おはようございます
【金融・為替】
昨日の日銀金融政策会合は8:1で現状を維持しました。今年度と2016年度の経済見通しが下方修正され、2%のインフレ目標は来年後半に先送りされましたが、関心事項の追加緩和は見送りとなりました。今週はFOMCで年内利上げの可能性の示唆から為替相場が円安方向に触れたことも、追加緩和の見送りの原因のひとつと推測されます。121円台から更に円安・ドル高が進行することは、日米の金融当局ともに望むことではないことと推測されます。それにしても据え置き発表後のドル円は上下に1円強動き、株価も激しく乱高下した様は追加緩和期待と据え置き予測の思惑の衝突でプログラム売買に翻弄される動きとなりました。
ドル円は120円前半から121円後半に上下動する動きも、120円60銭で今週の取引を終了し前日の東京から30銭程度の円高・ドル安でした。米国の複数の景気指標は好悪まちまちなもので、ユーロも変動幅は大きくなり引けは1.100ドルに小幅に続伸、対円132.7円と小幅保ち合いで引けています。ダウは高値警戒に92ドル安の1万7663ドルに続落し、10年債利回りは2.142%に低下しています。
【石油市況】
原由は46.59ドル(+0.53)に続伸し、ブレント相場も49.56ドル(+0.76)に続伸して引けています。10月最終営業日のポジション調整の買い戻しや、米リグ数の減少傾向が続いていることが価格押し上げ要因と見られます。
【貴金属市況】
前日に1150ドルの心理的抵抗線を下に抜けたNY金は、アジアから欧州時間は小幅に戻しましたが、NY時間はドル安にも関わらず1150ドルが逆に上傘となる重い展開が続き一時1138.4ドルまで下げ、小戻しするも1141.4ドル(−5.9)に続落して引けています。10月相場は1103.8ドルの安値から始まり米利上げ時期が来年に昨送りされる見通しに投機買いを呼び込み1191.2ドルまで約90ドル上昇し、FOMCが年内利上げ示唆から今度は買い過剰の投機筋の売り物に急落して1140ドル割れまで半値押す水準に切り下がりました。相場の主導権はいつも現物の荷動きでなく、NY先物市場の投機筋が主役となり買いすぎた相場は修正安を迎え、逆に売りすぎた相場は修正高を演じます。今回の一連の上昇相場は前者のもので、「いつか来た道」を繰り返す相場の常となりました。
一方で派手さはないものの、中国の香港経由の金輸入が9月だけで97tに上り記録的な高水準を記録しました。8月下旬に中国は通貨人民元を切り下げたことから、通貨元建ての金価格上昇観測から個人投資家が金に殺到して上海黄金交易所から金塊が900tも引き出されて市中に出回ることになりました。宝飾店や銀行が預けていた金塊を引き出し、旺盛な需要に応えるもので中国の個人投資家間では元の切り下げを契機に金購入が爆発して弾みが付く「暴買い」現象が起きているものと推測されます。販売好調から在庫の減少を補うために、上海黄金交易所は香港経由での輸入に追われています。
今後の展開としては投機筋が投げ退きポジション調整が進めば、米利上げをある程度織り込み、足元の中国やインドを初めとしたアジアの旺盛な需要の盛り上げを背景に再び下値を切り上げる展開となりそうです。来週末11月6日は米雇用統計で再び利上げ時期を占うこととなりますが、仮に予想以上の好調な雇用増となっても1100ドルの節目を割り込む底抜けの可能性は低いように思います。
【穀物市況】
穀物市況は小麦相場の急伸を受けてコーンも連れて続伸し、大豆も反発に転じています。
【金融・為替】
昨日の日銀金融政策会合は8:1で現状を維持しました。今年度と2016年度の経済見通しが下方修正され、2%のインフレ目標は来年後半に先送りされましたが、関心事項の追加緩和は見送りとなりました。今週はFOMCで年内利上げの可能性の示唆から為替相場が円安方向に触れたことも、追加緩和の見送りの原因のひとつと推測されます。121円台から更に円安・ドル高が進行することは、日米の金融当局ともに望むことではないことと推測されます。それにしても据え置き発表後のドル円は上下に1円強動き、株価も激しく乱高下した様は追加緩和期待と据え置き予測の思惑の衝突でプログラム売買に翻弄される動きとなりました。
ドル円は120円前半から121円後半に上下動する動きも、120円60銭で今週の取引を終了し前日の東京から30銭程度の円高・ドル安でした。米国の複数の景気指標は好悪まちまちなもので、ユーロも変動幅は大きくなり引けは1.100ドルに小幅に続伸、対円132.7円と小幅保ち合いで引けています。ダウは高値警戒に92ドル安の1万7663ドルに続落し、10年債利回りは2.142%に低下しています。
【石油市況】
原由は46.59ドル(+0.53)に続伸し、ブレント相場も49.56ドル(+0.76)に続伸して引けています。10月最終営業日のポジション調整の買い戻しや、米リグ数の減少傾向が続いていることが価格押し上げ要因と見られます。
【貴金属市況】
前日に1150ドルの心理的抵抗線を下に抜けたNY金は、アジアから欧州時間は小幅に戻しましたが、NY時間はドル安にも関わらず1150ドルが逆に上傘となる重い展開が続き一時1138.4ドルまで下げ、小戻しするも1141.4ドル(−5.9)に続落して引けています。10月相場は1103.8ドルの安値から始まり米利上げ時期が来年に昨送りされる見通しに投機買いを呼び込み1191.2ドルまで約90ドル上昇し、FOMCが年内利上げ示唆から今度は買い過剰の投機筋の売り物に急落して1140ドル割れまで半値押す水準に切り下がりました。相場の主導権はいつも現物の荷動きでなく、NY先物市場の投機筋が主役となり買いすぎた相場は修正安を迎え、逆に売りすぎた相場は修正高を演じます。今回の一連の上昇相場は前者のもので、「いつか来た道」を繰り返す相場の常となりました。
一方で派手さはないものの、中国の香港経由の金輸入が9月だけで97tに上り記録的な高水準を記録しました。8月下旬に中国は通貨人民元を切り下げたことから、通貨元建ての金価格上昇観測から個人投資家が金に殺到して上海黄金交易所から金塊が900tも引き出されて市中に出回ることになりました。宝飾店や銀行が預けていた金塊を引き出し、旺盛な需要に応えるもので中国の個人投資家間では元の切り下げを契機に金購入が爆発して弾みが付く「暴買い」現象が起きているものと推測されます。販売好調から在庫の減少を補うために、上海黄金交易所は香港経由での輸入に追われています。
今後の展開としては投機筋が投げ退きポジション調整が進めば、米利上げをある程度織り込み、足元の中国やインドを初めとしたアジアの旺盛な需要の盛り上げを背景に再び下値を切り上げる展開となりそうです。来週末11月6日は米雇用統計で再び利上げ時期を占うこととなりますが、仮に予想以上の好調な雇用増となっても1100ドルの節目を割り込む底抜けの可能性は低いように思います。
【穀物市況】
穀物市況は小麦相場の急伸を受けてコーンも連れて続伸し、大豆も反発に転じています。