本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2018年04月

歴史的南北階段も、市況は冴えない動きに

おはようございます

北朝鮮と韓国の南北首脳会談を開き「共同宣言」に署名しました。共同宣言には「南北は完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した」と盛り込まれましたが、非核化に向けた具体的な行動は明記されてはいません。歴史的な会談ではありますが、今後の核の廃棄に向けた進行状況を世界中が見守ることになります。

さて、米国では第1四半期のGDPが発表され、前回の2.9%から2.3%に後退も事前予想の2.0%は上回りまずまずの内容となりました。予想を上回ったことからドル買いが優勢となり、ドル円は一時109円55銭までドル高・円安が進行もその後はドル相場は伸びを欠き109円05〜10銭前後で今週の取引を終了しました。ドルは対ユーロで1.213ドル前後となり、ドル指数は91.3ポイントと小幅に反落して引けています。10年債利回りが2.961%に低下したことも、ドル買いの勢いを削ぐものとなったようです。株価はGDPが事前予想を上回ったことや、アマゾン・インテル・マイクロソフトなどの好決算も上昇力は鈍く2万4311ドル(−11)と冴えない引けとなりました。GDPと同様に発表された賃金の上昇傾向を示唆する内容も、企業経営の重石とみられたのかも知れません。

商品市況も比較的静かな値動きで、WTI原油が68.10ドル(−0.09)と小幅に反落し投機買いの根強さがあるものの、米国内の石油掘削リグ数が3週連続で増加したことなどが上昇を拒むものとなりました。一方で金はドル高一服から反発に転じて1323.4ドル(+5.5)に反発し、1300〜1360ドルのレンジの中心付近での推移となっています。(円換算4630円)、穀物市況は作付け期の天候不安から小麦相場が主導して上昇し、大豆やコーンも連れて堅調維持となりました。

よい連休をお過ごしください!

10年債利回り3%割れもドル高の流れ続く

おはようございます

【金融・為替】
3%超の米10年債利回りは、本日やや低下して2.990%と3%を若干割り込みました。一方で理事会が開かれたECBは政策金利は予想通りに据え置き、注目されたのはドラギ総裁の会見でユーロ圏の経済見通しに自信を示しユーロ買い優勢も、その後は保護貿易主義に対する警戒感を表したことからユーロは軟化に転じ、下落方向に向かった米ドルを再び買い直す動きとなりました。同様にドル指数は反落から一転して上昇に転じ91.5ポイントに続伸しています。ドル円は109円台前半で揉みあう動きから、現在は109円30銭近辺で推移し小幅保ち合いとなっています。ECBは今年9月で終了するQEの議論を早ければ、次回6月の理事会で議論される予想です。ユーロ圏経済が現在の好調を維持すれば、利上げの時期は2019年にも訪れることになりそうです。ダウ平均は2万4322ドル(+238)に続伸していて、好調な決算を発表したフェースブックがハイテク株中心のナスダック市場の上昇に連れる展開となりました。

【石油市況】
WTI原油は68.19ドル(+0.14)に小幅ながら続伸、ブレント原油も74.74ドル(+0.74)に続伸しています。米国がイランへの核合意見直しを決める来月12日の期限が接近し、イランへの制裁再開からイラン産原油の輸出が減少に向かう可能性に投機筋が買う図式が継続しています。一方で今週はドル高の逆風下の元での強気方針はドルに逆行するものであることや、価格上昇からシェールの増産姿勢が確かなものであることから、高値を警戒する向きもあり70ドル突破はたやすい環境ではないようです。

【貴金属市況】
NY金は序盤こそユーロ高・ドル安により強含む場面が見られましたが、その後はドルが買い戻されてドル高方向に戻したことから軟化に転じ1317.9ドル(−4.9)に続落して引けています。前日は久しぶりにSPDRが5tあまり増加したことから、安全資産として金保有する市場環境が再認識される材料もありましたが、先物市場では引き続きドル相場との逆相関性が高まる動きに変化はないことも再確認されました。本日の円換算は4620円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は上昇の牽引役の小麦相場がだれて、コーンと大豆も上昇一服となっています。中西部の低温降雨から一部に作付け遅れを囃す動きがありますが、来週の農務省の作づく進捗を確認したところです。

米長期金利4年3か月ぶりに上昇してドル高継続

おはようございます

【金融・為替】
今週もっとも注目されている米10年債利回りは本日も続伸して3.024%となり、2014年1月以来4年3か月ぶりの水準まで上昇しています。一時金利差を見向きもしなかなった外為市場ですが、さすがに3%台では金利差背景のドル買いが続きドル円は109円40銭近辺と2月上旬以来2か月ぶりの円安・ドル高で推移、前日に反発を見せたユーロも本日は1.216ドルに反落し、ドル指数も91.2ポイントまで続伸しています。株高→ドル高といったこれまでのリスク選好時のドル買いの流れも、金利差に視点が移ると株安でもドル買い優勢となる変わり身に変化しています。

ダウは序盤は前日の下落を引きずり一時200ドル前後下げる場面も見られましたが、売られ過ぎの反動もあり引けにかけて戻し2万4083ドル(+99)に反発して引けています。本日はECB理事会が開かれる予定ですが、政策金利の据え置きはほぼ決定的状況ながらドラギ総裁の会見内容が注目されています。米国では米仏首脳会談で、欧州側と米政権が2015年に合意したイランの核開発の制限をトランプ政権が見直す動きに翻意を則すものとなっていて、5月12日までにトランプ政権が制裁再開に動くのか、或いは欧州側の意見を受け入れるのかによって中東情勢や原油価格に少なからぬ影響が及びそうです。

【石油市況】
原油は68.05ドル(+0.35)に反発し、ブレント相場も74.00ドル(+0.14)に小幅反発しています。EIAの週間在庫統計が予想外に増加に転じましたが、市場への反応は限定的なものとなり、5月12日に米国が判断する対イランの制裁再開の可能性からの中東情勢に視線が向かっているようです。

【貴金属市況】
前日のNY金は対円でドル高ながら対ユーロでのドル安から反発する展開となりましたが、本日はそのユーロも下落に転じてドルを買い戻す動きが強まり反落に転じています。ドル指数が1月中勲以来の91ポイント乗せとなりドル高に押される流れから序盤から軟調で、1320.2ドルまで沈みその後もドル高に抗しきれず1322.8ドル(−10.2)と前日の上昇分を全て吐き出す展開となりました。一方で我らが円建て金価格はNY安と円安でほぼ相殺される状況から、本日の円換算は4640円前後と前日比でも小幅な値動きが予想されます。

【穀物市況】
穀物市場では小麦の作付け遅れがコーンにも波及するとの思惑が先行し、小麦相場が牽引するかたちでコーンと大豆も上昇しています。

4年ぶりの3%乗せで連れてLIBORも上昇

おはようございます

【金融・為替】
米10年債利回りは4年ぶりに3%台に乗せました。米金融当局が利上げに向かうなか、原油などの市況の上昇からインフレ懸念が台頭し、減税措置による国債発行残高の増加見通しから債券安からの金利上昇等の長期金利を引き上げています。一部には今回の金利上昇を財政赤字拡大に国債の需給緩和による「悪い金利上昇」との指摘も見られます。金利上昇はロンドン銀行間取引(LIBOR)も2.355%に上昇し、米国債発行増額に金融機関の資金が向かい短期市場にお金が回りにくい環境が影響している模様です。

欧米の金利上昇に加えて資源国の金利も連れて上昇し、為替市場では金利差に視点が向かい低金利通貨の円はNY市場で一時109円20銭まで円安が進行、その後はNYダウが急落に転じたことからドルを買い戻す動きもあり、現在は108円80銭前後で推移しています。対してユーロは1.223ドル近辺に反発し、ドル指数は90.7ポイントと前日比では小反落しています。ダウ平均は金利上昇や米財政赤字の拡大懸念に加えて、企業業績が期待外れの面もあり一時600ドルを超える急落、その後は幾分買い戻されて2万4024ドル(−424)と大台に復帰も大幅続落で引けています。

【石油市況】
原油は67.70ドル(−0.94)に反落し、ブレント相場も73.86ドル(−0.85)に反落しています。米仏首脳会談が開かれ、仏マクロン大統領が米トランプ大統領にイランとの核合意に留まるように求めたことから、核合意が継続されれば中東の緊張は幾分和らぐとの見方がでているようです。

【貴金属市況】
NY金は序盤にドル高進行から1323.6ドルまで続落する場面がありましたが、その後は株価の急落からドルが軟化したことから反転上昇に転じ1333.0ドル(+9.0)に反発して引けています。金利上昇は金利を生まない金には逆風となりますが、一方でインフレ懸念や国債増発による米財政赤字の拡大は安全資産として金需要を則す面もあります。本日の円換算は4640円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は前日に下落の小麦相場が急反発し、コーンと大豆もつれて上昇しています。

長期債利回りが3%接近からドルが一段高に

おはようございます

【金融・為替】
米10年債利回りは一時2.99%台まで上昇して節目の3%台に接近しています。長期金利の上昇を受けた通貨ドルは一段と上昇し、対円では108円70銭近辺と2月12日以来の円安水準で推移、対ユーロでも1.220ドルに続伸し、90.9ポイントと3月1日以来の高値まで続伸しています。長期金利の上昇は70ドルの大台に原油価格に見られるインフレ観測、加えて減税による国債の大量発行から債券相場の下落によるもの、さらにFRBによる利上げ観測加速などが背景にあるものと見られています。長期金利の上昇は企業の資金調達にも悪影響を及ぼすことから、ダウ平均も4日続落して2万4448ドル(−14)と小幅ながら続落しています。

【石油市況】
原油は68.64ドル(+0.24)に続伸し、ブレント相場も74.71ドル(+0.65)に続伸しています。中東をめぐる混乱はシリア情勢ばかりでなく、イエメンからサウジへのミサイル攻撃、一方でイエメン国内ではサウジ軍の暗躍が取りざたされ、イエメンを事実上支援するイランとサウジとの関係悪化観測も原油相場の上昇要因となっています。

【貴金属市況】
NY金はドル高の動きや長期金利の上昇を嫌気する売り物に大きく続落し、3週間ぶりの安値となる1324.0ドル(−14.3)に続落を強いられて引けています。米政権不安や地政学上のリスク台頭から何度か1350ドルに駆け上がるも、ドル高の流れに抗しきれず再び1300〜1350ドルのレンジ内に吸収される動きとなっています。本日の円換算はNY安を円安が相殺するもので4620円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は小麦高も、大豆とコーンはドル安を嫌気して下落しています。

4月最終週です

おはようございます

新年度入り、さくらに猛暑の4月も最終週となりました。

米国ではトランプ政権の保護貿易主義の台頭が先週のG20でも議論され、今後も各国との交渉、特に対中国との交渉の行方によっては世界経済の痛手となることが懸念されています。世界的に好調な経済も保護貿易が進行すると世界経済の成長力にブレーキをかける可能性もあります。一方で米英仏のシリア攻撃は米欧+サウジ+イスラエルの勢力vsロシア・イラン・トルコを巻きこむ中東紛争の拡大が懸念される状況です。

金融政策ではFRBが米国の順調な経済成長を背景に3月に利上げし、先週末には兆金利が3%に接近して4年ぶりの高水準まで上昇し、ドル高や株安の背景ともなっています。今年は3月利上げを含めて3回となるのか?4回か?要人発言を含めて6月のFOMCがその試金石となりそうです。FRBは減税を評価して追加利上げの可能性を見極めるも、波乱は米国の保護貿易主義が米経済にどの程度の影響を及ぼすのか検証中と思われます。

商品市場では原油価格がOPECの減産順守と中東情勢の緊張を受けて60ドル台後半の水準まで上昇、2014年以来の70ドルの大台を伺う水準となっています。原油価格の上昇の恩恵を最も享受する米シェール業界はこれ幸いに増産の一途も、史上最大ロングポジションに膨らんだ投機買い主導の原油先物市場では、シェールの増産よりも中東情勢や減産を材料として重視してる模様です。金価格はここ数年の高値である1350ドルを何度かトライも、ドル高の動きや金利上昇にそのたびに押し返される状況です。一方で下値の1300ドル台前半は底堅く、トランプ大統領の政権運営への不透明感、さらに大統領のロシア疑惑、そして中東や北朝鮮情勢といった地政学上のリスクが現存していて下値を支える図式となっている現状から、安全資産としての位置づけは確固たるものと受け止められ運用資産の受け皿のひとつとなっています。

今週もよろしくお願いします

ドル高と金利上昇が株価と商品価格を下押し

おはようございます

週末のNY市場では長期金利の指標となる10年債利回りが前日に続き急上昇を続けていて、約半年ぶりとなる2.958%まで上昇しています。米金利の上昇から金利差を意識したドル買いの動きが戻っていて、ドル円は107円65銭近辺、ユーロも1.228ドル前後に続落し、ドルの強弱を示す指標となるドル指数は90.0ポイントまで上昇して年初からの高値圏で推移しています。

長期金利の上昇は株式市場や商品市場にとっては重荷となる反応を示し、ダウ平均は2万2262ドル(−201)に続落しています。金利上昇は金融関連株には上昇要因となりますが、一般企業には資金調達の負担増を意味することが下落要因につながっている模様です。この日はトランプ大統領が原油価格上昇に対してツイッターで「原油価格は人為的に買われていて、良くないことだ!」と間接的にOPECの減産を非難していることから石油関連が足を引っ張った模様です。

今週の原油価格は一時70ドルの大台に接近する場面もあり、自動車大国の米国の消費者にはガソリン価格上昇が痛手となることから、大統領の消費者目線(選挙民)での指摘となりました。一方で産油量ではサウジやロシアと並ぶ産油量を誇る米国のシェール企業などには、業績面で追い風となっていていることも事実です。大統領のツイートの影響もあってかWTI原油は本日は68ドル第前半で前日の引け値圏で推移しています。また、金価格に関しては先週あたりからの1350ドル近辺を固める展開を、金利上昇とドル高が向かい風となり続落を強いる売り物から1338.8ドル(−10.5)に続落しています。円建ても今週は4500円台後半まで伸びる場面も見られましたが、週明けの換算値は4610円前後になります。1350ドル台は年初から何度か次元してここ数年の高値1370ドル台を意識させるものの、その度に反落の憂き目に会い今回も仕切り直しとなります。

良い週末をお過ごしください!

長期金利は2か月ぶりの水準に上昇

おはようございます

【金融・為替】
トランプ大統領からの経済・為替問題からの口撃を避け、米朝会談での拉致問題解決の協力を得ることに成功し通常であれば凱旋帰国の途に就く安倍首相ですが、帰国後は再び森友・加計問題と直面することになります。盟友の麻生財務相は国会の反対を押し切りG20での自由貿易議論に参加、憲法の改正や北朝鮮問題、対中関係の正常化など本来の政治課題を議論するはずの国会の正常化はいつになることやら?嘆かわしい限りです!

さて、市況のほうですがドル円は107円35銭前後の保ち合いで推移、ユーロはやや軟化して1.234ドル前後で、ドル指数は89.8ポイントに小幅続伸しています。ダウ平均は2万4664ドル(−83)に続落し、10年債利回りは2.915%と2か月ぶりの水準まで上昇し、企業の資金調達金利の上昇も株式市場の嫌気要因と見られています。

【石油市況】
原油は前日の勢いを借りて一時69.56ドルと70ドルの大台に接近も、目先の買われ過ぎから反落に転じて引け値は68.29ドル(−0.18)に小幅反落して引けています。OPECの減産順守や減産の延長姿勢などが投機筋を勢い付けていますが、米国の足元のシェールの増産に対する反応は限定的で、ファンダメンタルからは買いすぎ症状と見られる相場展開が続いています。

【貴金属市況】
金は欧州時間の序盤に一時1357.7ドルまで買い進められる展開も、来週のECB理事会を控えてユーロが下落に転じてドル高となったことから軟化し1348.8ドル(−4.7)に反落して、節目の1350ドルを挟む攻防が続いています。この日は兆金利の上昇もドルを買い戻す動きに一役買い、WSJ紙によるとモラー特別検察官はトランプ大統領を聴取することはないとの見方を示しています。引き続き米国の保護貿易主義や、トランプ大統領の政権運営方針への不透明感、中東情勢の緊張継続が金の下値を支える図式に変化はない模様ですが、1400ドルを目指すには材料不足の感も否めない情勢です。本日の円換算は4635円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は小麦相場が小幅に続伸も、中西部の天候回復からコーンと大豆は反落しています。

日米首脳会談ではジャパンバッシング見られず

おはようございます

【日米首脳会談】
日米両首脳の共同記者会見を控えていますが、トランプ大統領は「巨額な対日貿易赤字を遠くない将来にバランスをとれたものにしたい」と発言するともに」日本は数百億ドルにのぼる飛行機や戦闘機を購入してくれている」とも語り、日本側が懸念したほど貿易赤字に対する強硬な発言は控えられ、安倍首相はじめ日本の関係者はほっとしている状況でしょうか。対して安倍首相は「自由で開かれた貿易をアジア・太平洋に日米で広げることが重要だ」と米国のTPP参加を間接的に匂わせる発言をしています。北朝鮮問題に関しては、トランプ大統領から米朝首脳会談時に拉致問題を取り上げるとの言質を取ったのはひとつの成果ではないでしょうか。

【金融・為替】
NYダウは2万4748ドル(−38)と小幅に3日ぶりに反落、決算発表でIBMが予想を下回ったことからダウの下げにつながったものの、ハイテク中心のナスダックは続伸しています。ドル円は107円20銭前後で推移、ユーロは1.237ドル前後、ドル指数は89.6ポイントと外為市場は総じて小幅な動きにとどまりました。10年債利回りは2.867%に上昇しています。報道によると米CIA長官がすでに金正恩委員長と会談したようで、米朝首脳会談の下準備が進行していることが伝えられいます。いずれにして米国の政権にはリスキーなもので、北朝鮮にはノーリスクと思われ、核開発の縮小や停止・廃棄は北朝鮮主導となる過去のつては踏んでほしくないものです。

【石油市況】
原油は68.47ドル(+1.95)に大幅に続伸し、68ドル台は3年ぶりの高値示現となりました。ブレント相場も73.48ドル(+1.90)に大幅に続伸しました。EIAの原油在庫が減少したこともありますが、サウジの原油価格の目標が80ドルと伝わり、さらに100ドルも視野に入っているとの伝えられ、論ポジションが膨らんでいる投機筋を勇気づけるものとなりました。産油国も投機筋も価格上昇は大歓迎とあることは言うまでもなく、産油国の思惑を投機筋が代弁するポジションを取り双方の利益を追求しているようですが、ファンダメンタルや消費者を置き去りにした思惑先行の投機的な価格上昇には限度もつきものです。

【貴金属市況】
金はこのところ1340〜135ドル前半を行きかう保ち合いが継続していますが、本日は引き続き下値が堅いと思わせる展開から1353.5ドル(+4.0)と大台復帰に反発しています。1350ドル台は過去数年間の高値圏に位置していることから、今後は2016年7月の1377.5ドル近辺を射程にして現状の水準を固めることができるのか注目されます。本日の円換算は4640円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は大豆が反落も、このところ下落一途の小麦の急反発に連れてコーンは反発しています。

危機後退から企業業績期待に株価続伸

おはようございます

【金融・為替】
潜在的な危機を抱えたままながら、目先はシリア情勢の緊張も落ち着きを取り戻したことや、企業業績の期待に株式市場は続伸し2万4786ドル(+213)と3月16日以来1か月ぶりの高値で引けました。ドル円は107円丁度を挟む展開に、ユーロは1.236ドル前後に軟化、ドル指数は89.9ポイントに上昇しています。10年債利回りは2.843%に低下しています。安倍・トランプ会談では主要議題は北朝鮮問題と並び、貿易不均衡の問題が上げられます。日本が通貨円を弱く誘導しているとの発言など、大統領の口から出ないことを願いたいものです。

【石油市況】
原油は66.52ドル(+0.30)に小幅に反発し、ブレント相場も71.58ドル(+0.16)に反発しています。シリア情勢から益出しに動いた投機筋ですが、本日は株高のリスク選好の動きに支えられて買い直す動きもあるようです。

【貴金属市況】
NY金は序盤からドルを買い戻す動きを嫌気して一時1340.2ドルまで沈むも、その後はドル高が一服したから反発に転じ下げ幅を縮めて1349.5ドル(−1.2)で引けています。今週はトランプ大統領が中国とロシアを名指しで通貨安誘導と発言したことからドル買い優勢の展開でしたが、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「大統領は通貨戦争を望んでいるわけではない!」と火消しに回ったことから、ドル買いの後退につながった模様です。金はドル相場に逆相関する動きがこのところ目立ちますが、金ETFのSPDRは今月に入りジワリと残高が増加傾向にあり、トランプ大統領の政権運営の不透明感から債券同様に持ち高を増やしています。本日の円換算は4625円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場はコーンの作付け遅れが気がかりながら、好天が続けば一気に取り返せるとの思惑に続落も、小麦と大豆は堅調に推移しました。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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