本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2017年05月

間もなくの利上げ〜FRB理事

おはようございます

【金融・為替】
FRBのブレイナード理事は「労働市場の拡大が続いていて、まもなくの利上げが適切だろう」と発言し、6月FOMCでの利上げの可能性を強く滲ませるものとなえりました。2月の物価上昇は2.1%とFOMCメンバーが利上げ条件整ったと胸をなでおろしたものの、3月が1.9%、本日発表された4月分は1.7%と目標を下回るものでした。政界では疑惑が広がるロシアゲートがもっぱらの話題ですが、政権に激震が広がる前に利上げしておきたいという側面もあるようです。

ドル円は110円85銭前後で推移してドルが反落、ユーロも1.118ドルに反発して、ドル指数は97.2ポイントに反落気味に推移しています。連休明けのダウ平均は2万1029ドル(−50)に続落し、ナスダックやS&P500も小幅下落しています。債券が上昇して10年債利回りは2.217%に低下しています。

【石油市況】
原油は49.66ドル(−0.14)に小反落して50ドル定着はお預けとなり、ブレント相場も51.84ドル(−0.31)に反落して引けています。ひとまずは減産の9か月延長は相場の上ではすでに織り込み済みとみられ、市場はファンダメンタル面改善の懐疑的見方が残っているようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間に一時1270ドルを回復する続伸基調となりましたが、NY時間入り後はFRB理事の6月利上げ言及を嫌気する売りに押されて反落し1262.1ドル(−6.0)で引けています。トランプ政権のロシア疑惑が政権運営の不透明感から下値を支え、FOMCでの利上げ観測が上値を抑えるものとなっています。本日の円換算は4490円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・大豆・小麦ともに急反落に見舞われています。連休の降雨が予想の範囲内であったことからコーンの作付けが進呈して弱気ファンドの売り直しにおされたものと推測されます。

ロシアゲートに雇用統計控える

おはようございます

週明けの29日の海外は米国・英国・中国市場が休場、中国市場は本日も休場となります。

英国では来月8日に総選挙が予定されています。EUの単一市場の離脱など強硬路線のメイ保守党は過半数を獲得して、離脱交渉を有利に進めたい意図での選挙ですが、ここにきて野党労働党の支持が広がり支持率が接近して予断を許さない情勢と見られています。また、先週のマンチェスターでのテロはメイ政権には逆風となっている模様です。現状では与野党逆転から新政権誕生の可能性はまだ低いものの、英政局は予断を許せない状況が続きます。

米国ではトランプ大統領が解任した前FBI長官コミー氏の議会での証言が最大関心事ですが、31日以降の証言日はまだ確定されていないようです。焦点は大統領から長官に対してロシアゲートの捜査を中止するよう働きかけが存在したかどうかで、政権運営に大きく関わる事項ですから注目度は非常に高いと言わざるを得ません。証言内容によっては大統領の弾劾、罷免という方向に流れる可能性もあり、そうなると金融市場はリスクオフに陥る可能性も否定できません。

今週末の6月2日には米雇用統計(18.5万人の雇用増、4.4%の失業率が予想)が発表される予定で、6月利上げの最終関門でもあり通常以上に注目度は高いものと推測されます。

外遊帰りのトランプにロシアゲート待ち構える

おはようございます

東西冷戦時代である1975年から西側先進国で毎年開かれているG7は今年で42回目となります。冷戦後にロシアも加わりましたが、2014年のクリミア併合からロシアは外されて現在は元の7か国に戻りました。その間「あらゆる形態の保護貿易と戦う」という文言は米トランプ政権の誕生により消えて、辛うじて「保護主義と戦う」という文言を残しました。環境問題では「パリ協定」の米国残留も明言しないまま閉幕しました。

数少ない加盟7か国の全会一致は「北朝鮮の核・ミサイル開発の完全な放棄を求める」といものですが、G7の合意をあざ笑うかのように今朝今年11回目のミサイル発射をしました。日本海の排他的経済水域(EEZ)に着水した可能性もあるようです。このところは毎週のようにミサイル発射をしていて、日本を取り巻く北の脅威が高まっています。

さて、外遊から戻ったトランプ大統領を取り巻く環境は厳しく、外遊中は娘婿のクシュナー氏がロシアとの秘密の通信ルートを築こうとした疑いがかけられ、大統領自身も司法への介入が疑われ、今週はコミーFBI長官の証言が31日に開かれる予定となっているようで、ロシアゲートの真相解明が米国の政局を揺るがす事態となっています。ロシアゲートは政界ばかりにとどまらず、我々の金融市場にも大きく影響するものと思われ今後の最大関心事となります。

経済指標では米国の第1四半期のGDP改定値が+1.2%となり、この週末6月2日の雇用統計が予想を大きく下回ることがなければ、6月13、14日のFOMCでは昨年12月以来の追加利上げがなされる可能性が高まっています。もっともロシアゲートの疑惑に正解が大きく揺れ動くようであれば、利上げを配慮する可能性も少し残されているのかもしれません。

今週もよろしくお願いします

G7サミットは貿易での隔たり鮮明

おはようございます

G7サミットでは北朝鮮問題やテロ対策では合意が得やすい環境ながら、貿易面では米国トランプ大統領が関税の引き下げを要求し、米国の保護貿易への転換示唆がこれまでの「あらゆる形態の保護貿易に対抗する」という宣言が削除されることとなりそうです。世界一の経済大国のアメリカ・ファーストの政策は、今後も自由貿易の障壁として個別交渉の摩擦を引き起こす元となりそうです。

週明け29日の米国市場は「メモリアルデー」から3連休を控えたNY市場は、全般にポジション調整に終始して比較的静かな週末の市況となりました。

ドル円は111円30銭前後で取引終了、ユーロは1.117ドル、ドル指数も97.3ポイントと小幅保合いとなりました。米10年債利回りは2.250%に小幅に低下し、ダウ平均は2ドル安の2万1080ドルで引けています。注目された米第1四半期のGDP確定値は+1.2%と速報値の+0.7%に上方修正されましたが、市場への影響は限定的なものとなりました。但し、6月のFOMCでの利上げの後押しとなりそうです。

商品市況は前日のOPEC+ロシアなどの非加盟国の減産延長織り込みから急落した原油相場がリバウンドの戻りをみせて、WTIは49.80ドル(+0.90)に、ブレント相場も52.15ドル(+0.69)にそれぞれ反発して引けています。金相場はGDP改定値が予想を上回ったことから売り物に押される期間帯がありましたが、その後は続伸基調が戻り1268.1ドル(+11.7)に大幅続伸して引けています。(換算4520円前後)穀物市況も大豆を覗いては堅調推移となりました。

今週は格付会社ムーディーズが中国国債の格付を1ランク引き下げたことから、商品し市場では中国銘柄と呼ばれる非鉄相場や天然ゴムの下げが目立つ週となりました。ついでムーディーズはブラジル国債も週末に引き下げています。

来週の注目は外遊からの帰国後トランプ大統領を待ち構えるロシアゲートの疑惑で、特にコミー前FBI長官の証言が注目されています。発言内容によっては政権有縁を揺るがす事態も考えられ、市場への影響も避けられないことも考えられます。

良い週末をお過ごしください!

FOMCでの利上げ確率87%に上昇

おはようございます

【金融・為替】
前日の議事録で「景気減速が一過性であることの証拠を待つ」との文言に市場は反応を示し、ドルが主要通貨で売られる状況になりましたが、来月13、14日のFOMCの利上げ確率は本日87%に上昇したことからドル相場は持ち直す一日となりました。ドル円は111円80銭前後で推移、ユーロは1.120ドルに軟化し、ドル指数は97.2ポイントに反発しています。ダウは2万1082ドル(+70)と5日続伸して史上最高値に接近し、ナスダックとS%Pは史上最高値を更新し、10年債利回りは2.255%に上昇しています。

本日より二日間の日程でG7サミットがイタリア、シチリア島ではじまります。保護貿易主義の米国に対して、日本を含めた他の6か国の温度差を埋めることができるのか?注目されます。トランプ大統領は外遊後の来週は「ロシアゲート」の対応に追われるものと推測され、なかでもコミー前FBI長官の証言が注目されます。尚、29日の月曜は「メモリアルデー」で米市場は休場となります。

【石油市況】
原油は48.90ドル(−2.46)に急落し、ブレント相場も51.46ドル(−2.50)に急落しています。OPEC総会での9か月間の減産延長は既に織り込まれ「噂で買って事実で売る」という典型例となりました。OPEC内ではリビア・ナイジェリアは減産協調の例外として認められ、イランも実質上例外、今回の延長に最後まで抵抗を示したイラクは今回の決定に消極的と見られ、シェール増産の台頭から需給均衡には疑心暗鬼な状況が続きそうです。

【貴金属市況】
NY金は前日の引け後のFOMC声明文に反応を示し一時1260ドル台に接近も、その後はドルが買い戻される動きに上げ幅を縮小して1256.4ドル(+3.3)と小反発して引けています。本日の円換算は4500円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は原油の急落を受けてコーン、大豆、小麦ともに下落を強いられています。

ロシア疑惑をよそにダウは5日続伸

おはようございます

【金融・為替】
日本時間午前3時に発表されたFOMC議事録6月利上げを否定するものではないものの、景気減速が一過性であるという証拠を待つのが賢明という文言に反応を示しドル相場は軟調な動きとなりました。それまで112円台前半で推移していたドル円は現在111円50銭前後に軟化(円は硬化)しています。ユーロの議事録発表後に上昇に転じて1.121ドルまで急反発(ドルは急反落)し、ドル指数は97.0ポイントの低下しています。シカゴの金利先物市場では6月利上げの可能性は引き続き80%台を堅持し、議事録では年内の資産縮小開始を支持していることから、市場の反応はポジション調整の域のようです。

ダウは2万1013ドル(+74)と5日続伸して18日のロシアゲートの急落分を取り戻しています。10年債利回りは議事録発表に上下動したものの2.266%と小幅低下して終えています。ロシアゲートではコミー前FBI長官の議会証言が来週に予定されていますが、これに先立ちCIAのブレナン前長官が大統領選のロシアの関与が事実であると証言して、ロシアゲートでの真相究明が本格化しつつあります。モラー特別検察官の報告書は早くても半年程度かかるとされていますが、ロシアゲートの真相究明は来秋の中間選挙に少なからぬ影響が及びそうです。

【石油市況】
原油は51.36ドル(−0.11)に小反落し、ブレント相場も53.96ドル(−0.19)に小反落しています、本日はOPEC総会が開かれる予定で、すでに減産合意の9か月間の延長は相場に織り込みつつあり本日は利益確定の売りものに押されたものと推測されます。

【貴金属市況】
NY金は前日に続き小幅に続落して1253.1ドル(−2.4)で取引を終了しましたが、引け後のFOMC議事録発表後のドルの軟化から時間外では1250ドル台後半で推移しています。本日の円換算は4495円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦とコーンが反発して、大豆は前日とほぼ変わらず、比較的値動きの乏し一日となりました。

ロシアゲートへの捜査本格的に開始

おはようございます

【金融・為替】
前日までのドル売りが一服しドル指数が97.3ポイントに反発し、米10年債利回りは2.285%も上昇しています。ドルは対円で111円80銭前後に反発し、対ユーロでも1.118ドルに反発しています。景気指標では4月の新築住宅販売が年率56.9万戸と予想の61万戸を大きく下回る結果となりましたが、本日のFOMC議事録を控えたドル売りの解消買いが反発要因化もしれません。議事録内容では6月利上げの正当性への議論が注目されます。また、欧州ではユーロ財務相会議でギリシャ支援を長時間議論しましたが、今回は具体的な融資が見送られることになりました。債務軽減や返済の期間延長を融資に加わる条件としたIMFなどにドイツなどが反対して、融資条件の溝は埋まらぬまま終えました。7月に9000億円規模の国債の償還が待ちかまえていて、次回6月15日の財務相会議が最終的な決定となる予定です。

ダウは4日続伸して2万937ドル(42)とロシアゲート疑惑で売られた先週木曜日の急落分を大方取り戻す動きとなりました。長期金利上昇から金融株、原油価格続伸にエネルギー株などが上昇をけん引した模様です。外遊中のトランプ大統領は中東から欧州に移動中ですが、特別検査官モラー氏によるロシアゲートの捜査が本格的に開始されました。大統領の司法妨害が本丸で弾劾から罷免に進む可能性もあり、政権運営の不安は徐々に増していく情勢のようです。外遊中にも関わらず予算教書が発表されましたが、減税やインフラ投資の財源に関して甘い見通しの「絵に描いた餅」のようなものです。

【石油市況】
原油は51.47ドル(+0.34)に続伸し、ブレント相場も54.15ドル(+0.28)に続伸して引けています。25日のOPEC総会では9か月間の減産合意がなされる見通しで、需給均衡に近づくとの見方が1か月ぶりの高値示現に寄与しているようです。

【貴金属市況】
金は英国での自爆テロに反応を示したアジア時間に1263ドル台まで上昇する場面が見られましたが、NY時間にはドル安一服から調整安に向かう売り物に下落し1255.5ドル(−5.9)に反落して引けています。また、FOMC議事録を翌日に控えた益出しの売りに押されたとも考えられます。引け後もドルが堅調に推移して1250ドル近辺で現在推移していて、本日の円換算は4485円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦の続落や、ドル高の流れが戻ったことを嫌気して、大豆・コーンも反落する動きとなりました。

ユーロ高がドル安を牽引してドル建て商品は堅調

おはようございます

【金融・為替】
ドルの弱さとユーロの強さが際立つ動きに、ドル円は比較的小康を保つ動きに111円25銭前後で推移しています。ユーロは1.123ドルとほぼ半年ぶりの高値に、ドル相場の強弱を示すドル指数は96.9ポイントとこちらも半年ぶりの安値を示現する水準で推移しています。ユーロは対円でも125円前後で推移して昨年4月以来の高値となっていて、ドルが弱い以上にユーロの強さが目立っています。仏大統領選に見られるようにEU存続可能な選挙結果が続き、景気指標も比較的好調が続きECBの出口戦略に向けた動きが意識されているようです。本日は独メルケル首相が独の貿易黒字拡大はユーロが安すぎることが背景と発言したことも影響した模様です。

ダウは2万894ドルと3日続伸し、先週木曜日の急落を埋める動きとなり徐々に落ち着きを取り戻しています。トランプ大統領の外遊先サウジで武器の大型商談が成立しことや、原油市況が1か月ぶりの高値示現を好感し、ハイテク主体のナスダックも3日続伸しています。10年債利回りは2.254%に上昇していて、シカゴの金利先物で70%台に低下した6月利上げの可能性が80%台に戻したことも金利上昇要因と見られます。

【石油市況】
原油は50.73ドル(+0.40)に続伸し、ブレント相場も53.87ドル(+0.25)に続伸しています。先週サウジとロシアが9か月間の減産合意に関してイラクや他の主要なOPEC加盟国も同調の意思を示していることや、ドル相場の軟調基調が継続していることも続伸する要因となっています。

【貴金属市況】
NY金は続伸して1261.4ドル(+7.8)で取引を終了、トランプ政権のロシアゲートによる政権運営への懸念や、ドル安の流れや原油高、更に北朝鮮のミサイル発射による地政学のリスクに反応を示しています。本日の円換算は4495円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は小麦が小幅軟化も、大豆とコーンは原油高やドル安背景に続伸しています。

議事録とFBI前長官の議会証言に注目

おはようございます

14日の日曜日に続き2週連続で北朝鮮のミサイルが発射されました。これまでは午前中に発射することがほとんどでしたが、昨日は珍しく夕方の時間帯でした。多様なミサイル開発が着々と進み、支援国中国の制止も効かない若い独裁者が何を考え、今後どんな行動を取るのか読めない不気味に思えて脅威を覚えますね!

外為市場では週末のNY市場の終値から10銭程度の円高にとどまり、市場の動揺は限定的なものとなっていますが、潜在的な軍事脅威は高まっていることが現実と思われます。ドル建て金も2〜3ドル程度の上昇で円換算は4480円前後で、円建て金価格の小幅なレンジ相場が続き動意に欠ける展開が続いています。

今週は24日水曜日に発表されるFOMC議事録が市場の最大関心事です。6月利上げに向けたメンバーの強気姿勢の度合いが注目されます。また、今週か来週かは判然としませんが、コミーFBI長官の議会での証言も気がかりで、政権の逆風が高まるとドル売り要因となる可能性もあるので、金融市場には少なからぬ影響があるものと推測されます。共和党内部にもロシア疑惑を深刻な問題と捉えていて、政権の公約である税制改革やインフラ投資、更には規制緩和等も議会の合意を得ることが難しくなりそうです。

今週もよろしくお願いします

ロシアゲートの混乱も金融市場は落ち着き取り戻す

おはようございます

【金融・為替】
トランプ政権のロシアゲートを巡る疑惑は特別検察官の任命から新たな局面に入りました。指名されたモラー氏は解任されたコミーFBI長官の前任者で12年間長官を務めた議会にも絶大に信頼の高い人物のようです。大統領は「これで潔白は晴れる」と強気発言をしていますが、疑惑が裏付けられる証拠が出てくる可能性もあり政権の痛手となる可能性も排除できない情勢です。

前日のロシアゲートに震撼した世界の金融市場ですが、アジアから欧州の株安の連鎖からNY市場が注目されました。朝方こそ株安・ドル安・債券高・金利低下と前日の流れを引き継ぐリスクオフ相場のスタートとなりましたが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻しダウ平均は2万663ドル(+56)に反発し、ドル円は一時110円24銭まで下落も現在は111円50銭前後まで反発しています。ユーロも続伸後に1.109ドルに小反落し、ドル指数は97.3から97.8ポイントに反発しました。10年債利回りも同様に2.2%を下回る水準から2.233%に上昇して、金融市場の混乱は一先ず解消する立ち直りとなりました。疑惑の解明には多くの時間を要することから徐々に警戒感が弱まると見方や、政権の公約である減税やインフラ投資が腰折れしても、米経済の堅調は続くとする楽観的見通しの意見もあるようです。一方で疑惑の解明が進むと弾劾裁判(下院で過半数)、罷免(上院の2/3以上)という最悪のシナリオも残されています。いぜれにしても与党共和党内でも批判することが大きく上がっていて、今後の政権運営が困難を極める事態は避けられそうにもありません。

【石油市況】
原油は49.35ドル(+0.28)に小幅続伸し、ブレント相場も52.51ドル(+0.30)に続伸して引けています。サウジとロシアの9か月減産延長合意に、他のOPEC加盟国から同調する意見が相次いだことを好感する反応を示しています。

【貴金属市況】
ロシアゲートを巡るリスクオフの流れにアジア時間から大幅続伸し、欧州の時間帯には一時1265.0ドルと今月上旬以来の高値示現も、その後のNY市場でドル相場が反落気味に推移したことや、株式市場の反発などリスクオフ一服となったことから逃避買いが後退して軟化、引けにかけても値を削る展開から1252.8ドル(-5.9)に反落して引けています。NY金の引けた後もドルを買い戻す動きが続き、金はさらに軟化して現在1246ドル近辺で推移しています。本日の換算値は4460円前後となり円建て金も軟調を強いられるものとなります。但し、ロシアゲートが金融市場で蒸し返される事態に転換すると金は再び逃避買いを集めるものと見られます。本日はイランの大統領選で6か国の核合意を勝ち取った欧米との融和派ロウハ二氏が万一負けることになると、欧米強硬派政権が誕生し中東の緊張は高まる可能性も指摘されています。

【穀物市況】
穀物市場は総じて大幅下落していて、下落要因は一部の報ではブラジル大統領の汚職問題に通過レアルの急落から南米産の輸出競争力が強まる見通しにあると伝えられています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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