本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2017年12月

ドル安進行に原油・金が続伸、株は反落

おはようございます

東京市場に続いてNY市場も今年の最終営業日を迎えました。為替市場では年末のポジション調整も続きユーロ高が最後まで際立つ動きとなり、一時2ヶ月ぶりの1.2ドル台を次元しその後は幾分修正されたものの1.19ドル近辺で堅調に引けています。ドル円は112円台後半で保合い112円65銭近辺で終了、ドル指数は大幅続落して91.99ポイント前後とユーロとは逆に下落に弾みがついています。10年債利回りは2.405%に低下したこともドルの下げ要因となり、株式市場ではゴールドマンサックスなどの金融株の下落要因となっています。ダウ平均は2万4719ドル(−118)に反落しましたが、年間では25%の上昇を記録しています。

商品市場ではWTI原油が60.42(+0.58)に続伸してほぼ2年ぶりの高値を次元し、ブレント相場も66.87ドル(+0.15)に続伸しました。ドル安の流れや北米の寒波から暖房用の需要期待の動きとなっています。金もドル安背景に大幅に上昇して大台の1300ドルを突破し、ほぼ高値引けの1309.3ドル(+12.1)で取引を終了しました。北朝鮮が新年を祝うミサイル発射を準備との一部報道にも反応を示したものと推測されます。(円換算4710円前後)一方で銅やアルミの非鉄相場や穀物市場は全般に軟調な値動きとなりました。

よい年をお迎えください!

泣いても笑っても大納会

おはようございます

寒い、寒いも北日本の寒波のニュースを見せられれば、東京の冬などちゃんちゃら笑われそうです。早朝の電車は羽田に向かう家族連れも目立ち、恒例の民族大移動ですね!冒頭ですが「当サイト」と一年間お付き合いいただきありがとうございました!よい年をお迎えください。

【金融・為替】
ドル円は昨日の東京時間から年末のドル売り需要もあり軟化(円は上昇)し、欧米市場でも112円台後半で推移して現在112円85銭前後となっています。ドル売りは対ユーロでも同様で1.194ドル前後で推移、ドル指数は92.6ポイントに続落しています。一方で10年債利回りは2.432%に反発しています。ダウ平均は2万4837ドル(+63)に続伸し、市場参加者が少ない中でも来年の景気上昇期待に史上最高値を更新しています。

【石油市況】
原油市場はこちらも薄商いのなか保ち合い59,84ドル(+0.20)に小反発し、60ドルの大台前後で揉みあう展開となっています。先週パイプラインの故障で操業ストップの北海油田も試験操業に入り、年明けからは本格的に復旧する見通しですが反応は限定的となっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間から下落に転じたドル相場の軟化を背景に買いを集めて続伸、節目の1300ドルまで一歩の1297.2ドル(+5.8)に続伸しています。9月の高値1358.5ドルから今月の安値1238.3ドルまで120ドル下げて、ほぼ半値戻りの水準までの反発局面となっています。本日も市場参加者が限られる中で堅調推移を維持していますが、ここまでは弱気ファンドのショートカバー中心の戻りと見られ、取組高の増加傾向は見られない状況です。本日の円換算は4680円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は大豆が続落し、連れてコーンとも小麦も小幅下落しています。南米の乾燥気候や北米の寒波の影響も市場に織り込みつつあるようです。

株式から流出した2兆円が商品市場を闊歩!?

おはようございます

本日12月28日は「御用納め」で官公庁にならい民間企業も「仕事納め」も多いようです。我々のTOCOMは明日が「大納会」(夜間取引あり)で今年も今日と明日で取引が終了、新年「大発会」は4日開始となります。

【金融・為替】
クリスマス休暇も終えて昨日から欧州勢も市場に復帰してきました。ドル円はこのところ113円台での保ち合い続きで現在113円30銭前後で推移、今月に入りユーロの堅調地合いが際立ち本日も1.188ドル前後で推移、対ユーロでの下落からドル指数は93.0ポイントに続落し、10年債利回りは先週一時2.5%近辺まで上昇後は下落に転じ2.414%まで降下してきたこともドル要因と見られます。主要3通貨の序列は強い通貨順からユーロ→ドル→円の順序となっていて、円相場が弱含みの動きが続いています。ダウは2万4774ドル(+28)に小反発し、連休明けからは高値保ち合いが続いて市場参加者はやはりまだ限定的なようです。

【石油市況】
原油は59.64ドル(−0.38)に反落し、ブレント相場も56.44ドル(−0.58)に反落しています。前日にリビアで武装勢力によるパイプライン爆破により一時60ドル台奪取も、パイプラインの修復が短期間で終えるとの報道から利益確定の売り物に押された模様です。

【貴金属市況】
NY金はドル安背景に続伸して1291.4ドル(+3.9)と5日続伸し、ほぼ1か月ぶりの高値となっています。目先は1300ドルの大台を伺う水準まで戻してきていますが、ドル安以外の支援材料に欠ける現在の市場環境ではここからの上値が重いと思われます。一方で、先週ヘッジファンドが株式市場から2兆円近い資金を引き出し、原油や銅・金といったコモディティに向けたとの報も伝えられ、商品市場の波乱要因ともなっているようです。本日の円換算は4670円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場ではアルゼンチンの乾燥気候を背景に昨日までに上昇した大豆が反落し、逆にコーンと小麦が堅調に推移しています。商品間の裁定取引もあり、読みにくい展開となっています。

連休明けも市場参加者はまだ限定的

おはようございます

【金融・為替】
クリスマスの3連休明けのNY市場ですが、市場参加者が全員戻るのは新たな年が明けてからと見られ、金融市場全般に出来高の振るわぬ再開となっています。日本でいうところの「松の内」というところでしょうか。

ドル円は113円20銭前後でややドル安・円高方向で推移、ユーロも1.186ドルとユーロが小幅に上昇して、ドル指数は93.2ポイントと前週比で上昇に転じています。一方で10年債利回りは2.467%に低下し2.5%が傘となり軟化、金利差では対外通貨との差を縮小しています。ダウ平均は2万4746ドル(−7)に小幅な値動きで高値圏維持も市場参加者が限定的で活況には程遠いようです。

【石油市況】
原油は一時2015年6月以来60ドルに乗せる続伸で、大台は割り込んだものの引けにかけても59.97ドル(+1.50)と大幅続伸で引けています。内戦が続くリビアで武装グループによるパイプラインの爆発により、ここまで回復基調の同国の産油量は再び減少する方向に向かうことになりそうです。

【貴金属市況】
NY金は取引序盤の対ユーロでのドルの下落や、長期債利回りの低下、更にWTI原油相場が2年半ぶりの高値を示現したことなどを背景に続伸して1287.5ドル(+8.7)と3週間ぶりの高値で引けています。9/8日の高値1358.5ドルから今月12日の安値1238.3ドルまで120ドル前後の調整安から40ドル戻し1/3程度の戻りを見せ、半値戻りの1300ドル方向を目指す展開か!?一方で円建て金は9/19の高値4721円から今月13日の4511円まで210円幅の調整安ののち、4650円台まで140円余り戻し2/3戻しとしています。円建て金は円安支援でユーロ建て、更にはドル建て金よりも上昇力の強いものとなっています。NY市場の内部要因としては今回の下げで強くファンドが振るわれて下落し、このところの戻り段階では弱気ファンドの手じまいが上昇要因と見られます。それにしても世界的な株高の逆風下の元、金相場は予想外に強い展開となっています。本日の円換算は4655円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は南米アルゼンチンの天候が再び高温乾燥気味のものとなり大豆が続伸し、連れてコーンも小幅に続伸しました。

クリスマス明けから市場が再開

おはようございます

欧米市場は承知の通りクリスマスで休場、今日は日本時間午前8時から時間外取引が再開される予定です。連休長のニュースと言えば北朝鮮の制裁に対する反応くらいのもので、特段のサプライズなく休日前の米国市場並みの再開が予想されます。

今年の最終週です

おはようございます

雨は夜更け過ぎに「雪へとは変わらず」、逆に暖かな朝となりました。本日25日はクリスマスで欧米市場は休場、従って明日の入電はなく今年最後の一週間は静かに終える準備を整えています。日本ではお正月の準備ですね!

国連の北朝鮮への追加制裁が決まり、お決まりの反論の反応でしたが、年末年始にかけて挑発行動がないことを願いたいものです。

今週もよろしくお願いします

法案に署名しメリメリ、クリスマス

おはようございます

天皇誕生日の休日が土曜日とかぶりましたが、来年も日曜日、そして再来年は新しい天皇の誕生日になります。今日は退位を表明して初の会見となるようです。季節は昨日の冬至を過ぎてこれからは昼時間が徐々に長くなるようで、ざっくり言うと日の出が毎日1分早くなり、日の入りも1分遅くなります。

さて、トランプ大統領は税制改革法案とつなぎ予算案に署名しました。これで減税が来年1月から開始されることが決まり、21日に期限を迎えた債務上限は1月19日まで再び延期しました。ひとまず、メリークリスマスですね!欧州ではスペイン・カタルーニャ州の州議会選挙が投票され独立派が過半数を獲得したことから、ラホイ首相の目論見が大きく狂い独立に向けた動きが今後も続き政局の混乱が続くことになります。

カタルーニャの混乱を受けて今週堅調に推移していた通貨ユーロは一時反落も、ECBによる来年以降の出口戦略期待にユーロは反発に転じ1.185ドル近辺で今週の取引を終了、ドル円は113円30銭前後、ドル指数は92.8ポイントに続落しました。10年債利回りは2.485%と堅調を維持して、ダウ平均は連休前の利食い売りに押され2万4754ドル(−28)と小反落も、総じて高値圏を維持しての連休突入となりました。

商品市場はドルの下落もあり全般に確りで、WTI原油58.47ドル(+0.11)に、ブレント相場も65.25ドル(+0.35)に続伸しました。北米の寒気団が南下して暖房油の需要増の期待もあるようです。一方でシェールの掘削リグ数は前週と変わらず、高水準の生産が続いている模様です。金は1278.8ドル(+8.2)に続伸して戻り高値を更新、つなぎ予算や減税法案が通過する悪材料も消化してドル安を好感する動きとなっています。ロシアゲートや首都移転による国際情勢の緊張も支援か!?(換算値は4630円前後)

良い週末をお過ごしください!

トランプ・サンタの減税に沸く米国

おはようございます

【金融・為替】
あとはトランプ大統領の署名待ちばかりとなり、税制法案は成立はほぼ確実と見られています。法人減税は増配や自社株買いを進めて、株主にも恩恵があるために金融市場では好感されいます。一方で個人の最高税率を引き下げたことは富裕層に恩恵は回っても、中間層以下には届きにくいことや、減税による財政赤字の拡大が野党民主党の主張となり、来年の中間選挙へ点数を稼いだトランプ政権も、企業減税が税収の自然増に寄与し、中間層の所得引き上げに貢献できるとする主張が正念場を迎えることになります。

ドル円は113円30銭近辺で推移、引き続きユーロが堅調で1.187ドル前後で推移、ドル指数は小幅ながら93.2ポイントに続落しています。年明けから欧州中銀(ECB)の債券購入が半減し、量的緩和策は9月で終了することや、ドイツの国債発行額が来年増加する見通しから国債利回りの上昇はこのところユーロ高をもたらせているようです。米10年債利回りは2.479%に小幅に低下し、ダウ平均は9か月ぶりに上昇した長期債利回りを背景に金融株が上昇を牽引し、2万4782ドル(+55)と3日ぶりの反発となっています。

【石油市況】
原油は53.36ドル(+0.27)に続伸し、ブレント相場も64.90ドル(+0.34)に続伸して引けました。2018年後半以降に世界需給が均衡に向かうとのこのところの報道を受けて、需給改善への期待やドル安・株高、更には世界経済の復調地合いも支援要因と見られています。

【貴金属市況】
NY金はドルの対ユーロでの下落を背景としたドル安を支えにして、小幅ながらも1270.6ドル(+1.0)に続伸して引けています。今週は一日の出来高がせいぜい20万枚程度に落ち込む状態で、クリスマス前に市場参加者が減少していることが読み取れます。本日の円換算は4605円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は引き続き南米の天候回復に作柄改善が予想される大豆は続落するも、コーンと小麦は小確りした反応を見せています。

米大型減税が成立

おはようございます

【金融・為替】
下院が224対201、上院は51対48(共和マケイン上院議員は病気療養中)で税制改革法案が成立しました。法人税率を35%から21%に引き下げ、個人所得税も軽減されることになり法人税は日本やドイツを下回ることになり、今後は日本でも法人税引き下げ論議が高まるものと見られます。減税により今後企業業績の上振れが見込まれ、海外小会社からの配当課税(35%)も廃止され投資マネーが本国に戻りやすい環境も作りました。但し、今週中にも予定されたトランプ大統領の署署名については予算関連法案の問題から年明けとなる可能性もあります。署名が年明けに先送りされても減税は1月1日から始めることになり、特段の問題はないようです。

外為市場ではこの日もユーロが1.187ドルに続伸し、ユーロ圏の各中銀関係者からの出口戦略に関する積極的発言に反応を見せています。一方で米10年債利回りは2.497%と今年3月以来の水準まで上昇し、金利差から対円ではドルは続伸して113円40銭に円安が進行しています。ドル指数はユーロの堅調から93.3ポイントに小幅ながら続落しています。税制法案が可決もダウは2万4726ドル(−27)と小幅に続落し、すでに先取りしていたことやクリスマス休暇前の利食いに押されているようです。

【石油市況】
原油は58.09ドル(+0.53)に続伸し、ブレント相場も続伸しました。原油在庫が減少予想されていましたが、予想以上の減少に反応を示しています。

【貴金属市況】
NY金は前日に小反落したが、本日は勢法案の通過があっあものの既に織り込み、株価の反応が限定的であったことや、対ユーロでのドル安進行を背景に買われて1269.6ドル(+5.4)に反発しています。来週は25日が休場となり3連休を控えることもあり、今週の金の出来高は振るわない状況が続いています。ドル建ては反発し、円建ての換算値は4605円前後に続伸となりますが、ユーロ建ての金相場は続落と見られ、各通貨建によって値動きも違い難しいものです。

【穀物市況】
穀物市場は大豆が続落し、小麦も小幅続落、コーンは小幅に続伸とまちまちな値動きながら南米の天候が上値を重いものにしています。

まずは下院を通過して法案成立は秒読み段階に

おはようございます

【金融・為替】
米下院で税制改革法案が通過したことから、続いて上院でも可決される見通しが高まり、トランプ大統領の署名を経て2018年1月より減税が開始されることになります。大統領選の経済面での大型の公約が初めて実行されることに、トランプ大統領の面目躍如といったところでしょう。法人税率が現行の35%から21%に引き下げられることになり、企業が歓迎することはもちろん、連日の株式市場が活況であることをみれば明らかです。但し、個人の最高税率を下げたことは大企業や富裕者優遇までして、政府の赤字を拡大させることが正当なのか疑問を呈する見方も一部に存在していることも事実です。

ドル円は112円90銭前後で推移して一段のドル高・円安、逆にユーロは1.184ドルに反発し、ドル指数は93.4に小反落していて、対円を除くと総じて軟調な展開となっています。10年債利回りは久しぶりに2.4%台に乗せて2.461%に上昇しています。ダウ平均はアップル株の投資判断を中立にアナリストが引き下げたため、IT株中心に売り物に押されて2万4754ドル(−37)に小反落して引けています。

【石油市況】
原油は57.46ドル(+0.30)に反発し、ブレント相場も63.80ドル(+0.39)に続伸しています。米エネルギー情報局(EIA)は原油在庫の5週連続の減少を見込んでいることが材料視された模様です。

【貴金属市況】
NY金は1264.2ドル(−1.3)と小反落し、下院での減税法案可決や、前日に続き住宅指標の好調が上値を重いものとしていますが、本日のドルの軟調に支えられて1260ドル台を維持して引けています。本日の円換算は4570円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は南米の降雨から生育順調な大豆が続落し、コーンは小反発し、小麦は小幅続落しています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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