時間を割く状況がつづいています。「もりかけ」はそばだけで十分でしょう!

金融市場は引き続き米トランプ大統領の一挙手一投足が注目され、5月最終週の今週は金曜日から6月入り、1日は米雇用統計が発表されます。

今週もよろしくお願いします!

米朝会談ありや?なしや?

おはようございます

今週は米朝首脳会談の中止が金融市場を震撼させる状況となりましたが、北朝鮮の態度が手のひら返しされたようでトランプ大統領も再検討する姿勢を示しています。さて、どうなることやら?しかし、中止決定から24時間もたたずに態度を変えるトランプ米大統領という人物は困ったもの、大統領として軽すぎる!もっとも今始まったことでもないか!

さて、市況のほうですがドル円は109円50銭前後で取引終了、ユーロは1.166ドルに軟化し、ドル指数は94.1ポイントに上昇して引けています。ダウ平均は2万4753ドル(−58)に続落し、米朝首脳会談を巡る混乱が引き続きリスク回避につながっている模様です。

商品市場ではWTI原油が67.88ドル(−2.83)に大幅に続落していて、ロシア石油相の増産意向を嫌気する動きに急落し、テクニカル的にも売りが売りを呼び込む展開となったようです。金は1303.7ドル(−0.7)と小幅安で引けて、北朝鮮の態度が会談を求める姿勢に変わりトランプ大統領の姿勢も微妙に変化したことや、ドルの強地合いが継続していることが続伸基調の妨げとなっているようです。

よい週末をお過ごしください!

会談中止+自動車関税問題にリスク回避の反応、金は反発

おはようございます

【金融・為替】
米朝の核廃棄の思惑のずれから6月12日の米朝会談が中止されることになりました。米国は速やかな完全なる核廃棄を望み、北朝鮮は段階的な廃棄による経済制裁解除+経済支援を求めたということで意見の隔たりは大きなものとなり首脳会談実現が困難なものとなりました。一方でトランプ大統領は貿易問題でも輸入自動車の関税を現状の5%から25%に引き上げる検討を指示し、日本や欧州への風当たりが強まることが想定され、米国は非同盟国ばかりか同盟国に対しても強硬姿勢を保てば世界の中での孤立が進む懸念が残ることになります。

ふたつのリスク回避要因から安全通貨の円は一段と上昇に転じて、対ドルで109円25銭と先週14日以来の円高水準に戻っています。円を買う動きとは対照的にユーロは反発は限定的なもので、対ドルで1.72ドルと6か月ぶりに、対円で128円割れと9か月ぶりの安値となっていて、このところのユーロ圏の景気指標が冴えないものが多く出口模索が遅れる可能性や、イタリアへの大衆迎合連立政権への警戒感が背景にあるようです。ドル指数は93.7ポイントに小反落し、10年債利回りは節目の3%を割り込み2.981%に低下、株価は2万4811ドル(−75)に反落しています。

【石油市況】
原油は70.71ドル(−1.13)に続落し、ブレント相場も78.79ドル(−1.01)に反落しています。来月22日のOPEC総会に向けた協議でロシアが協調減産の規模の縮小を協議する可能性に触れ、投機筋の利益確定の売り物を呼び込んだ模様です。

【貴金属市況】
NY金は午前の取引時間帯にトランプ大統領から米朝首脳会談の中止が発表され、ドルが軟化に転じたことをきっかけにした反発を見せレンジ上限である1300ドルを抜けたことから、ストップオーダーを巻きこみ更に上昇し一時は200日移動平均線のある1307ドル近辺まで上昇し、そのまま1304.4ドル(+14.8)で引けています。米朝会談中止に加えて自動車を巡る完全引き上げの報道などが株価下落に結びつき、久しぶりに安全資産としての金の立ち位置を見直す展開となりました。本日の円換算は4575円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は金融市場がリスク回避となった動きを受けて、全般に下落を伴う動きとなりました。

FOMC議事録に株価反発

おはようございます

【金融・為替】
トランプ大統領の米中会談の延期示唆発言が、リスク回避ムードの高まりにつながる局面となっています。ドル円は一時109円50銭台まで軟化(円は上昇)しました。その後は会談は予定通りに進められているとの閣僚発言もあり、現在109円95銭前後での推移となっています。一方でユーロに関してはユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)が予想に届かなかったことや、イタリア新政権のバラマキ政策からの財政赤字拡大や、移民排除問題などが第2の英国につながる懸念から1.7ドルを割り込む軟化から主要通貨では独歩安となっています。ドル指数は対ユーロで軟化も93.9ポイントに続伸しています。

北の問題は米朝に限らず中国を巻きこむもので、米中の貿易問題と中国の北への影響力行使がセットとトランプ大統領は考えているようで、会談の実施が実際に開かれるのかどうか駆け引きが続いている模様です。一方で今月初旬に開かれたFOMCの議事録が発表され、6月利上げの可能性が高いことを示したものの市場は既に織り込み、穏やかね利上げ指向が再確認されたことから株価は52ドル高の2万4886ドルに反発し、10年債利回りは3.003%に低下しています。

【石油市況】
前日に続きWTI原油は71.84ドル(−0.36)に続落し、EIAの週間在庫統計が予想に反して増加に転じたことを反映しています。一方でブレント相場は79.80ドル(+0.23)に続伸して中東情勢を反映される動きから、WTI売りvsブレント買いの裁定も働いているようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間から欧州時間の序盤にドル安を受けて一時1298.4ドルと1300ドルに接近する場面が見られましたが、その後はユーロの下落によるドル高に押されて軟化し1289.6ドル(−2.4)に小反落して引けています。引き続き1280〜1300ドルの狭いtレンジに留まる展開で、本日の円換算は4565円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は小麦相場が続伸したことに追随して、コーン・大豆ともに堅調推移となりました。

米朝会談延期示唆から株価反落

おはようございます

【金融・為替】
トランプ大統領は来月12日に予定されている米朝首脳会談が延期する可能性があると発言し、会談の実施が不透明なものとなりました。また、今週から会談までの期間の交渉を中断してる米中の貿易交渉に対しても「満足していない」と発言し、さらに中朝の首脳会談以降に北朝鮮の金委員長の態度が変わったとの発言しいます。前日に300ドル近く上昇したNYダウは2万4834ドル(−178)と3日ぶりに反落に転じた原因も、上記の要因に基づくもので市場には不安定要因と映っているようです。ドル円は110円90銭前後で推移し前日から小幅円高・ドル安に、ユーロも1.177ドルに小反発し、ドル指数は93.5ポイント前後で小幅な動きにとどまっています。10年債利回りは3.065%とこちらも小幅推移、為替市場では短期間でのドルの上昇から警戒感も手伝いドル売りの利食いも見られるようです。

【石油市況】
原油はWTIが72.13ドル(−0.11)と小幅に反落し、ブレント相場は79.57ドル(+0.75)に続伸するまちまちな展開となりました。WTI原油は株価が引けにかけて失速したリスク回避の動きも反映されたものと思われ、前日にベネズエラに対する米国の制裁強化も織り込んだ模様です。早めに引けるブレントは織り込めないままの引けと見られます。

【貴金属市況】
金はポピュリズム政権誕生が予想されるイタリア国債の利回り上昇や、トランプ大統領の北朝鮮との首脳会談延期示唆の発言から一時1296.0ドルと1週間ぶりの高値に上昇も、節目の1300ドルを超えることはなくレンジ内にとどまり1292.0ドル(+1.1)と小幅高で引けています。引き続き1280〜1300ドルのレンジ取引が継続していて、本日の円換算は4595円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は前日に急落した小麦相場が反発し、コーンと大豆も連れて上昇する展開となりました。天候相場真っ盛りで天候プレミアムを買う展開が続いています。

米中の貿易協議棚上げに株価急伸

おはようございます、週末と週初めは田舎での法事で更新を控えました。本日より通常通りに再開しますのでよろしくお願いいたします。

【金融・為替】
6月12日の米朝首脳会談を控えて米国の中国の貿易紛争は一先ず棚上げして、首脳会談を優先するために両国ともそれだまは貿易協議は封印することに合意しました。これを好感して反応をみせたのはダウ平均で、2万5013ドル(298)と2か月ぶりに2万5000ドルの大台を回復しています。ドル円は一時111円40銭までドル高・円安進行後に一服して現在111円05銭近辺で推移、ユーロも1.171ドルまで下落後現在1.789ドル近辺で推移、ドル指数は94ポイント台まで上昇後に同様にドル高警戒もあり93.5ポイント前後で推移しています。米10年債利回りは3.065%とこちらも上昇が一服しています。

【石油市況】
原油は72.24ドル(+0.96)に急反発し、ブレント相場も79.22ドル(+0.71)に反発しました。南米の産油国ベネズエラでは現職のマドゥロ大統領が再選され、引き続き独裁色の強い政権が続くことから、米国の制裁強化が予想されることから更なる減産の可能性に反応を示しています。

【貴金属市況】
金はアジア時間でドル高が進行したことから一時1281.2ドルの直近安値を更新しましたが、欧米時間でドル買いの利食いからドル高一服となったことを受けて反発に転じ1290.9ドル(−0.3)と小幅反落にとどまっています。先週末のCFTC(投機玉建玉明細)では買い越しが287.5tと昨年7月以来10か月ぶりの水準まで減少し、利上げ観測が強まりドル高が進行していることを投機筋が嫌気してる様子がうかがえます。逆にいうと買い残の減少は売り圧力の減少をものがたるもので、ドル高進行の足ふみ状態や、政治・経済や地政学上の有事の際は現状の1280〜1300ドル前後で底入れする可能性も考えられます。本日の円換算は46505円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は作付けの進捗率が進行をしていることから、小麦とコーンは高値からの修正場面となりましたが、大豆は米中貿易協議が一時的に棚上げされたことから中国買いの期待に急伸しています。

ドル相場・ドル金利ともに続伸

おはようございます

【金融・為替】
ドルの強い地合いが継続しドル円は110円75銭と1月下旬以来の円安・ドル高水準、ユーロも1.179ドルに続落しドル指数の93.4ポイントとともに昨年12月以来の水準となっています。この日も米10年債利回りは3.109%まで上昇し金利差によるドル買いを支援する展開となっています。NYダウは2万4713ドル(−54)に反落していて、金利高を嫌気する売り物や、米中の貿易紛争の不透明感が上昇力を削ぐものとなっています。

【石油市況】
原油は71.49ドル(±0)と小動き、ブレント相場も79.30(+0.02)とこちらも前日比で小幅な値動きにとどまっています。WTIは一時72ドル台に、ブレントも80ドル台を一時示現も連日の高値更新による警戒感の広がりや、価格上昇からの需要減退観測から上昇にブレーキがかかっているようです。

【貴金属市況】
NY金は引き続きドル高に押される展開から一時1284.0ドルと直近安値を下回る水準まで下値が見られましたが、午後にユーロ安が一服したことや、安値警戒もあり戻り基調となり引けは1289.4ドル(−2.1)と小幅反落に留まる動きとなります。ドル高の流れが金価格の上昇を拒む展開ながら、水面下では地政学のリスクは燻り続けていることや、保護貿易の台頭懸念、米政権のロシア疑惑も佳境に入る状況等、金価格を側面支援する環境も基本的に変わりありません。NY金は昨年12月の底値から今年4月の高値まで3分の2押し水準となっています。本日の円換算は4590円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場では対中国への主力輸出銘柄である大豆が反落し、コーンも連れて下落、小麦は続伸するまちまちまな展開となっています。航空機の大豆が中国向けの主要商品である米国では、大豆の輸出成約の低調から中国向けの減少が意識されています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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